フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月9日(土) 曇りときどき小雨

2011-04-10 09:51:05 | Weblog

  8時、起床。バタートーストと牛乳の朝食。今日は非番の土曜日。雨模様だが、午後から散歩に出る。出かける前に財布の中を確認したら千円が一枚しか入っていない。おかしいな、こんなに早くなくなるなんて・・・。とくに高額の商品を購入した覚えはないので、コンスタントにそれなりの出費が続いていたということだろう。私の場合、散歩は自然の中ではなく都市の中を歩くので、街と交流するためにはいくばくかのお金がどうしても必要なのである。妻に小遣いの1週間の前倒しをお願いする。

  最初、竹橋の近代美術館に常設展を観に行ったのだが、地震の影響で休止中で、特設展の岡本太郎展だけやっていた。私は常設展が観たかったのだが、やっていないのであればしかたがない(来週から再開とのこと)、方針変更で東西線に乗って日本橋まで行く。
  日本橋コレド3Fの「エトランジェ・ディ・コスタリカ」の直営店で、トランスペアレンシー(手帳差し込み用メモ)を5冊購入。店頭には6冊あったのだが、全部を買い占めるのはよろしくないだろうと、1冊は残しておいた。高島屋をちょっとのぞいてから、銀座方面へ。途中、京橋のブリジストン美術館のティールーム「Georgette」で一服する。ここの洋梨のタルトは美味しい(美術館に入らなくてもティールームには入れる)。

  銀座1丁目から歩行者天国になる。銀座4丁目に近づくがつれ人の数が増えていく。

  ときどき上空を仰ぐ。

  そして再び、地上に視線を戻す。たくさんの人たち。それぞれの土曜の午後。

  銀座5丁目あたりまで歩いて、そこから引き返し、「伊東屋」9Fのティールームで一服。階段を使って降りながら、ひとつひとつのフロアーであれこれの文具をながめる。私にとっては至福のひととき。教務室のデスクで使うペンスタンドを購入。それから妻と娘へのプレゼンを購入。何かの記念日とかではないが、自分が楽しい気分のときは、それを独り占めしないというのが家族経営上の大切な心得である(これから結婚する人たちのために言っておきます)。

  外に出ると、すっかり暗くなっていた。有楽町の駅まで歩く。

  東京よ 僕たちは よく笑い よく泣いた
  あの人は 今どこで 何をしているのだろう
  大好きで 大嫌いな 東京で生きてゆく
  よく笑って そして よく泣いて 主役は君だから
                                  伊吹唯「東京」より

http://www.youtube.com/watch?v=vQPymhLfAig


4月8日(金) 曇り

2011-04-09 12:25:45 | Weblog

  8時半、起床。卵焼き、バタートースト、牛乳の朝食。午前中はメールを書いたり、書類を書いたり。お昼に自宅を出て大学へ。

  昼食は最近よく利用している馬場下の交差点の弁当屋さんの中華弁当。ここには店の名前が書かれた看板がない。「お店の名前はあるのですか」と尋ねたら、「白川です」と悪戯っぽい笑顔で軒先の小さな表札を指差した。確かにそこには「白川」と書かれている。しかし、それは、この出店が玄関先を借りている家主さんの表札である。あるいは白川さんが自宅の玄関先で弁当を販売をされているのだろうか。つまりお店の方がその白川さんなのだろうか。この謎は次回解明することにして、お勧めの弁当を購入。

  1時から教務・事務連絡会。3時から人事委員会。その後、事務方と個別の打合せを2件。8時頃まで仕事をして帰る。


スロープに散った桜の花びら(フラッシュ撮影したら私の影が消えた)

  Twitterを始めて3日。10回ほどつぶやいた。半分は独り言(本来の意味でのつぶやき)、半分は対話(返信をいただいた方への返信)。たまたま半々だが、この割合というのは今後どうなっていくだろう。2種類のつぶやきが混在しているところがTwitterの面白いところだろうと思う。私はブログ(フィールドノート)にはコメント機能を付けていないので、コメントをいただいてそれにリコメントをするということがない。なので返信に返信をするという行為は不慣れで、最初、返信への返信はダイレクトメッセージを使った方がよいのかと思い、そうしてみたのだが、私をフォローしてくださっている方には私からダイレクトメッセージを送れるが、現在、私は誰もフォローしていないので(これもどうしようかと思案中である)、先方から私にダイレクトメッセージを送ることができないという仕組みになっている(ということを私がダイレクトメッセージを送った方から教えていただいた)ので、素朴に返信には返信で答えることした。多くの方にはあたりまえのことが、初心者には新鮮である。だんだんなれていくと思うが、初心忘るべからずでいたい。すれっからしにならないように気をつけよう。


4月7日(木) 晴れ

2011-04-08 03:08:40 | Weblog

  8時、起床。ハッシュドビーフとパンと牛乳の朝食。 

  10時に自宅を出て大学へ。11時から教務部の方たちと今後の授業のあり方について懇談。計画停電は当面なくなったようだが、問題は7月である。授業は8月4日までだから、7月の授業が計画停電によってどのような影響を受けるか、どのように対応するか、いまから考えておかなくてはならない。

  今日は暖かい。春爛漫の暖かさだ。昼食は「志乃原」の野菜天せいろ。

  食後の腹ごなしを兼ねて神田川の桜を見に行く。見事に満開だった。

  早稲田界隈を散歩しながら大学へ戻る。



  7時まで教務室で仕事をして帰る。

  夜半、居眠りをしていたら、大きめの余震があった。なかなか気を抜かせてくれない。
  清水幾太郎は中学生のときに関東大震災に遭った。当時、彼は本所に住んでいて、それこそ九死に一生を得たわけだが、彼にとって関東大震災は戦争よりも大きな人生上の出来事になった。その彼が自伝『わが人生の断片』の中でこんなことを書いている。

