みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

魂の叫び

2015-02-26 | おきにいり

各国の国歌は、ある意味で、その国の名詞のようなもの。

その中で、イスラエルの国歌とカタルーニャの「国歌」は、深い感銘を受けるものです。
イスラエル建国の経過や現在の政策には色々問題があり、カタルーニャがスペインから独立すべきかどうかも難しい問題ですが、2つの曲は疑いもなく名曲と言えるでしょう。2つの曲には共通の「魂の叫び」が感じられます。


イスラエルの国歌:ハティクヴァ(希望)



何世紀にもわたり、迫害され大量虐殺されてきた民族の国家建設への悲願が込められています。


カタルーニャの「国歌」:エルス・セガドルス(収穫人たち)



スペインの圧制に苦しんできたカタルーニャの人々の勇気と誇りが込められています。


夫々の歌詞はウィキでご覧ください
Wikipedia:ハティクヴァ
Wikipedia:収穫人たち

Wikipedia:パレスチナ戦争
Wikipedia:収穫人戦争

追加情報
ディアスポラ
ナクバ
(ナクバという呼称は、1948年からの中東戦争の項で説明されています。)


ちょびっとゴタついておりますので、数日、間が空くかもしれませんが・・・
たま~に覗いてやってくださいませ 但し、いつもの通り乞無期待






ぱんたれい

2015-02-24 | かーど&手描き

もう中国の旧暦新年にも遅れていますが、一応1月はじめに作った挨拶カードを今頃になってアップします


表:ワルター・フォン・デァ・フォーゲルヴァイデ

中世の歌集にあるイラストをネットからダウンロードして印刷


開いたところ



裏:引用文の説明




引用文は、ちょっとヤケクソな気分によるものです。シリアやウクライナの戦闘のほかにも世界中あちこちでゴタゴタバタバタ・・・

でも、それでも、2015年が皆様にとって良い年でありますように


Wikipedia:ヘラクレイトス
Wikipedia:ワルター・フォン・デァ・フォーゲルヴァイデ(オーストリア人らしい)






222のめんま君

2015-02-22 | おきにいり

今年も来ました「にゃんにゃんにゃんの日

猫じゃない猫のめんま君のねえちゃん、めんまねえちゃん特製の手ぬぐい「ぷりぷりーヅ」が届いたのは大分前なのですが、やっぱり「にゃんにゃんにゃんの日」にお披露目。

手ぬぐいをお願いしたのですが、猫さんの福袋みたいに、付録がどっさり


こんなに多彩な中身

切手まで大サービス

「ぷりぷりーヅ」


ちょびっとアップの「ぷりぷりーヅ」






「ぷりぷりーヅ」後希望の方は、めんまねえちゃんさんのブログをご覧ください

多彩な付録の数々

ハンカチ、絵葉書、しおり、写真集、岩合猫、青海波の手ぬぐい・・・

カエルさんのエアフレッシュナー

めんまねえちゃんさんはカエルさんも大好き

めんまねえちゃんさんの「めんま君」イラスト・シリーズ



猫さんらしくないめんま君は「おとこのプリンセス」とも呼ばれています。そして「自分は、めんまねえちゃんの息子で、めんまねえちゃんの母だ」と信じているようです

めんまねえちゃんさん、改めて、どうも有難うございます









四旬節

2015-02-20 | その他

2月18日が今年の「灰の水曜日」でした。この日からイースター(復活祭)までが四旬節で、昔は断食期間でした。

もちろん、イスラム教のラマダンと同じで、長期間ですから一切何も食べないということではありません。イスラム教の断食は日の出から日没まで絶食ですが、キリスト教の場合は、肉を食べない、美食を避ける、派手な大騒ぎをしない、といった内容。今では実行している人は少ないと思います。

シリア正教会に属する友達は「自分の意思で3日間絶食する」と言っていました。


今の季節を表現するブリューゲルの作品

謝肉祭と四旬節の争い


クリスマス前はアドヴェント期間で気分を紛らわし、クリスマスが過ぎたらシルヴェスター(大晦日)で大騒ぎし、その後、謝肉祭(カーニバル=肉よさらば)期間中、舞踏会や仮装パーティーなどで飲んだり喰ったり踊ったりした後、もう何もすることがなくなった「冬枯れ」期間が四旬節に当たります。タテマエとしては、ただ、じっと我慢の期間・・・


天候も今頃は、こんな具合のことが多いのです。

暗い日(春の前)



