嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

トクイチオートを考える タイア交換を検討していたら、いきなり空気を交換されてしまったおはなし

2023-07-05 06:35:19 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

念願かなって、トクイチオートへと僕さまを入庫させることができました。一連の警告灯さわぎのあとですから、レッカーでの移動も覚悟していたのですが、ミゴトどなたにもメーワクをかけることなく、自走で行うことができました。

またエンジンチェックランプがついたらどうしよう、とヒヤヒヤしながらだったのですが、一連のリモート整備の成果で、いつものルートをいつものペースで行くことができました。

まったくすばらしいことです。道を誤らずにいてよかったですw。

7月の初頭の平日ですから道路はがら空き。非常に走りやすく、ミョーなドライバーにも遭わず(あ、私がそうかw)、ごくヘーワな移動でしたけれど、なんとなくクルマ全体が重く感じられたことでございます。

コロナ中もそりゃドライブに出かけはしましたけれど、こういう開放感とは無縁。どちらかといえば、ドライブと呼ぶよりも、目的があってそのために出向く、という空気だったのは今は昔というものでしょうか。

さて、到着早々、タイア交換の相談です。

Michelin Pilot Sport 2 N1は、前回の交換からはまだ16000kmしか走行しておりませんで(脱力)、トーゼン山はまだ十分残しているものの、焼いてからはw6年が経過しています。

この3倍程度の距離を走らないうちは、とてもぢゃないけどもったいないです。けれど、たしかに美味しいところは過ぎております。ゴムを触ってみればカチカチ。

暖気が終わるまでは音も大きく、シャーというノイズが収まるまでに時間がかかります。

踏面の硬さはいかんともしがたく、僕さまの美点のひとつであるマイルドな乗り味が失われております。

また同じタイアにするか、と決めかけていた時に、マイスターから指示が飛んで、いきなりタイアのエアが全交換されるようです。ええ〜??もう廃タイアになっちゃうというのに、これから新しい空気を注入してどうするの〜??

詳細次号。

 


年末の火入れもおこなっておくw

2021-12-28 14:55:41 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

さあて、今年もいよいよカウントダウン状態だぁ〜、といって張り切っていたら、ものすごい寒波襲来!予報を聞いていると、数年に一度の大寒波だときやがったw。予報によると、こちら長野県東部でも5、60cmの積雪を覚悟せよというではありませんかっ。

いよいよきたかっ、というわけで雪かきやスノーブーツの準備万端整えて待っていたら、どっこい雲多めながら、快晴の完全ドライコンディションに終わりますたw。

今回は北陸や滋賀でものすごいことになった、とのことですが、これまでの経験則がまったく役に立たない緊急事態の可能性は全国どこでも常にある。こういう予測不能の事態には常に備えておかないと、と今更ながら感じております。

というわけで(爆)、路面は完全ドライ。今年も距離が伸び悩んだうちのボクちゃんもバッテリーのチャージがてら火入をおこなっておきます(そっちかい)。このところボトムエンドのトルクアップがめざましく、清々しさ全開。

なんかこう小さくて軽いクルマになったみたい。

ミシュランのpilot sports2も製造からはきっちり5年経過しましたので、そろそろかと思うのですが、温まると抜群のフィーリング。グリップの限界は私の運転では無関係なゾーンにある関係でw、安心感と安定感に支配されてクルマを降りたくなくなってきます。

このタイアは、経年による性能低下を感じにくいのが特徴といえばそうか?これはボクスターのキャラクターにも言えることで、スタイルを含めてあまり古さを感じないのはメリットといえるか?

先日、B子さんに施したソリューションを春までに施工していただき、リニアリティをさらに上げて、スポーツカーというよりも、超高速ハイウェイクルーザー(運転はマナーを守って安全に)として完成させる計画を密かに(なぜ)立てているところです。

高値維持中のガソリンも、なにあと数年。フツーに手に入るうちにぢゃぶぢゃぶ燃やしてやるからな、といって息巻いているところですw。

といってもボク様って、燃費もすごいんですよ、はい。

ちなみにこの10月からさらにエタノール配合比が変わって燃えにくくなっている由。うちの個体はそれに向けた対策をきっちりおこなっておりますので、本当にキレイに老け上がります吹け上がります。

トクイチの最新ソリューションでは、各部の帯電をデバイスによって解くことでクルマの運動時につきまとう遅れが徹底して排除される結果、リニアリティの向上につながるので、ここをさらに突き詰めてさらなるお宝に仕立てようぢゃないの、というわけです。

現時点でも旋回が殊の外キモチよい、うちのボクさまの場合、このポイントのスープアップはかなり効くとみた。

それにしても、1年間、これだけの改修工事と2台のクルマのトクイチオート仕立てですよ!我ながら本当によくやった、と(自画自賛御容赦)。

ただ、振り返って驚くのは、クルマのコンディションが距離を経るにしたがって上がり続けていること。そりゃあ、動作部分ではヤレも当然みられますけど、取り替えるものは取り替えるとして、クルマのコンディションが基本、常にあげられ続けているのに気がついてガクゼンといたします。

1年間、本当にありがとうございました。ボク様は丁寧に洗車ののち、保護コーティング(プレクサス)でウィンドウやホイールなど、手厚くお手入れをしておいたことでございますw。

厳寒のお正月にかけても、屋根開けて動かしたくて仕方ないほど楽しいクルマです。屋根開きのベストシーズンは冬だというのが私見ですが、今年は晴天率も高そうなので、ちょいと南の方に向かってススはらいにでも、と画策中w。

しばらく割とヒマなので、今日も乗るか、とw。


乗ってもダメ、乗らなくてもダメw?

2021-09-03 19:23:49 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

画像は、ボクスター近影。つい先日、トクイチオートでの車検を終えて、手元に戻ってまいりますた。走行距離、50000km。

タイアがそろそろか、と思いきや、先日岐阜への豪雨の中で400kmほど走らせた結果、十分に生きていることが判明w。

走行が2万いくかどうかなので、タイヤのヤマ自体は残っていて勘違いしそうになるのですが、距離走らなくても、5年も経つとゴムが逝っている場合が多いので、要注意です。そのあたりは、低温や雨の中を走るとよくわかります。

ここがまず走らなくてもダメになる、その1。

次はブッシュ。スタビライザーの付け根にかまされたゴムブッシュの硬化が進んで、機能が少しづつ落ちているとのこと。まあ、トーゼンか。

ただし、これマイスターがアウトバーンでしごきまくった結果なので、かなり高レベルなお話だと思われますw。

さらにエンジン回りのシールからのオイル滲みが看取されたとのこと。これは処置を施したので改善される見込み、とのこと。

お分かりでしょうか、すべてゴム関連のおはなしです。それも走らせずに置いておいた結果、こうなったのだというでわありませんか!

なるほど理解はできるのですが、クルマの維持というのはなかなかにマメさが必要な模様でございます。

ちなみに今回のハイライトは2000rpmまでのアクセルに対するツキのスゴさ。もちろん、驚くようなトルク感というのではなくリニアにもっていく感じのものですが、コレ効きます。

ボクスターを走らせるのは、極力画像のような天気が良くて低温、まばらな交通量、適度なワインディングなどなどの諸条件がそろうシーンを徹底的に選んでおります。距離が伸びないわけだわ(爆)。これわつまりエンジン回転が2000rpmを下回らない範囲。

とはいえ、ニッポンのこの路上ではそうも逝っていられやせんw。

ロードスターと呼ぶには、若干重めの車重に低速トルクそこそこ、回転上げると4000あたりから豹変するタイプのエンジンを積んで、全域で抜かりないポルシェらしいバランスを誇ります。

商品名TIPTRONICと呼ばれる、ZF謹製の5速トルコンATはDレンジで普通の踏み方だと2速発進をすることから、機敏な印象に欠けるために不人気である由ですが、私の個体はここがキモ。

2000までのボトムエンドと呼ばれるアイドリングからのトルクに助けられてリニアリティたっぷり。印象としてはキレイにころがるクルマに仕上げていただきました。

現実の路上ではこの2000までのあいだにさまざまなことが起きるのが常(でしょ?)。加速、減速、急ブレーキに急加速、ここをいかにこなすかでクルマの価値が決まる、と逝っても過言ではございません。

そのあたりがこれまで以上にミゴトにしつけられている。こうなるとほとんどお宝。

このTIPTRONICとのおつきあいも気がつけばはや10年。最初はアイドリングトルクが今ほど太くなかったのと、本当の使い方がわかっていなかったせいで、どうコロがしたものかずいぶんと悩んだものですが、距離と時間の問題でした。

 Dレンジのまま、2つのペダルのふみ加減一つで、思い通りの変速を行う。このワザを習得してからは俄然やる気が出てしまい、ブレーキパッドにヒビを入れたりしたのもよいオモヒデといふものでしょう(爆)。

これまでは上記のようにシーン限定で乗ってまいりましたけれど、今後はせいぜい頻繁に乗り出してやることにいたしましょうw。

あっ、でも最近、ドイツやフランスへの緊急出張も多いからなあ〜(爆)。

 


987ボクスタードライビングマニュアル ミニカーで検証する911カブリオレとボクスターの性格づけ

2021-05-05 12:33:35 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

さて、ボクスターの第2世代、987と997と呼ばれる何世代目かの911シリーズのスタイリング比較を思いついたので、書いてみましょう。と申しますのも、先日長野市で開かれた、ノスタルジックカーショーにAさんと出向いた折に997カブリオレのミニカーを買ってスタイリング考察に凝っているからw。

