「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)11月13日(水曜日)弐
通巻第6274号
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そして中国人留学生が香港からいなくなった
150名が深センの救援センターに避難した
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香港中文大学といえば「香港の東大」。駅名もずばり「大学」駅である。
西環にある香港大学といえば「香港のオックスフォード」(クリントン大統領はここで演説している)。地下鉄改札から直接、コンコースが大学へつながり、地下からエレベータで大学キャンパスへ移動できるほど恵まれた環境にある。
この名門校二つのほか、紅勘にある香港科技大学など11の大学で授業ボイコット、13日には学校が閉鎖された。地下鉄、バスが止まったからである。
11月11日、警官隊は香港大学に突入した。
「学問の自由は踏みにじられた」と日本の新聞なら騒ぐだろう。昭和四十二年だったか、東大駒場に私服でやってきた自衛官が衛藤瀋吉教授と面会したとき、その自衛官を取り囲んで、東大の民青らは「学問の自治が冒された」と騒いだっけ。
昭和四十四年の東大安田講堂、早稲田大隈講堂に立て籠もってコンクリードで固め、城塞とした極左を排除するため、機動隊の導入は、最後に「学長が要請した」のだ。
香港では政庁の命令があったのか、警察トップの命令で、大学キャンパスが蹂躙され、この日、香港大学だけでも1000発の催涙弾が撃ち込まれ、大学講堂は医務室となった。287名が拘束され、70名以上が負傷した。日本の左翼メディアなら「血の大弾圧」と書くだろう。
この日、深せんへ逃げ込んだ中国人留学生(遊学生?)は推定150名。一時的な避難所となった救援センターに駆け込んだ。香港から消えた中国大陸からの留学生は80名(サウスチャイナモーニングポスト、11月13日)。
なにしろ北京語を喋ると殴られる。親中派の態度を見せるとガソリンを被せられる。中国系の店舗は破壊され、放火される。身の危険を感じている。
11月24日に予定されている区議選は延期されるのではないかと不安視する観測があがり始めた。
民主派の立法議員は合計7名が、意味不明の罪状で逮捕され、親中派議員の一人はナイフで刺された。
立候補者はうっかり街頭演説もままならないほどに治安が崩れている。
□△○み△□△○や△△○ざ◎△□○き□△□
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