フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月25日(木) 晴れ

2016-08-26 09:28:22 | Weblog

9時、起床。

3日遅れの台風一過の青空だ。8月も残すことろ7日間となったが、青空が望めるのは今日と明日くらいらしい。FMラジオから行く夏を惜しむようにサマー・ソングが流れている。

トースト、サラダ、紅茶、オレンジゼリーの朝食。

6枚切りの食パンを1枚食べて、残りは冷凍にする。

こうすると鮮度を保つことができる。食べるときはトーストにするので、サクサクで食べられる。

4週間が書き上げる予定の原稿は、私の近年の関心である「ライフスタイル論」と長年の関心である「清水幾太郎研究」を架橋するテーマで、「清水幾太郎における孤独と社交」というタイトルのものになるだろう。清水幾太郎の最晩年の著作である『「社交学」ノート:世紀末に生きる』(ネスコ、1986年)が考察の中心となるテキストである。

「私は、「社交の勧め」という意味で、この小さな本を書きました。とにかく忘れられている社交というものを本気で考えて、それを堂々と始めて戴きたい、そういう願いをこめて、この本を書きました。それは、少し工夫すれば、誰にでも出来ることなのです。」(5頁)

「世の中には、さあ、二十一世紀だ、と浮足立った極楽蜻蛉のような人たちもいますが、真面目に考えれば、この日々、私たちが生きて行くのは大変なことなのです。世紀末の今日、益々大変になって行くでしょう。また、或る意味で、私たちは、一人残らず、それぞれの「孤独」に苦しんでいるのです。/私の言う社交は、この辛い淋しい生活を、ただ誤魔化すのではなく、多少なりとも有意味なものにする、一段でも二段でも自分を高める、少数ながら信頼できる友を得る、そのための機会、そのためのスモール・グループのことなのです。」(6頁)

「幸いなことに、私自身、十三年に亙って、そういう社交を経験して参りました。われながら、貴重な経験であったと思っております。即ち、偶然の事情によって、私の清水研究室に、談話会というものが生まれ、図らずも、それが一種の社交の場になり、そこで、私たちはインフォーマルな形で色々な情報を交換し、愉快な談話を交わすことなりました。/それに私は参加し且つ享受しながら、しかし、同時に、一個の社会学者研究者として、その模様を観察し且つ分析して来ました。この経験があるために、読者に向かって、「社交の勧め」を書く勇気が出て来たのです。併せて、私の経験の一部を披露して、みなさんのお役に立てようと決心することになったのです。」(6-7頁)

「勿論、赤提灯も社交の場でしょう。居酒屋も社交の場でしょう。私は、それを夢にも軽く見るものではありませんが、しかし、私はもっと明るい場所へ社交を引き出したいと思うのです。また、万事がもっと計画的であるべきだと思うのです。大きなことを言うようですが、そこに、現代に生きる智慧の一部があるように考えられるのです。」(7頁)

「私は自分の経験に忠実であろうとしたため、勢い、私たちの談話会に材料を得て書くことになりました。しかし、私たちの社交は、飽くまでも一つのケースであって、モデルではありません。各人は各人の状況の中にいるのです。読者が身辺を注意深く見渡せば、多種多様な形の社交の可能性があるのに気づく筈です。どうか、それを生かして戴きたいと思うのです。そして、その際、私たちの経験が必ずや何かのご参考になると信じております。」(7頁)

わずか3頁ほどの「まえがき」だが、私の思考を刺激する文章に満ちている。刺戟されて展開した思考の内容はいまここに書かないが(このブログは研究ノートではないので)、400字詰め原稿用紙50枚にうまくまとめられたらと思う。

午後3時を回った頃、遅い昼食をとりに外に出る。

この時間にしっかり食べてしまうと、夕食までにお腹が減らない恐れがある。妻との無用な衝突は避けたい。

「そば新」でうどんを食べることにした。

天玉うどん(390円)。何度も書いているが、立ち食い蕎麦屋ではあるが、ここは汁が美味しいと思う。関東風と関西風の真ん中よりもいくらか関東よりといったところだろうか。辛すぎず、甘すぎず、コクがあって、切れがある。掻揚げと卵がベストマッチする。

