最近のヨーロッパのニュースです
その1)昨年12月ブルガリアの列車爆発事故
危険な化学物質を積み込んだ列車がブルガリアの村で爆発し、周囲の多くの家と飼料倉庫が破壊されました。このため、家畜や犬さん猫さんの食べ物が不足。
各国に支部のあるオーストリアの動物愛護団体「
四つ足」が飼料、ドッグフード、キャットフードを提供しました。
(干草14トンとドッグフード&キャットフード1ヵ月分)
こういう、ある国のローカルなニュースは国際的に広く報道されることはありません。
上は私が定期的にカンパしている「四つ足」からのニュースに添付されていた写真です
その2)ドイツの新大統領
大統領に関する
以前の記事でも触れましたが、これまでの
シュタインマイヤー外務大臣が、ドイツの新大統領に選出されました。ドイツは大統領を国会で選ぶので、アメリカや
オーストリアのような手間がかかりません。シュタインマイヤー新大統領は社会民主党所属ですが保守党からも支持され、75%の支持を得ました。保守党の
メルケル首相が左右を問わず支持されているのと似ています(写真はウィキ・フリー画像)。
数年前、腎臓病となった夫人のため、シュタインマイヤーは自らの腎臓を提供しています。これは当時オーストリアでも報道されました。
その3)スイスの選択
年中行事のように国民投票の多い
スイスで又国民投票がありました。多くの場合、複数のテーマについて国民が国政の方向を決めます。
2月12日の投票では、スイスに定住した難民や移民の3世代目(つまり孫たち)のスイス国籍取得を容易にするかどうかで、ほぼ三分の二が容易化を支持、これに反対する排外主義的な右翼のスイス国民党は敗北しました。
これは、スイス人のオープンな姿勢を新たに証明したと言えるでしょう。
スイスでの2022年冬季オリンピック開催については、開催地に予定されていた
グラウビュンデン州の住民投票で53%の住民が反対、オリンピック開催地として立候補することはできなくなりました。
オリンピックを開催する地元にとっては経済的のみならず色々な点で大きな負担になりますから、地元民の意向が大切にされるのは民主主義の証と言えるでしょう。