みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

すやすや仔猫

2021-11-28 | かりねこ







近年の温暖化現象で長らく11月の雪はありませんでしたが、27日に珍しく初雪が降りました もちろん、すぐに消える見込みです。
でも一応寒いので、とにかく暖かそうな仔猫ちゃんです。





近々足掛け3年に突入するCovid-19パンデミック、またまた新顔が登場しましたね






こいつらは単純な構造なので、安直にどんどん変異します
感染が拡大するほど変異株発生も増えるわけですが、大半の変異は無視できるものです。
それにしても、今回のオミクロンは変異ヵ所が多いですね。
しかし、基本的な対策は変わらないわけですから、専門家の研究成果を待ちつつ、従来の対策を実行し続けて、落ち着いて暮らしましょう



BBC日本語版の記事





ゲゾイゼの宝石

2021-11-25 | おきにいり


マドンナの宝石」と言えばイメージも美しく、このオペラの間奏曲は流麗で良く知られています。
でもゲゾイゼって・・・いかにもドイツ語らしい硬くゴツゴツした響きですね


でも「ゲゾイゼの宝石」は美しいです




この美しい「生きた宝石」さんはドイツ語でアルペンボック(Alpenbock)、日本語名はヨーロッパルリボシカミキリ。日本語名も美しいですね
英語Wikiでは学名から取ったらしくロザリアとなっています。学名を直訳すればアルプスのロザリア。ロザリオに由来するのでしょうか。いずれにしても「美しい昆虫」という意味が込められているのでしょう。

もう大分前なのですが、いつものHPにルリボシさんが紹介されていました。美しい虫だなぁと感動
しかも、この生きた宝石の故郷がゲゾイゼとのこと

それで以前に列車で通過して、その美しさに驚愕したゲゾイゼ峡谷を思い出したのです。
その美しさは今でも忘れられません。下の2点は画像検索で見つけた写真ですが、これだけでは本物の迫力が伝わりません








この流域はゲゾイゼ国立公園(Nationalpark Gesäuse)となっています。
ゲゾイゼという言葉は「持続的に轟音を立てる、轟音とともに驀進する」という意味のドイツ語ザウゼン(Sausen)に由来します。
ドナウ川の支流であるエンス川が創り出した峡谷で、風景が美しく、しかも、この地域だけに見られる様々な動植物の生存圏となっています。

エンス川を紹介するドイツ語Wikiに沢山写真があります。

WikiCommonsのゲゾイゼ国立公園にも写真がいっぱい

でも一番いいのはゲゾイゼ国立公園のHPです。
ドイツ語のほかに英語があります






注射機

2021-11-22 | その他


「えらいこっちゃ」です。遂に11月21日から全面ロックダウンが始まりました
連日、新規感染数が1万を超えているので、やむを得ない措置だと思います。
一応、向こう20日間の予定ですが、まず10日後に検討するそうです。10日間で新規感染数が劇的に減少すると良いのですが・・・

スーパーや食料品店、薬局、病院、郵便局などを除く不要不急の店舗は臨時休業
クリスマス前の書き入れ時のロックダウンなので、店舗への打撃は大きいと思います


で、タイトルは注射器の書き間違いではありません。
本当に注射なのです






右の人は誰だかわかりませんが、左の人は防衛大臣です。
先週末この軍用輸送機がザルツブルク空港でワクチン接種会場に使われました。
C130の内部が見てみたいという人もワクチン接種に来たことでしょう。反響が良ければ、またワクチン接種会場に使われるかも知れません。
何しろワクチン接種終了率を上げようと政府も自治体も必死なのです。



そうした中で20日の土曜日、ウィーンでコロナ対策反対デモがありました。






1万人以上の参加者があったようです。ちらほらマスクの人も見られますが、大半はマスク無し。無責任ですね。
不思議なことに(不思議でないかもしれないけど)コロナ対策に反対する人々の中核部分は極右ネオナチなのです。
このデモと並行して、ソーシャルメディアで2つのデマが流されました。
ひとつは、デモ参加者を対象に飛行機からワクチンが噴霧されるから傘で防衛しろ、というもの。
もうひとつは、マンホールに隠れた市職員が穴から参加者の足にワクチンを注射するから、マンホールに注意しろ、というもの。
こんな馬鹿げたデマでも信用する人がいるのかどうか
コロナ対策は独裁政治だと非難しつつ、首相と内務大臣を監獄に入れろと言う人たちもいるようです。自己矛盾のようですね

