フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月10日(土) 晴れ

2007-03-11 03:24:04 | Weblog
  8時、起床。朝食は豚汁と御飯。今朝の新聞に、62年前の3月10日の東京大空襲の被害者や遺族ら112人が国に対して「戦前の政府が戦争を開始するなどしたため、東京大空襲が起きた。国には被災者を救済する義務がある」として、原告1人あたり1100万円(合計12億3200万円)の損害賠償と謝罪を求める訴訟を起こしたことが報じられていた。勝訴の可能性はまずないと思うが、訴訟の目的は、「被害者らの苦しみや悲しみは現在も続いてることを世の中に知ってほしい」ということにあるのだろう。
  昼食は鰻の蒲焼きと御飯。蒲焼きは真空パックで売っているやつだが、レンジで温めてから、タレを付けて直火でちょっとあぶるのがポイントで、ただ温めて食べるより数段美味しくなる。
  弘前大学の高瀬君から近況を知らせるメールが届いた。彼は私が13年前に放送大学から早稲田大学に移籍して最初に教えた(調査実習と卒論指導)学生の一人で、「大久保ゼミ一期生」ということになっている。卒業後は東大の大学院へ進み、いくつかの大学で非常勤講師を経験した後、昨年10月、弘前大学に専任講師として就職した。本格的に授業を担当するのはこの4月からで、いまは博士論文の執筆と授業の準備の日々である。ひと月ほど前からブログを始めたとのことで、タイトルは「五行目の先に」。昔から五行日記を付けていたので、ブログではそこからこぼれ落ちるものを書きとめておくというのが主旨のようである。さっそく読ませてもらったが、とても面白かったので、彼の許可を得て、ここで紹介させていただく。
  夕方から、神楽坂の「宮した」という日本料理の店で、西洋古典学の宮城先生ご夫妻を囲む食事会。宮城先生は3月末から一年間特別研究期間で奥様同伴でフィレンツェ大学に行かれるのである。今日の食事会はその壮行会。私の他には英文学の堀内先生ご夫妻、冬木先生、ロシア文学の草野先生(幹事)。宮城先生の奥様とお会いするのは結婚式以来だが、お二人が話されているのを見ていると、つくづく絶妙な組み合わせのご夫婦だなと思う。お元気でいってらっしゃい。