みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

難民哲学者

2015-10-25 | その他

バルカン・ルートによる難民の流れは、まだ続いています。シリア難民の多くはレバノンやトルコの難民キャンプで暮らし、難民の増大で、そこでも暮らせなくなった人たちだと思います。

しかし、シリアが内乱状態になって以降、2012年にドイツへ亡命した哲学者がいます。


ダマスカス大学で哲学を教えていたサディク・アル・アズム教授

ウィキ・フィリー画像

1990年代末、ウィーン大学オリエント学科で教授の講演会があり、私も聴きに行きました(講演の言語は英語)。
内容は忘れてしまいましたが、この人は一貫してアラブ諸国の近代化の遅れ、独裁政権、イスラム原理主義などを批判し、人権擁護に尽力してきました。
先代のアサド大統領の時代、裁判にかけられたこともありますが、勝利をかちとり、進歩的な大学生の間で高い人気を集めていました。

ちょっと古くなりましたが、9月17日付けNZZ(新チューリヒ新聞)にアズム教授のインタビュー記事が載りました。



インタビューの中でアズム教授が言っている核心は「原理主義者は社会の近代化に恐れを抱いている」ということですが・・・
これは、イスラム原理主義を批判する人たちに共通の見解であり、実際、ことの核心だと思います。
IS(イスラム国)も含め武力を行使する原理主義者は「最後に残された砦を死守しようとしている」・・・これも多くのイスラム原理主義批判者が指摘しています。

シリアを救うには「内戦を終わらせるための和平交渉を実現させる必要があり、そこにはアサド大統領をも参加させ、新たな民政を確立し、その上で、現アサド大統領が裁かれるべきだ」というのがアズム教授の見解です。

「まさか難民になるとは思わなかったが、なってしまったものは仕方ない」とも語っています(ドイツ政府に認められた政治的亡命者)。
アズム教授が2012年に亡命したのは正しかったと思います。パルミュラの遺跡を守っていた考古学者がISに斬首されたように、アズム教授もISから狙われる人物だからです。

アル・アズム家は古い名門で、オスマントルコ時代にはダマスカスの総督を務めていました。18世紀半ばダマスカスに建てられたアズム宮殿はアラブ建築の傑作であり、1920年に短命なシリア・アラブ王国が樹立されたときには、アズム宮殿が王宮となりました。

アズム宮殿中庭

これもウィキ・フリー画像



ちょっとゴタっておりますので、数日、間があくと思いますが、今後とも宜しく。
でも乞無期待








殺された猫の幽霊

2015-10-22 | おきにいり

珍しく、私の好きなアルフレート・クビーンの展覧会が開催されているのでアルベルティーナへ行ってみました。
クビーンは、リオネル・ファイニンガーと交友関係にありました。
予想していた通り、リオネル・ファイニンガーの作品との展覧会で、ファイニンガー作品が多く、クビーンの作品でも特に私が気に入っている作品はありませんでした。ファイニンガーは初めて見ましたが、確かにクビーンに共通するものがあります。

会場で写真を撮っている人もいましたが、私は遠慮して出口だけ撮りました


左がクビーンの作品で「人は夜毎夢を見る」

廊下の窓から外(中庭)の屋根を見たところ


階段


階段途中の絵

内容不明

出口へ向かう階段と廊下



でも、これだけでは何だか分かりませんね。私はクビーンの画集を持っているのですが、2008年の引越し以来、どこかへ紛れ込んでしまって・・・



私の好きな「殺された猫の幽霊」をネットで探し出しました


かわいそうな内容ですが、猫さんは化け猫になったりしない、楚々とした存在であることが良く表現されているように思います。

もうひとつ、典型的なクビーン作品「飢餓」


黙示録の四騎士のバリエーションとも解釈できます。

クビーンはオーストリア・ハンガリー帝国時代のボヘミアに生まれ、若いときに母を亡くし、権威主義的な父のもとで精神的圧迫を受け、自殺しようとしましたが未遂でした。ナチスの時代には「退廃芸術」の烙印を押されましたが、制作を続けました。文筆家としても活躍しています。
象徴主義表現主義の重要な芸術家のひとりと評価されています。







