当ボログ恒例の遅報でございます
「風立ちぬ」に至っては、映画館で見てから6年、日本初公開から7年も経っています
ドイツ語版「風立ちぬ」のケース
これからにアップした画像と違いますね
映画館で見た後の感想は
「風立ちぬ」ポエムに書きました。
DVDを買ったのも、いつだったか思い出せないほど前で、漸く最近になって改めて観ました。
名作に違いないのですが、その内容の重みが、ちょっと息苦しい感じだったのです
再度観てからも、やっぱり印象は
ショーソンの「
ポエム」でした。
「『風立ちぬ』ポエム」にアップロードしたYouTubeの
ハイフェッツの演奏は、削除されています。この頃YouTubeのアップをしなくなったのは、よく削除されて見られなく(聞けなく)なるからです
「ショーソン詩曲」で検索すれば色々な映像が見られる(聞ける)と思います。
「ねことじいちゃん」
漸く今年になってDVDを買いました。
実は原作漫画は知らないのですが、岩合さんの猫映画となれば、絶対見なければ、と思うのが当然。
ベーコンさんは本当に素晴らしい演技でした。まるでシナリオを読んで、自分で役作りをしたかのよう。岩合監督ならでは、だと思います。
もちろん、他の猫さんたちも自然体で、ゆったりとしていました。
そして、登場人物(を演じた役者さんたち)には、リアルな存在感がありました。
「この島にはいろんなものがありますよ」というセリフの通り、静かな日常生活の豊かさが画面に広がっています。
ここから両作品の共通点です。
いずれの作品にも、派手なアクションやドラマチックな展開はありません。しかし、言わば「静寂の力」に満ちています。
関東大震災や
太平洋戦争という歴史的大事件はありますが、この作品では背景として扱われています。
計算尺を手にして座る堀越二郎は、死闘の最中なのです。つまり「静の中の動」あるいは「静寂の中にみなぎる巨大なエネルギー」です。
「じいちゃんとばあちゃんと猫の島」では穏やかな毎日が過ぎていきますが、そこにも皆の生きるエネルギーが横溢しています。
日常生活の奥深さがあり、何気ない仕草や言葉の中に、越し方の重みが感じられます。
堀越二郎が設計する
零式艦上戦闘機と、じいちゃんが作り始めるレシピ・ノートには、一見大きな隔たりがありますが、いずれも命の発露なのです。
「零戦」以前の日本の戦闘機は殆ど外国からの輸入品でした。第一次大戦では既に
複葉戦闘機による空中戦がありましたが、
単葉機が本格化するのは第二次世界大戦からです。こうして見ると航空機史上における「零戦」の重要性が分かります。
ねことじいちゃん公式サイト
風立ちぬ公式サイト
私がドイツ・アマゾンでドイツ語版DVDを買うのは、送料無料のせいもありますが、ドイツ語版だと原語(日本語)とドイツ語(作品によっては更に英語)から選択できるからです。外国でも上映される日本作品のDVD(あるいはブルーレイ)には、少なくとも英語が選択できるようになっているのが良いと思います