旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

京都市左京区一乗寺にある圓光寺です。

2006年10月07日 | 旅 歴史
京都市左京区一乗寺にある瑞巌山圓光寺です。慶長6年(1601)、徳川家康が教学のために、足利学校の僧、閑室元佶(かんしつげんきつ)を招いて伏見に建立し、圓光寺学校としたのが起こりです。この足利学校の京分校で儒学を中心に武士や僧侶の教育をしたのです。将軍の家康が多くの文献や木製の活字を寄付し教科書となるたくさんの本が印刷されました。出版文化史上、非常に大切なものである最古の木製活字約5万字(重要文化財)の一部を見学できます。庭園は洛北ではもっとも古いとされる栖龍池(せいりゅうち)があり、十牛の庭と名づけられています。圓光寺には、村山たか女のお墓があります。
 村山たか女、石川丈山などの厄介者を受け入れる反骨の風土がここにはあります。徳川幕府は、土着の渡辺氏の動静を観察するため詩仙堂の北に圓光寺を開山させたともとられています。


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