嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

研いだ包丁は切れ味をたしかめておく(爆)

2016-04-24 10:52:51 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

さて、4月の後半からはモーレツな忙しさがやってきて、そのまま秋口まで引っ張られてしまう関係で(涙)、いまのうちだ~、というわけでボクスターを走らせてまいりました。

トクイチオート謹製の最新のイオンブリッジはとにかくすごい。

パワーが出るとか、トルクがどうとか、そういうところよりも、なんだかクルマが違う(一部意味不明)。

地球に抗っていない、という印象(オカルトご容赦)が強く、クルマがぐいぐい前に出てっちゃうのが印象的。

強いて表現いたしますと、タイアとエンジンのパフォーマンスが上がった感じ、でしょうか?

車両全体が落ち着き払っているところへ、リニアリティたっぷりのフィールが提供されるので、フツーのドライビングを行なう限り、どこまでいっても疲れない感じ。

ううむ、なにが違うんだろう、といって考えるのですが、400kmを超えるロングドライブではやはりクルマ全体の安定感のようなものの影響が大きいのか、となってこんな感想になってしまいます。

この結果はじつにデンキのおかげのはずですが、いくつかあったワインディングの要所要所でアクセルを開けてやりますと、車重にたいして若干足りない気味のパワーとトルクを振り絞るかんじで走る、ボクスター特有の「気持ちよさ」を味わうことができます。

こんなのを繰り返していると、12時間なんてあっちゅーま(ばかともいう)。

きがつけば早朝から深夜まで、疲れることを知らないのはフシギなほどでございます。

さて、ご当地では桜も散って、いよいよ新緑シーズン開幕。

お客様、お待ちしております!

 


ボクスタードライビングマニュアル 飽き足らず、今度はボクスターでも出かけてしまう

2015-10-04 13:09:00 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

画像は、新潟県、松之山温泉でかったアヒルちゃん(爆)。フロントのマスコットを務めていただいております。ご家族でコーナリング中なのがご愛嬌(違)。

さて、週末にまたしても数時間の猶予がありましたので、新潟県のいつもの温泉までドライブに出かけてまいりますた。

つい先週も同じ場所にB子さんで出かけてきたばかりなのですが、そのあまりの心地よさにやられてしまい、前回のキヲクが残っているうちに、今度は仕上がったばかりのボクスターでもおなじ道をたどって試してみようでわないか、という企画です。

例の事故現場にて。

2度とおなじ目に遭わないように、との願いを込めて丁寧に走っていてよかった!

頂上を越えて、2で旋回するコーナーにさしかかる直前のストレートを加速中に車線を大幅にまたいで登ってくるトレーラーに遭遇いたしました!

下りのフルブレーキングには比較的有利なボクスター、それもトクイチオート謹製のMBL(マイクロベアリングルーブ処理)処理済みのブレーキングシステム、さらにOH直後だったからまだよかったようなものの、フツーのクルマだったらもろに大事故、それも全損級だったはず。

こちらは直前のコーナーを2で立ち上がって、3から4に入ってさらに加速中(すべてDレンジのままですよ)。ということは速度もそれなり(一部意味明瞭)。しかもここは地蔵峠随一の急な下り区間。緊急停止といったって、タイアもキュリともいわないし、ABSも不作動のままです。みなさま、これがトクイチのクルマっす(ただのジマンご容赦)!

ちなみに、このような走行パターンでは、ボクスターに搭載されるTIP-Sと呼ばれる変速機では通称「バイザッハモード」と呼ばれる、容易にはお目にかかれない5人目のモード(一部謎)が選択されており、ブレーキングGを感知した瞬間に低いギヤを選択してきます。さらに勾配、旋回G、その他各Gなどを検出の上、5→3さらに2程度のシフトダウンを自動で行ってしまうのがさらに制動にも効いてまいります。この機能と持ち前のブレーキでトレーラの車輪までほんの1mのところで緊急停止できちゃうのですた。パニックブレーキの領域ですが、私はきっちりとシフトインジケータのシフトダウンを観察する余裕があった、といえば、車両の安定具合がお分かりいただけるでしょうか。

ここの降り具合は区間によってはものすごい急勾配で、速度が乗りやすいので要注意っす。それにしてもものすごいブレーキングGでした。助手席側の足元に縦にスキマなく置いた10kgほどのトートバッグがダッシュボードとの間で潰れながら前向きに転がってましたもん(汗)。

