みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

ウィーンのドードー

2024-01-23 | おきにいり


ハルキゲニアのところに書いた通り、ウィーンにもドードー鳥さんが独自ショーケースに鎮座まします。そこで今回はドードー特集です


遺された骨格その他の手掛かりから再現された生体模型





骨格





僅かに遺された部分的「遺体」のコピー





お尻もとてもチャーミング





こんなチャーミングな鳥さんが、心無い人間によって短期間のうちに絶滅してしまった話は本当に悲しいです
そして今も数多くの動植物が人間のせいで絶滅しつつあります。
戦争も自然破壊も一刻も早く終わりますように

戦争と自然破壊こそ絶滅すべき事象です



英語WikiのDodoは詳しく画像も豊富です





ハルキゲニア

2024-01-17 | おきにいり


ハチャメチャな比較ですが・・・
「衆生本来仏なり(中略)衆生近くを知らずして遠く求めるはかなさよ」という白隠禅師座禅和讃のようなことをしている私です

ドードー鳥をオックスフォードまで見に行き、後でウィーンの自然史博物館に展示されているのを見つけたり、日本で一度も見たことのなかったトキを同じく自然史博物館で発見したり・・・
日本アマゾンで買ったビワハゴロモの本に感動していたら、ちゃんと自然史博物館の昆虫室にあったり・・・

今回も以上の延長線上のお話です。
某猫学文献にも登場するハルキゲニアは、奇妙な姿と復元想像図の変遷により、日本でも知名度が高く人気のある古生物ではないかと思います。
いつもパラパラめくるだけの自然史博物館ガイドブックでハルキゲニアを見つけたのは去年のこと。それから探してみたのですが発見できず。一度は館内の係員に尋ねたところ「私は学芸員で古生物のことは分からない」と言われました。次の時は相談コーナーの人に手書きのハルキゲニアの綴りを見せて質問したのですが係員が古生物専門ということはなく「多分あの部屋かこの部屋」と教えられ、結局この時も見つけられず

ハルキちゃんはカンブリア紀のヒトなので「今回は絶対見つけてやる!」との決意も固く、該当の部屋にまっしぐら
そうしたら何と部屋の入口でハルキちゃんが迎えてくれました。




光線の具合か、私のばかちょんデジカメでは色がとんでしまいました

その隣のショーケースは多少マトモに撮れました。




いずれもバージェス動物群の方々でしょう。


同じ部屋を少し先に行くと、遂に陸上生活を始めた最初のグループに属するイクチオステガが、水面(ショーケース)から身を乗り出しています。





複数のアンモナイトが見られる化石






恐竜の肢の骨




何という恐竜かは見ませんでしたが、とにかく、こんな巨大な方々は現代に存在しなくて良かったと思います





ラグル・タグル

2023-12-29 | おきにいり


ジプシー」という言葉は今では差別用語とされ、この人たちを表す言葉としてはシンティ・ロマが使われます。
しかし「ジプシー男爵」や「ツィゴイネルワイゼン」などは「シンティ・ロマ」で置き換えることはできません。


1930年代の(当時の呼称で言うところの)ジプシーの馬車




私は一度だけジプシーつまりシンティ・ロマの女性を見たことがあります。イスタンブールでヨーロッパとアジアを結ぶフェリーに乗っていた時です。その服装と雰囲気から直感的に「この人はジプシーだな」と納得したものです。

そのジプシーつまりシンティ・ロマが登場する歌が「ラグル・タグル・ジプシー」です。
ラグル・タグルというのは「グチャグチャ」とか「ごちゃ混ぜ」といった意味です。
「ラグル・タグル・ジプシー」は、富裕な貴婦人が夫と子供を捨ててジプシーに加わるというお話です。
私はアンドレアス・ショルのCD「Wayfaring Stranger: Folksongs」で初めて聞いたのですが、検索したところ日本語Wikiにも詳しい記事がありました。
ザ・ラグル・タグル・ジプシー

貧しいジプシーの女性が裕福な男性と結ばれて幸せになる・・・というストーリーは平凡ですが、逆に「富も家族も捨てて放浪の人生を選ぶ」というのはドラマチックで印象的です。以下YouTubeの2つの動画

これは演奏している人たちがジプシーっぽく雰囲気豊かです。
The Raggle Taggle Gypsy with Lyrics

もうひとつのバージョン
Raggle Taggle Gypsy

焚火の揺らめく中で踊っている妖艶な女性がステキですが、シェヘラザードのようにも見えます。

YouTubeのいずれのバージョンもジプシーの雰囲気を演出しているように思います。


この歌を転用した例
Tutto vanita(トゥット・ヴァニタ)は旧約聖書コヘレトの言葉にある「全てはむなしい」によるものでしょう。「祇園精舎の鐘の聲・・・」みたいですね。
まだテレビを持っていた頃、この映画を見て・・・感動したことだけ覚えていて、タイトルもストーリーも忘れました

確か登場人物の神父さまが仰る言葉「State buoni, se poteteスターテ・ブオーニ、セ・ポテーテ(できるなら良い子にしていなさい)」が良いですね

2024年がウクライナとパレスチナに平和をもたらしますように





月の光

2023-12-13 | おきにいり


突然、思い出しました。昔大好きだった歌曲「月の光」(今でも好きです)


