予測する場合に大切なことは、鳥瞰的に現代の位置づけをする事です。
最低限サイクルレベル(Ⅰ~Ⅴ)(30年±α)の検討から始めるべきである。
一段上のスパーサイクルレベル「(Ⅰ)~(Ⅴ)」(90年±α)を理解すれば
もっと良いが、このレベルでは識者の意見の相違が著しく、間違った見解
を参考にすれば、歴史の位置づけを誤ります。
例えば殆どの識者・日米を含めての悲観論者は、今回の株の崩壊は資本主義の最後の
波の崩壊と見ています。つまり、スーパーサイクル第(Ⅴ)波の更にその下の
サイクル第Ⅴ波の崩壊と見ているのです。有名なエリオット研究者で本を
出している世界的に有名な識者も間違った判断をしています。
私の判断は、サイクル第Ⅳ波の崩壊です。
これは、その上のグランドスーパーサイクル((Ⅰ))~((Ⅴ))の知見がないためです。
つまりそのレベルの研究がなく、各自思い思いに推定しています。これは私の
270年サイクルに従えば、簡単に見出せます。更に村山節氏の東西
文明交互移動説をも、270年説とサーカー氏の説で説明できます。
特に1929年崩壊後の株のサイクルの読み方に意見の相違がみられ、これが
2000年からの崩壊の判断の誤りを形成します。
前置きはこの位にして、本丸の分析に入ります。日本は1990年に崩壊しました。
世界の崩壊に先駆けて10年早く崩壊していますが、これはその後の経過を
見ても分かるように、その後は米を含めた世界の株価に連動しています。
つまり、今回の株の頂点暴落も連動すると言う事です。今回の暴騰・暴落で先進国の
調整は終わり、再び世界は2018年を境に株の時代=先進国の時代に
突入します。2000年から今は商品の時代=資源国の時代です。
これが今回の三度目の暴落後から転換します。
サイクルのレベルから予測すれば、前回の米の株の時代は1982~2000年でしたので、
今回の調整も同程度が予測できます。つまり18年間です。合計18+18年=36年間
で30年サイクルより長いですが、米のスーパーサイクルが延長している為に
サイクルも少し延長しています。これは想定の範囲内です。
2018年に株価が底になるには、2015~2016年に崩壊が始まるのが普通です。
これはFRBと日銀の金融緩和がその時期を知らせてくれます。つまり彼らが
コントロールしているとの事です。FRBは既に2014年第一四半期まで
は量的緩和を続けると明言しています。
従って、経験則からその1年後から株の崩壊が始まります。2015年の4月前後です。
この時期をNIKKEI225に当てはめれば、株の崩壊時期が分かります。それには俯瞰的
には、1990年からのNIKKEI225の分析と。2009年3月からの波動の
分析が必要です。
1990年からの波動は、その巨大なABC=Wを2003に終えています。そして2007年までの
上昇はXとなります。xからの崩壊は皆さんがご存知のリーマンと関係する崩壊です。
これは最後のYです。これは日本の崩壊は巨大なDOUBLE ZIGZAGと言う事に
なります。DOUBLE ZIGZAGの最後のYは、ZIGZAGがエリオット波動の
ルールです。つまりYは巨大なABCを形成しながらZIGZAGと崩壊します。
そのYのABCのAは既に終わっています。つまり2009年の3月の底で終わっています。
今の上昇は、Y=ABCのB波の波動です。これは全体として上向きの波動を呈し
最後の頂点を作るのです。つまり2015年3月の頂点に向かって
行くのです。これは15000円レベルと予想されます。
これは2000年の頂点と2007年頂点を結んで引けば得られます。つまり2015年3月の
株価は15000円レベルで終わりその後は崩壊と言う事になります。
この2009年から2015年の6年間の分析が必要です。
これは最後のY=ABCのBですが、更にBはabcと一段小さい波に分解できます。ABCのBは調整の
更に調整波ですから波は3波を形成します。つまりabcです。そのaは2010年4月に
11339円で終わっています。約1年と1ケ月間です。そのbは2011年
11月に8165円で終わっています。約1年と8ケ月です。
そしてYのABCのB=abcのcは8165円から2015年の3月の15046円に向かって
上昇し、2015年の4月前後に5月危機として暴落していきます。崩落の初めが
sidewayを形成すると危機は年末の9月危機になります。2011年11月から
2015年3月までは約3年と4月間でBのabcのaの1年1月間の約三倍に相当します。
このaは全体として3波を形成しています。aは短くbは少し長く1年7月間(2010年4月
から2011年11月まで)を呈し、cは長く3年余となっています。cは長いですが
終わりの頂点は15046円で止まります。これは2009年3月の底8165円
とaの頂点2010年の4月の11339円の差額=4253円に1.618倍掛けた
価格=6881円を、bの底=2011年の11月の8165円に足して
求められます。8165+6881=15046円。
二つの方法で求めた推定値がどれも15000円前後を示しています。cは5波を形成しますので、
Impulsの波動と誤解しがちなので要注意です。従ってY=ABCのBは全体としてFLATT=
HORIZONTAL=SIDEWAYと言う事になります。米はZIGZAGでしたからこれは
日米の勢いの違いです=垂れ流しの差。
これは前回の為替の分析でも出てきたsidewayと似ています。為替でも2012年2月からの円安波動の
2013年1月までのabcもやはりsidewayで精々90円前後と予測しました。株も精々15000円です。
これは米の17000ドルと比して少ないですが、これは通貨の垂れ流しの差そのものです。
英の株価の予測も8000で、前回より高く出ています。日本だけが実は金融緩和する
振りをして引き締めているのがこれで分かります。cの5波形成の第1波は2011年
の11月に始まり、既に2012年の10月前後で終わっています。従って今の
上昇はcの第3波となります。3波は勢いが有りますから、今年の末までは
株は何に投資しても儲けると思います。ただし今年の末か来年の1月あたりに
4波の調整が始まりますので、要注意です。それから2015年の前半の
暴落まで第5波を形成して、今回の狂乱は終わります。
此処で注意するのは、大型株は2015年の第5波まで上がると予想されますが、
2,3流株や小型株は第4波で消えていく可能性が有ります。つまり
日銀が緩和を辞めた途端に、後進国の株と連動して崩落します。
逆に言えば、今年はどんな株に投資しても儲けると言う事です。
株は今年の末で終わり、今年の後半~年末、又は来年の初めからは貴金属が良いと思います。
今回の円高の戻りが終わるころが買い時と言う事です。
2015年先進国の株は暴落し2018年以降新たなる時代が又始まります。日本は2020年から
円安、国債暴落の時代です。以上が大まかな予測です。