フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月27日(火) 晴れ

2012-03-28 00:49:28 | Weblog

  7時半、起床。今日も青空。焼きソーセージ、レタス、ジャム、紅茶の朝食。

  昼から大学へ。1時から面談を一件。それを終えてから、昼食をとりに出る。

  『孤独のグルメ』はこんなナレーションで始まる。

     時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、つかの間、彼は自分勝手になり自由になる。

     誰にも邪魔されず、気を遣わず、ものを食べるという孤高の行為。

     この行為こそ現代人に平等に与えられた最高の癒しといえるのである。

  「時間にとらわれず」というのはとても素敵なことなのだが、生憎と、ランチタイムは2時までという店が多いので、それを過ぎてから空腹を満たすことは制約を伴う。いい天気なので、散歩がてら「いもや」へ行く。   

  老夫婦がやっているカウンターだけの店だ。えび定食(味噌汁が付いて800円)とお新香(50円)を注文。ご飯は軽めにしてもらう。天ぷら定食にもえび天が2本付いているが、えび定食はさらに2本付いて計4本。えび天単品で2本注文すると300円だから、それより100円安い計算になる。えび天丼も800円だが、ここの天丼は天丼のたれと天つゆが同じなので、天丼のたれとしては薄味に感じる。私は天丼のタレは天つゆよりも濃い目の方が好きである。卓上に食塩は置かれていない。カウンターの中にもそれらしいものはない。郷に入らば郷に従え。全部天つゆ(大根おろし入り)で食べる。揚げたての天ぷらは旨い。蜆の味噌汁も美味しい。

  女将さんが「遅いお昼ですね」と話しかけてきた。他に客はいない。もう2時を回っている。「はい、2時前後に食べることが多いです。なので2時を過ぎてもやっているお店はありがたいです」と答える。「いもや」は昼は3時までやっているのだ。女将さんと話をしたせいで、追加(お好み)の注文がしたくなった。あなごとキスを注文。もうご飯のないのを見て、女将さんが「もう少しご飯をお食べになりますか」といってくれたので、軽めにして減らした分くらいのご飯をいただく。「これだったら最初から軽めなんていわなければよかった」と私が言うと、女将さんはニッコリした。メニューに出ていないが味噌汁のお代わりもする。お代は1200円也。つまり蜆の味噌汁は50円ということになる。安い。最後にお茶を一杯いただいてから、店を出る。いい店だ、また来ることになるな、と井之頭五郎のように心の中で呟く。

  教務室に戻り、7時頃まで仕事をして帰る。昨夜見た、金星―三日月―木星の縦三連星の配置は今日はくずれ、月は金星の左少し上方に位置していた。昨夜見られたことはラッキーだったなと思う。