駅の方に歩く。

晩夏の陽射しを惜しむ人たち。

食後のコーヒーは「グッディ」で飲むことにする。

「テラス・ドチェ」のようにサイホンを卓上にもっては来ないが、ここもサイホンで淹れるコーヒーである。

窓からの光がちょうどよい加減だ。

帰宅する目に花屋に寄って仏花を買っておこう。 

大城通りにある「紅葉花園」は「あるす」の並びにある「紅葉花園」はどちらが本店でどちらが支店なのかわからないが、姉妹でやっていると女主人に聞いたことあある。

西方浄土からの陽射しを背中に浴びながら、花束を持って帰る。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・。

玄関先でなつが出迎えてくれた(餌をもらいに来たのである)。

夕食はジンギスカン風の肉野菜炒め。

オリンピックが終わっても、夜更かしは止まらない。

3時半、就寝。


8月24日(水) 曇り

2016-08-25 14:57:45 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ(炒り卵)、紅茶の朝食。

午後から大学へ。

研究室のあるだ39号館(第二研究等)の外壁工事はまだ続いている。

卒業生のUさん(論系ゼミ5期生、2015年卒)が研究室のドアの前で待っていた。

Uさんは7月末で名古屋にある勤め先の会社を辞め、最近、東京に出て来たのだ。前から関心のあった芸術活動をしながら(すでにいくつかの応募展で入選している)、国連関連の大学院への進学を考えていて、出願のために必要な書類の一部を私が作成したので、今日はそのお礼に来たのである。

元気そうじゃないですか。

手土産にいただいた「カフェゴトー」のケーキをさっそくいただく(研究室には冷蔵庫がないのである)。

私はレモンタルト。Uさんはチーズケーキ。

彼女の作品(写真)を見せてもらう。作品名「リバティ」。現在、信濃大町で開催中の「信濃の国 原始感覚美術祭」に出品中。木に吊るされた一種のモビールである。一方に石をぶら下げ、一方に木枠にぶら下げた棍棒のようなもの(切り干し大根ではない)がある。総重量は8キロだったか80キロだったかある(ずいぶん違うな)。人が触ると、あるいはが吹くと揺れ、棍棒同士がぶつかってカラコロと乾いた音を立てる。

Uさん「いまこの瞬間も、あの作品があの場所にあると思うと、不思議な感じがします」

私「自分の分身がそこにいるという感じ?」

Uさん「はい、そういう感じです」

私「いや、もしかしたら、いま私の目の前にいるあなたが分身で、あなたの本体はあの山のなかにいるのかもしれない(笑)」

Uさん「はは、そうかもしれませんね」

こういう路線でこれからもいくのかと聞いたら、次の徳島で開かれる展示会にはデジタルの作品を出す予定とのこと。しばらくは自分のスタイルを模索する時期が続くだろう。

ところで、彼女はこれまで中国籍だったのだが、最近、日本国籍を取得したそうである。

ケーキを食べてから、ランチを食べる出る。

「メーヤウ」で食事をすることにして、彼女は自宅から乗って来た自転車を店の前のガードレールのところに置いた。ここは自転車放置禁止区域である。後からこれが事件になるのである・・・。

二人ともタイ風レッドカリーを注文。ライスは私は「普通」、彼女は「少なめ」。

同僚の宮城先生がいらしたので、Uさんを紹介する。会社を辞めて、芸術・学問の道にこれから進もうとしてる無鉄砲な若者に意見をしていただく。「役に立たないこと」に打ち込むことの意味について、ご自身の経験に即して、語っていただいた。ありがとうございました。

宮城先生が一足先に店を出てから、「大久保先生も宮城先生もチェック柄のシャツを着ていらっしゃいますね」とUさんが言ったので、「うん、仲がいい証拠でしょ。チェックメイトっていうんだ」と答えておいた。

店を出ると、自転車がなくなっていた。撤去された可能性が高いが、普通は、警告の張り紙をして、一定時間が過ぎてから撤去するものである。われわれが「メーヤウ」にいた時間は30分から40分ほどである。Uさんが区の担当課に電話で問い合わせをしている間に、私は付近を見て回った。すると、馬場下の交差点の近く、「天や」の前のガードレールのところ、複数の自転車がまとめておかれていて、その中にUさんの白い自転車もあった。ハンドルには警告書が付いていた。あと少しでトラックでもっていかれるところだった。数日前に、婚約者の彼からプレゼントされたばかりの新品の自転車である。よかったね。

そう、彼女にはすでに婚約者がいるのである。卒業二年目であるから、早婚といっていいだろう。来月、彼は仕事でセルビアに赴任するのだが、彼女もそれに付いていくそうである。なんと動きの多い人生だろう(笑)。