どうです、こちらはボクスターの手持ちのミニカー。10年前の納車の直後、お祝いにと静岡のお友達から手渡されて以降、家宝として扱っているものです(爆)。この個体は実車との比較でも、細部まで非常によく再現されていて感心するばかり。

厳密には2009からの後期型で、細部も別物ですが、デスク上に常駐させていた関係で、度重なるももちゃんのしっぽ攻撃で、落下すること数回。シートやミラーなどが破損してしまいますた(家宝ぢゃねえのかよw)。が、ボディシェイプは変わっていません。

プレクサスで、ケース、本体ともに定期的にミガキを入れておりますので、現物と大差ないツヤを誇りますw。

長野で買ったのは

一見、非常によく似ていますけれど、こちらは997カブリオレ。後期型のカレラ4Sです。997にはとかく問題が多く、特に前期型ではエンジンの換装に至る重大トラブルが複数あった関係でチョイスが非常に難しいと言われております。

唯一、この後期型ではそれらが払拭されて、なんとか手を出せるか、という印象ですけれど、値落ちが鈍いままの状態が続き、ここへきて在庫が枯渇してまいりますたw。カブリオレに至っては、マトモなのわマーケットに数台しかない有り様で、入手はほぼ絶望的です。

ミニカーのほうは、クルマ関連イヴェントにはつきもののマーケットでw、定価44000円のところ2000円で売られていました(うっそ〜!)。迷いを吹っ切るためにw、買ってみました(迷ってんのかよ)。

2台の比較で、もっとも違いが大きいのが開口部。ボクスターの2シーターミドシップに対して911は4シーターリアエンジン。その違いがリアエンド周りの造形に反映されています。

この開口面積の差は単純にボディ剛性の差となっているはず。この世代のボクスターと911でも、フロントフェンダーは共通パーツでして、運転席からチラ見できるフェンダーの峰は全く同じ眺めです。つまり、600万円のボクスターでも、2600万円のGT2RSでも同じw。

ボクスターのバリューぶりを感じるひとときです(爆)。他にも共通パーツが至るところにあり、ローン中の911オーナーはボクスターに乗ると落胆すること必至ですから要注意w。

これ、実際に997のオーナーから聞いた話なんですけれど、ディーラーに整備に出すと代車がボクスターの場合が多く、それに乗ってみるとこっちの方が楽しいぢゃないか、といって営業さんと盛り上がるのだそうですが、営業さん曰く、みなさんそうおっしゃるんですよ、とのこと。ううむw。

先代の986、996 には見られなかった、コークボトルシェイプが上の画像から窺い知れますが、これ、フェンダーを膨らませたのでは

なく、ドア周りを絞って得たものだそうです。抑揚があってカッコいいですね。このあとの981、991世代ではまた違う造形処理となってしまうので、この曲線美はレアです。萌えポイント?w

ロンドンのセルフリッジズという、デパートの前に路駐していた997カブリオレ。と言いたいところですが、これはレア中のレア!なんと全世界で356台のみ生産の997のサヨナラバージョン。

スピードスター殿下なのでした(のけぞる)。

殿下のノーマルとの違いは、幌の低さとサイズ。上から押しつぶしたかのようなシェイプで独特の存在感ですが、このシェイプをAピラーを短くして、寝かせることで得ています。この角度からだと、幌の後端がノーマルのカブリオレとの比較でかなり前に移動されています。

つまり、ずいぶん小型化されたホロが装備されているのです。2シーター化したこともあり、凝った造形のカウルも特別製。2シーターリアエンジンロードスターをムリヤリ作り上げているのです。

そう、特別モデルということで、ノーマルの911のルーフラインをなぞる必要がなくなった。途方もない凝りようなんですが、奇しくもボクスターに似ちゃってるわけねw。

ボクスターぢゃダメなんですかっ、とレンホーにつっこまれることでしょう(再爆)。

発売時に2500万円だったものが、現在では5000万円ほどに値上がりしておりますが、なにあくまでも窓が小さいだけの997カブですw。それにしてもさすがロンドン。こんなのが路上にはゴロゴロいます。ボクスターなんか、いてもスパイダーより、だもんw。

これ、私が93年から8年間乗った964カレラ2カブリオレ。走行2万キロほどの中古車を買いました。ミッションは5MT。ナローな感じがたまりまっしぇん。まだデジカメ以前のお話でして、少ない写真ご容赦。これに9万キロほど乗って、91年のカレラ4クーペに乗り換えたのです。964とのおつきあいは12年、

15万キロにも及びました(汗)。

特徴的なリアウインドウの形状をご覧ください。ジッパーで開閉するようになっていて、寒い時にそのまま折り畳むとプラスティック製のウインドウにミゴトに亀裂が入る仕組み(爆)。ユーノスロードスター(当時)のリアウインドウも同じ様式でした。

人生最初のポルシェにカブリオレ、それも5MTのそれを選んだ私ですが、申すまでもなく、オープンエアーとスポーツドライビングの両立を求めた結果です。

911の完成形はもちろんクーペですが、元来がヒネクレものの私は、カブリオレの異形なところに惹かれたのです。新車ですと乗り出し1400程度だった964カブリオレですが、中古市場ではクーペと同等かむしろお安く手に入る、というのも効きました。

バリュー感もあったし、いろいろ楽しめそうだし、というわけで理想的に映ったわけです。

流麗な911クーペのデザイン上のハイライトと言ってよい美しいルーフを切り飛ばして、ミョーな布地を張り合わせて作った幌を張ったカブリオレは開けても閉めても、どこかまとまりを欠いています。

でも、そこはかとない「道具感」が見えていて、当時の私には非常に好ましかったのです。機能性というか、そういうものが見た瞬間に理解できるな、と感じたわけ。この幌は、993、996、997とそれぞれ進化を遂げてスマートなものへと進化してゆきました。

いずれも911クーペのルーフラインの再現を金属、樹脂の骨組みと布地の貼り合わせで実現しています。

ボクスターの幌も同様ですが、こちらは911カブリオレのノウハウが生かされて、最初からある程度の完成度があり、年次改良でおこなわれた細部のブラッシュアップがすごかったです。最新型では、手元スイッチのみでロックですら自動化するところまで進化しています。

987ボクスターからは50kmhまでで走行中に幌の開閉が可能となり、夢のように思えるのですが、実は幌がより大型の911でこれを繰り返しますと、各部分に風圧からくる無理がかかり、制御メカニズムに余計な負担がかかる、というのは自明ですw。

この開閉作業はボクスターでも走行中に可能ですが、911ではより大型の幌を動かすことになり、走行中に開け閉めするのはハデで印象的な一方、リスクもでかい。フクザツなリンクや途方もない数のモーターを動員する幌の開閉は、緊急時以外にはあまりやりたくないアクションです。

Aピラーが語るクルマのキャラクターはこの997でも如実に顕れています。対ボクスター比で、Aピラーの角度が立ち気味で、若干ですが長いのに気がつきます。もちろんクーペボディの屋根切り飛ばしの痕跡です。

実車でもわかるのでしょうけれど、ボクスターと並べてみて比較、というのはミニカーでないと、なかなか難しいはず。

このあたりのピラーの立ち加減にクラシックな意匠を感じるわけで、これに比べるとAピラーが短めで明らかに寝かされているボクスターの印象は、モダンでスポーティーだ、ということになります。良し悪しではなく、そういう印象だということです。

このAピラーの立ち方と長さはクルマの性格づけに密接に関係があって、スタイリング上、非常に多くを語っていると思います。私の場合、クルマの性格判断にはこの角度が効いている場合が多いです。大抵間違っていますがw。

実際には、開口部後端までの寸法で、ピラーの角度は自ずと風洞実験で決まるのでしょう、形状は機能にしたがう、のですw。

この2台では屋根閉めが原則のカブリオレと屋根開きが前提のロードスターの違いなのだ、といえばスッキリします。考えれば当たり前のことなんですがね(汗)。

なんですが、911で屋根を開けて走りますと、これがまたたまらん。空冷エンジンの雄叫びが頭上から吹き込む風にのってミリ単位のレスポンスでもって聴こえてくるのは、この世の悦楽か、と思うくらいです(まじ)。911カブの場合では排気音よりもエンジン音が勝ります。ただし、これ964での記憶。

ボクスターではエンジンの開口部が事実上、存在しない関係で、聴こえ方がだいぶ違い、水冷ということもありますけれど、また異質なものです。どちらかといえば排気音がまさっています。それもイイ音っ!!