松之山では、例によって極上の温泉を貸切で堪能してまいりました。付近には火山も海もないのに、地中から海水が98度もの温度で溢れ出している、という非常に珍しい温泉で、源泉は海水そのものの塩分に、石油分を含んで独特の泉質を誇ります。

この泉質をおめあてに200kmものドライブを敢行してたどり着く、ってのもまことにアホらしくてアレですが、なにしろ道路環境が抜群なので、つい出かけちゃうんですよね~。山中にいながら、磯臭い温泉、こりゃたまらんわ、というわけです(狂喜)。

R117はあいかわらずの無法地帯。

80kmh程度でも地元のKワゴンに煽られてしまうので(まじですよ)、北海道並みの流れを誇ります。

時節柄、対向車線のバイクも多く、バイクを見ると反射的に白バイではないか、と錯覚してアクセルを抜いてしまう私の悲しいサガのおかげで(爆)一定速度がなかなか保てません(自業自得)。

R117は国内では流域面積が最大と言われる千曲川が大きくうねりながら信濃川と名前を変えるエリア。つまり新潟県境。ほんとうに風光明媚なポイントが連続いたします。こちらはリフレッシュのつもりで走らせているので、のんびり流したいのですが、業務または移動の方々は一刻も早くやっつけたい区間。まさに高速道路並みの流れが要求されます。と、そんなわけで追いつかれたら引き離す(完全意味明瞭)、の繰り返し。 

目的地付近ではこのようなくぬぎの美人林がたくさんあって、雰囲気が非常に良いです。ここもあと数十日で一面銀世界、という始末でしょうが、それまでにせいぜい通い上げておくといたしましょう(またいくのかい)。

ボクスターとB子さんでは、フィールが全く違うか、というのが世間一般の常識というものですが、じつにまったく同様のライドが提供されております。

また、ワインディングではキホンDレンジしか使わない関係で、7速ツインクラッチのB子さんの方が数枚うわて!ただし速度域だけが違う、とね。ボクスターも学習機能をつかってシゴいてやると、バイザッハモードが非常に簡単に呼び出せるので、踏みかたによっては凶暴で、高回転を維持したままけしかけてきますけれど、いかんせん古い。ツインクラッチのクールな感じにはまったくかなわない感じ。が、そこにドライバーが介入する余地が生まれるわけで、遅いの、パワー不足だのなんのと言われるボクスターのATにも独自の乗りこなし理論がある、というわけです。

ミドシップのトラクションこれでもか、の僕ちゃんではコーナー間の加速のリニアリティと旋回の軽快感が味わいどころで、これだけはFFにもFRにもないな、という印象です。

こんかいの油脂類総とっかえの成果で、リニアリティがさらに上がっているのが、運転のカイカンに直結しており、こんなに気持ちよかったっけ~、とニンマリいたします(自己満ご容赦)。

みなさまご期待の帰りのアウトバーンではナニゴトも起きず、ひたすら快適に流してまいりますた。ううむ、ゼータク。

 

 


加齢なる遠足 これでも夏休みなんですよ(涙)知多半島まで

2015-09-03 15:32:38 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

さて、5月以降、ほぼ全開でやってまいりますたこの私。ここらで一息入れてやるか、ということになりまして、1日だけ遠征(狂喜乱舞)。

先日仕上がったばかりのボクスターに乗って、知多半島までイッキに往復してまいりました。距離およそ600km。ただしお天気はおりからの秋雨前線+南風にのった豪雨(涙)。

せっかくのお休みなんですから、もうちょいマシなお天気の日にすれば、と考えはするんですけど、そんなのムリ。ヒマなようでいて、案外そうでもないんすよ。

朝から晩まで仕事のことを忘れて自由になるお休みなんて実は1日もないのが私の人生。経営者の日常(えらそう)。

トクイチのクルマでは、シャーシ全体が水に濡れるような天候下では、特別なことが起きます。

どういうメカニズムなのかはご想像に任せるとして、クルマ全体がしっとりと落ち着き払って、恐ろしいほどの安定感が供給される関係で、それこそある程度までの雨量でしたら、晴天時よりも快適なのは、顧客のあいだでは常識です。

