フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月9日(金) 小雨

2012-03-10 09:32:15 | Weblog

  6時50分、起床。バタートーストをかじりながら、7時半に家を出る。久しぶりの朝の通勤電車に乗って、大学へ。

  浦野院長の代理で本部での会議(拡大基本問題懇談会)に出席。「秋季入学」についての意見交換。10時まで。

  教務室に戻り、新学期に使うテキストに目を通す。

  弘前大学の高瀬君が1時に研究室にやってくる。昨年6月の彼の結婚式以来である。奥さんも出身大学の先生を訪問中とのこと。夕方から二人で大阪に井上芳雄のコンサーを聴きに行くそうだ。結婚生活はどうと尋ねたら、「規則正しい生活になりました」という。夜は11時半には寝て、朝は6時半に起きる毎日だそうだ。そのためこれまで深夜に書いていたブログの更新ができなくなってしまった。食生活も、昼食は奥さんの作ってくれる弁当、夕食も必ず家で一緒に食べるのだそうだ。えっ、そうすると、昼食にラーメンとかは食べられないわけ? 「はい、それは週末に二人で外食するときに食べるのです」とのこと。ふ~む。昼食は「好きなものを食べる自由」を行使する一番の機会であると考えている私には考えられない生活である。でも、まあ、新婚一年目だからね。仲良きことは美しきかな。「すず金」で鰻重を食べ、「カフェゴトー」でココアを飲む。

  ゼミ論集が研究室に搬入された。去年の一期生のゼミ論集の表紙は赤だった。今年(二期生)は橙である。来年(三期生)は黄、再来年(四期生)は緑・・・と虹の7色の順番にしようかと考えている。7色の背表紙が本棚に並んだらきれいであろう。8期生はどうなるのか?それはそのときが来たら考えます。

   夜、ゼミ一期生のSさんと二期生のTさんが研究室にやってきた。二人にどういうつながりがあるのかと聞いたら、Tさんが以前からSさんとお話をしたいと思っていて、今日ようやくそれが実現したのだそうだ。できあがったばかりのゼミ論集をTさんにあげる。Sさんも欲しそうだったのであげる。


お土産をいただく

  しばらく研究室でおしゃべりをしてから、「五郎八」に食事に行く。一品料理をあれこれ注文し(私とSさんはビール、Tさんはウーロン茶)、最後に揚げ餅そばをシェアーして食べる。


薩摩揚


卵焼き


揚げだし豆腐


田楽


まぐろの山かけ


カキ丼の上だけ(わがままな注文)


揚げ餅そば(一皿を三人で)


お新香(〆のお茶を飲みながら)

  あれこれおしゃべりをしていて、気付いたら10時近くになっていたが、食後のコーヒーを「シャノアール」で飲みながら、さらに1時間ほどおしゃべりを続けた。Sさんとは卒業以来だが、まるで先週ゼミがあったかのように、何の違和感もなくおしゃべりを楽しめた。これはSさんの人柄に負う所が大きい。

  12時、帰宅。ほどなくしてTさんからケータイにメールが届き、卒業前に先生といっぱい話ができてよかったですと書いてあった。そうか、そういわれてみると、ゼミ生の一人一人と教室の外で話をする機会はあまり持てなかったなと思う。もちろんゼミ論の個別指導や個人的な相談事には応じてきたが、それはそうした機会を積極的に求めてくる学生に対してであって、こちらから働きかけたわけではない。単純に私が忙しかったせいもあるが、現代の学生気質はそうした関係性を苦手としているのではないかという思い込みも私にはあった。その思い込みは必ずしも的外れではないとは思うものの、学生たちがみなそうであるわけではないということも忘れてはなるまい。