フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月27日(土) 小雨

2006-05-28 02:45:05 | Weblog
  今日は早慶戦の初日で、結果的に雨天中止となったが、観戦するつもりの学生は午前中から神宮の方へ行っているから、2限の授業(社会学基礎講義A)はいつもより少しばかり空席が目立った。こういう日こそ授業は手を抜かずにガッチリやらなくてはならない。早慶戦に行かないで授業に出てよかったと思ってもらうのである。たぶん今日やったところは試験で山を張るべきポイントの1つであろう。どうもそんな気がしますね。休んじゃった人はどうするのであろう。他人事ながら心配である。
  帰宅途中の東京駅構内の露店で「百科事典マイペディア」のCDを購入(1980円)。私はデスクトップPCには平凡社の「世界百科大事典」を入れていて重宝しているのだが、これの唯一の欠点は、記述が詳しすぎることである。項目によっては新書一冊に相当するくらいの情報量がある。ほんのちょっとしたことを調べたいときには「マイペディア」が便利である(項目数は65,400)。「マイペディア」の入っている電子辞書が鞄の中に入っていて、電車の中でも使えるようにしてあるのだが、今度購入したモバイルPCにもインストールしておこうと思ったのである。それにしても1980円は安い。
  夜、DVDで『大停電の夜に』という映画を観た。人工衛星の欠片が落下してクリスマスイブの夜に停電に見舞われた東京の街を舞台に、12人の男女が織りなすハートウォーミングな物語。最初、群像劇のように始まって、しだいに個々の物語がリンクし合っていくところは、三谷幸喜の『THE有頂天ホテル』と同じである。停電という非日常的な状況が(そういえば停電の夜なんてしばらく経験していないな…)、人の心を素直にし、胸の中にしまっていた秘密を語らせ、会いたいと思いながら会いに行けずにいた人のところへ行かせたりする。大人のためのおとぎ話だから、ストーリー展開に甘いところや深みに欠けるところがあるのはいたしかたない。停電というのも悪くないかもしれないなと思えてくる作品である。監督は源孝志、主演は豊川悦司、脚本は「恋ノチカラ」の相沢友子。念のために言っておくが、ジュンパ・ラヒリの『停電の夜に』とは何の関係もありません。