みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

マスクのお話

2022-05-29 | その他


昔ヨーロッパでペストが大流行すると、ペスト医師なるものが登場。彼らは鳥のようなクチバシを付けた防御仮面を着けていました。彼らはペスト患者に接するわけですから、当人も感染して死亡する場合が多かったようです


異様な姿で、しかも感染防止効果も全く無かったでしょうが、現代のマスクの遠い先祖と言えるかも





近代医学の発展とともに、感染防止のマスクも使われるようになり、既にスペイン風邪パンデミックのときには、全世界的にマスクが使用されました。

しかし、その後ヨーロッパではマスクが日常生活に定着しませんでした。「顔を隠すのは失礼」という発想から、反イスラムの偏見もあって覆面禁止法なども制定されました。
詳しくは満面の笑みの蛇足をご覧ください


2020年春にCovid-19パンデミックが始まったころ、マスクは全く市販されていませんでした。近くのドラッグストアーで「マスクありますか?」と尋ねて、「そんなものありません」と怒られたものです
その後まもなくスーパーでの不織布マスク無料配布が始まり、一般にも販売されるようになりました。






しかし、青い不織布マスクだけでは殺風景なためか、続々とカラフルな布製マスクが売り出されるようになりました。

様々な布マスクが出てくる過去記事
最新トレンド再び
テロとコロナ
霧猫
エヴェレスト×7

あの頃はカラフルで楽しかったなあ


ところがパンデミックが悪化してロックダウンとかシャットダウンが実施され、マスクはFFP2マスクが義務付けられました。
これも初めの頃にはスーパーで無料配布。当時の様子はこちら







FFP2マスク義務化以降まもなく、オーストリアのある衛生資材メーカーが中国から安く大量購入したFFP2マスクをオーストリア製として販売し始めました。すぐに発覚しましたが、こういう不正で楽に儲けようとする人は世界中どこにもいるものですね

パンデミック初期に私が紳士服専門店で買ったFFP2マスクは丈夫な優良品で、恐らくドイツ製だと思います。
その後政府が各世帯当たり10枚のFFP2マスクを無料送付。これは薄っぺらで、中国製だったのではと疑っています。
最近、近くのスーパーで5枚パックのFFP2マスクを売っていたので、買ってみたところポーランド製でした。
このポーランド製、厚手で頑丈ですが、耳に掛ける左右のゴムの長さが違って片側が窮屈です。


この頃では、かなり下火になってきたパンデミックより、ロシアが侵略戦争を続けるウクライナ情勢の方が心配です。
しかもヨーロッパ数ヵ国で感染確認されたサル痘が次のパンデミックになるのではと心配する人々もいます。

まあ、エーリヒ・ケストナーが言うように「生きているなら常に生命の危険がある(Leben ist immer lebensgefährlich)」わけで、引き続き空元気で笑って過ごしましょう






ドナウの草刈り

2022-05-26 | その他


ドナウの水草刈りは定期的に行われているそうですが、温暖化の影響と昨年7月の洪水(市街地への被害は無し)で、旧ドナウに繁茂していた水草が新ドナウにまで広がってきたのだそうです。
何が問題かというと、水泳やボート遊びで水草が邪魔になるのです。水草がオールに絡まったり、泳ぐ人が足を取られたり危険です。

それで、草刈りボートの運転ができる人が全て動員され、大規模な草刈り続行中。







治水工事のサクセスストーリー


ウィーンのドナウ川には「旧ドナウ」と「新ドナウ」と「ドナウ旧流」があります。
それ以前にはドナウ本流と幾つかの傍流があるだけでしたが、毎年洪水があるため、わざわざ「洪水地域」が設けられていました。下の写真の中央が「洪水地域」です。

ウィーンの南東から北西方向を見たところ




この広大な「河川敷」は洪水のないときには市民によってスポーツ・散策に利用されていました。
洪水問題の最終的解決のため1969年に新水路(新ドナウ)の造成が決定され、1972年から大規模な工事が始まりました。
ドナウの隣に新水路を造成することで、旧ドナウと新ドナウの間に細長い中州(ドナウインゼル)が生まれました。


ウィーン北側の山から南を見たところ



手前が旧ドナウ、中州(ドナウインゼル)の向こう側が新ドナウです。旧ドナウは内陸河川交通の重要な水路で多くの船舶が航行するため保養&レクリエーション・ゾーンとはなりませんが、新ドナウは水がきれいなので水泳もできます。