明日、ゼミ5期生の集まりがあるそうで、彼女も出席するという。みんな彼女の話を聞いて目を丸くすることだろう。

3時から、文カフェの担当者の方と、9月10・11日に戸山キャンパスで開催される日本家族社会学大会の昼食と懇親会の内容についての打ち合わせ。

その後、夕方まで研究室で仕事。論文集の原稿の方が一段落したので、次の原稿(9月21日が締め切りの紀要の原稿)に着手する。この締め切りは待ったなしのものなので、4週間で書き上げねばならない。

6時に大学を出る。

「あゆみブックス」で、『ほぼ日手帳公式ガイドブック2017』(マガジンハウス)を購入。

卒業生のキョウコさん(論系ゼミ1期生、2011年卒)との待ち合わせの場所である神楽坂の「SKIPA」へ。

あらま、『SKIPA』が閉まっている。宙太さんのお母様(お隣の『トンボロ』のマダム)が店に前の道路にいらしたので、聞くと、今日は早仕舞いをしたみたいですとのこと。のんちゃんは昨日から海外旅行に出ていて、お店はしばらく宙太さん一人で切り盛りするのだが、疲れちゃったのだろうか。

『トンボロ』に入り、ジンジャエールを注文し、キョウコさんに待ち合わせの場所の変更のメールをする。

しばらくするとキョウコさんがやってきた。

参議院議員の秘書をしている彼女は、7月の参院選で議員の地元の広島に行っていた。無事、当選し、あれこれの始末をすませてから、実家の鹿児島でしばらく休養し、昨日、東京に帰ってきたのである。議員会館の事務所には仕事が山積していて、それを片付けてから、来てくれたのである。お疲れ様です。

食事は早稲田に戻って「五郎八」で。

私はウーロン茶、キョウコさんは生ビール。

枝豆。

蕎麦味噌。

揚げ出し豆腐。

カツ煮。

五郎八サラダ。

カキフライ。

鴨つくね。

食後の飲み物は「カフェゴト―」で。われわれが本日最後の客である。

私はアイスココア、キョウコさんはアイスティーを注文。

軽い気持ちで(アメリカ留学の学費稼ぎ)で始めた議員の秘書お仕事も6年目になる。議員が当選したことで、今後さらに6年間は続けようと思えば秘書の仕事を続けることができる下地が整った。

さて、どうしよう。同じ仕事で腰をすえるか、新しい展開を考えるか、ここが考えどころである。

人生には「なるようなる」面と、「思うようにいかない」面とがある。だから「こうして生きていこう」と強く決意しなくても生きていけるし、強く決意するとかえって生きづらくなったりする。でも、それでもなお、「こうして生きていこう」と内発的な力で前に進んで行きたいと思うのが近代人の習い性である。

問題は、これからの生き方について考えているときも、時間は止まってくれないことである。「タイムアウト」といものが人生にもあったらいいんだけどね(笑)。

あなたらしく、のんびり、軽やかに、進んで行ってくださいね。

 11時、帰宅。

キョウコさんからお土産にいただいた「かるかん」(鹿児島名物)を紅茶でいただく。この淡く、もっちりとした味わいが私は好きである。


8月23日(火) 晴れたり曇ったり、一時雨

2016-08-24 11:44:00 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。松本旅行のお土産のプラムとラズベリーのコンフィチュールはこのトーストで最後。「甘い生活」にもいつか終わりが来る。

1時に蒲田駅で卒業生の恵美子さん(一文社会学、2007年卒)と待ち合わせる。

ランチは何がいいですかと聞いたら、定食(和食)が食べたいですということなので、「中川」に行く。

恵美子さんはブログの読者には書道と俳句でお馴染みである。

私は赤魚と大根の煮付け定食、恵美子さんは鯖の西京焼き定食を注文。

赤魚と大根の煮付けは、「これぞ定番の味」といえるもので、美味しかった。

 今日はわが町、蒲田を散歩しましょう。

「下町というか、昭和的ムードにあふれた街ですね」と恵美子さん。

たぶん恵美子さんにお似合いの街だと思いますよ。いい写真が撮れそうです(笑)。

食後のコーヒーは「テラス・ドルチェ」で。

ふだん卒業生とカフェに行くときは、禁煙のところを選ぶのだが、今日は逆である。

「最近、こんなことをやってます」と見せてくれたのは、小さな紙片に俳句などを筆ペンで書くこと。製本して豆本にしたりもしているそうだ。

さて、本格的にカメラ散歩を始めましょう。

恵美子さん、モデルスイッチ入りました(笑)。

 東急線高架下の飲み屋街。私には縁のない場所だが、彼女はこの風景が気いったようでアイフォンで写真を撮っていた。

 共産党のポスターの前で。協賛的笑顔?

