みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

満開の桜

2016-03-31 | そこらへん

ウィーンのデブリンク区と東京の世田谷区が姉妹区になったことを記念して、日本人造園家によって作庭された本格的日本庭園「世田谷公園」
Setagayapark(ウィーン市のHP、ドイツ語)

3月19日に行ってみたときには、主役の桜開花のスタート地点でした。11日後の3月30日に又行ってみると満開で、枝垂桜や他の桜も咲き揃っていました。

では、いつもながらのピンボケ写真を並べます


1)通りのレンギョウも満開


2)曇り空を飾る花の雲


3)枝垂桜と桜


4)枝垂桜


5)沢山ふくらんだモクレンのつぼみ


6)主役桜への道


7)石塔と桜


8)お花見ピクニックの人たちがいました


9)花の雲


10)


11)茶室の方を見たところ

川はまだ流れておらず玉砂利の川床が見えています

12)レンギョウもいっぱい


13)緑と桜のコントラスト


14)


15)



続きます・・・けど乞無期待


昨年は日本へ行って、ここの桜は見られませんでした。

一昨年の桜の様子
出遅れの庭
三日見ぬ間の







秘められた名作

2016-03-28 | おきにいり

久々に無名教会です。と言っても、実は建築史上の傑作
私の好きな建築家の設計した、私の好きな教会ですが、私のおんぼろデジカメでは
その精髄を紹介することはできません

ですから今回はピンボケ写真の羅列だけです


1)ごく普通の住宅街


2)先に進んでいくと・・・


3)・・・見えてきました


4)一見無造作ですがギリシャ神殿の現代版になっています


5)脇のお庭


6)脇の壁の質素な十字架


7)力強い列柱


8)入り口


9)教会内部:暗いのでボケボケ


10)パイプオルガンもボケボケ


11)地下礼拝堂


12)中央祭壇の細部


13)外の脇扉



私のピンボケ写真でも、この建物の独創性が少しは感じていただけるのではないでしょうか。


詳しくは、次に時間のできたときにアップいたします。
この建物と建築家については例外的に「乞御期待」

ただし、少なくとも数日はお待たせするかと思います


       





3月27日の午前2時を午前3時にして今年もサマータイムが始まり
日本とヨーロッパの時差が7時間になりました。






咲き始め

2016-03-23 | そこらへん

今週は聖週間です。金曜日は聖金曜日、27日が復活祭の日曜日(イースターサンデー)
翌日が復活祭の月曜日(イースターマンデー)

ここらへんも暖冬だったので、早くも桜が咲き始めています 
19日のピンボケ写真、恒例の羅列です


1)いつもの教会前も桜の蕾が開花直前


2)世田谷公園前の道


3)世田谷公園の入り口


4)咲き始めている花木


5)公園の様子


6)枝垂桜の蕾もモリモリ膨張中


7)ひとりで甲羅干しのカメさん


8)枝垂桜の向こうにカモさん


9)モクレンも開きかけ


10)男の子が遊んでいました


11)右端の人がお父さん


12)桜の木はもう開花スタート地点


13)咲き始めた花も・・・


14)左奥が蕾いっぱいの桜の木


15)池面(イケメン)


16)水面に映る木々はまだ冬仕様


17)池の魚さんたち


18)橋の向こうの滝が流れ始めるのは3月末からかな?


この翌日、近所を散歩したら、やはり咲き始めていました

19)


20)



去年の秋の世田谷公園
庭園点景
ひとりもみじ


      

ブリュッセルのテロ事件については・・・いずれ書くかもしれません。
まだゴタリング中ですので、まばら更新になります。たまーに覗いてみてくださいませ 
でも恒例、乞無期待






百万の敵

2016-03-20 | その他

日本のことわざに「男は敷居をまたげば7人の敵あり」というのがありますね。
この人数は多いのか、少ないのか
これに比べて超大規模なのが・・・

聡明な女性には数百万人の敵がある。それは全ての馬鹿な男たちである。

こう言ったのは、作家マリー・フォン・エブナー=エッシェンバッハです。英語ウィキ



彼女はオーストリア帝国の男爵家に生まれ、父は後に伯爵となりました。フランツ・ヨーゼフ皇帝と同時代人で、皇帝同様、彼女も今年が没後100周年に当たります。それで3月12日付NZZ(新チューリヒ新聞)に特集記事が載りました。オーストリアのラジオでも記念番組がありました。