庭園点景

2015-10-20 | そこらへん

前回の続き、世田谷公園のあれこれをピンボケ写真で並べました


1)別の紅葉


2)赤い木の実いっぱい


3)日本庭園の径


4)石塔


5)石灯籠


6)隅の小さな石灯籠


7)茶室を通して見た(見えない)庭園


8)木橋と小川


9)木橋と石塔


10)石橋


11)井筒のまわりはまだ緑


12)つくばい


13)小川に映る秋空


14)上の滝


15)下の滝


16)池の中央でボケボケの鴨さんたち


17)池と州浜(ボケボケ鴨さんおひとり)


今回、亀さんたちは見えませんでした。既に温室にお引越しかな

18)池と茶室


19)ススキかな


20)庭園の一角にある記念の銘板



ヨーゼフ・ラスカは、日本における西洋音楽とオーケストラの普及に貢献しました。この土地とは直接関係ありませんが、日本庭園なので銘板が加えられたものでしょう。

ドイツ語ウィキは少し詳しいです。リベラルでオープンな人だったのでしょう。ナチスの時代には1942年から1945年まで投獄されています。


      


ハンガリーとクロアチアの間の国境が閉鎖され、バルカン・ルートの難民はスロヴェニアを経て南部国境からオーストリアへ到着するようになりました。

ドイツのケルン市長選挙で、難民受け入れ派の候補が、排外主義の人物に刺され重傷を負いましたが、命に別状無く結局当選、新市長となりました。







ひとりもみじ

2015-10-18 | そこらへん

11月から3月まで閉園の世田谷公園、紅葉を見に行きました。夏の猛暑と暖かい環境のせいか、まだ黄葉は進んでいませんが、紅葉の主役を羅列します

ウィーン市HPの世田谷公園(ドイツ語)


1)正面


2)少し接近


3)イケメン(池面)


4)ちらり


5)橋


6)木陰から


7)橋の反対側から・・・


8)・・・橋のたもと


9)下から・・・


10)・・・少し遠ざかって


11)本格装備のカメラマン


12)滝と紅葉


13)茶室横から



世田谷公園はウィーンで最も本格的な日本庭園のようで、いつ行っても写真を撮っている人がいます。

続く・・・次回は脇役です、でも乞無期待


以前の世田谷公園秋の記事
やや秋の庭
秋の小川
秋の脇役
秋の主役







しろさび遅報

2015-10-16 | おきにいり

既にご存知の方々も多い写真集、みみずボログではいつも遅報なのです





東日本大震災の後、これをテーマにした多くの本が出版されていますね。
被災地の動物に関する本も沢山

犠牲となった動物たち、助けられた動物たちの話も多いですね。

この本は、原発20km圏内に住んで、残された動物たちの世話をしている人と、保護猫さんの日常を紹介する写真集。

著者と同じように、写真集に登場する皆さんが、これからも元気で幸せに暮らせますようにと祈らずにいられません



写真集の内容紹介はこちらをご覧ください

私はアマゾンで買いました。



 今日の蛇足

日曜日の選挙結果の分析によれば、投票したウィーン市民の半分くらいは、難民はまだまだ受け入れ可能と考えており、半分くらいは、これ以上の難民受け入れは無理と考えているようです。
ルーティーン化して、あまりニュースで騒がれなくなりましたが、難民到着はまだ続いています。これは少なくとも年末まで続くと予想されています。










愛犬と投票

2015-10-14 | かりいぬ

前の日曜日はウィーン市議会の選挙でした。ネットでこんな写真を見つけました




左のボックスは男性、右のボックスでは女性が投票していますね。
犬さんの散歩ついでに投票?投票ついでに犬さんの散歩?
飼い主の投票に犬さんも同意しているでしょうか


この写真を見て思ったのは「世界中どこでも犬連れ投票ができるのだろうか?」ということでした。ウィーンでOKなのですから、ヨーロッパは大体、犬連れ投票が可能なのかな。