八百屋の前を通りながら。街の空気を吸っている。

ガード下を環八方面へ。

ボーリング場(イモンボール)横の自動販売機の前で。

陸橋(環八)下の駐輪場の入口でヤンキー座り。

恵美子さんは「うんこ座り」と言ったが、そのいい方は止めなさい(笑)。

陸橋の階段を上る。

環八の脇でポートレートを撮っていると・・・

 

自転車に乗ったお巡りさん三人が全力でわれわれの横を通り過ぎて行った。

陸橋の近くの駐車場のフェンスにしがみつく。

 

檻の外も、結局、檻の中と同じなのよ。

 西蒲田公園の猫。

こういうのはどちらかというとあゆみさん(句会仲間)が得意そうなポーズである。

遊具に上ってみる。

滑り台の上でヤンキー座り。

運梯に飛びついてはみたものの、前には進めなかった。 

東急線の踏切を渡る。

「遠くへ行きたい」(?)

 御園神社にお参り。 

狛犬にガンをつける。

お稲荷さんの前で。『孤独のグルメ』の演出を真似て。

なんだか・・・

お腹が・・・

減った。

  こちらの近づいて来る姿は・・・

狐の化身のようである。

廃屋の前で、 

ヤンキー座り。

飲み屋街で。

昔風の店名が多い。

「BAR 黒ばら」の前で。 

ずっと気を張って生きているけど、

溜息をつくこともあるわ。

 「SUNRISE 栞」の前でヤンキー座り。

明けない夜はないわ。

更地になった店舗の跡地で。

前にどんな店がここにあったか、思い出せる人は何人いるかしら。そういうものよ。

『シン・ゴジラ』を上演中の映画館(テアトルカマタ)が入っているビルの前で。

「ガオー!」 残念ながら猫ひろしにしか見えない。

映画館のある4階フロアーに上がって行く途中の階段の踊り場で。

「ガオー!」 残念ながら岡本太郎にしか見えない。 

散歩を終えて、「和蘭豆」(らんず)で一服。

もちろん喫煙席で。

ケーキと紅茶を注文。

お疲れ様でした。 

あっ、まだ続いてますか(笑)。

 

ご本人も何が素で何が演技からわからなくなっているみたいです(笑)。

社会学的には、多かれ少なかれ、すべてが演技なのです。

「サンライズカマタ」商店街を駅の方へ。

最後にもう一度、サービス精神を発揮していただけますか?

はい。

そして、駅前で、本日最後のヤンキー座り。

恵美子さんはこの後、新宿で書道の個人レッスンの仕事が入っている。お疲れ様です。

それにしても蒲田の街と恵美子さんは相性がいい。いや、「ヤンキー座り」がよく似合うというべきか(笑)。

 夕食は銀むつの西京焼き(あぶなくランチとかぶるところだった)、茄子とベーコンの揚げ浸し、サラダ、豆腐とほうれん草の味噌汁、サラダ、ご飯。

 

デザートは梨。スイカの季節は終わったかな。

 


8月22日(月) 雨(台風)

2016-08-24 00:31:28 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ(ハム)、牛乳、紅茶の朝食。

午後、雨が小降りになったので、ジムの支度をして出かける。

昼食は「いっぺこっぺ」で食べることにする。

ロースカツカレーを注文。

この店ではトンカツを塩で食べることを推奨しており、従って、一般のカツカレーのようにカツにはカレーが掛かっていない状態で出てくる。カレーを海、ライスを陸に見立てれば、カツは高山なのである。キャベツは森林地帯だろうか。高山であるカツを食べるための塩は、当然、アンデスの岩塩である。

カツ→ライス→カレー→ライスの4拍子(ときどきキャベツで小休止)のリズムで食べる。カツとカレーは口の中でも直接触れ合うことはない。あたかも家庭内離婚をしている夫婦のようなカツ・カレーなのである。