これには2004年のポルシェ社の社長の交代が関係していて、新社長のもとでは排気音を強調せよ、とのお達しのもと、スポーツエキゾーストのオプション設定もこの頃から。エンジン音は水冷化もあって抑え気味となっているのです。

ですから、これ想像ですけれど、997カブでも走行時には排気音がまさっているのかもしれません。ちなみに、初代ボクスターと996の時代まではエンジン音が勝っていたと記憶しています。

ちなみにこの社長は非常に大柄だったことから、ボクスターではシートの取り付け位置が2cm低められているというのも、有名な話です。まさに鶴の一声でカイゼンされたのでしょうw。

ボクスターでは、乗ったら「かならず」屋根を開けますが、911カブでは「気が向いたら」開けるという大きな違いがあるので、特別感マシマシ。そこへあの音がくるんですから、タマランチ会長(ひさびさ)。

たまたま出会った個体が911の30周年記念の特別色、ダイアモンドブルーに塗られていたのは偶然ですが、この色といい、エンジン音といい、言うことなしの理想形。

もうね、一生のったる、といって張り切っていたのですが、ご存知のとおり、964シリーズというのは歴代各モデルが未完成なので有名な911シリーズの中でもピカイチの未完成さを誇ります(ほんとう)。

ご愛用のみなさまにはまことに申し訳ないのですが、私個人の印象にすぎませんので、あまり気にしないでおいてください。が、12年15万キロ、それもトクイチオートでの入念な整備を続けた上での印象ですから、念のため。

カレラ4から始まったシリーズの派生でカレラ2の初年度、つまり90年式は、ババ(ジョーカー)もよいところで、ヘッドからのオイル漏れに始まり、さまざまな箇所からパンドラの箱のようにトラブルが出まくり、まるで当時のイタリア車のようでした(イタリア車オーナーの皆様ごめんなさい)。

ダメなところには、こっそり後から「対策品」という名のちょっと「ましな」パーツが追加されており、欠陥品だったので直しました、とはけして公言していない。こっそり改良されるわけです。

数ヶ月のあいだ知らんぷりを決め込んでおいて、次の年次改良でガラリとカイゼンされたものが「新型」バージョンアップ版として評価されて、やはり911はいいぜ、なんてのがシロートジャーナリスト様達の記事になってるだけ。

オーナーの使い方ではなく、クルマ自体が未完成だった、と言わざるを得ないトラブルばかりで、まことにザンネンなシリーズが964の実体です。これ、日本で使う場合には、という但し書きがある程度必要ですが、使ってみて事実そうだったのですから仕方ない。

詳細はまた別の機会に譲るとして、とにかくタイヘンなおクルマです。

冷静になって考えてみますと、大排気量のエンジンをリアエンドに置いた時点でそもそもがムリ。そこを貫くためにいろんなことを我慢しながら乗るのが空冷911の世界だったと私は考えています。

エンジン周りの異常な高温からくる補機類の寿命の短さも特徴的でした。リアサスペンションにエンジンの熱の影響が入って、ダンパー抜けちゃう、って、こんなクルマこれしかないっす(爆)。

この辺りはキリがありませんから、みんカラで苦労している人の話でも読んでください(爆)。

ですがさすがにそこは911。雰囲気とスタイルだけはサイコー。フィールも音もフラット6ならではのスムーズネスでもって、どのような速度でも楽しい!今でもよいと思いますが、クルマの総合的な内容はお粗末そのものです。

至るところに弱点を抱えた、ガラスのようなモデルが3.6リットルになってからの空冷911です。どうです、イヤでしょうw?993だって、本質はおんなじ。若干モダナイスされたボディとリアサスなどに騙されてはなりません。どうりで短命だったわけです。

油圧ラッシュアジャスターの採用で、2万キロに一度必要であると言われていた「タペット調整」の儀式が不要となり、メンテナンスフリーに近づいた、といって当時は大いばりでしたけれど、タペット調整不要ということは、リフトアップしてアンダーカバーを外しての点検が基本、行われなくなる、という意味。

熱的にキビシー点は変わっていませんから、使用環境によっては993の状態は、964よりもさらにタイヘンだと思われます。端的に申しますと、問題が起きるまで放っておかれる、という意味です。

ポルシェはこの「難あり」なフラット6を一刻も早く水冷化したくて仕方がなかったはず。初代ボクスターや996のリリースはさぞかし急がれたことでしょう。残業とかしたんぢゃねw。

89年リリースの964カレラ4に始まり、93年の最終型まで。5年間の生産の中で完成されていったのだ、と考えれば腹も立ちませんが、カネがもちません、とそんなところ(涙)。

911が未完成である、と申しましたのは、日本の路上で使うのには、という但し書きつき。個人的な意見ですが、911に関しては、水冷、空冷、ともにシリーズが終わって数年経ってみないと評価ができないと思います。993、996、997しかり、991しかり。

ボクスターもまた同様ですが、初代からここまで、不思議と大ハズレというのは聞こえてきません。

現行でもまだ4世代目ですから、当たり前かもしれませんけれど、じつは911との間にレキゼンとあった「超えてはならない壁」にはばまれた結果、比較的控えめな排気量とパワーの水冷エンジンでのスタートとなったことが一番効いているのではないでしょうか?

このあたりにはきっちりモデルごとに階級を守らせるヨーロッパのメーカーの伝統が垣間見えます。エスのリリースにしても、動力性能的に歯がゆいほどの足枷をされていて、気の毒なくらいw。でも、それがモデルの歴史の中では明らかにプラスに作用していたのです。

で、ボクスターが空前のヒットとなるなか、986では時間をたっぷりかけたイヤーモデルごとの慎重なスープアップを図って、モデルを進化、熟成させていったわけで、この986→987への軌跡はまさにポルシェらしい進化である、と思いたいですw。

というわけで、ボクスターの名車ぶりにほだされて、いつまで経っても911に戻れないこの私(笑ってやってください)。でも、別に戻る理由もないわ、と考えております。

そりゃ911はポルシェ乗りの王道にして正統ですが、実際にはもろにセレブの持ち物。空冷時代には適度に値落ちもあって入手しやすかったのを勘違いして庶民が手にできたのですが(私のことです)、5000kmで終わるリアタイアの寿命をみればわかる通り、誰にでも所有できるようなシロモノでもございません。

それもこれも、ボクスターの完成度の高さに接して思うことです。もれなく屋根開きがついてくるうえに、あのボディ剛性。一番デカいのは値オチの激しさでしょうか(やっぱし)。さらにここへきてスパイダーの展開や、981以降、ポルシェ入門編とはいいがたい内容の向上が見られて眩しいくらいです。

GTSの追加や、スパイダー4.0の展開などを見ていると、どうやら911とは違う方向へと歩み出しているのがつよく感じられて、電動化を前に最後の徒花を咲かせているのでわないか、と想像されるわけです。

この辺りはシリーズ終了後に評価が出ることでしょう。

ガレージにこのような2台を並べるのは、マニヤの夢というものですが、この組み合わせでも実は困る(爆)。それでもどちらにも決めかねる魅力的なラインナップですのう、と日夜この2台を並べて鑑賞しております(好きなんですねぇ〜)。

ちなみに私の987。ボトムエンドのトルクの増強がいちぢるしく、一般路上での使い勝手が非常に気持ちの良い仕上がりとなっております。電気とアブラのハーモニーであるというウワサ。

いまや底値を打ってビミョーに値上がり中の987ですけれど、そんなにいいのなら、今のうちに買ってみようか、とお悩みのそこのあなた、個体は日ごとに減ってきており、市場に出てくるのは明らかに減少傾向。

動くなら今ですぜw。

 


立春と同時にお手入れをおこなっておく(ばか)

2021-02-06 10:18:35 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

クルマ好きにもいろいろいて、それこそ千差万別。オーナーの数だけ、クルマのかわいがり方のスタイルがあると申せましょう。そりゃそうだ。

洗車もそう。まあ世間イパーンの傾向としましては、「新しいクルマほど、こまめに洗車されまくって、コキズがそこら中につきまくるのが納車から3年目まで。

新車の塗装肌を維持したい、というのはすべてのドライバーの望みですが、これを維持したいと願うジョーネツがモーロ、裏目にでるわけっすw。

それ以降は慣れもあって、洗車の頻度は徐々に減るものの、今度は洗車そのものもおざなりとなって5年、色々とやれと飽き(爆)が見えてくる7年と経るうちにいっさい洗ったりせず、気がつけば売却という始末(爆)。まったく皮肉な現状ですが、そんなところでしょう?

