
昔は支配者や国王は、国家の財政を賄うのに増税や民間からの借り入れで
対処してきました。これでは国民からの反発にあい戦争時の資金は
難しくなります。実際増税に耐えかねた貴族により、英のジョン王は
1215年にマグナ・カルタに署名させられたと言います。

つまり勝手に増税は出来なくなったのです。これはある意味下剋上であり、
英の戦国時代=下剋上の始まりとも言えます。

その後は英に中央銀行がが1694年に設立されて、国家の錬金術が完成したと言われます。
つまり、お金が必要になればとりあえず国債を発行し、中央銀行に買い取ってもらえれば
良いのです。この際の担保は勿論将来の徴税からの収入です。
この様にして、国家の財政革命=錬金術が発明されたのです。当時の戦費調達手段として
中央銀行は出来たのです。これが戦争を容易にしその後の世界大戦のような
戦費にも利用されていくのです。
実際第一次大戦の前年1913年に米の中央銀行はだまし討ちの様にして議会の年末に
成立したと言います。その後第一次、第二次大戦、ベトナム戦争等と
紙幣は際限なく国家の政策の為に増発されていきます。
所が戦費を増発し過ぎた米は、日独からの経済的な追い上げにあい、インフレや
金利上昇などで苦しみますが、同時にインフレを起こさない程度の紙幣の増発で
民間の金融危機や経済危機を救えることに気づき、1971年のニクソン
声明によりその戦略が本格発動されます。
つまり金との兌換停止により、紙幣の増発を容易にし、ドルを垂れ流しながら経済の
活性化に取り組みます。つまり、戦前暗殺された高橋是清の政策と同様なものです。
高橋蔵相の下で、金との兌換を停止し円の価値を下げて日本はいち早く
経済危機から回復したと言われます。バーナンキさんは高橋の研究者
とも言われます。この政策が1966~1982年の不況
や今回の2000年からの不況に応用されて、恐慌状態は
予防されていると言われます。=近隣窮乏化策。

今回2000年~は2度目の国際金融機関救済の為の金融緩和・財政出動なのです。
しかしいつも言っているように3度目の正直は、エリオット波動によれば、
一つの区切りであり、崩壊の時期でもあります。
つまり2032年からの3度目の国際金融機関を救う為の金融政策や財政出動が
限界に達し米資本主義が崩壊する事につながるのです。これはエリオット波動
を示します。二度あることは三度ある。そして三度目に崩壊。
イギリスで錬金術の仕組みとして始まった中央銀行システムは、1215年の
マグナ・カルタから810年後の2025年前後に、増税反対の国民の
反乱にあい潰れる可能性が高いのです。又は監査の対象となり
厳しくその活動が制限されることになるのです。
正に270x3=810年後の呪いです。新たな武人の時代は、国債を垂れ流して一部の
金融機関だけを潤す現代の仕組みそのものを破壊するのです。これが
金融帝国主義崩壊と言う事です。マルクスの予言そのものです。

歴史は270x3=810年おきに、似たような時代を繰り返すのです。これがエリオット波動と
サーカー理論と私の270年理論の組み合わせの結果として導かれます。


マグナ・カルタから3時代を経て、英国民は新たなるマグナ・カルタを要求します。
新たなる下剋上=戦国時代の始まりなのです。