みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

カーヌーン

2017-06-27 | おきにいり

前回、私の好きなカーヌーンが出てきたのにウィキ記事へのリンクだけでした。
改めてYouTubeでカーヌーンを探しました。


これはトルコの映像で、説明が読めませんが、楽器はウードとカーヌーンです。




アラブ圏の伝統音楽に不可欠の楽器ですが、もちろんトルコの伝統音楽でも主要な役割を果たします。
カーヌーンと言えば思い出すのが、カーヌーン奏者ジュリアン・ジャラールディン・ヴァイスです。


カーヌーンとジュリアン・ジャラールディン・ヴァイスに関する以前の記事
アレッポの光芒


      


これから又ゴタゴタ期に入ります。まばら更新になりますが、ときたま覗いてみてくださいませ

でも乞無期待ね






終了式

2017-06-25 | おきにいり

この1年のアラビア語コース終了式です。


1)そろそろ始まります


2)


3)


4)コース主催者の挨拶

彼女はこのブログに何回も登場しています

5)私の先生

ヨルダンのギリシャ正教徒(彼女も以前に紹介しています)

このアラビア語コースは、ウィーンで生まれ育ったため、自宅で両親と各国の方言は話しているものの、正規のアラビア語(文字、発音、文法)を知らない子供たちが参加、中には私のような変な受講者もいます。
終了式では毎回、コース参加の子供たちが「お稽古ごと」を披露


6)今年は遂にカーヌーンナーイが登場


7)バイオリン少女


8)鯉のぼり

ウィーン在住の日本人アーチストと子供たちの合作

9)キーボードも欠かせません


10)


11)少年たちも


12)


13)歌う少女


14)皆で合唱


15)終了証とプレゼントをもらいます




以前の関連記事
前方への逃避
希望の星
ないもの
人間的状況(近く追加の予定)
ルーラの解決
私の先生
その他略






映像美の極致

2017-06-23 | おきにいり

久々の映画遅報です。今回は超遅報です
映画関係の遅報については「これから」とそのリンクや「メルヘン王」をご覧ください。

あれこれ考えごとをしていたとき、突然、思い出したのです

それは、私がこれまで見た中で最も美しい映像美の世界でした
アンドレイ・タルコフスキー監督「僕の村は戦場だった」

ロシア語原題は「イワンの少年時代」、他の主要言語も全て「イワンの少年時代」、更に中国語も「伊凡的少年時代」です。
日本で何かの折に1回見て深い印象を受け、ウィーンでソ連およびロシア映画の特集があったとき、もう1度見ました。このとき、映像の美しさに感動して泣いてしまったのですが、一緒に見に行った友達は多分、イワンの悲劇に泣いていると思ったことでしょう。
反戦映画でありながら、ソ連のプロパガンダ映画ではなく、白黒映画でなければ描けない美しさが画面に満ち溢れています。これがソ連映画かなと、ちょっと不思議に思いましたが、やはりタルコフスキーは亡命しました。


画面をクリックすると断り書きが出てきますがYouTubeで見るをクリックすると、夫々のシーンが見られます。


白樺林の中のシーン



従軍看護婦のマーシャにホーリン大尉が強引に接吻するシーンですが、詩情豊かです。

イワンの処刑場面は出てきません。ソ連軍が占領した戦後のベルリンで、ソ連軍将校が捕虜収容所の書類を調べています。「銃殺」「絞首刑」「銃殺」「絞首刑」と読み上げていくうち、イワンの顔写真が出てきます。確か銃殺だったと思うのですが、2回しか見ていないので記憶は不確かです。
この場面で、もうひとつ印象的なのは、これまでビロードのようなロシア語が聞こえてきた中に、突然、硬質なドイツ語が混ざることです。夫々の言語の「色彩」が際立って、聴覚的にも美しいのでした。