カツカレーを食べた後のコーヒーは欠かせない。

「いっぺこっぺ」から一番近い「スクエアズカフェ」に行く。

ランチタイムは混んでいるのかもしれないが、私が来るときはいつも空いている。

広くてゆっくりできるカフェである。

ジムで1時間半ほどトレーニング(筋トレ3セット、有酸素運動=クロストレーナーを10キロ相当)。

このところジム通いが復活したにもかかわらず体重が増えていることに気付いた。おかしい、なぜだろうと考えた結果、原因は2つあるという結論に至った。第一は、夕食にご飯のお替りをすることが増えたこと。第二に、ピーチメルバ+ランチという社交的外食の機会が増えたこと。う~む、ジムでのトレーニング量(消費カロリー量)を増やすことで対処することにしよう。

ジムの後は、まっすぐ帰宅せず、「phono kafe」へ寄って行くのが定番である。

東口から西口への地下道。

昼間、一度弱まった雨は、再び強く降っている。

駐輪場の係員の方、雨の中、ご苦労様です。 

「phono kafe」到着。本日、私が4人目の客とのこと。惜しい、銅メダルを逃した(笑)。 

ジムでのトレーニングの後はこれです。金柑と梅ジャムのカキ氷。

やがてTさんが本日5人目の客としてやってきた。5人ともすべてレギュラーあるいは準レギュラーの客たちだった。

店を出る事には雨がほとんど止んでいた。

明日は台風一過の青空・・・とは簡単にいかないようである。

夕食はサーモンのソテー(クリームソース掛け)。

デザートはスイカ。


8月21日(日) 晴れたり曇ったり

2016-08-23 12:32:56 | Weblog

8時、起床。

トースト(+プラムとラズベリーのコンフィチュール)、サラダ(ハム)、牛乳、紅茶の朝食。

12時半に蒲田駅で卒業生のメグミさん(一文社会学専修、2000年卒)と待ち合わせ、さて、どこで食事をしましょうかと相談し、池上の「れすとらん軒(のき)」へ行く。この店に来るのは久しぶりだが、ちゃんとした洋食が食べられる街の洋食屋さんだ。蒲田の街の洋食屋さんの代表が「西洋料理SUZUKI」だとすれば、池上ではこの「れすとらん軒」だろうと思う。

私はカキフライ、メグミさんはカニとホタテのクリームコロッケを注文。ランチセットにするとスープ、ライス、コーヒー(紅茶)が付く。

 私は今年最初のカキフライだ。この店ではほぼ一年中、カキフライを食べることができる。季節に応じて日本全国からカキを取り寄せているのだ。今日のカキは北海道の仙鳳趾産のもので、ちょうど子持ちの時期で、とってもクリーミーだった。

先日、新秋刀魚を食べたので、私の秋の三大味覚のうちの二つをこれで食べたことになる。残るは松茸だが、これはもう少し先の話だ。

メグミさんの注文したホタテとカニのクリームコロッケもとても美味しそうだ。サラダの盛り付け方も美しい。

私はホッとコーヒー、メグミさんはアイスティーをチョイスした。

美味しかった。満足、満足。

池上駅前商店街はよい商店街である。

よい商店街かどうかを見極める私なりの指標の1つが自転車屋さんがあるかどうかである。地元の人が地元の個人商店で自転車を買い、修理もそこでしてもらということがないと、自転車屋さんはやっていけない。他にはカフェ(もちろん個人経営の)と古本屋がよい商店街の指標だが、池上駅前商店街にはカフェはあるが(「エノモト」や「コロラド」や「バターリリー」)、残念ながら、古本屋は以前はあったのだが、いまはなくなってしまった。

本門寺参道にある「池田屋」で葛餅を食べる。一昨日、サキさんと入った「相模屋」とは違って、黒蜜は卓上に置いてあって客が自分でかけシステムである。

葛餅は風車の形(メグミさんがそう表現した)に盛り付けられている。

黒蜜の容器はけっこう大きい。

上から掛けるのでこんな感じになる。

(参考)「相模屋」の葛餅 あらかじめ黒蜜は葛餅の下に敷かれている。あちらの方が上品だが、自分の好きなだけ黒蜜がかけられるというのも魅力である。*老舗の「浅野家」の葛餅についてもいずれレポートしよう。

 甘いものを食べた後は辛いものが食べたくなる。こういうとき「池田屋」にはおでんがある。よく出汁の効いた美味しいおでんである。これをおかずに茶飯を食べるのもいい。

「池田屋」を出て、向かいの古民家の井戸のところでメグミさんのポートレートを撮っていたら、通りすがりの人が、「お写真、お撮りしましょうか」と言ってくれたので、撮っていただく。以前はこういうことがごく自然に行われていたが、最近では珍しい。

「親子に見えたんでしょうか?」とメグミさんが言った。年齢差(23歳)は親子だけど、似てないよね?

