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ドイツの資本主義も日本と同様//後120年余あります・

2017年09月26日 19時07分46秒 | 政治経済
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017) 9月26日(火曜日)弐
        通巻第5446号  
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 ドイツ常識派「ドイツのための選択肢」、いきなり第三党に躍進
   ゼロから94議席、メルケル与党は65席も激減の敗北
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 ドイツ議会選挙の結果はメルケル政権、事実上の敗北といえる。
 大幅に議席を減らし、SPDとの連立を組むことがかなり難航するだろう。従来、第三党だった左の党もおおきく議席を後退させ、想像されたように議席ゼロだった「ドイツのための選択肢」がいきなり94議席を獲得した。
ドイツにも左翼だけではなく、常識の通じる人々が復権したことを象徴した。

 連立与党CDU・CSUはマイナス8・5%
 SPDはマイナス5・2%。合計13・7%、この分を12・6%の得票を得た「ドイツのための選択肢」がゼロから84議席に大躍進させたことになるが、とくに旧東ドイツでは、20%の得票を得て第二党となった。左翼「自由党」もゼロから躍進した

 移民よりドイツ人にちゃんと手当を、過激なイスラム教徒によりドイツの文化が失われようとしているという危機の訴えがひろく国民に通じたといえる。
しかし真実を隠蔽する左翼メディアはまだ「極右」と書いている。

フランスでルペンは惜敗したとはいえ、大奮闘した。オランダでも政権確保の一歩手前まで保守政党が伸張した。マクロン(仏大統領)の人気が急降下しているが、もともと選んではいけない政治家を選んだからであり、フランスは当面、ドイツとの協調路線を維持できるか、どうかという政治的難題に直面することになる。

 日本のメディアも欧米論調を真似て「ドイツの選択肢」に対し悪罵の限りを投げつけているが、これらの情報操作はドイツの極左新聞とテレビの鸚鵡返しをしているだけで、トランプ当選を予測できなかった失敗をまた繰り返した
       □◇□み△□◇や□▽◎ざ□◇□き◎□◇ 

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● 同じ西欧でも体制のサイクルは、スーパーサイクル90年の一回分、日独伊スェーデンは
  遅れています
。これが第二次大戦で持たざる国・日独伊(後進資本主義国家)が植民地を欲して
  持てる国(先進資本主義国家)に戦いをいどんだ基本原理です。

● 先に資本主義国家となった、西欧の国々はその先進の技術で既に市場を開拓し
  それら植民地・資源国を囲っていて、世界恐慌を乗り切ろうとしたのに対して、
  植民地(資源国並市場)を持たない後輩が、先輩に戦いを挑んだのが、

● 第二次大戦なのです。つまり経済問題が世界大戦の原因なのです。そこをしっかり
  押さえる必要があります。時代とともに、つまり日独が資本主義国家として
  成熟するにつれて、相対的に先輩先進資本主義はシステムの軋みが見えます。

● それが今起こっている西欧の混乱した現実なのです。次の武人の時代は中共や北朝鮮
  旧ソ連等も見ても分かるように、勝者が全てを取る=独裁政治を行うのが
  大原則です。従って勝者にならんとする左右は段々と激突を繰り返し、

● 勝者を決める内戦へと走ります。そこが日独伊・スェーデン等と異なる処です。
  資本主義最盛期の日独伊スェーデンは、来世紀に武人時代が来るので、右派の
  躍進は限度があります。つまり左右は今後は交互に政権を握るでしょうが、

● 左右激突による内戦と独裁政治はあり得ないと言えます。勿論少々の混乱はありますが、
  これも選挙で片が付きます。つまり国民が選ぶという民主主義が機能します。
  しかし、USA/大西洋資本主義諸国は、民主主義の機能が停止するのです。

● このような違いを念頭に置けば、今後の世界の予測が可能となるのです。つまり
  仏独の離婚とEUの崩壊は既定の未来なのです。誰がどう望もうと同じ事です。

● 日本では田母神氏の右派の台頭が第一波と云えますが、見ての通りに惨敗と
  元の木阿弥まで追い詰められました。つまりやがて本人が刑務所に入らんと
  したのです。これが第一波の特徴ですが、しかし元の木阿弥にはなりません。

● その精神は若者に受けつがれ、独のような第3波で躍進が見られるでしょう。
  植民地の奴隷根性が身に染みている官僚が、田母神氏をとことんまで
  追い詰めましたが、次は右派の政党が躍進して、今度は官僚が追い詰められるでしょう。

● 日独などで移民は排外主義の影響で一時的には減ると思いますが、しかし歴史は
  それを許しません。つまり、USA/大西洋先進資本主義が崩壊の過程で
  それこそ政治的難民が膨大に増えると予想できますので、

● 日独伊スェーデンには、亡命希望者がわんさとあふれるのです。これらの国々に
  友人を持っている人は、彼らの誰かが日本への亡命を希望するかも知れない
  という、予測はしておくべきでしょう。泣き叫びながら日本に逃げてくる、

● 彼らに、私のブログを読んでいる貴方が、どのように説明して慰めるかを今のうちに
  考えるのは無駄ではないでしょう。何しろ考えるのは脳の体操になるし、
  エネルギーもほとんど使わないのです。

● また企業の一部も、本社の機能を実質的に日本に移すことも考えられます。
  外国企業の日本支店に勤めている貴方も、その覚悟で仕事をすることが
  望まれます。日本は今や世界で一番多様性のある国となったのです。

● このようにして日本も、先輩先進資本主義の移民問題と同じ問題を未来に
  持つことになるのです。これは資本主義・自由と民主主義国家に
  避けられない運命
と云えましょう。

● スーチー女史が例えノーベル平和賞をもらっても、ロヒンギャ難民を大虐殺する
  運命から逃れられなかった
のと同じことなのです。運命とは歴史の必然を
  いうのです。誰も避ける事は出来ないのです。

  


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