宮崎正弘の国際情勢解題」
令和二年(2020)4月2日(木曜日)
通巻6429号
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ロシアでは何が起きているのか
モスクワ封鎖、プーチン主治医(プロトセンコ)が感染
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4月1日現在、ロシアの感染は2777名、死者は24名。モスクワは封鎖され、外出禁止令。モスクワの目抜き通りに人が居ない。食糧の品不足が噂されているが、不要の外出をすると、違反者は厳罰に処せられ、風説を流布しても懲役五年だとか。
サンクトペテルブルグの観光客もゼロに近い。
遠くシベリアでも感染者が確認され。ムスリム過激派のいるチェチェンでは外国人ばかりか、他の都市の人も入域を拒否している。ほかのイスラム圏からのコロナウィルス侵入を防止するためだ。
現在感染が確認されていない地域はカムチアツカだけという。サハリンでも少数が感染、とくに夥しい感染はモスクワ首都圏で、シュレメチベ空港は、事実上封鎖されている。
2月に早々とロシアは中国人の入国を拒否してきたが、それ以前まで夥しい中国人観光客がロシア各地を旅行していた。
3月26日にプーチン大統領と面会した主治医のプロトセンコ医師が感染していたことが判明した。
当日、彼はプーチンと固い握手をしている。直後からプーチンは面会者の誰とも握手していないという。そのうえプーチンは毎日検査を受けており、閣議はテレビ会議に切り替えた。
ロシア政府は1兆4000億ルーブル(およそ2兆円)の対策費を緊急に支出すると発表した。
□◇み◎○△□や○△□◇ざ◎○△□き△□◇◎
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◎ 10年おきにこのようなウイルスが変異をして人類を襲っている様は、
まさに時代の転換期相応しいといえます。東西文明の大逆転、
西欧資本主義の大崩壊、資本主義の衰退、東洋の台頭。
◎ どれ一つ見ても、西洋には良いことはありません。新型ウイルス=天
=自然もそれを語っています。知恵者・賢帝独裁の世界は基本的に
元々・内籠りです。ロシア・中東・イスラムの世界です。
◎ やがてUSA/大西洋資本主義諸国は大崩壊して、戦国時代に突入します。
現世界の支配国家群です。そして日独イタリアスェーデン・
インドは自由と民主主義をひっそりと受け継ぎます。
◎ 基本的に世界は、内籠りと戦いとカオスが基調でしょう。このような世界で
開かれた自由と民主主義の国家は生き延びるにはリスクが大きすぎます。
これらの国々にも、国家資本主義が登場するしかないのでしょうか?
◎ 今回のコロナ禍は今後の未来を暗示するには十分です。私が予想してきた
世界への扉を開けたといえましょう。