旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

京都左京区鹿ヶ谷の法然院です。

2006年10月22日 | 旅 歴史
 京都左京区鹿ヶ谷の法然院は善気山万無(ぜんきさんばんぶ)教寺と号し、浄土宗捨世派の本山です。建永元年(1206)に法然上人が弟子の住蓮、安楽とともに六時礼賛(ろくじらいさん)をつとめたと伝えられる旧跡です。寛永年間(1624-1644)、ほとんど廃絶状態になっていました。そこを延宝8年(1680)、万無心阿(まんむしんあ)が弟子の忍徴(にんちょう)とともに上人を偲び念仏道場として再興したのでした。 貞享4年(1687)、宮中から内親王の御座所を下賜されて方丈としました。その襖絵は金地著色の桐二竹図・若松図など重要文化財に指定されたものです。 須弥壇の前には散花(さんげ)と称して四季の花を散らし荘厳美を増しています。経蔵は元文元年(1736)の建造で忍徴(にんちょう)が門弟達と校訂した大蔵経を納めています。阿弥陀の徳を讃える六時礼賛(ろくじらいさん)が今日も続いています。
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