★ http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/4a031897474aff0f5944f670cc33f746 から転載
青は私の意見・独断・予想です。
“21世紀の資本論”
≪ 失われた平等を求めて 経済学者、トマ・ピケティ教授
自由と平等。民主主義の理念のうち、自由がグローバル時代の空気となる一方、平等はしばらく影を潜めていた。だがその間、貧富の差や社会の亀裂は拡大し、人々の不安が高まった。そこに登場したのが大著「21世紀の資本」。不平等の構造をあざやかに描いた著者のトマ・ピケティ教授は「私は悲観していない」という。
■競争がすべて?バカバカしい
――あなたは「21世紀の資本」の中で、あまりに富の集中が進んだ社会では、効果的な抑圧装置でもないかぎり革命が起きるだろう、と述べています。経済書でありながら不平等が社会にもたらす脅威、民主主義への危機感がにじんでいます。
「その通りです。あらゆる社会は、とりわけ近代的な民主的社会は、不平等を正当化できる理由を必要としています。不平等の歴史は常に政治の歴史です。単に経済の歴史ではありません」
● その通り。何時の歴史に平等の時代があるのです?
「人は何らかの方法で不平等を正そう、それに影響を及ぼそうと多様な制度を導入してきました。本の冒頭で1789年の人権宣言の 第1条を掲げました。美しい宣言です。すべての人間は自由で、権利のうえで平等に生まれる、と絶対の原則を記した後にこうあります。『社会的な差別は、共同の利益に基づくものでなければ設けられない』。 つまり不平等が受け入れられるのは、それが社会全体に利益をもたらすときに限られるとしているのです」
● それは違う、それは表面的な現象です。老人の死がその子供や孫の世界を変えるように、システムの死が
≒270年の寿命が全てを変えるのです。それまでは不平等を受け入れさせられるのです。
――しかし、その共同の利益が何かについて、意見はなかなか一致しません。
「金持ちたちはこう言います。『これは貧しい人にもよいことだ。なぜなら成長につながるから』。近代社会ではだれでも不平等は共通の利益によって 制限されるべきだということは受け入れている。だが、エリートや指導層はしばしば欺瞞(ぎまん)的です。だから本では、政治論争や文学作品を紹介しながら社会が不平等をどうとらえてきたか、にも触れました」
● 欺瞞は言葉の遊びでしかありません。動物の世界を見れば分かります。どこに完全な平等があるのです?
強いものが優先的に利益を受けるのは、どこの動物界でも同じです。弱肉強食こそ自然の掟です。
人間は言葉があるので、言葉で自らを正当化しているのみです。
● まるで平等という幻想が、当然かのように弄ぶのはいけません。不平等こそ動物界の自然の姿です。
「結局、本で書いたのは、不平等についての経済の歴史というよりむしろ政治の歴史です。不平等の歴史は、純粋に経済的な決定論ではありません。すべてが政治と選択される制度によるのです。それこそが、不平等を増す力と減らす力のどちらが勝つかを決める」
● これも表面的な現象です。老人が衰えてベットに横たえて、命令を出せなくなった時が、力が逆転する時です。
それを覆すのは、殺人などの特殊な時です。それまでは葛藤は葛藤で終わるのです。
● 老人が死ねば貴方は全権を握るのですから、革命でも何でも出来るのです。老人の形見をすべて残すことも
全て燃やすこともできるのです。すべて貴方≒次の支配階級次第です。
――最近は、減らす力が弱まっているのでしょうか。
「20世紀には、不平等がいったん大きく後退しました。両大戦や大恐慌があって1950、60年代にかけて先進諸国では、不平等の度合いが19世紀と比べてかなり低下しました。しかし、その後再び上昇。今は不平等が進む一方、1世紀前よりは低いレベルです」
● 戦争などは短期間その格差を縮める事は有りますが、無くすことは出来ません。当然です。人間には才能を
含めて厳然たる差があるのです。
● 波は270年の巨大な革命の波のみならず、その270年の体制の中での、より下の段階での波もあります。