そして、イワンが妹や友達と遊ぶシーンが最後を飾ります。「戦争が無ければ、こうだったのに」という訴えだと思います。





戦争に巻き込まれて家族を失い、ドイツ軍を憎み、少年であることを利用して前線の伝令として働き、結局ドイツ軍に処刑されるイワンの運命は、今になってみると、イスラエル軍に親を殺されたパレスチナの少年の姿を重ねることもできます。こうした少年がイスラエル軍兵士に投石したり、あるいは若者になって自爆テロリストになったりするのでしょう。「悲嘆-憎悪-復讐」の連鎖を終わらせることは難しいですが、これしか解決の道は無いだろうと思います。


「イワン」のDVDはアマゾンでも扱っていますが、残り1点となっています。
名画なのであるいはブルーレイになるかもしれません

その後、タルコフスキーの「ノスタルジア」も見ましたが「イワン」よりもっと悲しい映画でした。
ラストシーンからタルコフスキーの孤独感が観客席に溢れ出てくるようでした。

ヴィスコンティの「ヴェニスに死す」や「ルードヴィヒ」などは、むしろ絢爛豪華というべきでしょうか?







絵本

2017-06-21 | かりねこ

絵本(Bilderbuchビルダーブーフ)という名前のオーストリアのロック・バンドです
えーと、猫さんがチラッと出てくるので、こじつけで「かりねこ」グループです





ウィキの英語記事は短いです。詳しいのはドイツ語






いよいよ昼の一番長い日になりましたね。
これから又昼が短くなり始めますが、夏はこれからが本番。
大規模な山林火災の続くポルトガルは日中の気温が40度を超えているとか。
ここらへんも35度くらいが頻繁になってきました 
昔は6月でも肌寒いことがあったのに・・・
頑張って夏を乗り切りましょう







小粒獅子

2017-06-19 | かりねこ

何年も前の週間カレンダーの1ページです





このカレンダーには、週ごとに写真に対応する名言やことわざが付いていました。
この写真の「ことば」は・・・


猫はミニチュアのライオンである
ネズミを好み、犬を嫌い、人間を許容している



出典あるいは発言者(記述者)は挙げられていません。どこかの諺かもしれませんが、当を得ています。
とはいえ・・・
猫さんの個性、性格は千差万別で幅があり、しかも現代ではネズミさんの味を知らない猫さんが当たり前。
犬さんに育てられたり、仔犬を育てたりで、犬さんと仲良く暮らす猫さんも多く
人間については「許容している」から「熱愛している」まで様々だと思います。


ミニライオンというとウサギさんだったり
獅子にも色々あるので、タイトルは小粒獅子にしました






あるドイツ的運命

2017-06-17 | その他

以前にアップしたクラウディオ・マグリスの「ドナウ」の中で、最も印象に残ったエピソードです。
この章の原語タイトルは「un destino tedesco(ウン・デスティノ・テデスコ)」です。








著者がバナト地方ベラ・チュルクヴァで聞いた話です。簡単にまとめてみます。

この地に第一次大戦以前からフォークターという名のゲルマン系実業家が住んでおり、この人物は大地主でもありました。第一次大戦後もこの土地に残り、第二次世界大戦中の1941年にドイツ国防軍が、この地を占領してから、地主の屋敷は若いドイツ軍少尉の宿舎となり、フォークターは少尉を大いに歓待しました。

しかしフォークターの農場で働く労働者たちは、夏には午前2時から夜10時まで働かされ、漸く10時過ぎに屋敷の裏の小屋で、粗末なスープと僅かなパンを食べました。これが彼らの毎日唯一の食事でした。ある晩、少尉は全く事情を知らないまま裏の小屋に迷い込み、1つの鍋を囲んで食事をしている労働者たちに出会いました。彼らと食事のみすぼらしさに驚いた少尉は、すっかり恐縮しておずおずと答える労働者たちから事情を知りました。