が、今日のお供はボクスター。

ホロをあげたままのロードスターほど窮屈なものはございません。

ごぞんじの通り、ほんらい屋根あきで走ることが想定されているロードスターでは、屋根を閉めた状態ではNVHのレベルガタ落ち。

屋根あきではよくしなって、いなしが効いていると感じられるボディも、屋根の骨格が足かせとなってビシビシ振動を伝えてきてしまい、路面からの外乱を逃がし切れていないのがすぐにわかります。

ううむ、うっとうしい上に、つまらねえ~、といって不機嫌だったのですが、この日はながいこと南岸に停滞していた秋雨前線が、徐々に北上を始めている日で、中央道を南下するうちにどうやらすれ違ったらしく、県境のトンネルを抜けますと、なんと快晴に恵まれました。

こりゃいいわ、というのでさっそく屋根を開け放って、おなじ速度で走りますと、非常にヨイ。

乗り心地が圧倒的にマイルドに感じられた他に、それまでは気になっていた背後からのエンジン音(これはむしろ心地よいのですが)や、バリエーション豊富なハーシュネスなどなどが雲散霧消。非常に快適なライドが提供されるのでした。

戻りの立科界隈では、いつものワインディングを上機嫌で楽しんでいたのですが、山を越えて、ここからが超得意科目の下り、という段になって、なーんと白バイに遭遇!!

3で抜ける高速コーナーを抜けた短いストレートの先を走行中なのが見えたので、反射的に(悲しいサガ)渾身のフルブレーキングで難を逃れましたが(爆)、こいつがすごかった!!ブワーンという音と剛性感ばっちりのペダルフィールを伴って、強烈な減速Gが発生。最後の最後に一瞬ABSが作動しましたが、姿勢も乱さずに、その3倍から制限速度までイッキに減速できたのにはたまげました。レーシングパッドダテぢゃない!

その後は立科の美味しいなんてえもんぢゃない下りのワインディングを「きっちり」40kmhで30分。丁重に「先導」していただきながら、安全運転の大切さをかみしめさせられたことでございました(爆涙)。

こんなんで、私の夏休みは一瞬でおしまい(号泣)。9月、10月にはさらなるラッシュがやって来る模様でございます。よおし、がんばるぞ~!と。

 

 


シーズン到来 そのまえに冬のリセットをおこなっておく

2015-03-21 09:43:43 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

うちのボクスター、通称僕ちゃんは、走行30000km。棲息するエリアが、冬のあいだも、乾燥した晴天続きだ、ということもあり週に1度はひっぱりだして、遊んでもらっておりました。

流石にロングドライブ、というわけにはゆかず、せいぜいが200km程度までの短距離ドライブを重ねてまいりましたが、気がつけばオイル交換サイクルを大幅にオーバーしているぜ(汗)。

というわけで、時間を作って、岐阜県各務ヶ原市のトクイチオートに詣でて参りました。

オイル交換はもちろんなのですが、リフトアップしてボディの下部から詳細にコンディションを点検する、通称リフトアップの儀が執り行われます。距離から申しますと、タイアをはじめとするラバーパーツの状態が気になるところですが、当面はオッケイである、とのお墨付きもいただきました。

次のタイアも選択にまよう、と言いたいところなのですが、リア235/50/17という、あまり見慣れないタイアサイズのおかげで選択肢はほとんどないなか、BS からリリースのS001に珍しくもサイズがあることがわかりました。が、走行距離や使い方などからして、ハイグリップに振ってしまうのはどうだろう、ということで却下。

ポルシェ認定を示す、N認証モデルがあるのかどうかは不明ですが、あくまでもサスペンションが若い場合のチョイス。ここはグリップを一段おとして、サスペンション系に優しいチョイスを行う、が正解。

よく、スポーツカーなんだから、ポルシェなんだから、と言ってハイグリップタイアを履き続ける方がいますが、全くムリ。あと1万キロもったかもしれないサスペンションが1000kmでパーになるかもしれない。コワイお話です。

現状のミシュランPS2は、私の印象ですと、これ以上ないか、というくらいにボクスターとの相性がよいタイアで、ハイグリップの割にマイルドな乗り心地が秀逸、が、それもボディやサスペンションが新しい、という前提あってのこと。距離をこなしてきたアシやボディにはそれなりに優しいタイアを組み合わせてやる。ここキモっす!なんとか、この丸く、転がりたがる性格を引き継ぎたいな~、というのが私の希望。