ということは、もうすぐ春です


上にアップしたブリューゲルの作品は、いずれもウィーンの美術史博物館にあります






大江紫

2015-02-16 | その他

大江健三郎の80才誕生日を記念して、オーストリアのラジオで特集番組がありました。

1月31日付NZZ(新チューリヒ新聞)にも最新のドイツ語版を紹介する大きな記事が載りました。


次のページに続く長い記事です:タイトルは「少年のような巨匠」


写真をちょっとアップ


この記事では、大江健三郎の作品を貫く4つの柱を挙げています。
1)障害者である息子、大江光(作曲家)の存在。
これは文字通り、大江家にとっての「光」なのだと思います。
2)市民的・人道的責任の自覚と行動。
私も岩波ブックレット「原発への非服従」「取り返しのつかないものを、取り返すために」「加藤周一のこころを継ぐために」で大江健三郎の発言を読んでいます。
3)大江健三郎の出生地が僻地の村であったこと。
ラジオの特集番組で本人は「私の生まれ故郷で、私の書いた本を読んだ人はひとりもいないだろう」と語っていますが、私は読んだ人もいるだろうと想像しています。
4)神の存在とは関係ない知的なエソテリシズム、救済を求める心。
人間は誰でも宗教的な存在だと思います。「極めて個人的な宗教」を心の支えとしている場合、外側からは「無宗教」に見えたりするのです。

昨年「恢復する家族」のドイツ語版が出版されました。


ところで私は、岩波ブックレット以外では、大江健三郎の本を読んだことがありませんし、今後も読む気がありません。
個人的な体験」というタイトルからは、何か非常にプライベートな話だろうと関心がなかったし、「万延元年のフットボール」に至っては、万延元年に日本で初めてフットボールをした人たちの話だろうと思っていました。
でも、現代日本文学を代表する作家がノーベル賞を受けたことは大変嬉しく思っています。
またエドワード・サイードと交友関係にあったのも嬉しいことです。
大江健三郎作品集はアラビア語でも出版されています。自分で読んだのではありませんが、友達にプレゼントしたことがあります。
オーストリア人作家のエルフリーデ・イェリネクが2004年にノーベル文学賞を受賞したときも嬉しく思いましたが、彼女の作品も読んだことも読む気もありません。


同じ日のNZZ、大江健三郎特集記事に続いて、紫式部に関する記事もありました。

タイトル「美しく優雅で繊細な男性」(つまり光源氏のこと)


紫式部をちょっとアップ


この記事では「源氏物語」が世界文学に数えられること、当時の貴族の生活が詳細に描き出されていることを指摘。
更に、1966年に直接日本語から全訳されたドイツ語版が、2014年に再刊されたことが紹介されています。



今日の蛇足

万延元年というのは奇妙な年です。安政7年の3月3日に桜田門外の変があり、翌年は改元の年と決まっているのに、驚愕した幕府が万延に改元したのです。ですから井伊直弼が暗殺(朝だけど)されたのは安政年間だったのに、後に万延になってしまったのです。どちらかというと、幕末の混乱が「蔓延元年」だったような気がします






独仏

2015-02-12 | おきにいり

独仏と言っても、ドイツとフランスのことではありません。「独語の仏陀」の勝手な省略形

手塚治虫の「ブッダ」ドイツ語版について、1月16日付NZZ(新チューリヒ新聞)に書評記事が載ったのです。
当時ゴタゴタ中で、やっと今になって紹介


その記事全体:タイトルは「悟りへの長い道程」


漫画の部分を少しアップ



NZZは、フランクフルター・アルゲマイネ(ドイツ)、ル・モンド(フランス)、コリエーレ・デラ・セーラ(イタリア)などと並び、ヨーロッパを代表する高級紙です。この新聞に紹介されることは、それだけでハイレベルの作品であることを意味しています。


「ブッダ」に対する、この書評の総合評価
著者は、この作品で自己のあらゆる技法を駆使している。描写は明快で、厳密で、しかも極めて生き生きとしており、子供らしい丸みや抽象的な形式化と熟達した完成度を示している。シッダルタが自己発見の道を進むように、ときには瞑想的で、ときには大胆なヴィジョンが現れ、時には爆発的なアクションが広がり、見る者を惹きつけてやまない。10巻に上る大作は疑いもなくコミックス史上のクラシック作品だが、「ブッダ」はなによりも、迫力あふれ、全ての年齢層が楽しめる傑作である。


えー、実は私、この作品を読んでおりません。
10巻というと、ちょっと重圧を感じますが、読んでみるつもりです


みみずボログでは、以前、ドイツ語版「アドルフに告ぐ」を紹介しました。
アドルフに告ぐ その1ドイツ
アドルフに告ぐ その2スイス

日本語版「アドルフに告ぐ」の表紙とは大分違うのではないかと思います。
これはドイツで、ナチスを連想させるスワスティカの公的使用が禁止されているためです。







「お菓子と娘」交響曲

2015-02-10 | おきにいり

このボログで良くあるように古い話題ですが・・・去年のサッカーWCの時でした。
カトリックの放送局ラジオ・シュテファンスドームで、その日試合のある国の音楽を紹介する特別番組がありました。
各国チームの最初の試合の日に、その国の曲を放送(そうでないと、勝ち進むチームは何回も登場することになります)。
とても良い企画だったと思います。日本チームの試合があるとき放送されたのが