ウィーンだけでなくヨーロッパの他の大都市でもコロナ対策反対デモがありましたね。
Covid-19パンデミックが長引いてフラストレーションが高じているのでしょうが、だからこそ落ち着いて気長に対応すべきでしょう



Covid-19で犠牲になっているのは人間だけではありません。
ネブラスカの動物園では11月に入ってから3頭の貴重なユキヒョウがCovid-19で亡くなったそうです






元々野生動物から人間界に紛れ込んだらしいSars-CoV-2が、家畜やペット・野生動物の間で、どれほど広がっているのか、発病するのかどうかなど、まだまだ研究は始まったばかりのようです。
世界動物保健機関の調べでは10月末までに30ヵ国14種の動物で598のCovid-19感染例が確認されているということです。
既に動物用のワクチンも、ファイザーから分離した企業で開発されているそうです。パンデミックの初期に百万単位で予防殺処分されたミンクですが、今は大半がワクチン接種されているそうです。
問題なのは540種に上る哺乳類がSars-CoV-2の中間宿主となりうることです。中間宿主の中で危険な変異株が生まれる可能性もあります。

要するに特効薬(救世主)が登場すればいいのです 早く登場してください


元の記事の最後に最新の研究報告(英語)へのリンクがあります






上下左右?

2021-11-19 | ことば


「ことば」カテゴリーが続いているついでに・・・
この画像も当ボログに多い「にぎやかし」でございます





言語の間を行き来していると色々な問題があります。文字の違い、同じアルファベット圏でも国ごとの発音の違いなど・・・

家族や親戚を表す単語も言語ごとに色々です。
中国では伝統的に「長幼の序」が極めて重視されるので、その流れをくむ日本語でも兄・姉と弟・妹しかありません。
私の知る限りのヨーロッパ語では長幼は、あまり重要でなく「同じ両親の子♂」と「同じ両親の子♀」で、異母・異父兄弟姉妹の場合は半分(ハーフ、ハルプ、デミなど)を付けるだけで、とにかく「長幼の序」はありません。

アラビア語でも兄弟姉妹の「長幼」は全く関係ありませんが、伯父伯母・叔父叔母が父方か母方かによって呼称が違います。
横着してアラビア文字の表記は省略
父方の伯父伯母・叔父叔母はアームとアーマ
母方の伯父伯母・叔父叔母はハールとハーラ
ちょっとググったところでは、ペルシャ語の場合も父方か母方かの区別があり、長幼は関係ありません。
中央アジアの諸国ではどうなのか 
根気よく調べれば判るかも知れませんが、今回は省略

こういう家族・親戚に関する単語は、夫々の言語を話す社会の相続制度(跡目や財産など)に関係があるのだろうと思います。

家族親族関係がはっきり分かっている場合は問題ありませんが、そうでない場合、日本語訳に困ることがありますね。そういう場合、最近は「兄弟」「姉妹」と表記しているのを良く見かけます。
おじさん・おばさんになってくると「伯父叔父」や「伯母叔母」という表記は、ちょっと無理があるような



教えて!goo親族の呼称が紹介されています。
このベストアンサーにリンクされている3ヵ国語比較も詳しいです。






勇敢なカマド

2021-11-16 | ことば

竈(カマド)は火を燃やして煮炊きする場所ですね
それが「勇敢」とは・・・ これは、とても日本語な話題です


これはドイツ語Wikiに載っていた薪カマドです。ドイツ語Wikiに色々なカマドの写真があります





カマド(現代ではコンロ)はドイツ語でHerd。英雄はHeld。
RとLの違いがあるのですが日本語にはRとLの違いが無いので、発音をカタカナ表記すると両方とも「ヘルト」です

ついでに・・・日本語Wikiの「コンロ」を見たら、ドイツ語WikiのHerdに出てきた写真がありました。
ところが「コンロ」からドイツ語Wikiをクリックするとカマド(Herd)ではなく暖房(Heizung)に繋がります。変ですね

本題に戻って・・・「日本語発音」では「勇敢なカマド」とか「良く煮える英雄」なんてことになるのです

もう何年も前、和英辞典の編纂を手伝っていたころ、ある時この辞典の編纂者であるウィーン工科大学の先生が「日本人がLとRの区別をしないのは杜撰である。何か特別の文字を作るべきではないか」と仰るので「そうですね。同じ問題はヨーロッパにもありますね。フランス人とイタリア人はHが発音できないし、スペイン語ではBとVが同じ発音です。探せば他にも同じような問題がみつかるかも知れません」と申し上げたところ、その後「日本語のLとR」の話は立ち消えとなりました。