=90年のスーパーサイクルです。そのサイクルでの格差の縮小は近代では主に戦争を通して、
是正が行われてきました。格差の拡大と是正にも波があるのです。
270年=グランドスーパーサイクル。
「先進諸国には、かなり平等な社会を保障するための税制があるという印象があります。その通りです。このモデルは今も機能しています。しかし、それは私たちが想像しているよりもろい」
「自然の流れに任せていても、不平等の進行が止まり、一定のレベルで安定するということはありません。適切な政策、税制をもたらせる公的な仕組みが必要です」
● 戦争と平和等を通して、法律や税制を変えながら、その拡大と縮小のサイクルを作ってきたと言えます。
――その手段として資産への累進課税と社会的国家を提案していますね。社会的国家とは福祉国家のことですか。
「福祉国家よりももう少し広い意味です。福祉国家というと、年金、健康保険、失業手当の制度を備えた国を意味するけれど、社会的国家は、教育にも積極的にかかわる国です」
● 馬鹿な事を言うものではありません。イギリスではゆりかごから墓場までの福祉国家は破綻してきたのです。
資本主義が老化して、他国との競争に負ければ、必然的に福祉国家は崩壊するのです。
● それが今、西欧で起こってきている現象なのです。東の繁栄は、相対的に西欧の没落を意味するのです。
没落する国が、何故これ以上の福祉国家を作れるのです。これこそマルクス同様の単なる
楽観主義による、未来の構築です。マルクスは桃源郷の共産主義が来ると予想し、
ピケティは福祉国家が出来ると言う。
● この様な現実の流れと逆の事を良い、庶民を惑わすのは、彼ら資本主義を批判的に見る連中の
共通した妄想的な予測です。歴史を見れば、また現実の世界を見れば、自由と民主主義が
成功したのは、近代資本主義であり、富者の時代です
● 自由な民主主義の時代に生まれた、それ以外の世界を知らない、井の蛙の発想です。
――教育は不平等解消のためのカギとなる仕組みのはずです。
「教育への投資で、国と国、国内の各階層間の収斂(しゅうれん)を促し不平等を減らすことができるというのはその通り。そのためには(出自によらない)能力主義はとても大事だとだれもが口では言いますが、実際はそうなっていません」
「米ハーバード大学で学ぶエリート学生の親の平均収入は、米国の最富裕層2%と一致します。フランスのパリ政治学院というエリート校では9%。米国だけでなく、もっと授業料の安い欧州や日本でも同じくらい不平等です」
――競争が本質のような資本主義と平等や民主主義は両立しにくいのでしょうか。
「両立可能です。ただしその条件は、何でもかんでも競争だというイデオロギーから抜け出すこと。欧州統合はモノやカネの自由な流通、完全な競争があれば、すべての問題は解決するという考えに基づいていた。バカバカしい」
● そのような支配者の嘘は何時の時代でもあるものです。騙されるほうが馬鹿ともいえるでしょうが、
そもそも支配階級の方針に対抗できるものはないのです。支配階級のイデオロギーから
抜け出すと言うのが、そもそも馬鹿らしいことです。
● 抜け出すのは革命の時だけです。その時は多くの血が流れるのは、いつの時代も同じです。
新しい階級は再び彼らの論理で世界を再び動かすのです。いう事を聞かない人達は
ソ連では1600万人、中国では4000万人も殺されたと言います。
● マルクスやピケティの期待する共産主義のような時代には、マルクスやピケティ自身が
その犠牲者の仲間入りするでしょう。自由な発言が出来るのは、彼らの嫌う
近代資本主義だけです。
「たとえばドイツの自動車メーカーでは労組が役員会で発言権を持っています。けれどもそれはよい車をつくるのを妨げてはいない。権限の民主的な共有は経済的効率にもいいかもしれない。民主主義や平等は効率とも矛盾しないのです。危険なのは資本主義が制御不能になることです」
● 資本主義が制御不能になるのは、その寿命が尽きる時です。人生でいえば老化の最終段階です。
どんなに頑張っても足腰は若い時の様に動かないのです。ドイツはそもそも近代資本主義の