彼女は、貴族でありながら、貧困問題に関心をもち社会批判的な作品を多く残しています。その作品は今もオーストリアの学校で教材として使われています。19世紀末から反ユダヤ主義の社会的風潮が強まると、反ユダヤ主義に反対するグループにも参加しています。
貴族的な保守性も残しながら、革命的な視野をもっていたので「保守的革命家」とも呼ばれています。

彼女がまだ無名だった頃、友達へ書いた手紙に「有名になることは何の意味もありません。創作することが全てです」と書いています。

彼女の著書はドイツ語では今も入手できますが日本語版はないようです。


 蛇足でない蛇足

前回の「川を渡る人々」の写真には色々疑問がありました。しかし、これは、とんでもないデタラメから始まったのでした。

3月17日のNZZ


当時、イドメニの難民キャンプで数千枚のチラシが撒かれました。ドイツ語とアラビア語で「何日何時これこれの地点から国境の川を渡ろう」と呼びかけるものでした。このため、多くの難民がチラシの指示に従い、恐らく支援者が車を提供したりして、人々が川を渡ったのでしょう。しかし彼らは、マケドニア側で警官や兵士に捕まり、拘置あるいは強制送還されたということです。チラシの出所は不明のままです。

この記事によれば、小型飛行機を使った「難民輸送業者」まで現れているということです。動産・不動産を売り払った資金が沢山あったとしても、数千ユーロの飛行機料金を払える人は僅かでしょう。それでも、こうした違法の「難民輸送業者」は大もうけしているようです。

以前に紹介した無責任な違法輸送業者の悲劇:71人

 もうひとつの蛇足

聡明な女性に数百万の敵(全ての馬鹿な男たち)があるとして、聡明な男性の場合は・・・全ての馬鹿な女たちが敵なのかなぁ







川を渡る人々

2016-03-17 | その他

昨年から度々報道されているギリシャのイドメニ
最近の報道写真です。イドメニから国境の川を渡ってマケドニアに入ろうとする人々。





昨年末以降、ヨーロッパ諸国の難民受け入れ制限が強化され、多くの難民を受け入れてきたスウェーデン、ドイツ、オーストリアでも基準が厳しくなりました。
バルカン半島各国も国境を封鎖したので、多くの難民がトルコからギリシャに来て先へ進むことができなくなっています。欧州連合(ギリシャも加盟国)内では、最初に難民申請をした国から他の加盟国に移ることはできない制度になっています。しかし、戦争難民か経済難民かの違いなく、誰もギリシャに留まりたくありません。大半の人々は今でもドイツあるいはスウェーデンを目的地にしていると思われます。オーストリアは第2候補といったところでしょうか。

難民に対する支援が国によって違うからです。子供の就学まで保障されているのはドイツ、スウェーデン、オーストリアを含め限られた国々です。より良い条件を求めて難民が移動するのは当然と言えるでしょう。
シリアの内戦を筆頭に、多くの国々の政情不安、経済破綻が続く限り、難民問題も続くことでしょう。

しかし、全ての難民の全生活費を受入国が負担しなければならない、という考えは間違っています。多くの人々は受入国の国民となって、その国の経済を支える力になるからです。全ての難民が聖人であるとは言えませんが、全ての難民が犯罪者かテロリストと考えるのも間違いです。聖人だけの国が無いように、国民全てが犯罪者という国も無いのです。
生命の危険を感じて逃げてきた人々が、受入国で、一般社会人として安全で正常な生活を築けることが望ましいと思います。


難民問題は時々刻々と変化し、欧州連合、シェンゲン協定、ダブリン協定(シェンゲン協定参照)その他、とても複雑なので、いつも簡略化した概要のみを書いています。



これまでの関連記事
希望の星
分断された国
輸出入
難民哲学者
難民のための声
難民の顔
太陽の中の男たち
71人


      


