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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017) 9月26日(火曜日)
通巻第5445号
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人権のヒロインだったスーチーはやはり無能だった
全世界から非難の嵐、スーチーを庇うのは中国だけという構図
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ノーベル平和賞、ゴールドメダル(米国)、自由世界のメディアはスーチーを褒めあげた。オバマはスーチーを人権と自由化のシンボルだと言い、ヒラリーはヤンゴンへ飛んで、堅い抱擁を交わした。
米国は制裁を突如解いた。欧州各国も日本もこれに倣い、にわかにミャンマー投資ブームが起きた。
ところが、少数民族でイスラム教徒のロビンギャを迫害し、徹底的な武力弾圧をはじめたため、この「人権抑圧」により、嘗てのヒロインは「希望の星」から「絶望の星」となった。日本の「希望の党」は最初から「絶望の党」だが。。。
国連の首脳一般演説の冒頭にグテレス事務総称は「これは迫害である」と批判し、アラブ諸国から広くイスラム国家群、欧米も同調して一斉にミャンマーを非難した。日本はただちに避難民対策のため、4億5000万ドルを支援すると表明した。もちろん、攻撃の先頭にたつ米国は36億円の支援を決めている。
ところがスーチーは国連演説で「国連の調査団の受け入れを拒否する」として、民主主義、人権、法治の旗を降ろすことに躊躇しなかったのである。
このスーチーに強い味方がいる。
独裁国家、中国の言い分が凄い。「ロヒンギャ問題はミャンマーの内政問題であり、西側は口出ししなくてもよい。ロビンギャをミャンマー政府軍が抑圧しているのは、テロリスト対策である」
中国は世界の非難の合唱を横目に、ただひとり、「勇敢に」、しかも「堂々」と、スーチーを擁護している。
ロヒンギャを「テロリスト」だと言いがかりをつけるのも、チベット、ウィグル独立活動家をテロリストと言いつのる論法そっくりである。
米議会の極左、リベラルの代表ダイアナ・ファインシュタイン上院議員(民主、カリフォルニア州選出)ですら、「スーチーにゴールドメダルを与えたのは間違いではなかったのか。あの名誉を剥奪するべきではないか」(TIME、10月2日号)という意味のことを示唆している。
「(40万人がバングラデシュへ脱出したが)、まだ多くのロヒンギャは留まっている。全部がエクソダスを望んでいるわけではない」というのがスーチーの言いぐさ。軍と仏教原理主義過激派はロヒンギャの移住地を焼き払うという焦土作戦を展開し、軍の一部は発砲している。
「これぞまさしくエスニック・クレンジング(民族浄化)。人間の恥。スーチーは責任をとって辞任せよ」という声は、インドネシアでもイスラム教徒穏健派がデモ隊を組織して、ミャンマー大使館に押しかけている。
スーチーは最初から無能だったが、西側のメディアの逆宣伝は、彼女をミャンマー復興のシンボルとして扱ってきた。
そのことを西側メディアはまず恥じるべきであろう。
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● 彼女がノーベル平和賞をもらったのは、旧宗主国の英国の関与があるからと
予想できます。旦那が英国人(想像では情報部員?)で子供も英国国籍
ですから、独立後も影響力を行使しようと、独立の英雄の
● 娘に近づいたと勘ぐっても良い状況でしょう。当然彼女は旦那の影響で
全て先進国の発想で考えるから問題なのです。その彼女を英雄に
仕立て上げようと、英国がノーベル平和賞を推薦したものと
● 想像できます。これが彼女の自惚れと勘違いの始まりと云えます。彼女を
弁護するわけではないが、だれがなっても武人時代を変える事は
出来ないのです。これ程までに体制=国体は個人の能力を
● 超える存在ですから、だれも変える事は出来ないのです。その寿命が来て
自壊するのを待つしかないのです。それにしても英国の情報分析は頼り
がいがないと言えます。スーチー女史を今度は悪人にするのですから。
● 007が終わってから、今度はKingsmanの若造が活躍するのですから、腕力は確か
でしょうが、情報分析には疎いのでしょう。いずれにしろ資本主義体制の
寿命が尽きる、認知症の英国と思えば分かりやすいでしょう。