フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月20日(火) 晴れ

2007-03-21 02:24:17 | Weblog
  9時半、起床。朝食はおでん、御飯。TVでは、今日の午後に東京の桜(靖国神社の桜が指標になっている)の開花宣言が出るだろうと言っている。寒の戻りもようやく終焉のようである。午後2時まで原稿書き。日によって好不調というか、進むときと進まないときがあるが、とにかく毎日所定の時刻(起床から1時間後)に机に向かい、パソコンの電源を入れ、書きかけのファイルを開き、キーボードを叩くことが大切だ。
  昼食は焼そばとバナナを一本。それからジムへ行く。今日は足の筋肉に張りが残っていたので、ウォーキングはいつもの半分の30分程度にして、筋トレを3セットこなした。帰りにルノアールに寄ってレモンスカッシュを飲みながら清水幾太郎『青年の世界』(同文館、1937年)を読む。東大の社会学研究室を飛び出して(追われて)、アカデミズムの世界からジャーナリズムの世界へと移行しつつあった時期の清水が書いた本だ。内容は社会学的な青年論である。売れ行きはよかったらしく、「私はこれによって若干の収入を得た。私は自信を以て自己をジャーナリズムに結びつけることになった」と清水は自伝『私の読書と人生』に書いている。くまざわ書房でボルヘスの短編集『砂の本』を立ち読みする。しばしの間、自分の回りに「ボルヘスの世界」という結界が張られたような感じになる。
  帰宅すると、卒業間近の4年生のMさんから手紙が届いていた。桜の柄の封筒に入ったその手紙は、コロンビア大学の大学院から入学の許可が下りたことの報告であった。私も「おめでとう」はメールでなく絵葉書で返すことにしよう。夕食は焼き魚(鯖の灰干し)、肉ジャガ、イカの塩辛、豆腐と葱の味噌汁、御飯。『ヒミツの花園』の最終回を観る。ハッピーエンドなり(次男の失恋を除く)。
  深夜、函館の内田さん(奥さんの愛子さん)から先日の御礼のメールが届く。その中に、啓太郎さんが「あんなに美味しい幸子さんの手料理なのにどうして大久保先生は外食が多いのだろう」と言っていました、と書いてあった。外食、多いですかね? たぶん夜の外食のことを言っているのではなくて(むしろ普通のサラリーマンよりも家で夕食を食べてると思う)、自宅にいるときの昼の外食のことを言っているのでしょうね。それはですね、第一に、自宅で仕事をしているときは「昼食を取りがてら散歩に出る」という行動が気分転換の役割を果たしているからで、第二に、妻は毎日家にいるわけではなくて、週に2、3回、ワイヤービーズの講師の仕事で外に出ているからなのです。決して、断じて、間違っても、私が妻の料理の腕に不満があるからでも、妻が料理を手抜きしているからでもありません。そこんとこ、ど~か、誤解なきように。