諏訪湖周辺にある4つの諏訪大社のなかで、もっともにぎわいをみせるのが、諏訪大社下社秋宮です。下社は春宮と秋宮の二社に分かれているのです。下社の祭神である八坂刀売命は、二月から七月まで春宮に鎮座し、八月一日の御舟祭りで秋宮に遷座し、翌二月一日に春宮に帰座されるといわれています。つまり夏は春宮に、冬は秋宮に住まわれるのです。諏訪大社下社秋宮には本殿がありません。ご神体は拝殿・御宝殿の奥のご神木「一位の木」です。拝殿中央に「御神鏡」が祀られています。拝殿は神楽殿の奥にあり国宝二重楼門造りです。左右の建物は片拝殿です。安永10年(1781)初代立川和四郎富棟棟領が建造しました。奥にはお宝殿があります。 下社秋宮は、日本一大きい青銅製の狛犬や注連縄があります。また宝物殿には国の重要文化財の売神祝印ほか多くの貴重な宝物資料があります。
安永10年に建てられた幣拝殿・左右片拝殿、天保6年に建てられた神楽殿は、国の重要文化財に指定されています。
安永10年に建てられた幣拝殿・左右片拝殿、天保6年に建てられた神楽殿は、国の重要文化財に指定されています。