王様ペンギン、
皇帝ペンギンは、
ペンギン一族の「大物」として知られています。
ところで「騎士ペンギン」もいるんです。恐らく世界唯一
この場合も、
眼鏡ウシ同様、ペンギンさん自身が騎士なのです
NZZ(新チューリヒ新聞)8月15日、左が騎士ペンギン
このペンギン騎士は
エジンバラ動物園にお住まいの王様ペンギン
ことの始まりは1961年、エジンバラでの軍楽隊フェスティバル。
参加した
ノルウェー軍の近衛少尉がエジンバラ動物園のペンギンに惚れこみました。
1972年に同じ部隊がエジンバラを再訪したおり、このペンギン氏は
ノルウェー王国近衛部隊のマスコットに選ばれ、その名もニルス・オラフ
これは、当時の近衛少尉(多分その後昇進)のニルスと、前国王オラフ5世の組み合わせ。
初代ニルス・オラフ氏は伍長に昇進した後、世を去りましたが
二代目ニルス・オラフ氏は伍長を受け継ぎ、三代目ニルス・オラフ氏は
2005年、名誉大佐に昇進、これを記念してブロンズ像も除幕されました。
そしてオラフ大佐は遂にノルウェー近衛部隊から騎士に叙任されたのです
現ニルス・オラフ大佐は、既に閲兵式などのパレードには慣れていますが、
騎士叙任を記念する
BBCのインタビューには応じませんでした。
彼は「父親になった」という「想像妊娠?」で巣にこもり想像上の卵を暖めていたそうな
蛇足 私個人としては、小柄で「庶民的」な
アデリーペンギンがお気に入り
画像右側の写真は、同じ日のNZZの別のページで、
国連の反人種差別委員会がスイスに対し、
更に一層包括的な差別禁止法を制定するよう勧告したという内容。
ペンギンさんが騎士になったり、動物園のパンダが、大抵の人間より
高級な住まいで暮している一方で、肌の色、信仰、性別などを理由に
多くの人が差別されているのは実に奇妙なことです