大分以前に、このボログで書きましたが、フランス人やイタリア人は昭和天皇の名前「裕仁」が発音できず「イロイト」と言っていました

言葉と発音の問題は面白かったり困ったり。
チェコ語の「Rにハチェック」はRとZを同時に発音するという外国人には至難の音
その点、ドイツ語や英語をマスターしているフランス人、イタリア人はHを発音していますから、H欠乏症は軽症なのでしょう。



      



山火事の最後にちょこっと触れましたが、オーストリアにおける毎日のCovid-19新規感染数が引き続き急上昇、遂に15日からワクチン未接種者を対象とするロックダウンが始まりました。
YAHOOニュース

首都であり特別州のウィーンの人口が一番多いのですが、ニーダーエスタライヒ州ーバーエスタライヒ州の新規感染数の方が多いのです


オーバーエスタライヒ州では、下の看板を出してワクチン接種を呼びかけています。




大雑把に訳せば「ワクチン接種は勝利だ」
その下のブルーの行は「ワクチンは、あなたの勝利でありオーバーエスタライヒの勝利だ」となっています。

ワクチンも大切ですが、Covid-19に罹患しても必ず治癒する特効薬ができて安価で入手できるようになれば、ロックダウンなんて全く不要になります。
特効薬よ早く来い





連結力

2021-11-13 | ことば


ドナウ川の景勝地ヴァッハウ渓谷を行く遊覧船





この写真は当ボログに時々出てくる「にぎやかし」でございます


長らく忘れていたのに何故か急に思い出したのです。
ウィーン大学での講義で「ドイツ語は極めて連結力が強いため非常に長い単語ができる」という一例として紹介された単語。

Donaudampfschifffahrtsgesellschaftskapitänswitwenversicherung

日本語で言えば、ドナウ汽船会社船長未亡人保険 (漢字があるおかげで日本語は場所の節約ができます)
発音は「ドナウダンプフシッフファールツゲゼルシャフツカピテンスヴィトヴェンフェアジッヒェルンク」です。

記憶が曖昧なので、もっと長かったかも知れません。確か「昔はドナウ川を航行する船舶の事故も多かったため、遺族のための年金があった」という説明だったと思います。
これが史実か先生の創作だったかは不明です。

この手の長いドイツ語は有名らしく、日本語Wikiに、これは本当にあった単語が紹介されています。

Donaudampfschiffahrtselektrizitätenhauptbetriebswerkbauunterbeamtengesellschaft


分綴法からは正しくないのですが、1行に収まらないので、そのままにしてあります。
日本語では「ドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合」です。
発音は「ドナウダンプフシッフファールツエレクトロジテーテンハウプトベトリープスウェルクバウウンターベアムテンゲゼルシャフト」

裁判などで略称や通称でなく正式名称を使わなければならない場合、舌がもつれて困るのではと心配になります



しかし、日本語Wikiの長大語を見ると、も~~~~~っと長~~~~~い単語(固有名詞が多い)色々あるんですね

寿限無さんも顔負け







ユダヤ人の強み

2021-11-10 | その他

落第画学生の後、補足説明をしようと思いつつ忘れていましたので、慌てて追記


「我が闘争」の著者ジョージ・タボリ





タボリのドタバタ喜劇「我が闘争」では、ショロモ・ヘルツルというユダヤ人がヒトラーを育て上げたことになります。
反ユダヤ主義では、救世主であるキリストを殺したのはユダヤ人であるというのが、ユダヤ人攻撃の重要な理由となっています。
以上の文脈からは「ヒトラーが登場したのもユダヤ人のせいだ」という解釈もでき、これも反ユダヤ主義だと批判されかねません。著者がユダヤ人でなければ、そういう非難が沸騰する可能性があります。が、著者がユダヤ人なので「変なユダヤ人」程度の陰口で済むわけです。



ついでに、他の演出でのミッツィさん(縫いぐるみ)




ニワトリのミッツィさんに「紋切型のユダヤ髭」が生えているのも細かい演出のひとつなのでしょう



もうひとり「ユダヤ人の強み」を利用したのがブルーノ・クライスキーです。





クライスキーは中東紛争の激しい中でも積極的な親アラブ外交を推し進めました。これも彼がユダヤ人だったからできたことだと言われます。OPEC本部がウィーンにあるのも、クライスキーの親アラブ外交の遺産と言えるでしょう。


