フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月7日(水) 曇り

2012-03-08 01:31:01 | Weblog

  7時半、起床。焼きソーセージと紅茶の朝食。

  チュンは下痢から普通のフンをするようになった。即効性のある薬のようである。これなら今日は家を出ても大丈夫と思われる。というわけで、10時に家を出て、大学へ。

  11時から26号館地価のスタジオで基礎講義のコンテンツ(総説)の再収録を行う。今年度のコンテンツは3月11日の震災から5日目に収録したもので、話の中に震災のことも出てくる。2011年度限定バージョンなのだ。再収録はワンテイク、20分ほどで終了。

  収録を終えて、同じ建物の15階にある「西北の風」で昼食をとる。ナポリタンを注文。ここのナポリタンの特徴の一つはウィンナーソーセージとハムの両方が入っているところ。肉感豊かなナポリタンなのである。食後のコーヒーを飲みながら、日誌をつけたり、メールを打ったり。

  文キャンに戻って、教務室で仕事。

  卒業生のNさんがお子さんを連れて研究室に来てくれた。卒業生が研究室を訪ねて来てくれることはちょくちょくあるが、お子さん連れというのは初めてである。名前は龍晴(りゅせい)、お父さん似である。昨年5月の生まれで、最近つかまり立ちができるようになった。最初は少し緊張気味であったが、すぐに私に馴れて、笑顔を振りまいてくれるようになった。そのうち眠くなってきたのか、お母さんのおっぱいを求める仕草をするようになり、Nさんがここで授乳していいですかというので、私はしばらく退室。授乳待ちで外の空気を吸う。それほど寒くはない。

  おっぱいを飲んで眠るかと思いきや、龍晴君は元気である。カフェゴトーに行く。ここでもすっと上機嫌であった。私の膝に乗ったり、高い高いをしてあげると大喜びであった。カフェのお客さんたちにわれわれはどのように見えていたのだろうか。父と娘と孫であろうか。年の離れた夫婦と子供であろうか(Nさんは今年で37歳になる)。主観的にはそのどちらでもなく、叔父さんと甥っ子という気分であった。

   結局、龍晴君はお昼寝をすることなく、われわれはずっと彼をあやしながらあれこれ話をしたが、Nさんが帰宅してからくれたメールでは話し足りない気分だったそうだ。時間的なこともあるだろうが、話題が勢い子供中心であったためもあるだろう。「北の国から」とか、村上春樹の小説とか、われわれには共通の話題がけっこうあるはずなのである。それはまた別の機会ということにしましょう。とにかく今日は龍晴君のお披露目の会だった。

  二人を見送って、教務室に戻り、6時過ぎまで仕事をして帰る。

  書斎に入ると、チュンが私の気配を察知して、ピョンピョン飛び跳ねた。大分元気を回復してきた。籠から出して掌に乗せると、私の指を噛んだ。うん、噛む力も戻ってきて、ちょっと痛い。痛いが、嬉しい。