  「地震の恐ろしさは、火災や洪水などの恐ろしさとは全く性質が違う。・・・火災や洪水は、外部から私たちを襲うのに対し、地震は、内部から私たちを襲うように感じられる。人間というのは、大地から生まれ、大地に縛りつけられている存在であるためか、大地が揺れ始めると同時に、人間そのものの最も深い箇所が揺れ始める。」

  これまで不安は生活の中の不安であったが、いまは、生活をまるごと包み込むもの、不安の中の生活であるように思う。私がTwitterを始めた無意識の理由のひとつはおそらくそうした存在論的不安であるだろう。Twitterの、緩やかで、広がりのあるネットワークというのは、不安の時代に灯された希望のひとつであると思う。そこでは、つぶやきは祈りに似ている。


4月6日(水) 晴れ

2011-04-07 12:43:16 | Weblog

  朝、いつものようにメールのチェックをすると、「Twitter」から「〇〇があなたをフォローし始めました」というメールが何通も届いていた。なるほど、こういうふうなシステムになっているのか。知っている人もいれば、知らない人もいる。何か挨拶を返しておいた方がいいのだろうか(「いらっしゃいませ」とか「ありがとうございます」とか)。その辺の感覚はよくわからない。おいおい学んでいきたい。

  大教室での授業は別だが、私は自分が担当する授業の受講者名簿を縮小コピーして手帳に貼り付けておくことにしている。何かと便利だし、学生の名前を早く覚えるという効用もある。すでにゼミ生の名簿は手帳に貼り付けたあるが、今日、必修基礎演習7(30名)と専門演習「現代社会とセラピー文化」(40名)の名簿も貼り付けた。必修基礎演習は1年生の授業で、文化構想学部の場合、33あるクラスのどこかに学生は割りふられる。学生は教員を選べない。私と彼らとの出会いは偶然である。とりあえず彼らにコースナビのお知らせ機能を使って挨拶メールを出しておこうかと思ったが、チェックしてみると、2割ほどの学生はまだワセダネットのメールアドレスを取得していない。もう数日待ってからにしよう。 


文キャンのスロープ上の桜

  午後3時から主任会・教授会打ち合わせ。夕方までかかる。引き続き教務的会議。9時までかかる。腹ペコである。まだ仕事が残っているので、「キッチンおとぼけ」に行って食事をとる。実は、「キッチンおとぼけ」に入るのは大学院の学生のとき以来で、四半世紀ぶりである。看板メニューの)じゃんじゃん焼き(豚肉の生姜焼き)を注文する。一口食べて、昔と変わらない味であることがわかった。この25年間のことが走馬灯のようによみがえる・・・ということはなかったが、変わらないということに感動した。「ご飯少なめで」というのを忘れたため、途中でおかずが不足し、最後はご飯に塩をかけて食べたが、それはそれでおいしかった。子供のころは塩むすびをよく食べたものである。

  腹ごしらえができたところで、教務室に戻って仕事の続き。ある用件で、同僚の先生の自宅に電話をしたのだが、そのときの話はTwitterに書いたので、そちらをご覧下さい。心温まるいい話です。

http://twitter.com/#!/OKBTKJ

  大学を出たのは10時ごろ。夜桜を眺めながらスロープを下りる。

  地震のために延期になっていた娘の芝居の公演が決まったので、宣伝です。

  ドラマッティク・カンパニー・インハイス第7回公演「psyche」
  場所:阿佐ヶ谷アートスペースPLOT
  日時:4月16日(土) 14:00 19:00
      4月17日(日) 11:00 20:00

  一日2回公演だが、1回目と2回目の間がずいぶんと空いている。大人の事情というやつらしい。私は、16日(土)は清水幾太郎の学習院時代の教え子の方々と清水の墓参り(高尾霊園)に行く予定があるので、17日(日)の1回目を観に行こうと思っている。


4月5日(火) 晴れ

2011-04-06 09:33:47 | Weblog

  9時、起床。卵焼きとパンと牛乳の朝食。

  11時半に自宅を出て大学へ。昼食は昨日と同じ馬場下の交差点の弁当屋の中華弁当を購入。研究室で生命保険会社の担当者の話(契約内容確認)を聞きながら食べる。その女性はお昼がまだだったようで、途中で2度、3度とお腹が鳴っていた。失礼しましたといって顔を赤らめておられたが、なんだか拷問にかけているようで申し訳なかった。お腹が鳴るというのは個人差があるようで、私はお腹が空いてもお腹が鳴ることはめったにないのだが、人によっては本当によくお腹が鳴る。人前でオナラをするのに比べたら、実害はないわけだし、むしろ愛嬌が感じられるが、本人としては、やっぱり恥ずかしいものなんでしょうね。

  午後1時から現代人間論系の教室会議。2012年度のカリキュラムなどの相談。2時間ほどかかる。教務室で6時半ごろまで仕事をして、帰る。空は明るさをまだいくらか残している。一緒にスロープを下りた和田先生も白っぽいハーフコートを着ていた。「春ですから」。そうか、春なのだと思った。  


馬場下の交差点

  蒲田に着く頃には、さすがに空も暗くなっている。街も節電がいきわたって薄暗い。それでも人の気配はあるから、淋しい感じではない。


ビッグアップル(パチスロ屋)


ドンキホーテ

  ゼミ生たちに背中を押されて、今日からTwitterの参与観察を始める。

  http://twitter.com/#!/OKBTKJ