南東から見た新旧ドナウ



右側の水が青い水路が新ドナウです。



では、ドナウ旧流はどこかと言うと、ドナウ川が多くの傍流をもっていた頃の傍流のひとつを保存したものです。





左の写真がドナウ旧流の様子。右の略図は左から旧ドナウ、ドナウインゼル、新ドナウ、弧を描いているのがドナウ旧流です。


ドナウの新水路造成については自然破壊・環境破壊だという強い反対意見もあったそうですが、実際に新ドナウとドナウインゼルが出来てから、増水期には新ドナウが余分な水量を受け入れ、ドナウインゼルには180万本の木や灌木が植えられ緑豊かな保養ゾーンとなりました。中央部分は公園として整備されていますが、北側の三分の一、南側の三分の一は自然保護区域で、珍しい鳥、両生類、魚が生息しています。

ヨーロッパで2番目に長いドナウ川は、世界で最も国籍の多い(最も多くの国々を流れる)大河です。





傘仔猫

2022-05-23 | かりねこ


このところ「在庫放出」中でございます これもお天気ページの仔猫さん









和傘の玩具みたいなのを差している・・・と言うより後ろに飾っています。
雨が降ったらずぶぬれ
でも、カゴを持っている人(飼い主)が、ちゃんと面倒見てくれますね






フォアグラの悲劇

2022-05-20 | その他


突然ですが・・・フォアグラの悲劇を紹介いたします



何年か前に、いつものHPに載っていた記事の説明イラストです。






オーストリアでマルティニガンス(聖マーティンの日=11月11日に調理されるガチョウ料理)に使われるガチョウの80%は、法的に定められた基準を満たしていません。これはオーストリアの動物保護団体から批判されています。大半のガチョウはフランス、ハンガリー、ポーランドから輸入されていますが、これらの国の法的基準はオーストリアの法基準を満たさず、従って違法なガチョウ肉です。

オーストリア産のガチョウは全体の25%に過ぎず、残る75%はハンガリー、ポーランド、フランスから輸入されています。

1羽のガチョウが提供するダウン(綿毛)は25グラム、普通の羽根は125グラムです。
1000グラムの羽根布団で、その30%がダウンの場合、6羽のガチョウのダウンが使われていることになります。

オスのガチョウの方が肝臓が大きくなるので、フォアグラ業界では毎年4000万羽のメスのヒナが、生まれると同時にベルトコンベアでシュレッダーに送り込まれます

フォアグラの主要生産国はフランス、ハンガリー、ブルガリアです。
少量ながら生産しているのはスペインとベルギーです(400トン)。

次の14の国々ではフォアグラのための強制給餌が法的に禁止されています。
オーストリア、チェコ、デンマーク、フィンランド、アイルランド、ドイツ、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ポーランド、スウェーデン、イギリス、ノルウェー、スイス。


強制給餌を禁止しているポーランド産のガチョウ肉がオーストリアの法的基準を満たしていないということは、他の条件が悪いということなのでしょう。


捕鯨、闘牛、毛皮用動物飼育などと並んで賛否両論が激しく衝突する問題ですね。
スペインの闘牛は毎回、牛を殺してしまうので残酷だと思いますが、支持者は「スペインの伝統文化」だと主張します。
イギリスの長い伝統であった猟騎(猟犬の群れがキツネを追い、その後ろから騎馬の集団が追跡する)も、動物保護の観点から、コースにキツネの匂いをつけ、これを猟犬グループに追わせる臭跡猟騎へと変わっています。

強制給餌しないフォアグラ生産も可能だし、そもそもフォアグラを食べないと死ぬわけではありません。
地球と自然を保護するため、より良い方法・進路を選ぶべきでしょう




緑のトンネル

2022-05-16 | かりねこ


これも古いお天気ページの猫さんです







溢れかえる緑に包まれた小宇宙のような世界
こんなところをお散歩できる猫さんは恵まれていると言えるかもしれません。
この風景は、ダマスカスグータ地域を思い出させます。
ダマスカスはシリア砂漠に面していながら、グータという大きなオアシスに潤されていたのです。
中東最大のオアシスと言われますが、土地の人はオアシス(ワーハ)ではなくグータだと言います。つまりオアシスのような小規模なものではなく、次元の違う世界だというわけです。
しかし、住宅地の拡大に加え長年の内戦によって、今は随分荒れているのではないかと心配です

