8時、起床。
今日は昼食を「パン日和あをや」で食べるので、朝食はご飯にした。
赤飯、味噌汁、サラダ、冷麦茶の朝食。赤飯は近所の和菓子店「蒲田屋」で買ってきた。赤飯は好物で、お祝いごととは関係なくよく食べる(崎陽軒の赤飯弁当はシュウマイ弁当より好きかもしれない)。
働けど働けどなおわが暮らし楽にならざりじっと手を見る・・・というわけではなく、自分の手相に見入っているわけでもなく、お出かけ前に、デジカメのマクロのピント機能を確認しているのである。
南武線矢向駅のホームに降りる。このたたずまいがいい。「パン日和あをや」は矢向駅と鹿島田駅のちょうど中間にあるので、どちらの駅で降りてもよいのだが、私は矢向駅のこの光景が好きだ。
待ち合わせの12時に私が少し遅れ、卒業生のカナエさん(文構、2016年9月卒)が駅前の八百屋・果物屋の前で待っていた。彼女はこの「昭和的風景」がいたく気に入ったようで、今日着て来た赤いダウンはこの風景に不釣り合いだと残念がった。ベージュ色の同型のダウンがあるのだが、それは妹が着て行ってしまったのだそうだ。彼女はいま京都大学の大学院の修士1年生だが、春休みで帰省中である。
「パン日和あをや」に到着。
開店直後であったが、すでに1階の2つのテーブル席は5、6人のグループ客で占められていた。われわれは予約している二階の畳席へ。
とりあえずビールならぬ、とりあえずアップルタイザーで乾杯。彼女のお母様はこのアップルタイザーが好きで、箱で買っていたこともあるそうだ。
奥様が運んで来てくれた本日のおススメが書かれた黒板を見て、「あっ」と思った。3月のドリンクはいちごミルクではないか。そちらにすればよかった。彼女も同じことを思っているようだったので、彼女のためにいちごミルク(アイス)を一杯、追加注文した。私は今度来るときでよい(今週の土曜日にまた来ることになっているのだ)。
いちごミルク、おススメです。
彼女は2カ月前に会ったときより髪が短くなっている(ウェーブもかかっている)。「これが一番しっくりくる長さなんです。前回、先生とお会いしたときは、ちょっと伸びすぎで、ウェーブもうまくかかってなくて、残念な感じだったんです」と彼女。そ、そうですか。私とカフェに行くということは、たんに私に見られるだけではなくて、ブログにも登場することになるので(もちろん顔出しNGにもできます)そのあたりは気になりますよね。
本日のスープはチリコンカン。テキサス州が発祥のメキシコ風料理だ。
こういうスープにピタパンはピッタシだ。彼女はパンが大好きで、この春からはパン教室にも通うそうだ。
サーモン、アボカド、クリームチーズのサンドウィッチ。
いわゆる「断萌え」写真です。(←「萌え断」が正しい。)
フランスコッペ(りんご、ブリ―チーズ、ルッコラをはさんである)。「パン日和あをや」に行くことが決まったとき、彼女は「ブログで見たリンゴを挟んだパンが食べたいです」と言った。このプランコッペのことだが、いつもあるわけではないので、奥様にお願いして今日のメニューに加えておいてもらったのである。
ハチミツをたっぷりかけて、デザート感覚でいただく。うん、美味しい。
京都での生活も一年が経過して、京都の四季を体験したわけだが、やはり京都の冬は寒いそうだ。むこうでの生活ぶりはとても社交的で、これは彼女が元来社交的な性格なのか、それてとも頑張って社交的に振る舞っているのか、どっちだろう。
「どっちだと思います?」(笑)
その構えは・・・
出ました、卓袱台返し! 根っからの社交的性格みたいですね。
相手から期待される演技をしながら、どうやって自分らしさを表現していくか、それがこれからの課題ですね。もっとも、これは誰の場合にもあてはまることですが。
店を出て、二軒目のカフェ「ノチハレ珈琲店」へと向かう。踏切を渡る赤いコートと赤い車。
ところが店の前まで行ってみるとシャッターが半分閉まっている。「CLOSE」だって?! 前回来たときに奥様が第二子を出産されるので3ヵ月ほど店を閉めるが、3月18日までは営業しますとご主人が言っていた。もしかして出産が早まったのか?
と思ったら、そうではなくて、本日は「臨時休業」の張り紙が出ていた。
半分開いているシャッターの隙間から中をのぞくとご主人と奥様がいらっしゃる。われわれに気付いたご主人が出てきて、「せっかくいらしてくださったのに申し訳ありあません」と言って、シャッターを上げて下さった。そこで写真だけ撮って、「どうぞご無理はされませんように」と中に声をかけて、引き上げることにした。
では、三軒目に予定していた「カフェ・スリック」に向かいましょう。われわれは次の町へ向かう旅芸人の一座のようにホームで電車を待った。学生時代に観たテオ・アンゲロプロス監督の『旅芸人の記録』という映画を思い出す。4時間近い作品だった。あの頃は長い作品をよく観たな。時間だけはたっぷりあったのだ。
「カフェ・スリック」に到着。レモンのシフォンに使われているレモンの種類が変わった。
彼女はマダムと相談してティーダストを注文。色が濃い。
私はウバを注文。ミルクを注ぎながら「乳母だけに」という駄洒落を思いつく(口にしなかったが)。
ほう、今日の髪型は紅茶(を飲む所作)に似合いますね。
シフォンケーキは、私は国産マイヤーレモン。先日まで瀬戸内青レモンを使っていたが、時期が終わったらしい。マイヤーレモンは瀬戸内青レモンより酸味がまろやかだ。
彼女はブラウンシュガー&ナッツを注文。
二人はインスタグラムをやっていて、さかんに「先生もやられたらいいのに」と勧める。「私はブログで手一杯だからフェイスブックもインスタグラムもやるつもりはない」と答えたが、「私たちのを登録してご覧になるだけでも」と言われ、「まあ、見るだけなら」ということで、カナエさんに指導されてインスタグラムのソフトをインストールして、二人のものを登録する。
陽性の二人は意気投合したようである。私はなんだか二人にハメられた感じがしないでもない。
せっかくなので黒皮のスカートの写真も一枚載せておきましょう。本人曰く、部下を説教する『プラダを着た悪魔』の鬼編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のイメージで。
5時半頃、店を出る。今日はお付き合いいただいてありがとう。今年は修論の年。頑張ってくださいね。
「カフェ・スリック」のお隣のギャラリー・スペース。
3月21日(水)-25日(日)に「いきものばかり」という企画展がある。「phono kafe」仲間の清水直子さんも出品される。楽しみだ。
夕食は豚しゃぶ。安くて、簡単で、しかも美味いときている。
サイドメニューは出汁巻玉子とめかぶ&昆布。
食後に今日カナエさんからいたただいお土産を開ける。御池煎餅と言う京都の煎餅だ。サクッと軽くて甘味がある。私は二枚でやめておいて、また後で食べようと思ったら、妻が全部食べてしまった。
3月の句会は18日だと思っていたら(前回の句会のときのブログにもそう書いた)、それは私の勘違いで、11日つまり今度の日曜日であることが判明した。あわてて「カフェゴト―」に電話をして、予約の日時を変更してもらう。予約がとれなかったら一大事だったが、無事、変更することができた。しかし、問題はまだある。今日が投句の締め切りであることだ。私はまだ一句も作っていない(3句作らねばならない)。大慌てで作っても満足のいくものはできないから、主宰の紀本さんにお願いして、一日待っていただく。
2時、就寝。