また、ここで忘れてならないのわ、洗車だミガキだ、といってクルマをいぢくればいぢくっただけクルマにはダメージが入っているというイメージを持つことも大切ですw。

いやあ、やってる本人の実感なんですから、ホンモノ(爆)。事実です。

かようにカナシー末路をたどるのがクルマの使われかたの常道。FBや、ブログなどに「洗車しました〜」だなんて、よく書かれていますけれど、他人から見るとこれほどつまらないトピックもそうわございません(爆)。この記事もそうっすよね(爆死)。

や、こんなの良し悪しではございません。世間一般の、これがスタンダード。まあ、みなさま通る道w。

私の場合はもうちょいしつこくて(爆)、ひと月に一度はインテリアもフキあげておりますし、ホイールやタイアも、たとえ乗らなくとも水拭きで「お清め」しているくらい(基地外)。ボディ洗いだけは水をかけると一瞬で凍っちゃう関係でムリ。ふりかえれば去年の10月くらいから洗っちゃあおりません。

クルマのお手入れ、といったときにはおもにボディのことを連想しますが、2の次。じつは、窓のクリアさがもっとも重要なポイントでして、フロントグラスとサイドウインドウさえスッキリしていれば、ボディがドロドロに汚れていても、クルマの印象は基本、キレイだ、ということになるのです。

ボディなんか、乗ったら見えませんから〜w。

乗車前後のウインドウスクリーンの「お清め」は乗る前と後のルーティーンワーク。これには「窓フクピカ」オンリーで対処しております。カインズオリジナルや、他社製の同様プロダクツも試しましたけれど、ふきあとが残らない一点で、これしかないと思います。

ステアリングやシート、操作部分のテカリもゼッタイに許さないことにしておりまして、それこそドライビンググローブの装着は当然として、乗り降りの際に負担のかかりやすいシートバックのサイドサポート部分に触れずに乗降するワザは、寝入り端などに訓練する始末(ヘンタイ)。

市販の薬剤を使ってしまうと、ミョーなテカリの原因となってしまいますから、インテリアに関してはクイックブライトのみ許可(!)として、2.5クオート入りをもっぱらご愛用でございます。この巨大なやつがだいたい2年でなくなります(驚愕)。

テカリの原因はホコリとアブラ。手や、服についたものが長年の使用でこびりついたり、体温で擦り込まれたりしてしまうのですが、徐々にこうなるので気がつきにくいものです。

それも5年目経過以降にひどくなるので、まあ新車のジョーネツがさめた頃合い(爆)にぴったりマッチ。放置プレーの結果、テカテカのピカピカなシートやステアリング全開で中古車屋に並んでいることも多いです。

幌の保守も欠かせませんけれど、この辺りはやりすぎるとタイヘンなツケが回りますから(爆)、あまり触れないようにしております(汗)。911カブリオレ時代には、スコッチガードという防水スプレーをぶっかけていたものです(爆)。

ボクスターは屋外駐車ではなく、ガレージにとめて、その上から純正シートカバーをかけて保護してあるので、今のところ劣化はほぼなし。とわいえ、こちらも消耗パーツでしょう。ですが、乗るたびに「かならず」開け放ってしまうので、見えない。

そもそも走行のコンディションには関係ない部分ではあります。

エンジンの直上に格納されることになっておりますから、開放時に熱的にはつらく、内部のさまざまなパーツも熱害でゴムを中心にヤレが進んでいることと思われます。ただ、走っている限り、フロントウインドウを越えて巻き込もうとする風にさらされる位置関係なので、

ひどい熱害、というほどでもないはず。

ちなみに、ポルシェのカブリオレ、ならびにロードスターが美しいのはほとんど奇跡であるともいわれています。

いうまでもなく、ミッドないしはリアにはエンジンが搭載されていて、その直上に幌が位置しているからです。そこへ水平対抗エンジンを可能な限り低く搭載することで、この高さ(低さか)がギリギリで実現されているのが奇跡である、と。

この一点でもポルシェのリリースするオープンカーには投資、ぢゃないわ(笑)、お金を払う価値があると思います(きつぱり)。

ペダルにもお手入れをかますのは常識(爆)。中古車やが一番、注意を払うのがここなのだそうです。クルマ全体の程度を如実に語るパーツです。

ボクはペダル直下に新聞紙を広げて、歯ブラシを使ったりしております(ご苦労さん)。

メーター類には極力手を触れないようにしておりますが、それでもこのクルマはロードスターです。放っておくとまあタイヘン。ほこりまみれになっているのを放置するわけにもまいりませんから、こちらはメーター全体をプレクサスでフキフキして、コーティングしてあります。

これを処理した場合には、ホコリそのものがつきにくくなって驚愕。帯電が防げるようで、アクリル板が貼ってあるだけのもろいメーターパネルにはオススメの処理です。アクリルレンズつきのヘッドライトにも有効。

プレクサスは、US AIR FORCE御用達。戦闘機のキャノピーのクリーニング、ならびにキズ消し、ミガキに用いられている、というわけでミルスペック取得済みという触れ込みですが、さすがにすごい性能です。アルミホイールやフロントウインドウに使う裏技もあって、楽しめますw。

987からは、メーターの背後にみえる部分にネットが貼られていて、スポーティなフンイキっす。スパイダーではこのメーター上のひさしがなく、軽量化をアピールしているのが笑えます。ほぼ、カンケーないと思うんだけどw。

こうしてインテリア全般なんか清めてみた(爆)ところで、クルマの価値はなにも変わらない、どころかそこかしこにキズつけちゃったりして、むしろ価値を落としているわけですが、なにオーナーがキモチよければそれでよいのです。

この領域はクルマを「愛でる」ということになってしまい、まさにヘンタイの世界(爆)。一部のみなさまにしか理解されない領域です(涙)。

ボクスターの萌えポイントのひとつ。立ち気味のリアスクリーン。986の初期型では、まだビニール製だったものが、今ではしっかりしたガラス製、さらに熱線まで仕込まれています。パンと貼った幌に立ち気味の小さなウインドウが映えて、クラシックな雰囲気を醸している、ってのがたまらないっす(ばか)。

ちょこんと屋根が乗っかっている感じね。ホロの後部にかぶさっている鉄板がホロカバーの役割を果たしているわけですが、デザインが明らかに破綻しているのがお分かりでしょうか。イタリヤ人だったらゼッタイ許さないレベル(爆)。

ドイツのイモっぽさが唯一露呈しているポイントでしょうかw。

964のカブリオレでは、幌の上部にさらに仰々しいカバーが被せられているわけですが、これはかえってカブリオレらしくてよい。幌馬車のイメージすらただようわけでw、クラシック。そもそもデザインの破綻などは考えなくてもよいレベルです。

せっかくいくつものモーターを動員して電動で屋根を開けられても、いったんクルマを降りて、このカバーをロックつきの念入りなボタン操作で装着してから走り始める、という儀式のようなことを乗るたびに行うわけです。

スイッチに手を伸ばして、幌をあけてからカバーをかけて、再び走り始めるのに5分弱。カブリオレの場合には常にオープンルーフとはなりにくいか、というノリでした。

そういう意味で、ロードスターは屋根あき前提。カブリオレはクローズド前提なのだ、という説もあります。

ちなみに私はこの964カブリオレに9万キロ少々、乗りましたけれど、末期には幌の内張がダラーんと垂れてきてしまい、難儀したものです。張り替えも早晩、必要となったことでしょう。100万円前後の予算が必要だ、とされています。

ショーモデルのボクスタープロトタイプでは、デザイン破綻が一切ございません。そう、ホロ自体が装備されていないから、破綻しようもない。市販型ボクスターのあのモッコリカバーがなく、非常にスッキリしていますね。ウインドウスクリーンにも穴がないので、ホロがないのがバレてます。

プロトタイプでは、トランクの存在もアヤシイもんですw。

それでも987の現車では、上の画像のモッコリ程度。このレベルに収めているのが、テクノロジーの勝利というものでしょう。このパーツは、この後の981ではさらに進化して、なんと廃止されてしまい、ルーフ自体がホロのカバーに転用される、という離れワザとなりました。

デザイン的にはさらに飛躍したわけですね。コストダウンと軽量化も同時に実現した、ものすごい進化です。気になる方は981の現車をご覧くださいませ。

画像は、塩尻のI君の愛車。スッキリとして、プロトタイプに一層近づいているのがわかりますが、ミョーなリアスポイラーの処理はギモンです(爆)。リアスクリーン自体も987よりも寝かされている?

ハイマウントストップランプをどうしても埋め込まなければならなかった、という事情もみて取れるわけですが、美しいはずのアルミトランクのすべてが台無しになってしまっているわけで、なんとかならなかったの、と。

フェンダーの峰が987では曲面だったものがエッジになって、印象がだいぶ変わっているのもわかりますね。こういう、コンサバな進化がポルシェ流。

どこからどうみてもボクスターなんだけど、じつは、というのが萌えポイントですね〜。

キズで曇りがちなビニールのリアスクリーンには964カブリオレに乗っている頃から悩まされてきましたので、ガラススクリーンのありがたみも骨身に染みて理解できるわけっす。

今でこそガラス製のリアスクリーンも当たり前の装備になりましたけれど、ここへ至るのにも苦難のプロセスを経て徐々に進化してきているわけで、そういうのを振り返るのもまたよし。

ビニールのウインドウはユーノスロードスターでも採用されていましたけれど、当時は珪藻土を使った、コンパウンドに似たミガキ材が高額で売られておりました。やりすぎてスクリーン自体が薄くなっちゃったりしてね(爆)。よい思い出ですw。

いまだに日焼けして風化しちゃった、当時のリアスクリーンをつけたまま走っているキタねーロードスターなどを見かけますが、安全上の理由から交換をお勧めしたいものですw。ガラスに換装も可能なんですってね。

有名な、左手で操作するルマンスタート由来のキーシリンダー周りやライトスイッチなどもフキフキして、完全なマット仕上げとしてあります(ヘンタイ)。

こういう頻繁に手が伸びるスイッチがベタベタだったりすると、イヤでしょう?