前回記事の補足:クリムトが猫好きだったことはくりにゃんに書きました。

猫の空間に、福島原発事故から5年、オーストリアでは、日本からの輸入食品は全て安心して食べられると報道していると書きました。もちろん、オーストリアでは他の多くの国々同様、事故直後から現在に至るまで、日本から輸入される食品の放射線量を厳密にチェックしているからです。





猫版「接吻」

2016-03-14 | かりねこ

友達自作の便箋に使われていた猫版「接吻」です




誰が、こういう器用なことをするのか でも、きっと猫好きさんなんでしょう
猫さんだと愛らしさ倍増、人間より可愛い


原作はクリムトの有名な「接吻」です。




クリムトは春画を集めていたそうですが、どの程度、日本画の影響を受けたかは、ゴッホなどの場合ほど明らかではないように思います。
クリムトの「黄金の時代」と呼ばれる金箔を多用した作品の原点は、ラヴェンナで見たビザンツモザイクだと思います。
私もラヴェンナで見たことがあり、その迫力に深い感銘を受けました。

ラヴェンナのサン・ヴィターレ聖堂 イスタンブールのアヤソフィアに似ています。
ラヴェンナのサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂


英語ウィキの方が詳しいです。
Gustav Klimt
The Kiss

「接吻」に描かれた人物は、一般的には、クリムトと恋人のエミーリエ・フレーゲと言われますが、英語版では、クリムトが「関係」を持っていた多くのモデルのひとりで「ダナエ」のモデルにもなった女性ではないかとされます。ドイツ語版では、要するに愛を象徴化したものだとして、そのシンボル性が述べられています。


 蛇足の告白

私はクリムトを高く評価しています。後進に対する支援なども立派です・・・
が好きじゃありません。それでカテゴリーは「かりねこ」なのです
好きじゃない理由も自分勝手で、女性関係がどうこうとか言うことではなく・・・
関連書で引用されているクリムトの手紙が面白くなかったからです
歴史上の人物では、面白い手紙を書ける人が好きです






猫の空間

2016-03-11 | かりねこ

ゴタゴタ期の後、少しボーッとしていました

これこそ「猫の空間」という感じの写真をネットで見つけました 
某猫学文献の学術用語では「猫間」と呼ばれています



窮屈なダンボールから満足げにはみ出る姿。猫歯工法によるダンボール彫刻。後にぶら下がる「じゃらしオブジェ」らしきもの・・・
猫さんがニンマリする「マイスペース」


       

今年も3月11日が来ました。こちらの新聞にも大きな記事が載っています。ラジオでも大々的に報道されています。
忘れないだけでなく、起こったことの客観的科学的な分析と記録、手抜きのない今後への対策が大切だと思います。
近く新聞記事をアップしたいと思います。

追記:ラジオのニュースで、日本からの輸入食品は5年前の原発事故以来、常時検査されてきたが、今は問題なく、安心して食べられると報道されました。


      

又してもゴタ期が始まりそうです。でも、できるだけアップしたいと思いますが、どうなりますか・・・

どうぞ、ときたま覗いてやってくださいませ でも・・・乞無期待






工程と作品

2016-03-08 | おきにいり

オーストリアの指揮者ニコラウス・アルノンクールが亡くなりました。
オリジナルを追求する厳密な指揮に加えて、古楽の演奏や歴史的楽器のコレクションでも知られています。

以前に収録されたインタビューが、追悼番組として再放送されました。それによると、父親が音楽的才能に優れ、本当は音楽家になりたかったようですが、家柄のためもあってか海軍将校となり、その後エンジニアになりました。両親揃って反ナチスでしたが、息子ニコラウスは、家柄と金髪青目のため、ナチスの理想的アーリア人の少年ということで学校では特別のクラスに入れられ、それが非常に不快な思い出であると語っています。

私もアルノンクールの指揮によるコンサートやオペラを何回か見て(聴いて)いて、尊敬する指揮者でした。そのアルノンクールがベートーヴェンの第5番「運命」を指揮しているYouTubeがありました。


