下調べで海ノ口キャンプ場の湖側にパンフレットには記載されてない場所でキム カンウーさんの作品があることを突き止めていたのでひがんばなさんとかがみぐささんを案内していたら”芸術作品をみ見に来たの”と外人に流暢な日本語で声をかけられた。
小学校低学年と見える2人の子供とキャンプしているようだ。
彼は7分の一しか覚えてないけどといいながら作品の説明をしてくれた。
後で聞くところによると彼らは毎年一ヶ月海ノ口キャンプ場でキヤンプをして、話をしてくれた人が見かけたときは子供達2人だったがその後お父さんが近くで採ってきたキノコをいっぱい抱えて現れたそうだ。
私はカンウーさんのこの作品を3回見に来たが3回目のとき小さな男の子が斧で蒔きわりをしていた。
お父さんは大阪で翻訳をしているロシア人でそのうち日本人のお母さんも合流するそうだ。
白く塗った石と船は目立つが左右のはしけには枯れたヨシが繊細に造形さている。
初めて来た時から湖の作品までの間に炭が敷かれているのに気がついていたが作品の一部とは思いもせず3回目に来た時炭の敷かれた後に削ったくぼみに黄色い蝋を流し込んだ石が立てられ後ろに見える山まで作品に組み込んだ私の力では写真に写すことができない大きなスケールの作品だと気がついた。
それにしても大都会からやってきて小さな子供ずれでキノコや魚を採りながら一ヶ月もキャンプ生活を楽しむとは生きる芸術家だ。
日常を吹き飛ばす風だ。
良い作品が点在する海ノ口キャンプ場だった。
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