シートで一番ストレスがかかる部分です。ドライバー側のサイドサポート部分。クッションに塗られた塗料がバキバキに割れて、再塗装されたりしている個体が多いかと思いますが、うちのは新車以上のコンディションとなっております(なわけないから)。

クイックブライトで軽く何度かに分けて洗い、タオルでふきあげてやると、柔軟性もずいぶんと戻ってきて良い感触が戻ります。

クッションに施されているのはごく薄い塗装で、そこへ体重がかかったり、擦れたりするわけですから、中古車のこれまでの扱われ方を見るのにはうってつけなパーツです。

10年も使えば、まあ9割以上がヘナヘナに変形して、スポンジというかウレタンが落ちてブヨブヨしてしまっているのが普通。僕は、ささっと急いで乗り込まないで、足の置き場所に注意を払いながら、ステアリングやサイドブレーキノブにつかまったりして、ゆっくり時間をかけるようにしております(爆)。

お尻からねじ込んでしまうのも手か。あと、ジーンズを履いて乗らない、ってのもポイントっす。中古車買うときに、ここが異様にキレイな個体は樹脂で埋めて、うえから塗り直してある場合がほとんど。つまり、手入れの効かない「全損」という意味です。

ボクスターのサイドサポートはキツ目で良好。ベーシックモデル(いっちゃん安いやつ)で標準のアルカンターラの座面もヘタリとは無縁。表面の塗装に気を遣わないといけないレザーシートなどに比べて、耐久性では遥かに勝ります。

一旦、座ってしまえば、ポルシェが「世界一の座りごごちである」と豪語するゼツミョーなフィーリングが待っています。ランバーサポートの張り出しがいまいち弱目なままなのもポルシェの伝統。

930時代からクッションの面圧チューニングは現行でも変わっていません、多分。

有名なCOACH製キーホルダー。Aさんに懇願して、アメリカで買ってきてもらいました。当時の流行りで、90年台のポルシェ乗りの間ではポルシェにはこれしかねえ、と言われておりました。

現在のようなイパーン認知以前のCOACHでして、現在のようにコーチジャパンの路面店など存在せず、セレクトショップや百貨店のごく一部でしか展開されていないマイナーなブランドでした。

当時はキーケースなんて、国内はおろか、本国の生産地でもすでに激レア状態だったので、現在では完全に入手不可能でしょう。

もう30年も使っているものですが、こちらもクイックブライトでフキフキし続けてマットなままの仕上げです(爆)。水分補給だけでわヒビが入りそうな気もしますけれど、たっぷりとオイルを含んでいる様子で、柔軟性もあり、問題ないご模様。袋状になっていてキー本体を格納可能なのもミソっす。

ヲイヲヒ、念入りなのとアンタがヘンタイなのわさすがにわかった。でも、なことしてなにになるの?とお考えのそこのあなた。ごもっともでございますw。

でもね、私の場合これが効くんですよ。手入れの時間がキブン転換となる場合もありますけれど、入手から10年も経とうというのに、いまだにクルマの細部で新しい発見があったり、そういうことだったか、といって膝を打つ場合もあります。

ルームクリーニング(通称、ルークリ=なんでも略すなよ)で、プロに投げてもなにも残りませんし、自分で苦労して作業してないから、クルマのあつかいもぞんざいなまま。これはこれで良いのですが、つまらないw。

というわけで、寒さも緩んだ昨今、どこか遠くへ、とまいりたいところながらそれも叶わず。みなさま、もう少しの辛抱ですよね。お互いこらえましょう。

 

 

 

 


寒中お見舞い申し上げます! 極寒のなか、オープンエアをたのしむ(ばかともいふ)

2021-01-30 18:49:01 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

いやはや、暖冬気味とはいえ、こちら長野県中部では毎朝、順当に冷え込んでおります。それでもマイナスひと桁台に収まっているので、ヒジョーにラク。

こういう極寒時には、ひきこもって確定申告の準備でも、というのが真っ当なところですけれど(爆)、そんなのとっくの昔に片付いております。

バッテリーに厳しいこの季節、こんな寒さの中でこそ、ボクスターを引っ張り出してチャージをしておきますw。

と、これは一瞬、911カブリオレか、となりそうですけれど、つい最近、なぜか公開された故フェルディナントピエヒが企画したという伝説のロードスター。企画のみで終わって、ボツになったという悲運の一台ですが、小排気量のエンジンをミッドシップマウントしたミニボクスターという性格づけだったそうで

キモチはわかるんだけど、ボクスターがスパイダーなどをリリースしたりして抜かりない展開ぶりでしたから、ショーバイとしてどうなの?という判断だったのでしょう。んま、ボクスターのサブというのでは現実味を帯びにくかったか。

細部を見るとミョーに現実的に造られているので、おそらくご本人には「納車」されて、実際に走らされていたのだと思われる雰囲気。ですが、このままの装備では、風の巻き込みがひどく、200kmh以上は出せなかったことでしょうw(オープンでそんなに出すなよ)。

シート背後の詰めが甘いというか、防風装備がされていません。どころかホロの存在もアヤシイもんです。フロントにはホロの受け穴が空いているので、存在はするがスパイダーみたいな緊急避難的なアレ前提なのかもしれません?

550のリバイバルをやりたかった、ということらしいですが、そりゃごもっとも、だとしても「ボクスターぢゃ、ダメなんですかっ?」とレンホーにツッコマれそうw。

550は、機能に徹したうつくしさですから、カッコ良いとか悪いとかではなく、「速く走る道具」なわけで、ホレたりわしませんが、ボクスターコンセプトにはホレる(爆)。そういう道具以上のなにかを持っていた、ということでしょう。

小型軽量、ということわ2リッターまたわ1.6の4気筒フラット4搭載で、マツダロードスターとの真っ向勝負、ということになったことでしょうが、価格面から、おそらく完敗w。実現すれば、乗り出し500前後になったはずですが、顧客層はいっこうに見えてこないまま、とw。

ただーし、限定550台wで800〜900万円、とくればまあ3分で完売という騒ぎとなったことでしょう(爆)。

画像では911にも積まれているスポーツシートや、ピエヒ企画なだけにR8のシフトゲートなども見えていたりしてワクワクしますけれど、個人的にはボクスターのショーモデルを出してやれば、こちらは3000万円でも発表以前に完売でしょう。

いやはや、カッコ良い!!というか、このかっこよさのエッセンスはどこからどうみても550由来ですね。コンセプトモデルならではのスリムな印象。そいつが初代から最新型まで、一連のボクスターの市販型にもしっかり落とし込まれているのを感じます。

実際のボクスターはプロトタイプに比べて、安全面の理由から肥大したとか悪口いわれてるみたいですけれど、そんなの当たり前。ショーモデルにはトランクや安全装備はもちろん、ホロすら装備されていなかった関係でスリムなシェイプが実現しているのです。

この市販型の現実的な車重はむしろ幸いしてエンジンパワーとの絶妙なバランスが生まれて、速すぎず、遅すぎずのボクスターの乗り味につながっています。

ボクスターエス、またわ911への階段をいつでも登れるように格付けしてあるのもまことにショーバイ上手なところで、911とのコンポーネンツの共用に始まり、このボクスターは歴代、本当に巧く造りこまれているのを感じます。

画像はポルシェドットコムよりお借りいたしました。

スパイダーの派生は想定外でしたけれど、じつにこのモデルのリリース以降、ボクスターは911のサブ、という位置づけではなく独自の路線を歩み始めたのだと思います。

コンポーネンツの一部共有は変わらないものの、パワーや車格面、ドライバビリティで「911を超えない」、という不文律を取り払ったのが明白。実際、25周年を機に4リットルNAエンジンを搭載しちゃってるし。

96のデビューから2021年の今になって振り返ってみますと、本当に真っ当に進化している事実には感心しきりです。4気筒化でいよいよシリーズも終焉するのかと思いきや、4リットルの6気筒搭載やGTSの展開。などなどロートスターとしてのツボを押さえている、とそんな印象。

そんなことを思いながら、今日は近所まで暖機運転を行いますたw。

水温を上げて、タイアも温まったところで、帰宅、というはなはだ物足りないものでしたけれど、満足。この厳寒期のピークにオープンカーというのは普段よりも満足度が高いっす。アガるわ〜(勝手にアガっとけば)

ロードスターってのは、こういう、どこにも行けない時にもしっかり心身に効いてくる稀有な乗りものである、と気がつく昨今。ううむ、ありがたや〜(爆)。オーシャンブルーのホロとホワイトのボディカラーのコンビネーションが萌えポイントっすw。

550のおもかげは、主にボディシェイプでしか感じとれませんが、じつはメーターパネルの配置もそのまま受け継がれています。ボディシェイプも初代986では、550らしく、もうちょい直線的だったのですが、この987ではじつはフェンダーではなく、ドアの厚みが薄くされて、先代にはなかったコークボトルシ

ェイプが強調されています。グラマラスに見えるのはそのおかげ。

このあとの981では細部の曲線がスクエアなエッジとなって、シャープで凝った印象に変化しましたから、シリーズ中でボクスタープロトに一番近いシェイプを持っているのは987となった、というのが自論です(ご勝手にどうぞ)。

比較的短命に思えた981ののち、意味不明なデザイン意匠が多く、4気筒化でインパクトに欠ける最新型に至るのですが、総じてコンサバなスタイルを維持したまま進化しています。この先はE Boxsterに進化するのでしょうが、内容はともかく、スタイルには興味ありです。

どうせキープコンセプトでしょうがw。

私の987も今年の秋口には車検ですが、なに、納税の儀式としか捉えておりませんw。それまでにはトクイチオートでタイアを新調して、さらなるリファインを目指す予定。できれば981のエスあたり、と考えないでもないですが、乗り換える理由も特にないときているw。

TIP-Sの乗り方もようやくわかってきて、楽しさ倍増。はやく遠出をしたいものですのうw。

 


