オーストリアは
カトリックの国で、従来は80~90%かそれ以上がカトリック教徒とされていましたが、この数十年で大分変化しているようです。
新聞HPに載ったイラスト・グラフ
ウィーンの場合
上から
めったに
ミサに行かない、あるいは全く行かない人:70%
年に数回はミサに出席する人:13%
月に1度か、それ以上教会へ行く人:17%
ウィーン以外の各地
上から
めったにミサに行かない、あるいは全く行かない人:45%
年に数回はミサに行く人:25%
月に1度か、それ以上教会へ行く人:30%
私にとっても驚いたことに、ウィーンではカトリック教徒が半数以下の43%、信仰無しが30%、
イスラム教徒11%、その他4%、
プロテスタント3%
ウィーンのような国際都市には色々な国の外国人及び外国出身者も多いので多種多様になるのは当然ですが、カトリック教徒が半分以下、無信仰の増加にはビックリ。
過去20年くらいの大きな特色として、国内外のカトリック教会での
不祥事が続き、多くの人がカトリック教会を脱会していることです。
私の友達のひとりは、近年の脱会ラッシュ以前に「カトリックは女性差別だ」という理由で脱会しています。しかし、彼女は今でもキリスト教徒だろうと思います。
加えて、ウィーンなど大都市では、教会に行く以外の方法で自分の信仰を実践している人も多いと思われます。
プロテスタント人口が大変少ないですが、これは
宗教改革期にオーストリア地域(当時は神聖ローマ帝国の1地域)もプロテスタントに圧倒され、
対抗宗教改革期以降に、何人かの皇帝の意向で、プロテスタントが徹底的に弾圧・国外追放されたためです。
もちろん今は、基本的人権として信仰の自由が保障されています。