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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)7月10日(水曜日)
通巻第6135号
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中国の海外貸し付けは5兆ドル、半分が不透明、正規の銀行業務から逸脱
「世界の負債総額の6%、発展途上国へ3兆9000億ドル」とドイツ有数の研究所
****************************************
「キール世界経済研究所」といえば、ドイツ有数の経済シンクタンクである。直近のレポートが発表され、世界のエコノミストに衝撃を与えた。
「中国は2000年に5億ドルでしかなかった海外への貸し付けが、2017年までに累積5兆ドルに達しており、これは世界経済の6%を占めている」というのだ。
同研究所によれば、中国の貸し付けは正規の手続きを取らずに行われたものが半分ちかくあり、全体の貸し出し残高の80%が発展途上国に貸し出され、そのうちの85%がドル建てだった。この数字はBISも、IMF世銀も把握していないデータだ」としている。
すなわち中国の発展途上国への貸し付けは3兆9000億ドルであり、同期間の「パリクラブ」(日米欧など先進国の銀行がおこないIMFに報告される)のそれは2兆4600億ドルだった。中国一国でパリクラブの総額を超えているのだ。
マルパス世銀総裁は「負債超過の国々に、不透明で、質の高くないプロジェクトに対して行われている」とし、「もっと透明性を高める必要がある」と発言した。
そういえば、嘗てマティス前国防長官が「一帯一路を名目に、発展途上国が所謂『借金の罠』に落ち込む金融が中国の拠って為されている」と批判したことがある。
それにしても、中国の外貨準備は3兆1000億ドルなどと表向き報告されているが、対外債権が5兆ドルあって、その大半がいずれ不良債権化するのは時間の問題であり、四月の『一帯一路國際フォーラム』に世界30ヶ国の元首を北京に集めておきながら具体的金額の提示がなかった事実を重ね合わせて考えると、中国のドル払底の実相が浮かんでくる。
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● 見えてきた近未来の様相。我々が陥る思考は、今の流れは永遠に続く
又は少なくとも今後も続くとみる傾向がある事である。
● 言い換えれば、東洋の繁栄が始まれば、このまま持続すると考えるのが
普通である。しかし何事もサイクル(波動・繰り返し)で有るのは
歴史を観れば判ります。
● 全ての現象の別の面は、波動・サイクルで有ることは宇宙が証明して
いるし、この観点から見れば、再び西欧の反撃が始まるのです。。
勿論最後の繁栄ではあるが、少なくとも数十年は続くでしょう。
● トランプ氏のアメリカ第一の戦略と米中貿易戦争から見えることは、
USA独り勝ちというよりも、USA/大西洋資本主義諸国+日本の
逆襲が始ったという事でしょう。言い換えればG7の逆襲である。
● 上記記事の内容から見えることは、中共の経済崩壊又は低迷が途上国
をも巻き込んで、同時に崩壊させることです。貸し付けの全ては
ドル建てですから、ドル高になれば、途上国は殆ど崩壊します。
● つまり、途上国と中韓朝を含めた世界のギリシア化がみられるという事です。
ドル高になるという事は、その他の為替はすべて安くなるという事です。
世界の株の大暴落と為替安が始まったら、体力のない国から崩壊します。
● 分かりやすく言えば、G7以外はすべて崩壊するという事です。やがて
来る一時的円高の後には、1ドル≒150~160円前後の円高が
来ることは、何年も前から予測しています。
● 言い換えれば、強い円でさえも、円安になる世界がやがて来るのですから、
その他の国々の為替は目も当てられないでしょう。特にドル建てで
借金している国は、文字通り借金は払えなくなります。大崩壊です。
● また同時に貸し付けている国は、回収が出来ませんから、同時崩壊です。
これは来年以降から始まる、狂騒曲なのです。勿論日本を怒らせた
韓国は、堀の向こう側へと転落です。
● 韓国のその恐怖が、日本の経済制裁後の今、聞こえてきます。それだけでは
すまない世界・阿鼻叫喚の世界が、今後韓国を襲うのです。
● 日本が耐えられるのは、円高の過程で、G6の許しを得て大規模金融緩和と
円安の誘導が行われることです。その許可を今回のG20で得たのです。
お金が日本中に否世界中に回れば、日本円は安くなり
● 軽いインフレが始まります。同時にオリンピックの起爆剤で株価も景気も
全てよくなります。安くなった円安を利用して、世界中に安くて
質の良い日本製品が氾濫します。中韓朝の工場は最早いりません。
● これが日本だけ為替が安くなっても、耐えられる所以です。いつまでも
騒ぐ韓国は、第二弾第三弾の経済制裁で切り捨てればよいのです。
その為にも中韓の代わりになる輸出先と工場の移転先が必要なのです。
● 日本は当分は、TPP等のような経済圏ブロック=グローバリゼーションは
どうしても必要なのです。チンピラやくざのようなゆすりと恐喝と
寄生だけで生き延びている韓国は駆除剤で排除するのです。
● 今までの予測が、全て一致する時代がやがて来るのです。これが