さらにもうひとつのチョイスで、Continental Sports Contactというのが純正サイズであるのですが、そちらよりもキャラが立っている、というかマイルドな感じが強く、ボクスターに特有の、とことんいなしが効いた乗り味に、よりよくあっているかな、という印象です。

現行、最新型のコンチネンタルのpremium contact5にサイズがあれば、と思うのですがねえ~(とほひめ)。スポーツカーに乗っているくせに、ハイグリップタイアいらないの?おかしいんちゃう、と考えられたそこのあなた、ごもっとも。ですが、トクイチオートのエアソリューションを経験してから、もういちどお考えになってみてください(きつぱり)。

今回は、行きに立科界隈を走ったのですが、雪解け水とアスファルトの穴がすごくて、戻りの時刻には非常に厄介なルートになるな、という印象でしたので、有料の和田トンネルを使いました。なんかクルマの印象が行きと全く違う。一体どうしたんだろう(完全謎)。こちらのルートも、春先に特有の荒れ方で、走りにくいことおびただしいのですが、なんのその。

ものすごいいなしと安定感で、オソロシイ程の速度で山間部をやっつけてしまうのでした。発進のマナーも全く違うし、1800rpm程度からのレスポンスが綺麗についてくる。トルクの出方もすげーし、2と3の吹け上がりがものすごい!4に入っても、トルクドバドバ(運転はマナーを守って安全に)。ううむ、クルマになにかが起きている~。


伊香保温泉で知る、ボクスターのすごさ(爆)

2014-10-16 18:56:25 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

追記といってはアレですが、渋川から榛名山に登る場合に、手前に出てくるのが伊香保温泉。もうね~、箱根なみの密度と傾斜でもって、まさにひしめいている、と表現するべき窮屈さ。

せっかくイナカに来ているのに、なんでこんな密集地に泊まらなきゃならないの、というくらいに窮屈な温泉地です。泉質もアルカリ性単純泉。はっきりいってつまらない。鳴子をはじめ、九州の温泉群にもつかり倒して、泉質にはちょいとうるさい私は、こんなのスルーっす。

というわけで、一度温泉街に入ってから、榛名山方面を目指そうとしたのですが、信じられないほど急な坂の連続で、どんどん山の上のほうへとすすんでしまいます。

道幅はそれこそミラーギリギリ。

引返すのにも急すぎて不安になるほどでしたので、そのまま行き着くところまで進みますと、案の定、車高低めのビーエムのMと、アウディのRSワゴン様が「この先一般車通行可」とわざわざ大書されている、看板の前で行きどまっておられます。みれば、そこが温泉街の最高地点で、そこからはものすごく急で細い坂が温泉街へと伸びています。

うう~。この急傾斜ですと、スポイラー系満載の彼らにはキツかろうなあ~、というわけで、とっさの判断でわきを通り抜け、これでもかの急坂に挑みます。

ドライバーさん達の視線を感じつつも、ここで引っかかったりしたら目もあてられねえ(汗)、というわけで慎重に下ったのですが、おミゴト!!ゾリ、ともいわさずに無事に、榛名方面への県道に合流してしまいますた!

ボクスターのアプローチアングルって、異常に深くとられているようで、このあたりは手に入れた直後に別府ゆきのフェリーに乗せた折に発覚したのですが、さっすがポルシェ。このあたりにもクルマ作りの煮詰めの鋭さを感じるひとときでございます。乗用車ベースのスポーティーカーもどきをホンモノのスポーツカーが、こんなところのこんな場面で出し抜くってのは、高速道路の追い越し車線よりも数百倍ウレピー、と!僕ちゃん、よくやった~(ばか)。

ちなみに立ち止まっていたみなさまは、最後までついてきませんでしたとさ(チンスポ割ったら高いからね)。

 

 


暑さ寒さも彼岸まで 秋日和にのんびりドライブに出かけてみる

2014-09-16 19:06:30 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

気がつけば、お彼岸。例によって、連休の大混乱も無事にやり過ごして、一息ついております。お向かいの大規模ホテルが例によって、オーバーブッキングをなさり、そのお客様の受け容れをおこなっていたのですが、これがまた連絡ミスの連続でひどい目に遭いました。

