昔ヨーロッパで
ペストが大流行すると、
ペスト医師なるものが登場。彼らは鳥のようなクチバシを付けた防御仮面を着けていました。彼らはペスト患者に接するわけですから、当人も感染して死亡する場合が多かったようです
異様な姿で、しかも感染防止効果も全く無かったでしょうが、現代のマスクの遠い先祖と言えるかも
近代医学の発展とともに、感染防止のマスクも使われるようになり、既に
スペイン風邪パンデミックのときには、全世界的にマスクが使用されました。
しかし、その後ヨーロッパではマスクが日常生活に定着しませんでした。「顔を隠すのは失礼」という発想から、反イスラムの偏見もあって覆面禁止法なども制定されました。
詳しくは
満面の笑みの蛇足をご覧ください
2020年春にCovid-19パンデミックが始まったころ、マスクは全く市販されていませんでした。近くのドラッグストアーで「マスクありますか?」と尋ねて、「そんなものありません」と怒られたものです
その後まもなくスーパーでの不織布マスク無料配布が始まり、一般にも販売されるようになりました。
しかし、青い不織布マスクだけでは殺風景なためか、続々とカラフルな布製マスクが売り出されるようになりました。
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あの頃はカラフルで楽しかったなあ
ところがパンデミックが悪化してロックダウンとかシャットダウンが実施され、マスクは
FFP2マスクが義務付けられました。
これも初めの頃にはスーパーで無料配布。当時の様子は
こちら
FFP2マスク義務化以降まもなく、オーストリアのある衛生資材メーカーが中国から安く大量購入したFFP2マスクをオーストリア製として販売し始めました。すぐに発覚しましたが、こういう不正で楽に儲けようとする人は世界中どこにもいるものですね
パンデミック初期に私が紳士服専門店で買ったFFP2マスクは丈夫な優良品で、恐らくドイツ製だと思います。
その後政府が各世帯当たり10枚のFFP2マスクを無料送付。これは薄っぺらで、中国製だったのではと疑っています。
最近、近くのスーパーで5枚パックのFFP2マスクを売っていたので、買ってみたところポーランド製でした。
このポーランド製、厚手で頑丈ですが、耳に掛ける左右のゴムの長さが違って片側が窮屈です。
この頃では、かなり下火になってきたパンデミックより、ロシアが侵略戦争を続けるウクライナ情勢の方が心配です。
しかもヨーロッパ数ヵ国で感染確認された
サル痘が次のパンデミックになるのではと心配する人々もいます。
まあ、
エーリヒ・ケストナーが言うように「生きているなら常に生命の危険がある(Leben ist immer lebensgefährlich)」わけで、引き続き空元気で笑って過ごしましょう