フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月16日(金) 晴れ

2007-03-17 01:13:20 | Weblog
  昨日は夜更かしをして寝たのは午前4時頃だった。寝不足は即身体にこたえる。午前10時に起きたが、気力に乏しい。少し寒気もする。朝食兼昼食はクリームシチューとトースト。
  福岡のまこと書房から風早八十二訳『タルドの社会学原理』(岩波書店、1923年)が届く。まこと書房から事前にメールがあって、発送前に確認したら朱線が引かれている箇所があることがわかったのでもし購入を中止する場合は着払いで返送して下さいと言われていた。さっそく確認したとことろ、本文に3箇所、朱線(長くて2行)が引かれていたが、7頁までの部分で、たぶん読み始めて早々に挫折したのであろう。この程度は何の問題もなし。むしろ古本らしくてよい。表紙の裏に、蔵書印のつもりだったのだろうか、認印が押してある。「○原」とあるが○の部分の字は判読できない。大正12年8月1日発行の初版ではなく、中学4年の清水が購入したの同じ、大正13年3月25日発行の第二版である。清水はこの本を錦糸堀から江戸川橋までの通学の市電の中で読んだ。いくら読んでもよく理解できなかったそうだが、それで社会学への志向が頓挫することはなく、翌年、東京高等学校に入学すると同時に日本社会学会の会員となった。長い歳月の末に私の手元に届いたこの本をパラパラと読みながら、市電の中で読書する清水少年のことを考える。それから3箇所に朱線を引いただけで挫折してしまった「○原」さんのことも。

          
                  本は天下の回りもの

  夕食はイカ焼き、里芋と豚肉の煮物、若布の味噌汁、御飯。TVで『ジャッカル』をやっていたので観る。観るのは三度目だろうか。ラストシーンが好きで、そのために観ているようなところがある。