すみません。Kindle本を読みふけって更新を忘れました

読みふけっていた本のタイトルが「エレボス」。エレボスはギリシャ神話の闇の神です。
エレボスについて
日本語Wikiには短い説明しかありません。少し詳しいのは
英語Wikiです。
最初の作品の表紙
ドイツ児童文学賞を始め多くの賞を受賞、38ヵ国語に翻訳されているそうです。
児童文学賞と言ってもドイツ語のJugendは児童だけでなく青少年を含み、ドイツにおける重要な文学賞のひとつです。
パートIIの表紙
多分、最初の「エレボス」が大人気で、続編への要望に応えて執筆されたのではないかと思います。出版と同時に
シュピーゲル・ベストセラー・リストで何ヵ月もトップだったということです。
著者の
ウルスラ・ポズナンスキはオーストリアの女性です。
パートIもパートIIも、「エレボス」という名のコンピューターゲームを巡るスリラーです。
私は
コンピューターゲームなるものを利用したことが全くないので、「エレボス」で初めて内容を知りました。
自分の分身がゲームの中で「活躍」する・・・というのは、どうも胡散臭い感じで好きになれません。
最初の「エレボス」では、ゲームとともに、ほぼ完璧な
AIを開発した人物が、それを盗用された上、逆に盗作者として社会的に葬られ、「エレボス」によって復讐しようとするものです。
パート2では、既に前作の最後で「終了」した「エレボス」プログラムが、あるプログラマーによって「再起動」されます。その目的は、低開発国の新生児を高い金額で富裕な夫婦に斡旋する悪徳資産家を追い詰めることです。
読みだすと止まらないスリル満点の展開ですが、完璧なAIが自立するというのは、やっぱり非常に胡散臭い。「AIが人間を支配する」というのはあり得ないことだと思いますが、
批判精神を持たないAIが
独裁国家の監視・抑圧手段として利用されるというのは既に恐るべき現実です
そうそう、
前回の「肉狼」は「エレボスII」に出てきました。「まるで肉狼に突っ込まれたよう」という表現があって、何のことだか分からず

初めて「ひき肉マシン」であることを知りました