デビュー40周年を記念してビキニ姿を披露し、大きな話題を集めている宮崎美子。写真が収録されるカレンダー&フォトブックセットに予約が殺到し、アマゾンのカレンダーランキングでは「鬼滅の刃」を抑えて1位にもなった。

注目を集めた大きな要因

「デビューから一貫して知的な清純派として、今もお茶の間の人気者ですが、やはりあのミノルタのカメラのCMが、40年たった今も鮮烈なイメージを残しているということですよね」

 と、ある芸能ジャーナリストは言う。ミノルタのCMとは、斉藤哲夫が歌う『今のキミはピカピカに光って』にのせ、衣服を脱ぎ、ビキニ姿になる当時21歳の宮崎の姿を収めたもの。彼女の無防備なさまを隠し撮りするような演出が大きな人気を集め、宮崎は一躍人気者になった。

 あれから40年、再びビキニ姿となって挑んだ今回のカレンダー&フォトブック。その定評は高く、老若男女から賞賛の声が上がっている。

「年齢をまったく感じさせないみずみずしい雰囲気、宮崎さんのイメージどおり爽やかで、熟女のエロさのようなものを感じないところが注目を集めた大きな要素だと思います。そして、今回のフォトブックのカメラマンが篠山紀信さんであることも、見逃せないですね」(同芸能ジャーナリスト)

 雑誌『週刊朝日』の名物企画の“女子大生表紙”シリーズ。かつては篠山紀信が撮影しており、宮崎美子もそこに登場したことがCM出演やデビューのきっかけとなった。

「2020年のいま、篠山さんが宮崎さんを撮る。それだけでもストーリー性がありますよね」と、前出の芸能ジャーナリストは感慨深い表情を浮かべる。

刺激よりも癒し

 宮崎美子は1958年12月生まれ。同年生まれの女性有名人には、萬田久子、樋口可南子、森下愛子、原田美枝子、森昌子、石川さゆり、未唯mie、仁支川峰子、小宮悦子、室井滋、久本雅美、マドンナらがいる。

「今後、宮崎美子さんの衝撃的な水着写真のあとに続き、同世代の女性有名人も脱ぎ出すのではないでしょうか」

 と言うのは、ある雑誌グラビア担当者。

「同世代だと、かつてヌード写真を撮っているのは、樋口可南子さんや森下愛子さんですね。それから近年もピンク・レディーとして活動し、全盛期以上のパワフルなダンスで話題になった未唯mieさんも変わらぬ美しさを保っています」

 90年代にはヘアヌード写真集が流行り、大物ベテラン女優のヌード写真集が次々と、大量に出版された。今回の宮崎美子をきっかけに、大物女性芸能人の“水着ラッシュ”は訪れるだろうか。

「水着というと、石田りえさんや杉本彩さん、少し年齢が下がって高岡早紀さんなど、どうしても大人の女性のセクシーさを前面に出したものになってしまいます。ただ、宮崎さんの写真が流れを作るとしたら、ヘアヌードブームのときとは違うものになるのではないでしょうか」(前出・雑誌グラビア記者)

 その理由は、まさに現在の時代背景にあるという。

「コロナ禍もあいまって、世間には癒しを求めたいという空気があります。ヘアヌードで興奮するよりも癒されたい、そんな側面があるのではないでしょうか」(同)

 どのような顔ぶれに需要があるのか、同記者が名前をあげる。 

「若いころのイメージや人気を保ったままで、かつ、当時から清純派な方がいいですよね。『あの清純派が脱いだ!』というのではなく、宮崎さんのようにごく自然なのがいい。となると、大場久美子さんや浅田美代子さん、麻丘めぐみさん、そして石野真子さんあたりが、昔のアイドル雑誌さながらの雰囲気で水着グラビアを披露してくれたら、大きな話題になるのではないでしょうか。また榊原郁恵さんは、現在も好感度が高いので、ポスト宮崎さん一番手ではないでしょうか」

 さらに年代を少し下げてみると、

「南野陽子さんや早見優さん、松本伊代さん、現在ライザップのCMでシェイプアップしたボディを披露している浅香唯さん、80年代に活躍した女性アイドルたちも話題を集めそうです。いずれにせよ、宮崎さんばりに『いまも全然、劣化してない!』ということが条件になりそうですが」

 昔、恋をした80年代のアイドルたちに、もう一度、癒しを求めてみるのもいいかもしれない。

〈取材・文/渋谷恭太郎〉