最盛期の国です。末期で寿命を迎えた英米仏とは異なるのです。同じ資本主義でも
位相が異なるのです。同じようには見れないのです。
● マルクスも言ったように、末期の金融帝国主義・寡頭金融帝国主義から、最後は崩壊が始まるのです。
英国ではロンドンを金融の町に変えたウインブルドン現象の時から、末期が始まったのです。
ドイツなどよりも100年早く崩壊するのです。先に老いた兄貴なのです。
● 子供の時には、平等で同じ学校で過ごしても、大人になれば済む世界も異なるように、民主主義的平等は
時代のひと時でしかないのです。時代が進めば、格差が広がるのは、人生では普通です。年寄りの
死でもって、人生は新たにご破算となって、再び同じスタートに立てますが、又格差は
広まるのです。中共の歴史を見れば分かるでしょう。毛沢東の時代に全て貧しかった
平等の世界は、格差が酷い世界へと、あっという間に変わりました。
■国境超え、税制上の公正を
――税制にしろ社会政策にしろ、国民国家という土台がしっかりしていてこそ機能します。国民国家が相対化されるグローバル時代にはますます難しいのでは。
「今日、不平等を減らすために私たちが取り組むべき挑戦は、かつてより難しくなっています。グローバル化に合わせて、国境を超えたレベルで税制上の公正を達成しなければなりません。世界経済に対して各国は徐々に小さな存在になっています。いっしょに意思決定をしなければならない」
――しかもそれを民主的に進める必要があります。
「たやすいことではありません。民主主義の運営は、欧州全体という大きな規模の社会よりも、デンマークのような500万人くらいの国での方が容易です。今日の大きな課題は、いかにして国境を超える規模の政治共同体を組織するかという点にあります」
● それこそ妄想の最たるものです。出来もしない事を平気でいうのです。理想論者の最大の欠点が
その書生じみた、うぶな考えに見られます。
● ドイツとUSAとロシアが税制で話し合えるとデモ? 日本と中韓が税制の統一で話し合えるとデモ?
いつ相手をやっつけ様かと考えているお頭では、とてもそのような枝葉末節の話は出来ません。
● 世界がいまどのようになっているのか、全く理解していない人です。これこそ空想科学というものです。
マルクスと同様に過ちをしています。ISISの幹部と税制の話でもするのですな、それから
そのような空想を語る事です。しかし語る前に首が文字どり落ちるでしょう。
――可能でしょうか??。
「たとえば欧州連合(EU)。仏独が戦争をやめ、28カ国の5億人が共通の制度のもとで暮らす。そしてそのうちの3億人が通貨を共有する。ユートピア的です」
――しかし、あまりうまくいっているようには見えません。
「ユーロ圏でいうと、18の異なった公的債務に、18の異なった金利と18の異なった税制。国家なき通貨は危なっかしいユートピアです。だから、それらも共通化しなければなりません」
――しかし、グローバル化と裏腹に多くの国や社会がナショナリズムにこもる傾向が顕著です。
「ただ、世界にはたくさんの協力体制があります。たとえば温室効果ガスの削減では、欧州諸国は20年前と比べるとかなり減らしました。たしかにまだ不十分。けれど同時に、協力の可能性も示してもいます」
● これは質問者・緑色のほうがよく世界が見えています。
――あなたは楽観主義者ですね。
「こんな本を書くのは楽観主義の行為でしょう。私が試みたのは、経済的な知識の民主化。知識の共有、民主的な熟議、経済問題のコントロール、市民の民主的な主権、それらによってよりよい解決にたどり着けると考えます」
● 楽観主義者ではなく、単なる非現実的な、空想主義者です。現実を見れば批評は必要ないでしょう。
■民間資産への累進課税、日本こそ徹底しやすい
――先進国が抱える巨大な借金も再分配を難しくし、社会の不平等を進めかねません。
「欧州でも日本でも忘れられがちなことがある。それは民間資産の巨大な蓄積です。日欧とも対国内総生産(GDP)比で増え続けている。私たちはかつてないほど裕福なのです。貧しいのは政府。解決に必要なのは仕組みです」
