フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月25日(日) 晴れ

2018-03-29 23:39:32 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ(卵焼き)、牛乳、紅茶の朝食。

論系ゼミ7期生のゼミ長だったモトキ君から同期の飲み会の写真が送られてきた。卒業してちょうど1年ですね。みんな大人になって・・・という感じはしないけど(笑)。会社を辞めて福岡に帰ることになったカナミさんも顔も見える。モトキ君、相変わらず自撮りが上手だね。

午後、妻と近所のお花見散歩に出る。ナツがお見送りに出てきた。

呑川沿いの道を、上流に向かって、つまり池上方面に歩く。 

大平橋の辺り。

大平橋の上から下流を臨む。公園の前の桜が満開が。

上流を臨む。こちらはマンションの影になって開花が少し遅れ気味。

さらに上流へ。ここで左にカーブ。

双龍橋の上から上流を臨む。

日蓮橋の辺りが地元の人にはよく知られた花見のスポットである。

桜並木がトンネルになっている。

満開の一歩手前といったところだろうか。

日蓮橋の上から上流を臨む。

川面に覆いかぶさるように桜の枝がせり出している。

橋の袂には保育園がある。 

道路の模様もアートっぽい。 

川沿いの道をちょっと離れて住宅街の中に入ったところに昨日卒業生の歩いていたときに見つけたさくら公園がある。

ここでばったり知り合いのA先生のご一家と出くわした。A先生はご近所にお住まいで、A先生の奥様はここを「五本桜公園」と(勝手に)呼んでおられる。もうだいぶ昔のことになるが、やはりA先生のご一家と「甘味あらい」で一緒になったことがある。あのとき大学生だったお嬢様はいま小さなお子さんを連れていらっしゃる。 「甘味あらい」の話になると、私も奥様もついついて熱が入り、「あのあんみつに匹敵するあんみつは他にはない」ということで意見の一致をみた。私が「神楽坂の「紀の善」のあんみつも美味しいですが、「甘味あらい」のあんみつを10点をすると「紀の善」のあんみつは7点くらいでしょうか」と言うと、奥様は「まさにその通りです」と同意して下さった。それくらい「甘味あらい」のあんみつは群を抜いた存在だったのだ。特筆すべきは求肥の美味しさで、それまであんみつに入っている求肥を美味しいなんで思ったことがなかった。「甘味あらい」のご主人にそのことを言うと、「求肥を美味しいといっていただけるのは嬉しいです」と言って、求肥を練るときに手のひらに出来た求肥ダコを見せて下さった。A先生の奥様もその求肥ダコをみせてもらったことがあるそうだ。

再び呑川に戻り、本門寺をめざして堤方橋(池上通り)を越える。

葉の花と桜の寺として知られる養源寺。

その脇道から階段を上って本門寺の境内へ。

太宰治は「富士には月見草がよく似合う」と書いたが(富嶽百景)、五重塔には満開の桜がよく似合う。

境内の中心部へ。 

大堂。

仁王門と桜。

鐘楼(しょうろう)と桜。

境内にはたくさんの露店が出ている。

正面の階段を下りる。

新緑の美しい階段右脇の木は熱川桜で、いち早く満開になったが、いち早く散ってしまった。

総門は修繕工事中。

外へ。

Aさんの奥様と「甘味あらい」の思い出を熱心に話したせいだろう、「甘味あらい」のご主人のお母様とお姉様が1年前に開店したおにぎりと稲荷の店「花くるま」に寄ってみることにした。

ご主人がくも膜下出血で急逝されたのが2011年10月であった。以来、お店はずっと閉じられままだったが、おにぎりと稲荷の店として復活したのである。

店内の様子は昔のままである。

この湯呑もそのままである。

 「当時のことを懐かしく思って来てくださる方もいらっしゃいますし、できるだけお金をかけずに開店したかったこともあり(笑)、そのままでやっております」とお姉様。 

「ただ、弟のあのあんみつの味は私たち再現できませんから、下手に甘味処として再開しても、お客様にがっかりされるだけですので、私と母でもできるおにぎりといなりの店にいたしました」。たしかに、そうかもしれませんね。

ラムネで喉を潤す。

私はしゃけ、こんぶ(ごま)、いなり、すいとんを注文。妻は明太子とすいとんを注文。

おにぎもいなりも注文を受けてから握る。握りたちのおにぎりをカウンターでいただくというのは初めてである。ほんのりとあたたかく、やわらかい。ボリュームもあり、具もしっかりと入っている。いなりの味付けも濃すぎず、上品すぎず、いいあんばいだ。すいとんも懐かし味わいだ。

ごちそうさまでした。また、来させていただきますね。美味しくて安上がりのランチに妻も満足の様子だった。

営業は土日のみ。お姉さまは平日は会社勤めをされていて、「おにぎりといなりだけの店でやっていく自信はまだないので、土日だけの営業にさせていただいています」とのこと。「甘味あらい」の思い出のない卒業生をここに連れて来ても、「えっ、おにぎりでランチですか?」と思われてしまうだろうから、ここは私ひとりか妻と二人で来る店にしよう。

食後の甘味は「藤乃屋」で。1月初旬に老舗の「相模屋」が閉店し、その後に開店した葛餅屋である(「久寿餅」は当て字)。

店内には開店祝の花がいっぱい。

メニューは葛餅のみなのは「相模屋」と同じ。同じ漆の器が使われているが、靴餅の盛り付け方がちょっと違う。

葛餅を運んで来た女性に「相模屋」との関係を尋ねたところ、彼女は「相模屋」のご主人の姪子さんにあたるそうだ。ご親戚でしたか。では、なぜ「相模屋」の名前(暖簾)を引き継がなかったのかという疑問が当然出て来るが、今日のところは、そういう立ち入った質問はやめておく。

これがかつての「相模屋」スタイル。

こちらが「藤乃屋」スタイル。蜜を下に敷く点は同じだが、「相模屋」では3個ずつ2列で、手前に重ねて行く。一方、3個ずつ2列を平置きにして、2列をブリッジするように2個をその上に置く。つまり個数は「藤乃屋」の方が2つ多い。これで値段は同じ400円ということはお得のようだが、大きさがはたして同じであるかどうかはわからない。肝心の靴餅の味わいは私には違いはないように思われる。

帰りは電車に乗るか、歩くかを妻に尋ねたら、「歩いて帰りましょう」とのこと。葛餅分のカロリーを消費しようという作戦らしい。

日蓮橋の桜。来るときよりも、こころなしか、開花が進んだような気がする。

途中から呑川を離れて、自宅に近い道を歩く。ここは「あるす」の近所の公演。

2本ある桜の木が満開だ。

「あるす」の前を通ったら、「あるす」の前に満ちにいらして、しばし立ち話をする。

花屋に寄って、仏花を買って帰る。今日は花の一日だ。

4時過ぎに帰宅。

わが家の桜を愛でながら歩いてらっしゃる方もいる。

夕食は妻と「マーボ屋」に食べに行く。「天味」(てんぷら)に行くこともチラッと考えたが、散々歩いた後なので、近場で済ませることにした。

野菜サラダ。

油淋鶏(ユーリンジー)をハーフサイズで。

木耳肉(ムース―ロー)。

海老チリ。

さて、明日は卒業式だ。桜が満開で晴天の卒業式は久しぶりである。

2時、就寝。