激怒した少尉は鍋を蹴飛ばし、フォークターを呼びつけて「お前はならず者だ、ドイツの名誉を傷つける者だ」と叱責し、労働者たちには、これから自分が支払うから、まともな食堂で十分食事をするようにと話しました。

著者が少尉のその後の運命を訪ねると、語り手は「多分、ドイツ軍の敗退のときパルチザンに殺されたんだろうよ。あるいは殺したのは、彼のおかげで食堂に行っていた労働者のひとりだったかも知れない・・・」



      


東欧バルカン半島は古来、様々な勢力の衝突の場となり、繰り返し支配者が替わっています。その後遺症は今も続き、ユーゴスラヴィア崩壊、そしてロシア(プーチン)によるクリミア半島併合東ウクライナの武力紛争は今も続いています。

バルカン半島については複雑なので日本語ウィキは簡単な記述しかありません。英語ウィキは非常に詳しいです。

ところで・・・

上の2つの写真はドイツ語ウィキ記事からピックアップしたイメージ画像です。

人物はウェルナー・ゴルトベルクで、この写真はナチスの新兵募集ポスターに「理想のドイツ軍兵士」として利用されました。しかし片親がユダヤ人だったため軍から除籍されました。多分完全なユダヤ人ではなかったため強制収容所に送られることはなく、親の救出に尽力、戦後は政治家となっています。

追記:ゴルトベルクの両親はクリスチャンで本人も子供のときからクリスチャンとして育てられたので、事件が起こるまで片親がユダヤ人であることを知らなかったそうです。それでも、ユダヤ系の親の救助に尽力したのですから、模範的息子と言えるかもしれません。


下は、第二次大戦西部戦線(フランス)の写真で、バルカン半島の戦線とは関係ありません。






ぷりこぞう

2017-06-15 | おきにいり

前回の自然史博物館を出ると、入るときは急いでいて気付かなかった小象さんが


プリケツが非常にチャーミング



前から



ちょっと近づいて



このプリケツ小象さんは、オーストリアの画家・彫刻家ゴットフリート・クンプフ(1930~)の作品です

人柄なんでしょうね。作品は絵画も彫刻も愛らしいものばかり

ウィキはドイツ語だけですが、本人のHPで沢山の作品が見られます








NHMの創設者

2017-06-13 | 旧市街

猫獅子展が開催されているNHM(自然史博物館)を創設したのはマリア・テレジア夫君です。

フランツ・シュテファン皇帝の肖像が中央階段踊り場に飾られています


中央はフランツ・シュテファン皇帝で、周囲に並ぶ顧問は、左から
ゲラルド・ファン・スウィーテン男爵:マリア・テレジアの侍医でウィーン医学校の創設者。
ナイト(騎士)ヨハン・フォン・ベロー:建築家、大規模な博物学コレクションを皇帝が買い上げNHMの基礎となりました(ウィキ記事はドイツ語フランス語)。
ヴァランタン・ジャメリ・ドュヴァル:皇帝の古銭学研究室長(この人もドイツ語フランス語
アベ・ヨハン・マーシー:皇帝の物理学・数学・天文学研究室長(ドイツ語記事しかありません)
(皇帝はフランス語圏出身なので側近にもフランス名前の人々が見られます)

その下に展示されている3点は最初のコレクションのもの

絵画のテーブルの上に見られます(水晶、エメラルド、アンモナイト)


通路に見られる帆船模型


この帆船は帝国海軍のフリゲート艦ノヴァラ号で、フランツ・ヨーゼフの弟で海軍提督マクシミリアン大公(後のメキシコ皇帝)が乗っていた帆船です。彼は、この船で世界一周をし、メキシコ革命で銃殺された後も、その亡骸はノヴァラで、当時の軍港トリエステに戻りました。


