昼から大学へ。今日は早稲田社会学会関連の会議が3つある。規約改正準備委員会、理事会、編集委員会の順である。小規模な学会ゆえ、一人でいくつもの委員をかけもちしているのである。最初の会議が始まったのが正午、最後の会議が終わったのだが5時であった。会議と会議の間はシームレスであったから、3つ併せて教授会並の長さであった。いや、教授会であれば、途中で適当に抜け出して休息が取れるのだが、今日はどの会議もそういうわけにはいかず、みっちり5時間の会議であった。研究室で雑用を片付け、学生たちのいないスロープを下り、人影まばらな馬場下の交差点を渡り、地下鉄の駅へ向かった。昨日は明大が、今日は慶大と法大が新たに休講措置に踏み切った。早大の休講措置の期限は来週の火曜日までだが、はたして事態は収束するのだろうか。
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東京駅の京浜東北線のホームで電車を待っていたら、卒業生のG君とばったり会った。彼とは3月の卒業式以来、これで3度目の遭遇である。前の2回は大学の周辺だったから、奇遇とは感じなかったが、3度目で場所も東京駅のホームとなると、さすがに「あれ、まあ」という感じになる。しかも、ここが肝心なところなのだが、3度とも同じ彼女と一緒なのである。今日は彼女がまず私に気づき、驚いたような顔で私を見ている女性がいることに気づき、しかし誰だったかなと首をかしげたら、その隣にG君がいたというしだいだった。横浜まで行くところだというので、蒲田までの車中3人でおしゃべりをした。彼女はNさんといい、G君とは専修は違うがやはりこの3月に文学部を卒業し、製薬会社で働いているそうだ。いまは研修中だが、営業の仕事だというから、『白い巨塔』で木村多江がやっていた役だねと私が言ったら、フフフと笑いながら、「そうなんです。ああいう仕事なんです」と言った。それを聞いたG君が「自分が癌になってしまって、里見に看取ってもらうことを希望したけれど、『ここでは死ねないのですね』といって転院していくんだ」と言った。よく覚えているな。でも、この場合は、そこまで詳しく言わなくてもいいんじゃないか。2人は一年生の中国語のクラスのときからのつきあいだという。電車が蒲田に着いた。
私「またどこかで会いそうだね」
Nさん「はい、そんな気がします。」
私「次はどこで会うだろう」
G君「たぶん大学だと思います」
私「いや、東京タワーの展望台のような気がする」
Nさん「ハハハ」
明るくて元気なNさんと素朴で優しいG君。いいカップルだ。
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東京駅の京浜東北線のホームで電車を待っていたら、卒業生のG君とばったり会った。彼とは3月の卒業式以来、これで3度目の遭遇である。前の2回は大学の周辺だったから、奇遇とは感じなかったが、3度目で場所も東京駅のホームとなると、さすがに「あれ、まあ」という感じになる。しかも、ここが肝心なところなのだが、3度とも同じ彼女と一緒なのである。今日は彼女がまず私に気づき、驚いたような顔で私を見ている女性がいることに気づき、しかし誰だったかなと首をかしげたら、その隣にG君がいたというしだいだった。横浜まで行くところだというので、蒲田までの車中3人でおしゃべりをした。彼女はNさんといい、G君とは専修は違うがやはりこの3月に文学部を卒業し、製薬会社で働いているそうだ。いまは研修中だが、営業の仕事だというから、『白い巨塔』で木村多江がやっていた役だねと私が言ったら、フフフと笑いながら、「そうなんです。ああいう仕事なんです」と言った。それを聞いたG君が「自分が癌になってしまって、里見に看取ってもらうことを希望したけれど、『ここでは死ねないのですね』といって転院していくんだ」と言った。よく覚えているな。でも、この場合は、そこまで詳しく言わなくてもいいんじゃないか。2人は一年生の中国語のクラスのときからのつきあいだという。電車が蒲田に着いた。
私「またどこかで会いそうだね」
Nさん「はい、そんな気がします。」
私「次はどこで会うだろう」
G君「たぶん大学だと思います」
私「いや、東京タワーの展望台のような気がする」
Nさん「ハハハ」
明るくて元気なNさんと素朴で優しいG君。いいカップルだ。