私が個人教授を受けたアラビア語の先生も、グータに近いドゥーマ地区に住んでいました。今は、どうしていらっしゃるか分かりません







ワンニャン傘

2022-05-13 | かりいぬ


ワンコ劣勢につき、ワンニャン一緒の写真は「かりいぬ」となります








いつものHPから天気予報がなくなって数年になりますが、その前は天気予報ページに、いつも猫さんが登場しました。
可愛いので大分ダウンロードしてあります。その中の1枚です。

公園か牧場みたいな緑の中、ワンニャン・トリオが雨傘の中におさまっています。きっと飼い主の傘でしょう。
皆で散歩の途中かも知れませんね。散歩のできる猫さんは希少価値です


お散歩猫さんと言えば先ず思い浮かぶのは、ののちゃんですね。
しかもリード不要で、誰に抱っこされても悠然としていた人格(ニャン格)者

そして、もう10年以上前に天使猫となったジュルさんも忘れられません

お散歩はしなくても忘れられない猫さんは沢山います。みんな唯一無二、後にも先にも、たったひとりの存在なのです







地下鉄コンサート

2022-05-10 | その他


2月24日から始まったロシアのウクライナ侵攻、一刻も早く終わってほしいと思うのですが、まだまだ続きそうですね

他方、西側諸国(こんな言い方が、まだ有効とは何てこった)からはウクライナ訪問ラッシュというほどの盛況。


下の写真は、アイルランドのロックバンドU2が最近キーウ(キエフ)の地下鉄構内で行ったコンサートです。ウクライナ軍の兵士も一緒に歌ったそうです。







追記:YouTubeのリンクを忘れていました U2 LIVE in Kyiv underground

他にも、このコンサートを紹介する動画が沢山あります。



1989年の東欧開放でヨーロッパ中が感涙にむせんだ時から33年。
プーチンは今も冷戦時代のKGB世界観の中で生きているのでしょうか。
書くことは沢山ありますが、それは又の機会にまわして・・・
早く戦争終われーーーーっ





西洋キャラ弁

2022-05-07 | おきにいり


キャラ弁は楽しいですが、2つ不可欠なのは「キャラ」と「画材(食品)」です。

下の写真は、犬さんか猫さんか、或いは他の動物かは分かりませんが可愛いと思います






日本は世界的にも数少ない「キャラ弁国」のひとつだと思います
ご飯や海苔が登場する食文化圏である韓国や中国にも、あるかも知れませんね。
そのウルトラスーパー兵器は「ご飯」という「キャンバス」と「海苔」という「筆記用具」です
細く切った海苔は、随分細かい描写もできる優れもの。
その他の食材やおかずをちりばめて、豪華作品の完成
しかも、弁当屋さんはあっても、キャラ弁屋というものはありません。
つまり、各家庭で創作されるキャラ弁は全て世界で唯一無二の作品
他方、携帯食と言えばサンドイッチとか、ポリ容器に野菜とソーセージなどが主流の国々では、多彩なキャラ弁の余地は少ないと思います。

ところで、上の写真が載っていたのは「ヴィーガニズムで子供は育つか」という記事です。
アメリカの研究チームによる調査の結論は、ヴィーガン食でも子供は普通に育つということです。
但し、肉を食べる子供たちに比べ、ヴィーガン食の子供たちは、やや細身になる傾向があるということです。
食料の有り余っている国々ではメタボリックシンドロームの傾向があるので、ヴィーガンの子たちは肥満児になりにくいとも解釈できます。



前回への補足:1世帯に150ユーロ高熱補助をしたぐらいでは国庫に問題は無いと思いますが、Covid-19パンデミックの足掛け3年、赤字を覚悟で様々な補助金、特別予算を繰り出してきた後なので、ちょっと心配なのです

別の問題は、ロシアからの石油・天然ガスをボイコットするのに各国の足並みが揃わないことです。ハンガリーの首相などは「ロシアからのエネルギー輸入を止めるのはハンガリーに核爆弾が落ちるようなもの」とボイコットを拒否しています。そもそも、ロシアへのエネルギー依存度が決定的に大きいということが、ロシアのウクライナ侵攻によって浮彫になりました。エネルギー源を握っていれば、国際法にも反する侵略戦争を図々しく推し進められるということになったら、世界平和なんて吹き飛んでしまいます。

