ウィーン、
カールスプラッツ(広場)の一角にユニークな建物があります
ユーゲントシュティルのシンボルとも言うべき
セセッションの建物で、青銅に金メッキした球が中央屋根を飾っています。
私は「金のタマネギ」と確信していたのですが、あるとき日本からのお客さんと出掛け「あれは金のタマネギです」と言ったところ、「日本人が聞くと変に聞こえますよ」と言われました。
タマネギなら上が尖っているはず。ドイツ語ウィキでも「金のキャベツ」となっています
以下、ウィキ・フリー画像です。
セセッション外観
中央を飾る金のキャベツ(オニオンではない)
球形の月桂冠だそうです
キャベツの細部
当初から展覧会場として建設されたもので、今でも様々な展覧会が開催され、とりわけ、
グスタフ・クリムトの壁面装飾画「ベートーヴェンフリース」が常設展示されています。
これはベートーヴェンの
第九交響曲「合唱付き」を視覚化したもので、1902年セセッションで開催されたベートーヴェン展覧会のため制作されました。
英語だと
フリーズになります。
ベートーヴェンフリースの一部
第九の終楽章「歓喜に寄す」の壁面
1902年の展覧会におけるベートーヴェンフリースの様子を示す写真は、
このサイトでご覧ください。
1902年のベートーヴェン展の後、美術収集家のカール・ライニングハウスが購入、次いでユダヤ系の実業家レーデラー家の所有となり、ナチスの時代に没収され、第二次大戦中は疎開して爆撃の難を逃れました。戦後、レーデラー家からオーストリア国家に売却され、その後再びセセッションに展示されるようになりました。
アン・デァ・ウィーン劇場に行くとき、そばを通るのですが、これまで写真を撮ったことなし。
そのうち、自分で撮ったピンボケ写真もアップする予定ですが・・・乞無期待
追記
最初のタイトルは「金のタマネギ」でしたが、「婆ば縫う痔」よりも明確過ぎるかなと思い、正しい「金のキャベツ」に訂正いたしました。
しかし当時は、本当に「金のタマネギ」と思っていて、私にとっては不都合なところはありませんでした。一度指摘されてしまうと、もう元に戻れません。逆に、イタリア語の勉強を始めた当時は、「外出する」の仮定法過去「ウシッシ」を見ると笑ってしまいましたが、すっかり慣れて、平然とウシッシを見たり聞いたりできるようになりました。言葉というのは面白いものです。
春先の気候不順で風邪気味です。数日更新サボリます