8時、起床。
ごはん(こんぶ茶漬け)とサラダの朝食。
庭の桜の開花も一気に進んだ。
もっともこの桜は早咲きの種類なので、例年通り、あるいは例年よりむしろ少し遅いかもしれない。その一方で、ソメイヨシノの開花は早まっているので、早咲きと普通咲き(そういう言葉があるかどうか知らないが)の差が今年は小さくなったようである。
近所のコンビニの向かいにあったヤギ鍋の店が閉店して、前の「サイゴン・バゲット」が戻ってくるのか・・・
と思ったら、そうではなくて、「アン・チェルキオ」という名前のダイニングバーが開店するのだ。「サイゴン・バゲット」の看板は以前のものがそのままになっていたのがヤギ鍋屋の看板が撤去されて露わになったということのようである。
今日は放送大学の坂井先生と「パン日和あをや」で昼食をとる約束がある。12時に矢向駅に降り立つ。
矢向駅から「パン日和あをや」までは線路沿いの一本道を10分ほど歩く。
踏切を渡ると「パン日和あをや」が見える。
坂井先生は一足先に着いていて、ビールを飲まれていた。毎年3月は放送大学の再来年度の印刷教材の原稿執筆で図書館にこもる日々であるが、ようやくその仕事を終えて、「やれやれ」の気分であろう。
私はアップルタイザーを注文。
さて、食事の注文である。
本日のスープ(マメマメ豆乳スープ)。
私はスープのお供にチョコクロワッサンを付けてもらった。
久しぶりでBLTサンドを注文。(坂井先生はサーモン、アボカド、クリームチーズのサンドを注文)
ご存知ない方もいるかもしれないので、注記しておくが、BLTとはベーコン、レタス、トマトである。サンドウィッチの定番だが、ひとえによい材料を使っているかどうかが美味しさの決め手である。厚切りのベーコンでなきゃダメだ。
坂井さんは今月のドリンク(苺ミルク)をアイスで。
私はコーヒーとスフォリアテッレ(アーモンドクリームが入っているので、デザートのスイーツ感覚で)。
この時点で時刻は1時半だったので、2時には出る(次のカフェへ)ことになるだろうと思っていたが、なんと、4時まで滞在することになった。びっくり。
理由は、他の客がいなくなって、われわれだけになったので、奥様をまじえてのおしゃべりが活発になったからである。それまでわれわれは職場の労使問題といった固いテーマを話していたのであるが、奥様が加わっことで、定年後(老後)のライフスタイルというような話題になった。大学教員が2人、自営業者が1人という構成だから、一般のサラリーマンの例にはならないかもしれないが、定年後(老後)にやりたいことがあるならば、それはあえて定年後(老後)になるまで待つ必要はなくて、時間の配分を考えながら、いますぐに始めたらよいというのが私の持論である。もちろん定年後(老後)の方がいまより時間ができるのは間違いだろうが、同時にもうひとつ間違いないことは、いまよりも健康レベルは落ちるだろうということである。だから、いま時間がなくてできないことが、定年度(老後)は健康上の問題でできなくなるという可能性については考えおく必要がある(そもそも老後という時期が自分の人生にあるかどうかだって定かではないのだ)。時間の調整などいかようにもなる。「時間がない」という人は、ただそう思い込んでいるか、多忙であることをよいことだと思っていて「多忙の人」を演じているだけである。定年後(老後)に本当にしたいことがあるならば、生活時間の配分を調整して、いまから始めればよい。それをしないのは、時間がないからではなく、それが「本当にしたいこと」ではないからだろう。そう人に言ってみたいだけのことである。
私は苺ミルク(ホット)を、坂井先生はコーヒーを追加注文した。
滞在時間4時間は個人的なタイ記録である。
これから蒲田(スリック)や大井町(ポッタリー)に行くのは時間的に無理があるので、近くの、まだ行ったことのないカフェを目差して塚越商店街を歩くこと数分。
「カフェくもい」。以前より「あをや」の奥様からその所在についてうかがっていた。卒業生の中に行ったことがある人がいて、その話も聞いていた。2年4か月前、2015年の11月の開業だそうである。同じ矢向の「ノチハレ珈琲店」が2015年の5月の開業だから、半年遅れの同い年ですね。
二人ともポットの紅茶を注文。
明るいカフェである。
お腹はよかったが、メニューを見ていたら、卵サンドが食べたくなった。坂井先生、びっくりしている。注文したら「ちょっとお時間かかりますが、大丈夫ですか?」と聞かれる。卵を茹でるところから始めるらしい。いいですね。パンは自家製。
レモン汁をちょっと振ってあるのかしら、やわらかだが、決してもったりしない味わいのタマゴサンドである。美味しいです。
お若い方だったので「店長さんですか?」と質問したら、「母と二人でやっています」と言って、厨房の中にいらしたお母様を紹介される。
お写真OKということなので、厨房から出て来ていただく。いいですね、母と娘さんがやっているカフェというのも。お店の名前についてううかがったが、「雲居」とは「雲のありどころ」という意味の言葉。「川崎の空にぽっかり浮かんだはなれ雲」というイメージ。「居心地よく、 のんびりした時間を過ごしてほしい、という思いから名づけました」とのこと。
百人一首にこういう歌がある。
わたの原漕ぎ出でて見れば久かたの雲ゐにまがふ沖つ白波 藤原忠通
営業時間は10:00~17:00(日・祝は11:30~17:00、ただし金・土は18:00~21:00のディナータイムあり)
定休日は木曜日と第一・第三水曜日。「パン日和あをや」の定休日である月・火が営業日というのは私にはありがたい。このところ馴染みのカフェの閉店、閉店予告が続いたので、昨日の西小山の「GLOBE COFFEE」に続く素敵なカフェの発見は嬉しい。
矢向駅の近くの「しらい」というカフェに坂井先生は入ってみたいようだったが、5時閉店ということでかなわなかった。あとから調べたら1976年開業のお店である。私が大学4年生の頃である。
ホームのベンチに座って、川崎行きの電車を待つ。次回は5月の末、松本で会いましょうと話がまとまる。ちょうどクラフトフェアの頃である。私はその時期の松本は初めてである。土曜日に茅野の友人の別荘を尋ね、日曜日に松本に足を延し、坂井先生とは月曜日にカフェ巡りをすることになるだろう。
夕食は鯵の干物、肉じゃが、サラダ、大根と揚げの味噌汁、ご飯。
2時、就寝。