誰でも「良く見る夢」というのがあるのではないでしょうか?
ある人(ウィーン暮らしのスロヴァキア人女性)は、蛇の夢を良く見ると言っていました。素人考えの単純な推定では、この人はごく小さい頃、蛇を見て怖い思いをし、記憶は消えても潜在意識に残っているのかも・・・
私の良く見る夢は「道に迷う夢」で、目的地へ向かう途中、次から次へ道に迷い、周囲の風景が荒唐無稽に脈絡なく変化して、どうしても目的地に着かず、放浪しているうちに目が覚めます。
大抵は旅行中なのですが、数日前には、どこかの大学で、何かの研究室へ行こうとしているというバリエーションを見ました。建物に入るたびに通路で迷って、また出てきて、キャンパスには教会があったり、お寺の庭園があったり、困りつつ、迷路を楽しみました。
その中で、こんな廊下も通りました
マウスで描いてちょっと加工
ちっとも目的地に到達できないので、ちょっと焦りますが、怖い夢ではありません。それどころか、次々と素晴らしい風景が広がるのです。
単細胞人間ですから夢のカラクリも簡単です。旅先で道に迷ったことは良くあるのです。現実の旅では、大抵、通りがかりの人に尋ねて目的地に到達するのですが、一度非常に焦ったのはイスタンブールの有名な
屋根付きバザールで道に迷ったときで、このときは、一瞬、もう外に出られないかも、なんて思いました(でも、結局子供に聞いて外へ出ました)。こんな記憶が潜在意識の中に沈殿しているのかも知れません。
美しい風景は、当然自分で見たもののほか、絵画や映画の風景も作用しているでしょう。とりわけ宮崎駿のアニメ映画の風景が大きな役割を果たしているように思います。