リハーサルの様子(指揮者の制作工程)


同じオーケストラによる本番、「運命」の第1楽章(指揮者の作品)


リハーサルの中でアルノンクールが「美とは破局の崖っぷちだ」と言っているのが印象的です

日本語ウィキでは英語風にアーノンクールと表記されていますが、現在のオーストリアの発音ではハルノンクール、本来のフランス語人名の発音にはアルノンクールが近いと思います。

フルネームがJohannes Nicolaus Graf de la Fontaine und d’Harnoncourt-Unverzagt(ヨハネス・ニコラウス・グラーフ・ド・ラ・フォンテーヌ・ウント・ダルノンクール-ウンフェアツァクト)。父方の祖先はロレーヌ公国(ロートリンゲン)の貴族でアルノンクール(当時ロレーヌの領土、現在ベルギー)に移住してから苗字にダルノンクールが付け加えられました。ニコラウス・アルノンクールの母は、ヨーデルでも知られるヨハン大公の曾孫に当たります。


夫人のアリス・アルノンクールはバイオリニスト、メゾソプラノのエリーザベト・フォン・マグヌスは娘の一人です。

 蛇足ながら、ロレーヌはややこしい、つまり、とてもヨーロッパ的な地域です。
ロレーヌ地域圏
アルザス=ロレーヌ





両目青目

2016-03-03 | ことば

前々々回は「片目青目」でしたが「両目青目」だとどうなるのでしょう

あいつは目が青いというのは「未熟」「経験が足りない」「信じやすい」といった意味で
「青二才」や「クチバシが黄色い」と似ています。「青二才」の青は、ひょっとして青竹とか、若草とかいった意味でしょうか。

前々々回の「片目青目」は青アザのことですが、今回のように「両目青目」だと、アザ×アザでない場合、茶目圏諸国の人々が、青目圏諸国あるいは国内外の青目層を馬鹿にしているのか?と思いましたが、これは「幼い頃の青目」という意味です。

猫さんのキトンブルーが典型的な例

生後1ヵ月の仔猫ちゃん


青目猫さんの代表シャムネコ家系の猫さん

いずれもウィキ・フリー画像です

ひょっとして親子かな。この家系の方々は成猫になっても青目ですね。猫さんの場合は少数派でシャム以外の青目成猫さんも存在しますね。

慣用句「青目」に関するドイツ語ウィキでは「子供の頃は目が青いから」と説明があります。大人になると黒目(厳密にはダークブラウン)の人々も幼児時代は青目なのか?どうも、そういう記憶はありません。とすると、茶目圏人類の赤ちゃんは青目なのかな

慣用句の「青目」はドイツ語(ブラウオイギック)では「単純」「無知」「信じやすい」とやや皮肉な含みがありますが、英語(ブルーアイド)だと「純真」とか「無邪気」とか、ニュートラルな感じです。
他の言語まで調べるのは時間の都合で省略


 今日の蛇足:スイスの国民投票

スイスは国民投票の多い国で、国政の重要問題を筆頭に随分多くのことが国民投票で決められます。まあ、日常生活の一部となっています。
2月28日の国民投票では「殺人・強姦などの重罪だけでなく軽犯罪の場合にも外国人の国外追放を実施しよう」という国民党のイニシャチブが、投票総数の約60%の反対によって否決されました。
うっかり交通違反をしただけで国外追放では、外国人が安心してスイスに住めませんから、この「却下」はスイスにとっても良いことだと思います。
スイス国民の良識をも立証しているように思います。

以前にこのブログでも紹介したのは、以前の国民投票で原発賛成が多かったスイス国民が、福島原発事故で考えを変え、大規模な原発反対運動が起こって、スイス政府も脱原発を決定したことです。脱原発トリオ

スイスで国民投票が多いのは、昔の直接民主制の伝統もあるでしょうが、政府の国民に対する信頼と国民の自覚が支えとなっていると思います
反面、直接民主制時代のスイスは女性参政権がありませんでした
(スイスの女性参政権は1971年から、最後の1州でも実施されたのは1990年から)