詩の内容とは違いますが、クロード・ジョセフ・ヴェルネの風景画「月の光」





ヴェルレーヌの詩にフォーレが作曲した「月の光」
ヴェルレーヌの詩の対訳

カウンターテノールフィリップ・ジャルスキーが歌う「月の光」
バリトンのジェラール・スゼーが歌う「月の光」
メゾソプラノのナタリー・ペレスによる「月の光」

この曲は本当に好きで、フランス語の詩を暗唱し、ピアノも弾けないのに、この曲のピアノ伴奏だけ練習して弾いたものですが、もう今はすっかり忘れました

この曲の旋律は、もうひとつ私の大好きな「からす」「冬の旅」の中の一曲)と共通性があります。


蛇足ながらフォーレは、ここらへんではフォレーと発音されます。国名のスーダンもスダーンです。
まあ、フォレーとスダーンの日本語がフォーレとスーダンだと言うこともできます





孵化の快挙

2023-11-28 | おきにいり


現存する世界最古の動物園(毎回強調)シェーンブルン動物園で、珍しい貴重な爬虫類が孵化しました


日本語Wikiに記事があるのはガイアナカイマントカゲですが、シェーンブルン動物園で孵化したのはKrokodilschwanzteju(クロコディルシュヴァンツテユ)というややこしい名前で、Krokodiltejuの一種らしいです。





これまで動物園で孵化した例はなく、世界初の快挙です
Krokodilschwanztejuの孵化記録は全くないため、近縁種のデータを参照しつつ微調整を行ったそうです。

いつも思うのですが、自然界には目を見張るほど美しくファッショナブルな方々がいらっしゃいますね
こうした方々が今後も元気で地球を彩り続けてくれますように



  
コメディ・ワイルドライフ・フォト・アワードの今年の傑作はこちらでご覧ください







カップルランチ

2023-11-16 | おきにいり


新聞HPで「今年はErlenzeisigが例年より早く庭のえさ場に来た」という記事を見てググったところマヒワでした

地球温暖化のせいで11月でも寒くないので、ひょっとして木の実・草の実を食べる場所が減っているのかと心配になります。
そうではありませんように


ドイツ語Wikiに面白い写真がありました。





右がオス、左がメスで、何だかカップルでお食事中のようですね
透明のエサ入れに緑の止まり木を付けたお洒落なえさ場です



ウクライナも心配ですが、イスラエルとパレスチナの現状も胸が痛みます。いずれ続きがあります。ご容赦のほどを





2024今年の動物

2023-11-10 | おきにいり


来年度の「今年の鳥」に続いて、オーストリアの2024年度「今年の動物」も発表されました。
超絶可愛いクロハラハムスターちゃんです


ウィーン中央墓地にお住いのクロハラハムスターちゃん






10区にある市立病院の敷地内にある掲示板「このコたちを守りましょう」





食物連鎖の底辺を支える小動物が絶滅危惧種になっているのは、生態系全体にとっての危機でもあります。
こんな可愛いコたちが、これからもウィーンで元気に生きていけますように







11月9日はドイツの11月ポグロムから85年目に当たり、オーストリア政府による記念(追悼)式典が開催され、夜には「ライト・オブ・ホープ」と題するイベントがありました。







自然史博物館

2023-10-26 | おきにいり


久しぶりに自然史博物館へ行ってきました。年間パスを買って、これから重点的に通いたいと思います。
今まで何回も行っているのに、展示品の一割見ているかどうか・・・
これから意識的に毎回重点を決めて、眺めるのではなく見つめてこようと思います。


ミュージアムショップも面白いです。








英語Wikiに詳しい記事があります



どうも落ち着きません。ウクライナだけでも憂鬱だったのに、イスラエルとパレスチナの戦争状態で更に不安が増しています。
各国首脳が連隊表明のためイスラエルを訪問しています。オーストリアの首相も行きました。オーストリアとイスラエルの二重国籍を持つ人が、拉致されたのか行方不明になっています。

前にも書きましたが、自然災害と違って戦争は人間の意志で止められます。早く「正しい平和」が訪れますように





ザアタルの香り

2023-10-23 | おきにいり


5回にわたり合計半年くらい滞在したダマスカス
中でも繰り返し通ったのはウマイヤ朝のモスクスーク・アル=ハミディアです。
そして毎回ザアタルを買ってきました。






スパイス専門のスーク・アル=ブズリア
ハミディアと並行するスーク・ミドハド=パシャ
ミドハド=パシャは古代ローマのヴィア・レクタ(直線通り)以来の歴史的な通りです。
何しろ世界最古の都市のひとつですから、聖書をはじめ様々な歴史的文献に登場し、様々のエピソードを挙げたらきりがありません。

ザアタルは多分ナッシュマルクトやブルンネンマルクトにもあると思うのですが、まだ探していません。
それに、いつも上の写真のような店で量り売りを買っていたので、パックや瓶詰は、どうもシックリきません

ブルンネンマルクトはほぼ地元民のための市場なので、ドイツ語Wiki記事しか見当たりません。





2024今年の鳥

2023-10-11 | おきにいり


2024年度の「今年の鳥」が決まりました


オーストリアの来年度の「今年の鳥」はハタホオジロ



地味ですが、自然体系を構成する大切な存在です



ドイツの来年度の「今年の鳥」はタゲリ



この見事な飛翔は繁殖期のが行う「求婚の舞い」だそうです


ハタホオジロもタゲリも日本語WikiではLC(低危険種)となっていますがオーストリアとドイツでは近年激減しているそうです


某鳥学文献著者が「空を飛ぶ以上の進化ありえない」と看破している通り、自前で飛翔する鳥さんは「地を這うものたち」の憧れの的であり、しかも恐竜の由緒正しい子孫なのです
それにしても鳥さんは美しく愛らしいですね


      


ロシアのウクライナ侵略戦争だけでも重苦しいのに、第一次世界大戦から既に100年以上続く中東紛争も新たな危機を迎えています。他にも武力紛争があり大規模な自然災害も続いています。
自然災害は防止できませんが、戦争や紛争は人間の意志で止められるものです。
一刻も早く「正しい平和」が訪れますように