それから、良く訓練されたイルカは、戦争ではなく海難救助にこそ出動させるべきでしょう






ワンディナー

2022-05-04 | かりいぬ


愛犬のためのお食事は1日何回が良いのでしょう







アメリカの研究チームが1万頭のワンコについて調査したところ、お食事は1日1回というワンコが色々な点でより健康であるという結果が出ました。

しかし研究チームは、簡単に「1日1回が最良」と決めつけてはいけないと警告しています。
ワンディナーについての統計は飼い主の申告に基づいており、間違い、勘違い、主観などの要素が混じりこんでいる可能性があるそうで・・・
更に綿密な多岐にわたるデータが必要。しかも、発育盛りの仔犬・若犬、病気の犬、老犬などには数回の食事でカロリーと栄養を補給することが大切。
とりわけ、今まで1日2回とか数回と習慣づけられていたワンコに突然1日1回を押し付けるのは却って危険とのことです。
今後、更に様々な研究調査が行われ、科学的根拠のある結論が出たときには、ゆっくり、そちらへ移行しましょう

これはニャンコにも当てはまるのでは・・・


研究論文のサマリー
Dog Aging Project



   


漸くSars-CoV-2がインフル・レベルに格下げになりそうな今、ロシアの異常な侵略戦争で、まだまだ混乱しているヨーロッパです。
特に問題なのは、ヨーロッパの多くの国がロシアの石油と天然ガスに決定的に依存していたことです。
ウクライナ侵攻に対する経済制裁として、石油・天然ガスの脱露化が強力に促進され、つまりエネルギー・コストが急上昇しています。
オーストリア政府は国内の全世帯に1戸当たり150ユーロ(約2万円)の補助をすることになりました。

焼け石に水かなと思う反面、政府の財政は大丈夫なのかなと心配にもなります






街角の看板

2022-05-01 | その他


サポリージャウクライナ・コサックの拠点だった街です。

今はウクライナ南東部を恒常的に占拠しようとするロシア侵攻軍の攻撃が激しいところです。一見普通に見えますが、火炎瓶でロシア軍戦車と闘う場合の説明を書いた看板が立っています。火炎瓶のトリセツですね。この状況で日常生活を続けるウクライナの人たちは偉いですね。






ウクライナ侵攻が始まったとき異様に映ったのは、戦車や装甲車に大きく書かれたZでした。その説明を発見。


NATO加盟国を中心にウクライナ支援の兵器・弾薬が次々と送られています。ロシア軍の砲撃・ミサイル攻撃があるので、全部が無事に目的地に届いているかは不明・・・

人間への支援に加えて動物たちへの支援もあります。
これまで何度も紹介しているVier Pfoten(フィア・プフォーテン=四つ足)はオーストリアで設立され世界各地で活動する動物保護団体で、ウクライナの動物保護施設と動物園へ、これまで20トンの飼料を送っています。これからも支援が続けられることでしょう。
英語Wikiの四つ足
四つ足の英語HP







2月24日にロシア軍のウクライナ侵攻が始まったときには青天の霹靂のような驚きで、1日も早く終わるようにと思ったのですが、改めて振り返ってみれば、根が深く、簡単ではないことを再認識。
そもそも売国の建国者時代からロシアとの確執が延々と続いており、ソ連崩壊後もウクライナ国内の親ロシア派と西欧派の覇権争いが継続、日本では、あまり報道されなかったかも知れませんが、もう30年くらい繰り返し政治混乱のニュースが続いていました。2014年のクリミア併合以降ウクライナでは、いつロシアが攻めてくるかという緊張感があったのです。
寝耳に水だったのは、近年のウクライナ情勢を聞き流し無視していたためです
Covid-19パンデミック終息より早く決着するとは思えなくなってきました。でも、一刻も早く終わってほしいです。


更にひとつ心配なニュースがあります。
ロシア海軍では、ロシアの軍艦を守るため訓練されたイルカ(軍鯨?)を投入しているということです。






この写真のどれがイルカなのか、はっきりとは判りませんが、イルカを戦争(しかも勝手な侵略戦争)の巻き添えにするのは一種の動物虐待だと思います