7時半、起床。
庭の紫陽花の色が濃くなった気がする。今日で5月も終わりだ。
玄関先で久しぶりでナツの姿を見る。
トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
昼から大学へ。今日は曇りがちで、夜は雨になりそうだ。
3限は大学院の演習。
演習を終えて、昼食はおにぎり2個と豚汁。
5限は講義「日常生活の社会学」。
講義を終えて、研究室で雑用を片付けていると、卒業生のモエさん(論系ゼミ6期生)が仕事終わりに研究室にやってきた。
去年の秋に心臓の手術をして、12月末から職場復帰を果たし(彼女は私大の職員をしている)、現在は普通に戻って働いている。彼女と前回会ったのは12月の中旬、職場復帰をする前であったからかれこれ半年ぶりである。入院中にお見舞いに行ったときはずいぶんと痩せて、大丈夫かなと思ったが、大分元に戻ってきたようである(写真では痩せてみえると思うが、元々、バレリーナのようにスラリとした人なのである)。
年度末年度初めの大学の繁忙期を乗り越え、完全職場復帰を果たしたお祝いに、AKANE Bon Bonさんの作品(紙の筆箱、丸い小箱、トレー)の中からどれかをプレゼントしましょう。どれがいいですか?
彼女が選んだのは柿渋で染めた和紙で作った筆箱だった。箱の内側の藍を使った模様が気に入ったようだ。
職場のデスクで使って下さい。
研究室を出て食事に行く。
和食が食べたいというので、「すぎうら」へ。
奥のテーブル席に案内される。
お通し。飲み物は私はウーロン茶、彼女は梅酒のソーダ割り。
刺身の盛り合わせ。
カレイの唐揚げ。天ぷらよりもしっかり揚がっていて香ばしい。
ここで早々にご飯とお味噌汁を注文。
キンメの煮付け。煮汁をご飯にかけていただく(これが旨いのである)。
穴子の天ぷら。ふわっ、さくっと揚がっている。
ちょっと頼み過ぎかなと思いつつ・・・
前に食べて美味しかった桜海老と枝豆のかき揚げも注文。もうお腹いっぱいのモエさんは一口食べただけ、ほとんど私一人でいただく。
お腹いっぱいで店を9時過ぎに出る。
食後のお茶は「カフェゴト―」で。雨は降らないようである。
二人ともシナモンミルクティーを注文。ケーキはよしておく。
彼女がイチオシの「ミツメ」とグループについて教えてもらう。彼らのコンサートにはよく出かけているそうである。
私がユーチューブで彼らの聞いている横で、彼女が軽くスイングを始めた。
だんだんスイんグが大きくなる。
ノリノリである。それにしても彼女がこんなにスイングする人だとは知らなかった。ゼミ同期もこの写真を見て唖然としているんじゃなかろうか(笑)。ミツメの曲はシンプルなメロディーラインとリズムで気分を高めていく効果があるようだ。ギターの演奏が上手。
【後記】この翌日、ミツメのフジロック出演が決まったそうである。
閉店時刻(9時50分)までいて、われわれが最後の客になった。店を出る前にお店の方に写真を撮っていただく。
彼女とは地下鉄の駅で別れた(私は大手町方面、彼女は馬場方面)。向かいのホームに先に電車が来て、彼女のそれに乗って行った。
この後、びっくり仰天することが起きた。大手町のホームで彼女とそっくりの人を見かけたのだ。似ているというレベルを越えて、そっくりなのである。私はてっきり彼女本人かと思い、しかし、大手町のホームに彼女がいるはずはありえないと思いつつ、通り過ぎる彼女の背中に向かって彼女の名前を呼んだ。「〇〇さん!」と。しかし、彼女はこちらを振り返ることなく去って行った。私は彼女に「いま、大手町のホームで君にそっくりの人を見かけたんだ」とラインを送った。 彼女からは「ドッペルゲンガーでしょうか?(笑)」と返事が来た。私はホッとした。まったく非科学的な話だが、私は彼女に何かあって(高田馬場のホームで心臓の発作で倒れたとか!)、気を失った彼女の意識が私に会いに大手町のホームにやってきたんじゃないかと思ったからである。
「いや~、それにしても驚いたな。顔だけじゃなくて、背格好も、髪型も、服装も、バッグや傘までそっくりだったんだよ」とメッセージを送ると、「えぇ~、そうでしたら、私ですかね?」と彼女は言った。はっ、どういうこと? 実は彼女、早稲田駅のホームで高田馬場方面の地下鉄を待ちながら、大手町で三田線に乗り換えた方が料金が安いことに気づき、ホームに入ってきた電車には乗らず、階段を上って反対方向のホームに移動し、大手町方面行きの電車に飛び乗ったのだそうである。だから私が大手町のホームで見たのは同じ電車から降りて三田線に乗り換えようとしていた彼女本人だったというわけだ。私は早稲田のホームで電車を待ちながら、先に反対側のホームの電車が来て、それが出ていったときに彼女の姿はなかったから、てっきり彼女がそれに乗って行ったものと思いこんだ。しかし、実際は、彼女はそのとき階段を移動してこちら側のホームに異動していたのだ。これ、マジックショーではよくあるトリックである。しかし、私がラインで連絡したときに「ドッペルゲンガーですかね?」はないだろう。すぐに「あっ、それは私です!」だろう。こっちはびっくり仰天して本当に心臓が止まるかと思ったよ(笑)。
そんなやりとりを電車の中でしながら家路に着いた。次は秋カフェで会いましょう(彼女は夏が苦手なのだ)。