更についでに、「ユダヤ人の救世主殺し」という反ユダヤ主義に対しては、アモス・オズが反論を行っています。ユダの信仰
私もアモス・オズの分析に賛成です。






転用住宅

2021-11-07 | おきにいり


ごく普通のフクロウさん、オーストリアでは20世紀半ばに絶滅し70年近くが過ぎました
しかし14年前から再導入プロジェクトが実施されています
フクロウさんのお食事メニューで最も重要なのは野ネズミさん。野ネズミ人口(チュウ口?)調節という役割を担っているわけです。
但し、フクロウさん人口(鳥口)が一定レベルに達する必要があるでしょう。
20世紀前半の自然破壊の教訓からフクロウさんは厳密な保護対象となっており、林業に使われていないデュルンシュタイン地区の森林とウィーンの森がフクロウさんの居住地に選ばれています。



このフクロウさんは今年3月にシェーンブルン動物園で生まれ、8月に野生へと飛び立っていきました




シェーンブルン動物園は現存する世界最古の動物園で、絶滅危惧種の保護育成プロジェクトにも取り組んでいます。



フクロウさんのための住宅も用意されています。
これはゴミ用コンテナをフクロウさん向けに改造したものです 住み心地良さそう





自然破壊の一環として絶滅させられた(皆殺しにされた)代表的な野生動物がオオカミさん
世界各地でオオカミ再導入プロジェクトが進められていますが、必ず問題となるのが家畜に対する被害です。
その点、フクロウさんは家畜への被害は殆ど無いので、早く昔ながらの「森の住民」になってほしいです







その後

2021-11-04 | その他

前回の山火事、まだ続いています

山火事というものは、一度始まると簡単には終わらないのですね
火事発生時点では1ヘクタールくらいでも、数時間のうちに数百ヘクタールに広がるのです(今回の山火事の場合)。
部分的に消火しても、他の部分で燃え広がったり飛び火したりするので、全域消火までは日数がかかります。



私は空中消火用の飛行機はポンプを使い陸上で給水するものと思っていましたが、下の写真はドナウ川を水面滑走しつつ水を取り入れているイタリアの消火飛行艇。川岸には見物人(野次馬)が沢山集まっているそうです。




この飛行艇はカナダで生産されたCL415で、極めて性能の高い空中消火専門機。但し、滅多に出動する機会が無いので、自国機を所有するよりも、所有国から出動してもらう方が良いということで、オーストリアはこの飛行艇を持っていません。



地上からの消火も行われています。こういう小さな飛び火(又は燃え残り)も、放っておけば燃え広がるので、文字通り「虱潰し」の消火が必要なのですね。




ドイツ、イタリア、スロバキアからの支援機は、もう引き上げたそうです。それでも今週いっぱい消火活動が続く見込みです。



      


昨年11月2日にウィーン旧市街でテロ事件があってからちょうど1年の11月2日には現場で慰霊祭が行われ、夜にはシュテファン寺院で追悼ミサがあり、モーツァルトの「レクイエム」が演奏されました。









山火事

2021-11-01 | その他


数日前から現在進行形で山火事が続いています
すぐ近くなら怖いですが、現場はニーダーエステライヒ州シュタイヤマルク州の境に広がるラックス山地です。



火災現場の様子。市街地からも離れていますが、現場周辺には山小屋があります。





縮小したので見にくいですが、明るい緑の線が、飛行機による消火のルートです。
上端(北)がウィーンで、飛行機はドナウ川で水を汲み、現場で散水します。





オーストリアだけでなく、イタリア、ドイツ、スロバキアからも応援の飛行機やヘリコプターが消火に参加。下の飛行機はイタリアからの応援機です。





これはオーストリアのヘリコプター。山火事の現場は消防車が行けない場合が多いので面倒です。






猛暑でも異常乾燥でもない秋なので、既に何らかの失火と推定されています。
オーストリア固有種のリンドウが自生しています。






ラックス山地の地獄谷と呼ばれる谷間。早く山火事が完全に消火されますように






      


今年も夏時間から冬時間への切り替えがありました
(10月最後の週末に1時間進めてあった時計の針を1時間戻す)
全体的に不評なのにもかかわらず「進める・戻す」を続けているのは、ひょっとしたらコンピューターなどが夏時間設定になっていて、変更するのが面倒で経費がかかるせいかも・・・

オーストリアで夏の頃には二桁に減少していた毎日のCovid-19新規感染数が再び増加し続け、ここ数日は5000を上回っています。ちょっと見たところでは、誰もが指定の場所ではマスクをしているのに、一体どこで誰が感染しているのか不思議