9時、起床。マーボーナス丼の朝食。
午後から大学へ。今日も晴天だ。海辺に行きたい気分だが、そういうわけにもいかない。
東京メトロのマナー広告の今年のテーマは「こんな人を見た。」だ。動物の写真を使っているところがミソである。今月のはとくにいい。よくこんな一瞬を撮ったものだと感心する。ところで、今日はJRの中で私の右隣の席の若い女性がこんな感じで私の肩にもたれかかってきた。もちろん邪険に肩で押し返したりはしない。困った顔ひとつ見せずに、彼女の安眠を妨害しないようにじっとしていた。
昼食は「メーヤウ」のタイ風レッドカリー(ご飯は普通盛)とラッシー。ナンプラーをいつもより多目に入れて食べる。
5時半まで教務室で仕事。帰り道、大森で途中下車して、キネカ大森で『海炭市叙景』を観る。佐藤泰志の同名の短篇小説集を映画化したものである。18作品の中から5作品を選んで、オムニバス形式で(5つの作品を細い糸でリンクさせながら)描いた映画だ。重苦しい映画である。やるせないストーリーである。小説よりも一層暗くやるせない感じがするのは、とくにそういう5作品を選んだからだろう。だが、目をそらすことはできない。引き込まれるように見入ってしまう。思うようにならない人生を生きている登場人物たちは、われわれの分身であるからだ。そこにはわれわれの人生が描かれている。あとからパンフレットを読んで知ったのだが、登場人物の一部は現地キャストでほとんで素人だという。「ネコを抱いた婆さん」のトキを演じた中里あきもそうだという。う、嘘でしょ。これには驚いた。
映画の後、大森駅そばの中華料理店「喜楽」で夕食をとる。初めての店だが、外から見たらサラリーマン客でけっこう賑わっていたので、味は信用できると踏んだ。回鍋肉定食を注文。読みは当たっていた。美味い。いまはなき早稲田の「秀永」を思い出させる味と店の雰囲気だ。スープ代わりにワンタン(400円)を追加で注文したら、ワンタンメン(600円)が出てきた。店員の女性は中国人だったので、たぶん私の発音が悪かったのだろう。定食を平らげた後のワンタンメンは重い。でも、残さずに全部食べた。
帰宅してメールとツイッターをチェックしたら、同僚の長谷先生がツイッターで、「今月末締め切りで50枚の論文があるのだが、なかなか集中できない。気が狂いそうだ。」と呟いておられた。この「50枚の論文」というのは私が依頼した原稿のことだろう。先日、メールで締め切りの確認をさせていただいときは、着実にやっていただいる様子だったが、、そうか、「気が狂いそう」なんだ・・・。でも、少しくらいそうなっていただいた方がよい。なぜなら長谷先生の文章の魅力は狂気的なものを秘めているところにあるからだ。そうツイッターで長谷先生に返信をしたところ、少しして、リツイートがあって、「ひええ」と書かれていた。