9時、起床。
パウンドケーキ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
パンを切らしていたので、代りにサキさんからいただいたパウンドケーキをパンの代りにした。マリー・アントワネットが宮殿の外で群衆がパンを求めて騒いでいるのを見て、「パンがなければケーキを食べたらいいのに」と言ったという逸話を思い出す。
朝食にパンを食べなかったのにはもう1つ理由がある。卒業生のタエコさん(論系ゼミ3.5期生=3期生として入ってきたが、途中で1年留学したため、卒業は4期生と一緒)と「パン日和あをや」でランチをする約束があるためだ。「パン日和あをや」に行くときは朝はパンを食べない。
12時に矢向駅で待ち合わせ、線路沿いの一本道を歩く。
「パン日和あをや」までは徒歩10分(鹿島田駅からも同じ)。
彼女から韓国のアイドルグループの発売されたばかりのアルバム(CD+DVD)をいただく。彼女は芸能プロダクションで働いていていて、このグループの日本での活動のマネージャーをしているのだ。だから彼らが日本公演をするときは滅茶苦茶忙しく、韓国や日本以外の外国で活動しているときは暇なのだという。ツアー中、彼らと行動をともにするときは、黒子に徹するという意味で、黒い服を着るのが習慣になっているそうだが、今日の黒のワンピースはその習慣が出たのかもしれない。
さて、何を注文しましょうか。
今日は梅雨冷がするので、6月のドリンクの自家製レモネードをホットでお願いした。
本日のスープはしいたけとジャガイモのポタージュ。
ベトナムコッペ。前菜としてもってこいではないだろうか。
アジアンサンドにも惹かれたが、ベトナムコッペと被りそうなので、人気の定番、サーモンとアボカドとクリームチーズサンド。
デザートには洋梨のフランと紅茶。
彼女は「パン日和あをや」は初めてだったが、最初のドリンクから最後のデザートまですべて美味しく、大満足の様子だった。
食後に撮ったポートレイト。彼女はタレントの写真撮影の現場にも同行しているため、写真に関しては注文が多く、「これはダメ」「これは大丈夫」とチェックが入るのだが、正直、「ダメ」と「大丈夫」の境目がどこにあるのかよくわからなかった(笑)。
「パン日和あをや」には2時間ほど滞在した。店を出るとき旦那さんにわれわれの写真を撮ってもらった。モニター画面を見て、「大丈夫です」と彼女(笑)。
晴れてはいないが、雨の心配はなさそうだったので、歩いて20分ほどのところにある夢見ヶ崎動物公園に行くことにした。
横須賀線新川崎駅の跨線橋を渡る。
かなたに見える緑の高台が川崎市営夢見ヶ崎動物公園である。
ここに来るのは久しぶりだ。広場には桜の木がたくさん植わっていて、市民のお花見のスポットになっている。
桜の木の下で。
何の木だろう、樹木のトンネルが作られている。
外からは中は暗く見えるが、
中に入ってみると、木々の間から射し込む光でけっこう明るい(少なくとも写真は撮れる)。
不思議の森に迷い込んだようなイメージ。
軽くジャンプしてみたりする。
トンネルを抜けて。彼女曰く、「本日のベストショットですね」。ど、どうも(笑)。
動物園エリアを歩く。
彼女はこのシマウマ(ヤマシマウマ)の表情が悲しそうだという。「もっと広い場所で走り回りたいでしょうに」と。たしかに動物園にいる動物たちは狭い場所に押し込められてかわいそうというのはわれわれがよく抱く感想であるが、考え方によっては、敵に襲われる危険もなく、エサの心配もないというのは、恵まれた環境であるともいえる。そうした人工の環境の中で生きる彼らの表情が、「のんびり」しているようにも見えたり、「ぼんやり」しているようにも見えるのは、「幸福」という人間固有の尺度を動物に適用することから生じる効果であるが、もしこのシマウマがとくに悲しそうに見えるとすれば、一頭だけで飼われているというのが大きいかもしれない(他の動物はほどんど複数で飼われている)。孤独というは、これもまた人間の尺度だが、のびのびしているようにも見えたり、淋しそうにも見えたりするのである。
この後、彼女は6時に有楽町でいとこと食事をすることになっているという。ならばまだ時間はあるので、「まやんち」に行ってみましょうかという話になる。鹿島田の駅まで10分、鹿島田から川崎経由で蒲田までは20分ほどだ。
「まやんち」には4時半頃着いた。しかし、すんなりテーブルには着けない。前には二組ほど待っている客がいたが、「まやんち」の客たちの平均滞在時間は長いので、ベンチに座って、1時間近く待つことになった。彼女はいとこに電話をして、待ち合わせの時間を遅くしていたようだった。待っている間に「phono kafe」仲間のトモミさんがやってきた。今日は仕事で、その帰りに「まやんち」へ寄ってスイーツタイムを味わってから帰宅するのだという(週一ペースで「まやんち」には来ているそうだ)。お子さんは旦那さんが見ていてくれている。ちなみに後から見たら、トモミさんは「まやんち」の看板メニューのアフタヌーンティ・セットを食べておられた。
われわれの名前が呼ばれた。
いまの季節はなんといってもフォレノワール(黒い森)である。一粒一粒皮をむいてコンポートしたアメリカンチェリーとココア地と生クリームで作ったケーキで、見た目にも美しく、上品な甘さと酸味の味わい。待ったかいがありました。
彼女にピーチメルバの話をしたら、「私、果物の中で桃が一番好きなんです」とのこと。そうですか、では、シーズン中にまた「まやんち」に来ましょう。次のカフェとの間隔が2カ月というのはちょっと短いですが、なにしろ、前回(今年の2月)のカフェが卒業後4年目の最初のカフェだったから、その「4年間の空白」を埋めるつもりで(笑)。昨日のサキさんに続いて、ピーチメルバ・カフェの予約第2号となった。
彼女を蒲田駅の改札で見送る。
夕食は青椒肉絲、
サラダ、ワカメスープ、ご飯。
そして今シーズン初の枝豆。
1時半、就寝。