本門寺の階段の下で、階段を登るに、ポートレイトを撮る。三枚組だが、一枚目と二枚目の間は広く、二枚目と三枚目の間は狭い(階段を下りる男女の位置でそれがわかる)。 一枚目と二枚目の間の時間は、表情をほぐしてもらうために要した時間である。

仁王門(三門)。

仁王(阿形)。口を開いて怒りをあらわにしている。もう一方の吽形は口を閉じて怒りを内に秘めている。狛犬と同じ。

線香の煙を手に受けてそれを体の患部に当てると病が治癒するという。頭に当てると頭がよくなるというのは、派生的な解釈であろうが、元気な子ども達はもっぱら派生的な解釈に基づいて、頭を撫でられたものである。

大堂(祖師堂)。

五重塔。関東に現存する五重塔の中では最古のものである。重要文化財。

池上会館の屋上庭園には椅子と本のオブジェがある。

藤原吉志子作『馬込文士村』(1996)。

本門寺の裏手から大森へかけての一帯は馬込(まごめ)と呼ばれるが、関東大震災後に多くの文人が住むようになり、「馬込文士村」と呼ばれるようになった。

左の道を行くと「めぐみ坂」である。メグミさんと「めぐみ坂」を歩く、これが本門寺を訪れた目的である。

左の道を少し行くと堤方神社がある。

ここから「めぐみ坂」が始まる。けっこう急な坂である。

「めぐみ坂」の名前の由来は坂の途中にある「大森めぐみ教会」にあるが、教会が建つ前はその場所にあった「あけぼの楼」という料亭にちなんで「あけぼの坂」と呼ばれていた。さらにそれ以前は「相の坂」と呼ばれていたとある。

坂の下で。今日は下りなので楽だったが、上るとなるとかなり疲れそうである。

坂を下りるとそばを呑川が流れている。シン・ゴジラが東京湾から遡ってくるあの呑川である。

呑川に沿って散歩する。

この桜並木は地元の人たちのお花見スポットで、私も自宅から(下流の方から)歩いてよく来る。

「あるす」に寄って一服しようかと思ったが・・・

看板が出ていなかった。入口のドアはちょと空いているから、いらっしゃるのだろうが、お休みタイムかもしれない。

さきほど見た自転車少年だ。同じコースをぐるぐる回っているのだろうか。

メグミさんは大森と蒲田の中間くらいのところに住んでいるので、蒲田駅に戻るよりも、ここから歩いて帰った方が近いだろう。

地元の地理に不案内なメグミさんを途中まで(見覚えのある街並みまで)送って行く。

「観音通り商店街」。

8年も住んでいるのに知らないの?もっと地元の街を歩かないとね。

これが観音様です。

辻向かいにある「マイバスケット」を観て、「ああ、ここなら知ってます」とメグミさんは言った。この右側の道を行くと、池上通りに出て、スーパーの「サミット」があります。

一番目立つ場所には地蔵様が置かれている。

観音様が奥にある。

メグミさんとはここでお別れ。

次回は、「あるす」で待ち合わせて、「めぐみ坂」を上る方のコースで歩きましょうか。真冬になる前、小春日和のころがいいですね。

夜、自宅の近所に最近オープンした中華料理店「マーボ屋」に妻と行ってみる。

名前からは麻婆豆腐の専門店なのかと思ったが(そんなわけないでしょと妻)、メニューはいろいろある。まだプレオープンということで、メニューは確定してはいないそうである。

生野菜サラダ。盛り付けにさりげなくセンスが感じられる。

四川風ゆで餃子。ここは四川料理が基本のようである。

ソースをからめて食べる。うん、美味しい。

春巻。一皿二本だが、写真を撮るのが遅れました。

鶏肉とカシューナッツの甘辛炒め。

ご飯が食べたくなる。

昔ながらの麻婆豆腐(そういう名前が付いてます)。四川風麻婆豆腐もメニューにあり、たぶんそれがイチオシなのだるが、妻が辛いのはちょっと苦手なので、こちらにした。

ご飯を軽くお替り。

「マーボ屋」はこれからときどき訪れることになりそうだ。

デザートは家に帰ってから(徒歩1分)、スイカ。