ひさびさに秋晴れ さっそくボクスターを動かしておく

2019-09-25 19:30:19 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

いやはや、ことしの気候は湿気まみれ。不快極まりない日々が続いておりましたが、そこはそれ。手持ちのリネンの服を総動員して対応しておりました。こんなの4ヶ月くらいの夏休みでも頂戴してやり過ごせれば、とも考えるのですが、そんなはずわございません(爆)。

彼岸明けのここへきてようやく謂れの通りに「空気の乾いた」秋晴れがやってまいりますた。

大きめな高気圧が張り出してきて3日ほどの晴天がつづく、という予報ですから、そうなればボクスターで温泉に繰り出して遅い夏休みでも、などというのは絵に描いた餅でございやす(落胆)。例年通りですね。

なものですからムリやり時間を作り出して近所のワインディングへと繰り出します。トーゼンですけれど、全線貸し借り(爆)。

うちのボクスターは車検上がりのパリパリ(完全意味明瞭)。動かすたびに清々しい気持ちになる仕立てなのがジマンです。え、なにが清々しいの?と思われるでしょうが、トクイチの顧客以外にはわかりません(爆)。

クルマにとって帯電を解かれる、というのがこんなに効くのか、と感動すらいたします。

私のクルマに搭載されるTIPTRONICと呼ばれる5速ATは、けして崇められられるタチのものではない、ごく平凡なトルコンATですけれど、制御が異様にスポーティなのと、丈夫なのだけは取り柄(爆)。そこへトクイチオートのファインチューンが施されたからにははっきりいって別物っす。

TIPのプログラムはDレンジの50kmh以上では5速に放り込んでしまうポルシェらしからぬ躾でございますから、フツーの個体で一般道をフツーに流していた場合には、たとえば前が突然空いて、40kmh程度からの加速、それもキックダウンさせるほどは踏めない。などというシーンでトルク不足に陥ってしまい、

加速のたびにもどかしい思いをする、だとか、2速発進がデフォルトなおかげで、ボトムエンドのトルクが思い切りためされてしまい、やはりパンチ不足。などというのがボクスター+TIPのあるある。

この一点で不人気モデルとなっており、非常にお安く買えるのはメリットちゃあメリットですぜ(ほんとう)。

エコでいいぢゃねえか、というのもごもっともですけれど、そこはポルシェのロードスターですよ。トルクがついてこない限り、そんなの眠たいクルマである、という印象を抱きがちとなってマイナス要因です。

もちろん2000rpmから上ではいかな重めのボクスターでも排気量が2.7リットルもあるんですから、トルクがついてくるので無問題。

実にこの1000ちょぼから1500rpm近辺でのドライバビリティがどうなのか、というのがリニアリティ、という形容詞に結びつくわけっすね。

そこを攻めてある、というかそこにも効いているのが今回のボクスターの仕立てでございやす。商品名スーパーチューン(!)。5速50kmh。1500rpmがキモチよいボクスターだなんて形容矛盾もはなはだしいわ、と

お考えになるそこのあなた、正しいです。ですが、世の中それだけでわございやせん。

あのトクイチがスーパー、というのですから、そりゃあただものでわございやせん。詳細はここでどんなに私が語ってみたところで、本当のところはみなさまには伝わりません。

クルマが本来持っているはずのパフォーマンスをホンキで味わいたいな、とお考えの場合には、「ご自分の」クルマをトクイチオートへと持ち込んでみることを強くおすすめいたします。

1000万円のクルマを買って、700万円分のトルクしか出ていなかったらご不満でしょう?あ、これ1500rpmでのオハナシ。つまり、踏めば速い、とそういう次元のお話ではございませんので、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 


気がつけば立秋! 不思議な車検

2019-08-08 17:24:14 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

みなさま、暑中お見舞い申し上げます。といいたいところながら、暦の上では今日から秋!ということわ、残暑お見舞い申し上げます、でございますね。

今日はおあつらえ向きに17時を回ったところで、禿げしい夕立に見舞われて気温イッキに急降下。33度から23度へと下がって、まるで別世界。なんとも清々しい限りでございますが、このような暑さにはなれるということがございません。

画像は、2013年の鳴子温泉で遭遇した初雪の画像。涼しげでございますね〜(爆)。つうか、凍りついてるし!

さて、うちのボクスター、通称僕ちゃんは生産から11年。987と呼ばれたシリーズの前期型、最終モデルですが、距離5万キロ弱。ここまでさまざまなシーンに持ち込んで楽しんでまいりました。

距離はまだまだだけど、そろそろアレかねえ。997にでも移行して、またやってやるか(ナニヲ)などとぼんやり考えていたのですが、トクイチオートから提示された「ファイナルチューン」なる仕立てを🅱️子さんで味わったが最後。

クルマ乗り換えてる場合ぢゃねーわ。となったのですた。

古くなったから乗り換える、というよりも飽きたから乗り換える、実際はそんなところでしょうけれど、クルマが本来持つポテンシャルを味わわないまま飼い殺し、あるいは手放してしまっておられる方のなんと多いことでしょう。

本当にもったいないことです。

今回のソリューションはサスペンション、ボディ周りにいちぢるしく効いております。B子さんの例でゆくと、ユルユルだったところがピシッとしまってソリッドな感触が戻ってきた感じ。サスペンションもタイアからの入力を

巧妙にいなして、そいつを弾性たっぷりのボディがさらにいなす、という理想的な仕立て。なぜ、どうして、というのは私には全く理解不能なのですが、現実にいまのトクイチオートの到達点はこれ。動かしようのない事実です。

入庫したクルマがこういう姿になって出庫してゆく、とそういう事実だけがあります。まあね、ご自分のクルマがこうならないからには、理解不能でしょうけれど、手元の一台をながく、とことんたのしみたい、というオーナーにはうってつけです。

ボクスターはロードスターに分類されます。カブリオレとちがってオープンを前提に企画、設計、製造されたクルマですから、特にこのチューンの特徴が出たか、という印象でございやす。

フロアパン全体が強化された印象が強くあって、路面からの入力がここちよい。こんな車検があって良いのでしょうか?オーナーの私にしてからが、信じられない仕上がりでございます。

ちなみにこの仕立ては乗れば乗るほどコンディションが上がってゆく、とのことですから目が離せません。つうか、はやくじっくりと味わいたいところです。できれば600kmほど。

このような車検があって良いのでしょうか?純正パーツ以外になにも装着していない。ただの調整でもって、クルマをここまで仕立て上げてあるわけで、不具合のでようもないというからすごい。今回は、エンジンオイルもスペックが変わりましたし、ATFも換装。

タイアのエアももちろんバージョンアップ。そういう要素の総合でうちの僕ちゃんもここまできた、というわけです。

997も991も981も遠く霞んでしまった秋の初めでございました。

 


やはりきたか!!ボクスターに6気筒復活

2019-06-29 17:51:03 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

どかーん、シリーズ名718、型式名982と呼ばれている現行ボクスターさまは、ミッドに4気筒エンジン搭載でここまでやってこられました。が、やはりというか当然というか、ここへきて6気筒エンジンが搭載されたモデルが発表されますた。

ボクスターといっても別格あつかいのスパイダーに載せられたというのが今回のモデル追加ですが、なんとNAの4リットル搭載だというから、さまざまな面でニュースです!

ボクスターのスポーツカーとしてのパッケージは911よりも圧倒的に上なのはよく知られた事実ですが、ポルシェのラインナップ上、ボクスターのパフォーマンスは911をけして上回らない、というのが伝統です。というか社会のルール(爆)。

このお約束は、倍のプライスタッグを下げて売られる911の存続のために守られなければなりません。911をあの価格で販売するためにはけして侵してはならないパフォーマンスの壁がボクスターには生まれながらに立ちはだかっているのです。

ポルシェもショーバイなわけ。といって、諦めていた、というか、お互いにすみ分けていたわけですが、今回の4リットルスパイダーのリリースはそれらの呪縛から解き放たれた印象。

ボクスターのパッケージに4リットル400hp超のパワーユニットを積んでしまった時点で禁断の果実。ボクスターと911のあいだに長年あったヒエラルキーを自ら崩壊させた、というのがこのモデルの意味です。

もちろんスパイダーは並みのカレラよりは高額なわけですからパフォーマンスは上なのが当たり前だろう、というのはありますけど、それでも画期的。というかバーゲン(爆)。

スパイダーだからいいだろう、というのでもなく、911とボクスターは明確に別々の道を歩み始めた、というのが正確なところか。

ボクスターのリリースからは、はや23年が経過しておりますが、このように進化するとはまったく予測不可能でございました。

ふりかえりますと、そもそものボクスターの誕生にはユーノスロードスターの世界的な成功が深く影響していたと思います。ロードスターが爆発的に売れて、マーケットの存在が明らかになったからこそ、ポルシェのような弱小がオープン2シーターのリリースに踏み切れたのだ、というのが推察されます。

ボクスターの成り立ちでは、フロントセクションを911との共通としてコストを下げながらも、パフォーマンスは徐々に改善されたおかげで、モデルが継続できた、というのがデカイ。

ロードスターは、どちらかといえば地道に進化を遂げて、いまや4世代目。つい先日30thアニバーサリーモデルをリリースなさった、とのことでご同慶の至りですが、パワーに走ったりせずに、ブレないコンセプトには敬服するしかないです。

ものすごい不況下でも生産が継続されたのもリッパ。

これに対比して、ボクスターの進化もまた徹底的にコンサバ。が、コンセプトそのものは不変でもスパイダーのようなスペシャルをシリーズ化させたりしたのはポルシェの面目躍如!