欧豹の危機

2015-10-11 | かりねこ

ヒョウはアフリカの住民とばかり思っていましたが、昔は広くユーラシア大陸に生息していたのですね

しかもヨーロッパ・ヒョウと呼ばれる方々は、昔はヨーロッパ東端にもお住まいだったことをWWFの情報で知りました。




彼らの生息地からコーカサス・ヒョウとも呼ばれますが、日本ではペルシャ・ヒョウが一般的なようです。

現在、コーカサス山脈に生息しているのは40頭以下で、IUCNにより、絶滅危惧種としてレッドリストに載っています。

地球が豊かなのは多種多様な生物が存在するからです。しかし、人間のせいで絶滅した生物は多く、今も多くの生物が生活環境を奪われ破壊されて絶滅しつつあります。

この貴重なヒョウ(大型野生猫)さんも、地球の生きた宝として、これからも地球で暮らし続けてほしいものです



ネコ科
イエネコ
絶滅した動物一覧


にくきゅう

2015-10-08 | かりねこ

猫さんの大きな魅力のひとつは愛らしい肉球ですね


ネットで見つけた仔猫ちゃん


人間の場合は手のひらが全部「肉球」なのですが、赤ちゃんの「モミジのような手」以外、特に愛らしいとは思いません



同じ「手のひら」「足のうら」でも大柄の方々になると随分違います

ウィキにあったシロクマさんの後足


フェルト布を貼ったような、ゴム製靴底のような・・・あんまり「プニプニ」じゃありませんね



            


うっかりしていて、もう過ぎてしまいましたが、今年も「ごみ祭」がありました。



大集合しているのは市内に配置されているゴミ箱です。タバコの吸殻用の筒が煙突みたい
目を付けると可愛いです。「歌えや楽しいごみ祭、踊れや楽しいごみ祭」という感じ
ウィーン市清掃局の「ゴミを減らそう」キャンペーンです。






難民のための声

2015-10-05 | その他

10月3日、難民支援の大規模なデモ・集会・コンサートVoices for Refugeesが開催されました。早速YouTubeに沢山アップされていた中から少し・・・
報道によれば、2~3万人がデモ・集会に参加、支援コンサートには10万人以上が集まったそうです。
私は仕事があったのと風邪気味とで行きませんでしたが、この頃は行かなくても画像・映像がアップできて便利


ドイツのパンク・バンド「ディ・トーテン・ホーゼン(死んだズボン)」
「死んだズボン」と言うのは「退屈、つまらない」という意味の慣用句




コンチータ・ヴルストの難民支援アピール




途中で命を落とした難民のための黙祷




共和国大統領の感謝の言葉
主催者に感謝し「私は集まった人々とウィーンとオーストリアを誇りに思う」と結んでいます。





以下は新聞HPの画像リンク

新聞と新聞HPに載ったデモ・集会・コンサートの場所と時刻

難民の顔写真を貼る人々

出来上がった難民舗道(デモ行進のコース)
ここをデモの行列が通るのです。ちょっと「踏み絵」みたいで気になりますが・・・

デモの出発点に集まった人々

デモ行進

ヘルデンプラッツ(王宮前広場)の集会その1

集会の様子その2


新聞HPの記事そのもの
スクロールしていくと下のほうに写真がいっぱいあります。




既に何回かウィーン・フィルが難民のためのチャリティ・コンサートを開催しています


世界的なオーケストラが難民支援をするところも音楽の都らしいところですね


皆が力を合わせ助け合えば難民問題も乗り切れるし、ののしり合い喧嘩を続けるようでは何も解決できない、ということでしょうか


以前の難民記事
難民の顔
太陽の中の男たち
71人






てぃらちきん

2015-10-03 | おきにいり

またまた仕事中(に脱線中)見つけたティラノサウルスニワトリの駆けっこです


ウィキ・フリー画像



ティラノサウルスと同じ大きさのニワトリが併走?競走?しています。

ティラノサウルスは肉食恐竜らしく口が大きく歯も鋭いですが、何故か手が極度に小さいのが問題。同じ大きさのニワトリはクチバシは小さいけれど少しは飛べるし、どっちが強いかな

こんな大きなニワトリがいたら、人間のほうがミミズみたいに食べられちゃうかも
恐竜も、もう絶滅していないと思うからファンタジーの翼を広げられますが「進撃の恐竜」が押し寄せたら怖い

私は「捨て子サウルス」のファンです


ウィキ恐竜の一覧
てぃらちきん画像のあった英語ウィキ