シロート集団が運営するオオバコホテルなんてこんなもの。こちらはプロが運営する柔軟性に富んだお宿(家族経営ともいいます)なわけですから、なんとか辻褄をつけて終息。

このところ、曇天が続いていたのですが、連休明けのここへきてサワヤカな晴天に恵まれましたので、ボクスターでご近所へと出向きました。

ブレーキのペダルタッチがだいぶ重くなってきましたので、そろそろお手入れの時期かな、という印象。

それ以外は低速レスポンスの世界でしかありませんが、非常に楽しい運転感覚を提供してくださいます。次のクルマには、997の中古も考えないではないですが、タイア1セットに50万円を余儀なくされるこのレベルには到底ついてゆけない。せっかく仕上がった、この987ボクスターを味わいつつ、レシプロエンジンの終焉を迎える、というのも満更ではないか、と。


夏も終わり? 987ボクスターMTを運転してしまふ

2014-08-24 17:30:23 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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本州の上空にはべったり前線が張り付いて、どうやら「秋雨前線」な模様。ということは、事実上夏は終わったのです(祝)!

一夏の思い出、というのにはあまりにも儚い、多忙だったことのみキヲクに残る夏でしたが、そこは柔軟性に富む私のこと。仕事ばかりではなく、楽しいこともたくさんございました!
というか、仕事そのものが非常に楽しいので、なんてえことはございません。

つい先日、このブログでもおなじみのI君がお見えになり、ボクスターのミッション比較をおこないましたので、そのリポート。

距離ほんの18000kmたらずの、2005年式、2.7lの5MT。さらにアークテックシルバーに黒幌、黒内装、と、まさに素のボクスターというやつで、クルマザッシ方面では絶賛されたスペックの個体です。

まあね、アタマで考えれば、MTのほうがキモチ良いのは自明。
特にボクスターでは、車重とパワーの関係から、そのキモチ良さが、MTで際立つあたりがこんかいの味わいどころ、というやつです。

3000rpm前後から得もいわれぬ快音とともに湧き出してくるトルクを、VW謹製のショートストロークでコクコクきまるMTをあやつりながら、おもうさまトルクを楽しめる、というのはこりゃあTIPユーザーの私には目の毒以外のなにものでもない(爆)!こりゃもう、祭りですよ祭り(北島三郎の「祭」ここから)ハアッァぁ~、ときたもんだ!

案の定、ほんの2000rpm程度からキモチ良くレスポンスしてくるツインカムフラット6はひとことでいって極上!トクイチオート整備も最新Ver.のイオンブリッジ2が投入されている関係で、まわるまわる!
レブカウンターで4000rpmも回せば、普段の習慣でシフトアップしなきゃ、と思いはするのですが、イキオイづいているほかに、トルクを伴って非常に味わい深い回転上昇が起きている関係で、思わずレッドまで、というのを何度も経験いたしました!エンジンを味わう、というこのお作法。お好きな方にはお分かりでしょうが、ボクスターのそれは特によい。ツインカム、それもポルシェ謹製のそれはダテぢゃないっす、というかトクイチオート凄すぎ(きつぱり)。
整備の結果がここまでクルマのコンディションに効いてくる、というのは経験してみないことには語れない、というものです。

I君にいわれてはじめて知ったのですが、05モデルでは、その後オプションとして設定された、スポーツエキゾーストの設定がなく、そもそもスポエキ級の排気管が装備されているのだそうで、始動からして別物のけたたましいオトがしております!ううむ、シビレル~(爆)。

I君はどうやら、こいつを手放して、新型ボクスターに移行したがっているご様子なのですが、理解不能。しかもこの距離ですよ。せっかく手に入れたんだから、もっと距離を乗って様々に楽しめば、と思うのですが、彼にはもう十分なのでしょうか?盆栽愛好家(完全意味不明)として名高い彼のことですからして、おおかたそんなところか(爆)。

この個体には、トクイチオート整備の最新Ver.までがすでに投入済みで、ご本人はブレーキがどうの、サスペンションのいなしがどうの、といろいろと気にしておられたのですが、わたしにはそのようなヤレなどさっぱり感じられませんでした(ニブいだけですが)。
大枚はたいて、ここまで育て上げたからには、売るのなんて、骨の髄までしゃぶり尽くしてからでもヨイ。つまり投資は回収が伴ってこそ、なわけです(おせっかいご容赦)。もちろん、売却=回収なのだ、といわれればそれもそうですけど、私の意見としましては、回収=乗って愉しむこと(きつぱり)!
こんなに特別に仕上がった、オイシイ個体でも、現実には売却ともなればほんの二束三文で買い叩かれるのがオチ。