ここへきて、さらに911の呪縛からも解き放たれたというのはボクスターにとってはまた新たな展開なわけです。

内燃機関が風前の灯火となったこの風潮の中で、今回の4リットルスパイダーのリリースは最後っ屁に近い画期的な発表であった、といって梅雨のさなか、喜んでいるところでございます(自分にはカンケーないが)。

 


10連休、ってなに(爆)?ボクスターでリフレッシュを図っておく

2019-04-25 19:16:13 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

さて、世間一般では毎年恒例のGWに突入。私の仕事は、ホテルにいてお客様をお迎えすることですから、最繁忙期でございます。もちろんおやすみなど1日もございやせん。どころか、年明けからここまで、休日が一切ございません(きつぱり)。働き方改革ってなに(爆)?

10連休、さらに通常と同じ賃金が支給されるだなんて、うらやましいかぎりでございますが、私の日常など、とらえようによっては毎日がお休みのようなものですから(爆)、レキシ上でも稀に見る10連休のここは年に何度もない書き入れ時である、と捉えて200パーセント程度の出力でがんばっております。

春らしい、どころぢゃない、初夏を思わせる気候にも恵まれている関係で、このところ近所の買い出しにもボクスターを動員する始末。あ、もちろん短距離で止めるようなことわせずに、きっちり排気管内部の水分、ないしはカーボンを吹き払う儀式を含んでおります(爆)。つまり寄り道。

こいつに乗ってリフレッシュしながら日々をやり過ごしております。

距離そろそろ50000km。7年でこれってのは、私としては異例にすくなく、情けないかぎりですが、遠くまで行く時間がないんだからしゃーない。ただし、けしてしまいこんではおりませんで、週2のペースを守って真冬のオフシーズンにこそ動員していたのは長年の恒例行事。

口さがない友人たちからは、まだ乗ってるのかい、などとといって訊かれるのですが、なにいってるの、といって逆襲の嵐(爆)。

ボクスターの基本コンセプトはコンサバそのもの!最新の982にも6気筒エンジンの搭載がウワサされている通り、96リリースの初代からコンセプトは変えられておりません。ここがボクスターのコアな価値です。あとはどのモデルでこのポルシェのロードスター、フラット6、ミドシップ

というコンセプトを味わうのか、というのだけが命題なわけ。突き詰めれば、シュミでもつしかない2シーターのロードスターにいくら払えるのか、というカネの問題(爆)。

最新の4気筒でも良いのですが、まだ高い(完全意味明瞭)。911のほぼ倍速でお値段が下がるボクスターでは、中古こそが狙い目。そりゃ誰だって新車は欲しいんですけど、値落ちの激しさを考えるとアホらし。

派手なロードスターだということもあって、距離が伸びていない個体が多く、美味しい物件も多数ころがっています。しかも、年中通して!

そんな中でもほぼ完成形であるといえる第3世代、型式名981がもろに買い頃を迎え始めております。初期型だと400を切るあたりまで降りていらっしゃいました。

987の頃から、ポルシェのオプション地獄は有名でして、あれもこれもと選びだしているとあっという間に500万円のオプション代金だった、などというのがザラ。中古車となって市場に出た場合には、これらはほんの数万円高に落ち着いてしまう場合がほとんどですから、ポルシェ、

特にボクスターあたりの中古は美味しいのです。2000万円級の911カブリオレと同等のマテリアルが使われたオプションてんこ盛りのボクスターはそれこそ新車時には1000万近辺のヲ買い物だったはずで、ていねいに扱われているのもプラス査定(爆)。

現状でも市場にはこのような個体が目白押しですけれど、ハタと気がつくのは、どれもうちの僕ちゃんと基本一緒ぢゃん、ということです。

そうなのです。モデルチェンジはするんだけど、キホン同じもの。連綿と繰り返してきたキープコンセプトの賜物でございます!

旧型のリファイン版が最新型として売られているだけで、基本のコンセプトが全く変えられていないのがこのモデルなのです。トラッドアイテムともいえるか。

ですから、お気に入りの一台を納得ゆくまで仕上げてある場合にはタイムレスに乗れるのがこのモデルだということに気がついてからは、ここまでほぼ車両購入分の金額を整備につぎ込んでまいりました(ばか)。

すばらしい仕上がりというか、入庫のたびにコンディションが上げられてきているので、今が最高、ってのは🅱️️子さんと一緒です。あ、自画自賛御容赦。

というわけであと5万キロほどは手元に置いて楽しむかな、と計画を練っているところでございます。最新型との違いを決定づけているのはミッション。TIP-SとPDKの違いは比較にもなりませんが、乗り方の問題です。どちらがどう、ではありません。

9月の車検もヒジョーに楽しみにしているところでございます。トクイチオートの車検というのは、コンディションが必ず上げられて手元に戻るのが通例ですからね。嗚呼、タマランチ会長!

 

 私も少年時代からの自称ポルシェマニヤ。ヘリテージとしての911にももちろんアコガレるのですが、ボクスターのリーズナブルな感じにはどうにもかなわない気がする昨今。

巨大化して、1セット70とも言われるタイアサイズなうえに5000kmでお亡くなりになるリアタイアだとか、一定レベル以上での旋回のマナーの恐ろしさ、いちいち気になる運転のお作法などなど。ボクスターとの比較だけはしてみるのですが、はっきりいってCP悪すぎでございます。すでにアチラがわ(爆)。

というか、CPなんて言ってる時点で、私には911オーナーになる資格などないのです(爆)。そもそもそういう人の持ち物ぢゃないんだかんね、というポルシェからの強いメッセージを感じます。

987ボクスターからの乗り換えで現実味を帯びる購入対象は、997後期のPDKカブリオレあたりですが、発売からはすでに10年経過してしまいますた。

タマもここへきて枯渇してしまい、4〜5オーナーものの出がらしみたいなのばっか。クーペはまだマシかもしれませんが、もれなく屋根あきのうえにリーズナブル感これでもかのボクスターとは比較にもなりやせん。

同予算ですと、981のボクスターSに行けちゃうあたり、まことに悩みどころ、中華、非常に楽しい毎日でございます。以下次号。

 


山の緑に埋もれに出かけてみる

2017-09-13 20:48:29 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

すでに9月もなかば。

標高によっては、そろそろ山の木々も緑から黒、やがては赤や黄色にという頃ですけれど、緑がまだ拝めるうちに出向いておこう、と考えまして、今日は山に分け入ってみますた。

ボクスターで山道に出向く、ということになれば3のアクセルオンで抜けるRが欲しいところなのですが、本州にはそうそうない(爆)。思い立ったのが10時過ぎで、夕方までには帰着しないといけなかったのですが、今日は平日。

一本道でペースを保てないので有名なR158という、岐阜県境に近いルートを辿ってみました。目的地は上高地のちょいと手前、乗鞍の中腹に位置する白骨温泉っす。

泉質は申し分ないし、立地も素晴らしいのですが、冬場のアクセスは難あり。日本一の山岳地帯のど真ん中であると言っても良い位置関係ですから、今のうちに出向いて味わっておこうというわけです。

このお風呂はお世話になっている温泉ブログでの評価が殊の外高かったので、期待しておりましたがまったく期待通り。

ドアドア2時間でこのお風呂に浸かれてしまうのですから、信州は良いところでございます。

山はドイツのような黒い森に変容しつつありました。

所々で紅葉の気配なども感じられて、極上のドライブ。今日はペースカーも少なく、比較的快適でしたけれど、やはり昼間はドライブというよりもただのガマン大会ですなあ(一部意味明瞭)。

よきかな、秋の信州。そろそろ湯治の計画も立てたいところですが、一応目的地は九州にきめますた。

例によって長湯温泉をベースに別府、湯布院、九重、玖珠、阿蘇界隈の名湯をめぐる旅っす。

 


パンは熱いうちに食っておけ−2 夏の夕方はオープンカー天国

2017-07-21 19:35:21 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

さて、7月も終盤。各地で暑苦しいマツリが執り行われておりますが、この暑いさなかにそんなに騒いぢゃって大丈夫なの〜、と他人事ながら心配な昨今。

このところのマイブームは、ボクスターを夕方に引っ張り出して、新しいタイアを愉しむこと(爆)。

そりゃあそうです。使い始めたタイアは日々劣化してゆくのですから、1日たりとも置いておけない(ヒマなのかよ)。もうね、寸暇を惜しんで、という状態です。

夏の夕暮れ、といっても完全に暗くなってしまいますと、ムシとの衝突が避けられずに、精神衛生上よろしくないので、午後6時前後から1時間ほどが勝負。完全に暗くなる前に帰宅、というのがルールですから遠くへは行けませんが、なにこのあたりは走るのには事欠きませんて。

Dレンジに入れっぱにして、流すのが極上。前回の整備以降、発進時のトルクがすばらしいので、ボクスターSみたい(ほんとうかい)。車載の温度計では27度でも、梅雨明けと同時に空気が入れ替わった印象で、湿気が失せてしまい、実は非常に涼しく感じられるので、極上。

ううむ、しばらく続きそうな日課でございます。

 


パンは熱いうちに食っておけ(爆) Michelin Pilot Sports 2

2017-07-04 16:19:30 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

画像は、輝かしい「N1」刻印。さよう、ポルシェがタイアメーカーに与えた、認証マークです。キホン、ポルシェのクルマにはこの刻印のあるタイアを履かせなさい、というご託宣でございます。

そいつを履かせていただいたうちのボクスター、通称僕ちゃんを今回はトクイチオートから引き取って参りました。

新品タイア、それもN1刻印入りのものを慣らしながら、だなどというのはまさにレアな体験。しかもテクノフィットと呼ばれるトクイチオート謹製のバランスとフィッティングが施されているのですから、通常のタイア交換とは意味が違います。

ううむ、ヒジョーに楽しみだわ、と言ってタイミングをうかがっていたのですが、いかんせんこのところ忙しい(涙)。

延ばし延ばしにしていたところにやっと日程も決まり、ワクワクしていたところへ、なんとあのAさんから連絡があり、トクイチに用事があるからクルマを持ち込んだ帰路に、ボクスターに自分を乗せて長野へ帰還させよ、と(完全意味明瞭)。

断れるわけもございませんから(爆)、あのAさんを助手席に乗せて、250kmのドライブを敢行して参りましたが、いやあクルマに助けられますた!

