★ http://www.sankei.com/world/news/150116/wor1501160025-n1.html
揺れるパリのユダヤ人街 「イスラエルに移住」「私は残る。フランス人だから」
【パリ=宮下日出男】パリの週刊紙本社銃撃テロに続き、パリ東部のユダヤ系食料品店に男が立てこもり人質4人が殺害された事件から16日で1週間。事件の影響でユダヤ系住民のイスラエル移住に拍車がかかる中、不安を抱きつつもフランスに残る決意をするユダヤ系もいる。彼らは口々に訴える。「私はフランス人なのだから」
古くからのユダヤ人街として知られるパリ中心部マレ地区のロジェ通り。事件当時は店が閉められた通りには観光客が行き交い、日常の光景が戻ったようにもみえる。だが、交差点やシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)前では銃を抱えた兵士が目を光らせていた。
「兵士がいても、テロを完全に防ぐのは無理」。ユダヤ教関連の装飾品店の女性店主、シャンタール・アジオさん(58)は不安げだ。最近、珍しくイスラム教徒の客が訪れ、「(テロの)下見じゃないか」とも疑った。
モロッコで生まれ、1961年に家族でフランスに移住。父親から受け継いだ店は開店から45年がたった。3年前に南部トゥールーズでユダヤ人学校が襲撃された。昨年夏にはイスラエルによるガザ地区での軍事行動への抗議デモで、付近のレストランが暴徒に襲われた。「ユダヤ人に対する雰囲気が変わってきた」。アジオさんはそう感じる。
フランスのユダヤ系人口は50万~60万人とされ、欧州で最大、世界ではイスラエル、米国に次ぐ規模だ。だが、反ユダヤ主義の台頭への不安から、昨年イスラエルに移住したユダヤ人は7千人で、前年から倍増した。今回の事件で今年は1万5千人に達するとの見方も出ている。
アジオさんの姉と、いとこの家族は事件前にフランスを去っていた。友人も事件後、「やはり移住していたらよかった」と漏らした。だが、アジオさんはきっぱりと移住を否定した。「だって私はフランス人。ここは私たちの国。堂々としていればいい」
近所の喫茶店にいた中年男性も「私は移住しない」と語る。家族と相談したが、同じ意見だった。「テロに屈しない」との意思もあるが、すでにパリに生活基盤を築いた人にとり、移住は簡単でないという。
だが、フランスに残る決意が強くても、気がかりはある。街を歩くと「私はシャルリー」の標語が市内にあふれる。銃撃を受けた風刺週刊紙シャルリー・エブドへの連帯を示す合言葉だ。アジオさんは「事件の背景にある『反ユダヤ主義』への意識が希薄にみえて悲しい」と訴える。
ロジェ通り付近のユダヤ系図書を扱う書店にユダヤ人向けの週刊紙の最新号がひっそりと置かれていた。1面に「私はユダヤ人、私はシャルリー、私は(犠牲となった)警官、そして今は?」との大きな見出しが掲げられた同紙の発売日は、世界で発売が報じられたシャルリー・エブドの最新号と同じ14日だった。
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● ユダヤの庶民から見たら、まさに時代は再び、ユダヤ人狩りの様相なのでしょう。
一見イスラム教テロリストと表現の自由との戦いかの様に見えるが、実際は
いつも言うように、近代資本主義の崩壊過程が潜んでいるのです。
● 現象面では、不景気になれば当然の事として移民排撃が始まります。其処に文明の衝突が
あからさまになっているのですから、当然の事としてイスラム教徒への排撃が
始まるのです。同時に一般的に反ユダヤの感情も広がっているのです。
● 何故反ユダヤかは判りずらいですが、基本は近代資本主義が格差の問題や国内の矛盾を
解決できないことにあります。つまりいつも言うように資本主義の崩壊です。
● その現象は、極右の躍進です。極右は移民排撃のみならず、実は基本は反ユダヤでもあるのです。
更に社会主義者のオランド氏が大統領になっているのです。彼も徹底した金持ち嫌いです。
金持ち≒ユダヤ人を嫌うのは、極右と同じなのです。
● 其処に表現の自由を金科玉条に掲げて、あらゆる対立を煽る扇動主義者が加わっているのです。
● 何もイスラム教徒のみが、ユダヤ人の敵ではないのです。むしろ穏健派のイスラム教徒と一緒に
少数派宗教に対する偏見や憎悪に対して、共闘して戦ってもいるのです。
● つまり、ユダヤ人の敵は、
➊ イスラム過激派。
❷ ナチを含めた、極右勢力。
❸ お金持ち≒金持ちユダヤ人を嫌うオランド現政権
と広範囲にわたっているのです。
● 彼らがイスラエルに逃げたくなる理由と言えましょう。何もイスラム過激派だけではないのが
問題の本質を現しています。
● 近代資本主義とそれを担ってきたユダヤ人金持ちに対する反感とが重なった、時代の末期像
と考えればすっきりと分かりやすいでしょう。
● 社会主義≒共産主義はユダヤ人が多く関与しているから、社会主義化≒共産主義化はユダヤ人も
うれしいのではないかと思われがちですが、本来武人の時代にマッチした共産主義思想は
初めは革命の為にユダヤ人の人材とお金を必要としますが、武人の基本は武力ですから、
● 最後は多勢に無勢で、数の多い民族や人種が武力で勝利するのです。少数派は最後は
排除の対象になります。ロシア革命、中共革命の歴史が物語っています。
● 従って近代資本主義が崩壊する英米仏は、今後はユダヤ人には危険な国へと変身するのです。
それがイスラエルへの逃亡となるのでしょう。しかし、神は更なる試練を
ユダヤ人に与えるのです。2059年、仏とイスラエルの同時崩壊です