★ 調整波の特殊な形が、トライアングルです。これが現れれば
次の波は第5波という事が分かる便利なものですが、そんなに
あるものではありません。第4波に8%の確率で現れます。
● 1929年から始まった、USAの株価の大暴落・第二次大戦の原因と
なった世界の不景気は、このトライアングル=▲ なのです。
1929~1949までの形が、巨大なトライアングルです。
● それを指摘したのは、たぶん私が世界で初めてでしょう。この分析が
2046年のUSAの資本主義大崩壊の発見につながったのです。
これが分からないと、その後のサイクルの分析も困難となります。
● つまり、90年サイクルの巨大なトライアングルという事は、
1946年から始まる、90年サイクルで270年のサイクルが
終わることを意味するからです。資本主義の終わりです。
● 1776年のUSA独立から始まる、USA資本主義の2つ目の90年サイクルの
調整がこのトライアングルという事です。その前の詳しい株価が
分からなくても、その後のサイクルは予想できるのです。
● 1946年から30年サイクルが三つ起こり、その後に体制が崩壊する
のです。勿論1/fゆらぎがありますから、正確には30年とは
なりませんが、それに近い年月となります。
● 上図のトライアングルを上下に伸ばし、左右に縮めると世界恐慌を
起こした巨大なトライアングルが見えてきます。
★ トライアングルは5つの波がありますが、その名称はABCDEとローマ字で
表現します。CTは弦の振動が時間の経過とともに、自然に減衰して行く
現象に似ています。つまり外からエネルギーの投与がない状態です。
● それに対して、1989年末から始まった日本の株価の暴落は、ZIGZAGと
表現できます。これはこれでもかこれでもかと外から叩かれて
坂道を急激に転がってゆく現象に似ています。実際そうでした。
★ 減衰して行くトライアングルはContracting Triangle=CTと書きます。
時間の経過とともに、増大するトライアングルはExtensive Triangle
=ETと書きます。意図的に入力が増える波です=過剰金融緩和といえます。
● この過剰金融緩和が起こったのは、1929年から起こった世界の
金融恐慌に対する、FRBの過剰反応です。言い換えれば世界恐慌を
起こした反省から、過剰に金融緩和をしたのです。
● 言い換えれば、2000年から世界大恐慌が起こると予測した、USAの
支配階級が過剰な金融緩和とその予防の為に=景気を高めようと
世界に戦争を輸出して行く過程でもあります。
● 株価はすべての情報を含んでいます。彼らの恐怖とその予防策が
拡大型トライアングルと戦争を生んだのです。世界の終わりが
来たと誤解したのです。▲が読めなかったからです。
● このETは、2000年からのUSAの調整波が相当します。その終わりが今
始まっているのです。つまり、ETのE波の始まりが去年・2018年の
3月に始まったのです。米中経済戦争を宣言した時です。
● 次回は、CTとETの説明に入ります。
● エリオット波動の重要なルール ☞ ▲は第4波にしか現れない。