未来予測で有り、歴史経済波動学なのです。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)7月10日(水曜日)
通巻第6135号
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中国の海外貸し付けは5兆ドル、半分が不透明、正規の銀行業務から逸脱
「世界の負債総額の6%、発展途上国へ3兆9000億ドル」とドイツ有数の研究所
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「キール世界経済研究所」といえば、ドイツ有数の経済シンクタンクである。直近のレポートが発表され、世界のエコノミストに衝撃を与えた。
「中国は2000年に5億ドルでしかなかった海外への貸し付けが、2017年までに累積5兆ドルに達しており、これは世界経済の6%を占めている」というのだ。
同研究所によれば、中国の貸し付けは正規の手続きを取らずに行われたものが半分ちかくあり、全体の貸し出し残高の80%が発展途上国に貸し出され、そのうちの85%がドル建てだった。この数字はBISも、IMF世銀も把握していないデータだ」としている。
すなわち中国の発展途上国への貸し付けは3兆9000億ドルであり、同期間の「パリクラブ」(日米欧など先進国の銀行がおこないIMFに報告される)のそれは2兆4600億ドルだった。中国一国でパリクラブの総額を超えているのだ。
マルパス世銀総裁は「負債超過の国々に、不透明で、質の高くないプロジェクトに対して行われている」とし、「もっと透明性を高める必要がある」と発言した。
そういえば、嘗てマティス前国防長官が「一帯一路を名目に、発展途上国が所謂『借金の罠』に落ち込む金融が中国の拠って為されている」と批判したことがある。
それにしても、中国の外貨準備は3兆1000億ドルなどと表向き報告されているが、対外債権が5兆ドルあって、その大半がいずれ不良債権化するのは時間の問題であり、四月の『一帯一路國際フォーラム』に世界30ヶ国の元首を北京に集めておきながら具体的金額の提示がなかった事実を重ね合わせて考えると、中国のドル払底の実相が浮かんでくる。
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● 見えてきた近未来の様相。我々が陥る思考は、今の流れは永遠に続く
又は少なくとも今後も続くとみる傾向がある事である。
● 言い換えれば、東洋の繁栄が始まれば、このまま持続すると考えるのが
普通である。しかし何事もサイクル(波動・繰り返し)で有るのは
歴史を観れば判ります。
● 全ての現象の別の面は、波動・サイクルで有ることは宇宙が証明して
いるし、この観点から見れば、再び西欧の反撃が始まるのです。。
勿論最後の繁栄ではあるが、少なくとも数十年は続くでしょう。
● トランプ氏のアメリカ第一の戦略と米中貿易戦争から見えることは、
USA独り勝ちというよりも、USA/大西洋資本主義諸国+日本の
逆襲が始ったという事でしょう。言い換えればG7の逆襲である。
● 上記記事の内容から見えることは、中共の経済崩壊又は低迷が途上国
をも巻き込んで、同時に崩壊させることです。貸し付けの全ては
ドル建てですから、ドル高になれば、途上国は殆ど崩壊します。
● つまり、途上国と中韓朝を含めた世界のギリシア化がみられるという事です。
ドル高になるという事は、その他の為替はすべて安くなるという事です。
世界の株の大暴落と為替安が始まったら、体力のない国から崩壊します。
● 分かりやすく言えば、G7以外はすべて崩壊するという事です。やがて
来る一時的円高の後には、1ドル≒150~160円前後の円高が
来ることは、何年も前から予測しています。
● 言い換えれば、強い円でさえも、円安になる世界がやがて来るのですから、
その他の国々の為替は目も当てられないでしょう。特にドル建てで
借金している国は、文字通り借金は払えなくなります。大崩壊です。
● また同時に貸し付けている国は、回収が出来ませんから、同時崩壊です。
これは来年以降から始まる、狂騒曲なのです。勿論日本を怒らせた
韓国は、堀の向こう側へと転落です。
● 韓国のその恐怖が、日本の経済制裁後の今、聞こえてきます。それだけでは
すまない世界・阿鼻叫喚の世界が、今後韓国を襲うのです。
● 日本が耐えられるのは、円高の過程で、G6の許しを得て大規模金融緩和と
円安の誘導が行われることです。その許可を今回のG20で得たのです。
お金が日本中に否世界中に回れば、日本円は安くなり
● 軽いインフレが始まります。同時にオリンピックの起爆剤で株価も景気も
全てよくなります。安くなった円安を利用して、世界中に安くて
質の良い日本製品が氾濫します。中韓朝の工場は最早いりません。
● これが日本だけ為替が安くなっても、耐えられる所以です。いつまでも
騒ぐ韓国は、第二弾第三弾の経済制裁で切り捨てればよいのです。
その為にも中韓の代わりになる輸出先と工場の移転先が必要なのです。
● 日本は当分は、TPP等のような経済圏ブロック=グローバリゼーションは
どうしても必要なのです。チンピラやくざのようなゆすりと恐喝と
寄生だけで生き延びている韓国は駆除剤で排除するのです。
● 今までの予測が、全て一致する時代がやがて来るのです。これが
未来予測で有り、歴史経済波動学なのです。