橋本国彦の交響曲第1番でした。

日本では聴いたことのなかった曲をオーストリアのラジオ放送で初めて聴いたのです
なかなか良い曲でした。

放送された交響曲第1番から第2楽章の一部




ラジオで、この曲を聴いた後、早速ネット検索すると、有名な「お菓子と娘」の作曲者であることが分かりました。


「お菓子と娘」歌詞
Wikipedia:橋本国彦







胴長短肢の美

2015-02-08 | おきにいり

このボログでも前に書いたように思うのですが
胴長短足こそ美の極致なのです!

それを馬さんの写真で実証したいと思います(全てウィキ・フリー画像です)


競馬に登場する馬さんたちは、ただ、ひたすら走るだけなので体形が、むしろ特殊です。
が、それでも長肢は骨折しやすく危険

例えば、サラブレッドの仔馬


この子は胴が短すぎ、肢が長すぎます。これから育っていく過程で胴長短肢になることが望まれます。


競馬史上に名高いイギリスのサラブレッド、エクリプス


現役時代全勝で「エクリプスが一着、他の馬はまだ見えない」という言葉の残る名馬、典型的な競走馬体形です。



しかし、馬術に登場する馬さんは競走馬とは本質的に違う体形です。
とりわけ古典馬術の馬さんは胴長短肢が大切。彼らこそが神話に登場する馬さんたちです。

その代表例がウィーンのスペイン乗馬学校に登場するリピッツァ馬


このリピッツァ馬さんはファーヴォリ・パラヴィチーナという名前。
リピッツァ馬は生まれたときは黒く、成長とともに白くなるので、まだ若馬だと思います。胴は、もう少し長くても可。


リピッツァ馬の全てが古典馬術に向いているわけではありません。やはり天性の素質が必要なのです。
その素質を備えた馬さんだけが、スペイン乗馬学校で古典馬術の調教を受けます。

これは素質ある若馬さんですね

スペイン乗馬学校の屋内馬場で調教のあと厩舎へ戻るところでしょう

この馬さんはプルート・テオドロスタという名前で、若いながら古典馬術の馬さんの美点を備えています。つまり太い首と太い胴、短い肢。


古典馬術を演ずる馬さんの完成の極致


馬さんの名前はファーヴォリ・アンコーナ、乗っているのは主席騎手ヴェンツェル・ツルストで、ルヴァードを演じています。
ルヴァードというのは古典馬術の技のひとつで、馬さんが後肢のみで立ち上がるものです。
(殆どが白馬のリピッツァ馬の毛色には稀に青毛=黒や鹿毛もあります)
こういう技には非常な筋力を要するので、鍛え抜かれた太い首、太い胴、短い肢が理想的なのです。

このほか古典馬術の離れ技については、色々あってややこしいので、別の機会に書こうと思います。

日本語ウィキのリピッツア馬記事では「日本ではリピッツァナーを生産していたリピッツァ牧場の名が品種名と誤解され、リピッツァと呼ばれている」と書かれていますが、これは間違いで、ドイツ語知識のない人が記事を書いたのかと思われます。リピッツアは地名、そこに住んでいる人もリピッツァナーになりますから、馬だけがリピッツァナーではありません(例えばベルリンは地名、住んでいる人はベルリーナー)。
ウィーンのスペイン乗馬学校で活躍する馬さんたちは、王朝時代はリピッツァ(現在スロヴェニア領内)の牧場で生産・育成されていましたが、今はオーストリア・シュタイヤマルク州ピーバーで生産・育成されています。

さて、胴長短肢が美の極致というのは馬さんのことだけではありません。
私が最もプロポーションの美しい動物と思う猫さんも、胴長短足の典型例です
人間でも脚が長いと正座が難しかったり、骨折しやすいと思います






初まる

2015-02-05 | かりねこ

猫ブログをよく見ている私ですが、まるさんのことは知りませんでした。日本では御存知の方々が多いと思うのですが、私には「初まる」

前回触れたオーストリアの新聞HPで「インターネットの主役猫」代表例のひとつとして紹介されていたのが、まる猫さんです


これは、そのHPにも紹介されていた、まるさんの挑戦




大きな箱でも愛嬌あるアスリートぶりを発揮しています




ほかにもYouTubeに沢山「まるさんの魅力」がアップされています

魅力的な猫さんのチャームポイントのひとつは「横長楕円形顔」だと思うのですが、まるさんのお顔も横長楕円形です



オーストリアの新聞HPで、まるさんが登場する記事はこちら
記事の下のほうに「小箱とまるさん」動画が出てきます。