フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月6日(火) 晴れ

2012-03-07 01:04:04 | Weblog

  8時、起床。昨夜は書斎の暖房は切らずにおいた。チュンの様子は昨夜よりもいくらかよいようである。幸い今日は暖かい。午前中に「小鳥の病院」へ連れて行く。いつもは小さな籠に入れていくのだが、今日は左手の掌の中に入れていく。その方がチュンは安心するのだ。これまでもこうして散歩をすることがあった。チュンは指の間から外の景色を物珍しそうに眺めていた。

  チュンを診察台の上に乗せるとちょうどフンをしたので、先生はそのフンを診て、餌(雑穀)が消化されずに排出されていますねと言った。消化不良か。確かにこのところずっと下痢気味であった。先生は消化機能を回復させる薬を調合し、これを葡萄糖液に溶かしてスポイトで飲ませてくださいと言った。薬が処方されると病院に来たかいがあった気分になるのは人間の場合と同じである。

  帰宅してさっそく薬を葡萄糖液で溶いてスポイトで飲ませる。くちばしの付け根の部分に横から水滴を落とすと反射的に口ばしをパクパクして飲む。5、6滴与える。なんだか苦そうな薬であるが、その方が薬らしくて効目がありそうな気がする。苦い薬を飲まされて、怒ったのか、チュンが私の指を噛む。噛む力があるのはよいことである。噛む力の強弱で元気かどうかがわかる。

  練った餌を与える。時間が経つと硬くなるので、ちょっとずつ何回も与える。薬を飲んで、消化のよいものを食べ、水分を補給し、暖かくして身体を休めていれば、だんだん体力が回復してくるはずだ。そう信じて、今日は一日小雀の看病。


暖かくして眠ること