8時半、起床。今日から9月だというのに、かなり湿度が高い。炒飯の朝食。
オンデマンド授業の台本書き。1つのユニットが20分だから、5分を目安に1つの小問を設定して話を展開すればよいだろう。そう、話を展開させることが肝心だ。これは演習でレポートの指導をするときにいつも学生に言っていること。初めに問いがあって、その問いをめぐる考察があって、解に至ること。そして、次なる問いがあって、その問いをめぐる考察があって・・・、問いをうまく立てること、そしてそれを繋いでいくこと、そうすればストーリーのあるレポートになる。もちろん問題はそのストーリーが面白いかどうか、説得的であるかどうかなのだが、学生の書いたレポートにはときとして問いのないレポートというものがある。何かについて詳しく調べてはいるのだが、なぜそのことについて調べているのか、どういう問いから起動したリサーチなのか、それがさっぱりわからない。もしかしたら、目をつむって百科事典の項目の中から1つをランダムに選んで、それについて調べて書いたのかもしれない。少なくともそこには「〇〇とは何か?」という問いはあるわけだが、その問いがなぜその学生にとって取り組んでみる価値のある問いなのかがわからないので、形式的には問いであっても、機能的には問いになっていないのだ。
午後、散歩に出る。久しぶりで「オレンチーノ」の味噌煮込みうどんを食べる。
食後の散歩の足を川崎のラゾーナに延ばしてみる。今日、ほぼ日手帳の2012年版が発売されるのでロフトを覗いてみたが、お目当てのウィークリー版(その中の特にタータンチェック・グリーン)は10月の入荷ということで無駄足だった。ネットで予約をすることにする。
収穫は別のところであった。ビッグカメラを覗いたら、リコーのCX5が3万円を切る値段で出ていたので、購入することにした。私はいま二台のコンパクト・デジカメを使っていて、散歩のとき首から提げるのがパナソニックのLUMIXのLX5、大学へ行くときにジャケットのポケットに入れておくのが同じくLUMIXのFX40、というふうに使い分けているのだが、今後はCX5を後者の代わりに使おうかと思う。ポケットに入れるには少し大きいのだが、純製の皮ケースに入れるとズボンのベルトに装着できるので、ポケットが膨らまないですむし、上着を着ていないときでも携帯できる。
帰宅すると、玄関先に野良猫の「なつ」がやってきて私に「ニャー」と挨拶をした。食べ物が欲しいのかと思って、冷蔵庫からハムを持って来て与えたが、食べなかった。純粋に挨拶だけらしい。社交的な猫である。
さっそく購入下ばかりのCX5の電池を充電して、使い心地を試してみる。最近のデジカメには「ミニチュアライズ」とか「トイカメラ」とかいろいろな撮影モード機能がついていて面白い。その中の1つの「ハイコントラスト白黒」(通常の白黒撮影よりもコントラストが強調される)を使って書斎を撮影してみたが、森山大道を思わせる物語性の強い(劇画的な)写真が撮れた。