「国の借金がGDPの200%だとしても、日本の場合、それはそのまま民間の富に一致します。対外債務ではないのです。また日本の民間資本、民間資産は70年代にはGDPの2、3倍だったけれど、この数十年で6、7倍に増えています」
――財政を健全化するための方法はあるということですね。
「日本は欧州各国より大規模で経済的にはしっかりまとまっています。一つの税制、財政、社会、教育政策を持つことは欧州より簡単です。だから、日 本はもっと公正で累進的な税制、社会政策を持とうと決めることができます。そのために世界政府ができるのを待つ必要もないし、完璧な国際協力を待つ必要もない。日本の政府は消費税を永遠に上げ続けるようにだれからも強制されていない。つまり、もっと累進的な税制にすることは可能なのです」
● 日本の事をまるで分っていない。税制をこのように変える事は平時にはとても難しいのです。
消費税を僅か3%上げるだけでも、GDPがマイナスになり、追加量的緩和が必要になるのです。
● 戦争の時しか、高率な累進課税は出来ないのです。だから定期的にサイクルで、戦争が必要になるのです。
だから定期的に、資本主義国では戦争が起こるのです。つまり、彼は大規模な戦争を
しようと言っている事と同じ事なのです。
――ほかに解決方法は?
「仏独は第2次大戦が終わったとき、GDPの200%ほどの借金を抱えていました。けれども、それが1950年にはほとんど消えた。その間に何が起きたか。当然、ちゃんと返したわけではない。債権放棄とインフレです」
「インフレは公的債務を早く減らします。しかしそれは少しばかり野蛮なやりかたです。つつましい暮らしをしている人たちに打撃をもたらすからです」
――デフレに苦しむ日本はインフレを起こそうとしています。
「グローバル経済の中でできるかどうか。円やユーロをどんどん刷って、不動産や株の値をつり上げてバブルをつくる。それはよい方向とは思えません。特定のグループを大もうけさせることにはなっても、それが必ずしもよいグループではないからです。インフレ率を上昇させる唯一のやり方は、給料とくに公務員の給料を5%上げることでしょう」
● 幽霊の正体見たり枯れ尾花かな。既に日本では真っ先に公務員の給与は上がっています。
インフレ政策は少し野蛮と言いながら、その対案が公務員の給与を上がる事と言ってます。
少し頭がおかしそうです。格差問題以外の事は語らないほうがよさそうな彼です。
――それは政策としては難しそうです。
「私は、もっとよい方法は日本でも欧州でも民間資産への累進課税だと思います。それは実際にはインフレと同じ効果を発揮しますが、いわばインフレの文明化された形なのです。負担をもっとうまく再分配できますから。たとえば、50万ユーロ(約7千万円)までの資産に対しては0・1%、50万から100 万ユーロまでなら1%という具合。資産は集中していて20万ユーロ以下の人たちは大した資産を持っていない。だから、何も失うことがない。ほとんど丸ごと守られます」
「インフレもその文明化された形である累進税制も拒むならば大してできることはありません」
● そうです大したことは出来ないのです。時代の寿命が来るまで待つことですな。つまり革命でのみ
でしか変えられません。支配階級が自らの資産を提供することは有りえません。
個人でも遺産相続という形でのみ、資産は動くのです。
● 更にその遺産の奪い合いで、醜い争いが、子供たちに、始まるのです。
● 心配ご無用、仏は2059年に資本主義が崩壊して、武人の時代に突入して、中共の様に独裁政権が
出来ますから、遠慮なくお金持ちの資産は殆ど奪われます。反抗するものは4000万人でも
いくらでも虐殺しますから、問題は直ぐ解決します。これが歴史です。
◇ Thomas Piketty 1971年フランス生まれ。パリ経済学校教授。米マサチューセッツ工科大学助教授などを経て現職。不平等の拡大を歴史データを分析して示した「21世紀の資本」(邦訳、みすず書房)は世界的な話題に。同書より前に著した論文は、金融資本主義に異議を申し立てた米ウォール街でのオキュパイ運動の支えになったともいわれる。