こんなに楽しい個体。できることならば、私が引き取って、といいたいところなのですが、どっこいMTからTIPに乗り換えてみますと、これはこれでヨイではないですか~。

動き出してしまいさえすれば、早めのロックアップが効くのと、低速トルクがノーマルとは段違いに出ているあたりが効いて、MTとほぼ同等のフィールが得られるのがウリ。トルクがここまで、特に低速でのドライバビリティに効いてくる、というのは新鮮なオドロキですが、ここがキモ。

クルマはもっと楽しくなる、というトクイチオートが打ち出しているフレーズの真意はじつに低速域にあるのです。

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高速からのシフトダウンがステアリングのスイッチのみで難なく行われるのも、ヘタレの私には助かります。
この日の第2部(爆)では、夕暮れのR299に繰り出したのですが、3ケタからのヒールアンドトゥを駆使した減速だ、などというたまらないシーンを100回はやり過ごすうち、うまくできたのなんかほんの数回(Iくんごめんなさい)。
超高速巡航の機会の多い私にはやはりATが精一杯というかんじでした。
MTでは、次はもっとうまくやったる、という課題が常に残っているわけで、清々しくてよいのですが(爆)、なに自分のクルマともなれば、クラッチ交換には60~80万円程度の出費(大抵クラッチのみでは済まないので、この金額となります)は常識ですからして、そういうのはカンベン(へタレの戯れ言、ご容赦)

おもにMTとTIPとの比較で問題になる発進加速でのフィールですが、ここもボトムエンドのトルクが焦点。
おもにデンキとオイル方面のチューンナップによって補われているのが、如実に感じられて凄い!
市街地での走行ですと、TIPでは信じられないほどの低回転域でシフトアップがおこなわれるのが常ですが、そういった比較的高いギヤで低速をやっつけるなどという場合にもリニアに車両が追従してくるあたりに一連のエコノマジックシステムの凄みを感じます。

それにうちの個体は手に入れてからまだほんの数年。距離にして2万kmいくかどうか。ようやくトクイチの整備に特有のねっとりとした「あの」フィールが出てきたかな、という段階ですから、まだまだ成長途中に思えるのは気のせいというものでしょうか?

あと少なくとも10万kmほどは愉しんでおいて、と考えておりますが、それもご縁次第でございますわねえ(とほひめ)。かくいう私も次期FXには997狙いなのは当然至極といたしましても(爆)、クルマ屋さんをそんなに喜ばせる甲斐性はございませんて(カネがないといいましょうよ)。

いやあ、それにしても久々のMT、それもボクスターのそれは最高ですた!売ったところで二束三文。次に買った人を、そんなにシヤワセにしてどうするの?売り急がず、また乗せてください(爆)!>I君。

現状であの個体を手放す、ってのは、のり巻きのせんべいを、海苔に巻かれた部分のみ残したまま、ゴミ箱に捨てるようなものですよ、といえばイメージしていただけるでしょうか(完全意味明瞭)?

と、ここまでいっておいてまことにアレですが、個人的には同一モデルの新型などに手を出したところで元の木阿弥。結局、乗らずに売りに出す。てのがみえている。そんな愚行を犯すよりも上級モデル=991あたりが年齢的にもヨイと思う昨今(いったいなにがいいたいのでしょう?)。




2014植木屋さん終了記念にR299に出かけてみる(ばか)

2014-06-20 16:33:32 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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いやあ、長かったっす!>植木屋さん作業。

ま、別にね、私が刈り込むわけぢゃない。
刈り込みはプロ、私はそれを拾って指定のビニール袋に詰め込んで運ぶ、とそれだけのことなんですが、今年使ったビニール袋の数=120袋超(佐久市指定の可燃ゴミ袋です)、ときけばまあ大体の量が推察されるでしょう(すでにとほひめ)。

今日の午前中におおかた仕上がって、袋詰めも終了。お天気は梅雨特有の不安定なやつでしたが、なぜか午後になると晴れ間がのぞいて、山の上は、それこそ雲の上。晴天の予感(狂喜乱舞)。