画像は、987ボクスターの黄金分割比といってよい、ボンネット、ルーフ、トランクのサイドビュー。

ううむ、マリーンカラーがニクい、と(自画自賛御容赦)。

通称、ア○ドラインビンスクールと呼ばれるほどに有名な、体育会系のドラテクを叩き込むことで有名な流派の「家元」を誇るAさんを横っちょに乗っけてドライブ、というのは私といたしましてもヒジョーにハードルが高い。しかも久々にお会いする、というのもあって、キンチョーしまくりでっせ(汗)

が、今回の仕上がりはすごかった!

いちばんきいたのは、新品のパイロットスポーツ2だとしても、そのほかのブレーキやバッテリーのメンテナンスなどなどの相乗効果でもって、クルマ全体が「嵩上げ」されている印象がさまざまなアクションごとにじわじわ伝わって参ります。

ここ、トクイチオートの整備の味わいどころでして、クルマは家電製品とは違いますから、置かれた状況に応じてクルマが見せてくれるさまざまなリアクションを味わううちに本当のところが見えてくるわけです。

特にすごかったのが、ブレーキ。

たいそうなお手間をおかけしたそうですが、その甲斐があった。

猫の飛び出しや、超高速からのブレーキングなどなど、リフレッシュしてみて初めてわかる領域のお話ですけれど、本当にすごいのが、ほんの250km程度の走行でもなんども実感できてしまったのですた。

タイアも走行200kmをこえる頃から、俄然グリップが増してきて、「あの」PS2のフィールが顔をのぞかせてまいります、がっ、隣に乗っておられるのはあのAさんですから、一刻も気が抜けません(爆)。

ちょうど夕刻のラッシュ時に当たる時間帯でしたので、いくつかある中から山越えのルートを取ったのですが、ここで2→3の全開を何度か試す中、すばらしいトレース性能を感じることができました。

アンダーもオーバーもねえわ、とのコメントをいただきましたが、本当にそう。

とことんオンザレールで、気持ち良い旋回を維持するボクスターのポテンシャルおそるべし。981いらないわ、と言いたい(爆)ほどの出来上がりでございます。さらに、今回は助手席に100kgもの重量物(爆)を背負っていたことを考えますと、そのパフォーマンスやおそるべし。

ボディのシェイプを含め、クラシックともいえるレイアウトに、とんがったところがどこにもない仕様のこの一台ですけれど、なんというか「程よい」。

現代の日本のこの路上環境でも一瞬でもパワーを使い切れる上に、あのサウンドと乗り心地を伴っているあたり、ひとつの落としどころではないか、といって盛り上がったことでございました。

竹刀でぶっ叩かれる(ウソ)というウワサのドライビングスクール主宰のAさんからも、これと言ったクレームが出ないまま(ほんとうかよ)250kmをやり過ごせたのもトクイチオートの整備のおかげでございます。

旋回中にここまで攻めたらいい加減にタイア鳴くでしょうよ、というレベルまで到達してもタイア鳴かず。

ボクスターに搭載される2.7エンジンと車重+Aさんという要素が絡んで、なんというか本当にキモチよいドライブです。

ほぼ新車時から、ここまで、連綿と施してきた整備が本当に効いているなあ、と実感することができます。

画像は、自宅前の道路。到着と同時に千曲川沿いに花火が打ち上がっておりました(なんか象徴的)。

ここで気がついたのは、排気音が今までになく大きいこと。

これ、実にエンジンが異様に静かになったせいで、排気音が目立ってしまったのだ、と気がつくのに2分ほどかかりますた(爆)。申すまでもなく、トクイチの最新整備、インダクションクリーニングの成果です。

いまやふたつ前のモデルとなったこの987ですけれど、このクルマの本当の味わいどころは、40000kmを目前にして、まだまだこれからなのでわないか、と実感する昨今。本来の意味でキカイとしてのクルマを楽しむ、というのはこういうことをいうのではないか、と強く感じる次第でございます。

トクイチのみなさま、本当にありがとうございます。

 


トクイチオートからの電話

2017-06-20 19:36:15 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

さて、タイア交換で入庫させたうちのボクスターさまですが、いよいよ点検が開始された模様。

肝心のタイア銘柄ですが、当初ミシュランのプライマシー3で、ということだったのが、タイアが届いてみたところが完全に乗用車向けのクヲリティで、ポルシェの要求水準には全く届かないだろうとの判断がくだり、あっけなく返品となりますた(爆)。

生産国も中華で、中華だからダメというのでもないのですが、どうやら従来からあった「スポーティ乗用車向け」というプライマシーとは性格が異なっている印象。

というわけで、3セット目のタイアも同銘柄! ミシュランパイロットスポーツ2純正サイズとなりますた(祝)。

このクルマは8月に車検なのですが、なこととは別に整備を進めてしまおう、ということになりまして、ブレーキキャリパーOHをはじめ、エンジン内部のカーボン洗浄などなどリフレッシュに向けて非常にゼータクなメニューを施すことになりますた(いいのか)。

生産からは10年ですが、ここへきてようやくバッテリー交換。

銘柄はまだ不明ですが、おそらくBOSCHでしょう。距離は4万に足らないので、トクイチ整備のクルマとしてはヒジョーに早いと思われますが、使用頻度と生産からの年月を考えますと優秀だと思われます。

「うるおい」を戻すのが主眼になるのだそうで、まったく仕上がりが楽しみな昨今。ううむ、待ち遠しいなり〜!

 

 


SHIFTのコーティングを実際に施工してみますた

2017-06-09 18:31:29 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

画像は、SHIFTさまの下地処理剤。

鉄粉除去液とフェイスフィクスと呼ばれる、下地処理剤です。このふたつのアイテムを買って、動画をよく眺めておけば(爆)一定レベルの仕上がりが約束される仕組み。じっさい、顧客のマニヤのみなさまはこの下地処理剤の上にザイモールなどの超弩級ワックスを塗って、楽しんでおられます。

私がSHIFTに手を出したのは、じつにこのフェイスフィクスのポテンシャルがすごそうだったのと、鉄粉除去剤が液体だったからです(きつぱり)。

実際、コンパウンドとスポンジを使った掌圧研磨(一部意味不明)=掌でスポンジを潰しながらコンパウンド磨きをおこなう、というのは洗車ヲタが一度は通る道。

さらにハマった場合にはポリッシャーに逝くわけですが、この方向性は極薄のクリアー層を削る発想です。非常に危険。というか有限。クリアー層の厚みには限界がありますから、使えてもわずかな領域です。初心者が安易に手を出してよい領域とはいえないでしょう。

あくまでもシロートが楽しんで磨ける領域を追求する、というのが私の方針ですから、掌の圧力でほんの数ミクロン削りながらも、キズそのものは埋めて見えなくする。と、このあたりに落ち着くわけですね。

フェイスフィクスはコンパウンドとレジンを絶妙に配合した処理剤。このあたりのさじ加減はじつに使ってみないとわかりませんが、私ほどの(痛い)経験があれば大まかなところは見えてくるものです(苦笑)。

鉄粉除去に関しては、これをおこなわずにコンパウンド磨きに移行してしまった場合、重度のヤスリがけとなる場合が多く、「全損」に近い仕上がりとなってヒサンですから、避けて通れないのですが、従来からある「粘土」を使用してしまいますと「必ず」キズが入ります。

経験者はご存知でしょうが、鉄粉を取りながら何度も粘土を折り込んで、新しい面を出しながら磨き上げる、というのが粘土による鉄粉取り作業なのですが、非常に危険です。

シロートレベルでは、どうやってもまずダメ。有限なクリアー層の表面がキズキズになるのは宿命のようなものです。なので液剤による処理は比較的安全に思えます。サイトでは粘土の使用も推奨しておられますが、私はカンベンでございます。

そこへ

この2種類のコーティングを施すのですが、いとも簡単。仕上がりはまあ価格なりの、空おそろしいレベルです。推して知るべし(汗)。

http://www.carwash.jp