中央階段


中央階段を飾る天井画「生命の循環」


この天井画は画家ハンス・カノンに委嘱されました。題材については自由選択が許されたそうで、カノンは自然史博物館に相応しいと考えた題材を選びました。

写真が逆さなので見やすい画像はこちら
(中央にスフィンクスがいて、その下で哲学者が悩んでいます)


猫族の皆さんをじっくり訪問した後で疲れていたので、鳥の部屋1室だけ覗いたところ、書記官鳥がいらしたのでパチリ



因みに、この鳥さんのことを知ったのは「くるねこ」第10巻でございます






猫ちぐらと獅子の穴

2017-06-11 | おきにいり

「猫ちぐらと獅子の穴」・・・日本語にすればこの通りのタイトルの特別展が自然史博物館で開催されています

原語タイトルは「Katzenkorb&Loewengrube」(文字化け防止のためウムラウトの部分をоeで書き換え)
つまり、猫さんを中心にネコ科の方々を剥製や美術作品で紹介する展覧会です。

ちなみに、ライオンはネコ科大形獣の中では例外的にオオカミのようにチームワークで獲物をしとめますから、トラのように森住まいではないし、穴ぐらに住むとは思えないのですが、旧約聖書や神話にでてくるライオンさんは穴ぐらとセットで描かれています。昔は、そういうライオンさんも生息していたのかも知れません

さて自然史博物館に入って中央階段を上がると、踊り場に特別展の「ご案内」展示があります。


まず、自転車の後ろに付けた篭でスヤスヤ寝る猫さん 
可愛いので色々な角度から撮りました









赤い札には「起こしたり、食べ物を与えたりしないでください!」と書かれています。
しかも、お腹が静かに上下して、本当に生きているよう
見に来ていたほかの人たちも「ひょっとして生きてるの?」と驚いていましたが、もちろんジョークですね
いくら猫さんが寝子だと言っても、こんなところに閉じ込めっぱなしにはできません。電動で呼吸しているように見せているのだと思います。


ほかの「ご案内係」

ヤマネコさん


獅子さんの彫刻



更に階段を上がると向こうにヒョウさん?


特別展入り口:チーターさんかも知れませんね


ピンボケ写真を沢山撮ろうと思っていたのですが、残念なことに特別展だけ撮影禁止

でも、会場外側にゲーテの詩がありました


自由に訳すと・・・

食べるために生まれてきた、撫でられるのが仕事だ
うとうとしながら、この世はいいものだと思うよ
膝の上で喉を鳴らし、ベッドで休憩する
お気に入りのポーズで、太ってても痩せててもいいのさ

誰もが私を神々しい動物だと感心する
口ごもったり、あやしたり、賞賛したりする
お腹や耳の後ろや手を優しく撫でてくれる
私は来世でも猫に生まれるのを選ぶよ



帰りの通路で見たポスター


左上の彫像(人物とライオン)は多分「アンドロクレスとライオン」の話ではないかと思います。
この特別展は10月まで続くので、また見てこようと思います


会場の様子はこちら(画像検索で見つけたもの)

追記:この会場の写真を見ると、奥のほうに「アンドロクレスとライオン」らしい絵が見えます。つまり、彫刻ではなく絵画ですね








世界的現象

2017-06-09 | おきにいり

オーストリアの新聞HPに1週間ほど前に載った記事:
「病院の敷地の一角、カラスのため立ち入り禁止」


その記事の写真



「攻撃的なカラスにご注意!」と書かれています。
もちろん、ヒナを育てている最中だからです

子育て期間は約3週間。その間だけカラス一家の巣のまわりを立ち入り禁止にするそうです。

この記事を読んで思い出したのは「とりぱん
「とりぱん」10巻34ページに同様の話が、読者さんからの投稿として紹介されています。
ケッサクです

それはともかく、やはり子育て中の親鳥の攻撃は世界的現象なんですね
そして、いずれの場合も、関係者が鳥さんの生活権を尊重しているのが嬉しいです


オーストリアの新聞HPカラス記事