というわけで、作業の終了記念に(そういう口実もあるのかい)ボクスターを引っ張り出して、R299に攻め入ります。標高差きっちり1000mヲ超えるまばらな山道っす。
今日は松原湖経由で、さらにまばらなルートをとりましたが、期待通り、ほぼ貸し切りのワインディングを小一時間、楽しんで参りますた。

ただ走ってもつまらないので、登りはともかく下りをDレンジシバリとして、久々にブレーキングGでシフトダウンを呼び出す走りかたを復習しておきますた。

ボクスターに搭載のTIP-SはZF製。いまやレンジローバーイヴォーグに搭載の9ATだ、などというのを生産しているメーカーですが、この当時はまだ5速。

それでも学習機能をうまく引き出してやると思うようにシフトを選び出すことができてカイカン。ロックアップがすばやく、一定のパターンの走り方ではトルコン領域を介さないダイレクトシフトがおこなわれているのも、ポルシェならではのしつけ。つまりリニヤ。U教授によれば、スポーツATであるといってよい、とのことです。

とくに急ぐ必要もありませんから(この解放感がいいんだよな)、コーナーごとにあるイメージをして旋回を重ねるのですが、それが努力なしにあっけなく実現できるので、本当にキモチがよい。
近年のトクイチオートのいう、クルマの楽しさ、というやつです。

峠の頂上付近(標高1800m)からの急激な下りでは、個人的には2で旋回、が望ましいところなのですが、僕ちゃんは3でいかんかい、とおっしゃるので、チビリそうになりながらそれでもガマンして、きっちり減速ののち、アクセルに足を乗せながら進入するのですが、じつは旋回の途中でシフトダウンが起きてちゃんと2に落ちて、ダシュツの姿勢ができている!それでもタイアが鳴きゃあしない(驚愕)。
しかも徹頭徹尾、オンザレールのまま旋回をしてしまいます!

速度計を見ると恐ろしい程の数字でまったくたまげるのですが、これ実話。
セオリー通り走っている限り、安定一辺倒です。
また、B子さんよりもはるかに快適な乗り心地(これも実話です)が低速から高速まできっちり提供されるので、さらに気を良くして、荒れ気味の旧道(下りです)を選び、シツコクDのまま攻めるのですが、ここでもやはりタイアが鳴かない。

旧道では学習効果がでて、ブレーキングで3→2を頻繁に使えるパターンとなって、もう無敵!ニヤニヤしながら、3ケタからの減速を繰り返しているうちに、標高700mまでイッキに下りきってしまいますた。

ううむ、もう一周、とは思ったのですが、そろそろ晩のディナーの準備が~、というわけで戻って参りましたが、いやあ良かった。これぞエンターテインメント。

ガソリン価格もピークではございますが、オンボード表示によれば10kmlな由。ううむ、よくできてるわ~(ばか)。

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親しき仲にも礼儀あり(意味違) アルミホイールにもコーティングを施しておく

2014-06-20 09:30:20 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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とつぜんですが、クルマ乗り換えました!

というのはウソで(爆)、画像は当ホテルの顧客のおひとりが乗ってこられたスーパーマシン。
ヤマハ謹製だという、排気系から発せられる音色が凄まじく、ハイチューンの大排気量エンジンに特有の、迫力のある低音に、高回転時の雄叫びが加わって、「たのしい」の一言だそうです。
あまりにも異次元なので、羨ましくもなんともない(爆)のはあたりまえ。そもそも現実に拝めるとは。

細部に至るまで造り込みが凄くて、フェラーリやポルシェなどのトップエンドに比べても引けを取らない、どころか一枚上手のニッポンの手工芸品という趣き。
これだけの派手な外観でも、どこか上品な印象を持つのがレクサスのテイストというものでしょうか。

さて、そんな「アチラ側」の話は置いといて、洗車はしてもしばらく放置プレーだった、アルミホイールを徹底的に磨き上げました。
ポルシェのアルミホイールはやはり造り込みが素晴らしく、レクサスのあとでは見劣りするか、とおもいきや、あちらがレッドにゴールドのカラーコンビネーションで「三河」なのに比べると、ぜんぜんオトナ!

シルバーにグレー、そしてブラックのコンビネーションは凄みすら帯びており、ジマンのモノブロックキャリパーに加えて、アコガレの穴あきディスクなどなど鑑賞に堪える機能美です。
凄まじいイキオイで効くブレーキのフィールを知る身としては尚更か。


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今日は、思い切りこびりついて層をなしていたブレーキダストやらタールなどなどをこそげ落として、ボディ用のコーティング剤を重層的に塗り重ねて、新品時の仕上がりを目指してみました。

こんなことをしてみても、コーナーの3つも曲がればとたんに元の木阿弥(涙)なのですが、そこはそれ。オーナーの自己満でございます。

ううむ、植木屋さんも次にいったし、ここらでいっちょグランドツーリングにでも出かけてみたいところでございますのう(たんなる希望にすぎません)。

画像2枚目ではタイアに刻印されたN1に注意。申すまでもございませんが、ポルシェ指定タイアの証でございます。うう~、タマランチ会長(極度の自己満ご容赦)。
ちなみにトクイチオート謹製のエア充填のこの個体に関しては、空気圧調整はほぼ6ヶ月に一度で済んでおります。
抜けないし、タイア鳴かない、そして減らない。そもそも滑ってませんからね(詳細次号)。





987ボクスタードライビングマニュアル 使った包丁は研いでおく!-2

2014-06-02 19:45:43 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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さて、新世代となったトクイチオートオリジナルのイオンブリッジ、これは単体のパーツである、と考えそうになりますが、そうではありません。単体で取り付けても意味がないからです。

各パーツの最適化を前提に、これを取り付けた場合に、一定の結果が得られる、と考えるとすっきりするか(あまりしない)。ようはトクイチオートでいうエコノマジックと呼ばれる一連の整備技術を一通りこなした個体にのみ与えられる総仕上げ、という位置づけでよろしいかと思われます。

で、それが装備されたボクスターに関しては、まずトルク!!

もうね、1800rpm位から別物。そのままシューンといって3000rpm超まで回りたがるのをおさえるのに必死、とそんなイメージでございます。
ビミョーなアクセル操作ですらこの始末ですから、路上の環境が許せば結果は凄い。速い、というよりもリニアという印象が強い。

現実のニッポンの路上では速さを味わう以前に、その速さをどうCtrlするか、というのが命題だと思うのですが、そのあたりが非常にラクになっているのが印象的。加速よりも速度のキープや若干の減速などというシーンで非常にラク。したがって疲れない。

どうです。ボクスターの2.7それもTIP-Sでこの始末ですよ。まさにお宝。ここまで私、本当はMTがよかったか、とかツインクラッチ装備の後期型が、とか内心落ち着かない気分だったのですが、オーナーとして、そんなのクルマに対して失礼。こうなりますと、なんか来るところまで来ちゃった感じで、いよいよ仕上がった実感が強いです。。

リニアリティがここまで高められていれば、なにに乗ってもほぼ一緒、とそんな世界を垣間見せてくださるのがこのイオンブリッジなのかも!



987ボクスタードライビングマニュアル 使った包丁は研いでおく!

2014-06-02 18:35:12 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
Dsc03230

ガーン!6月に入ったかと思ったら、いきなり30度越えが連続。南方由来の湿気をまとった、不快指数満点の空気に支配されて、この先3ヶ月が思いやられる、というものです。

さて、そうなる直前の先週末、ボクスターを「研ぎに」、岐阜県各務ケ原市のトクイチオートへと行って参りました。
お参りともいいます(爆)。

クルマを下回りから観察するのは、オーナーにとっては実に貴重な体験。スポーツカーの下回り、とくにポルシェのそれを眺めるだなんて、オーナーとしては喜び以外の何者でもない。
なんといっても、軽金属を多用した足回りをナデナデするのが悦楽のひととき(ばか)。
クルマが新しい場合には、ラバーパーツもナデナデして差し上げ、弾力を確かめながら、いましばらくお願いいたします(ぺこり)、といって呪文をかけながら4輪を見て回るのはある意味礼儀ともいえます。

これが5万キロ超だ、などというクルマではラバーパーツなんて、コワくて触れませんし、エンジンからオイルのにじみが、だなんてえのははっきりいってなかったことにしたい、てなもんですはい(爆)。

さいわい、なにも見つからず、オイル交換のつもりだったのですが、距離的なインターバルに届かないこともあって、補充のみ。

と、ここでメカニックのK子さんが、あちらでお茶でも、とおっしゃるではありませんか(驚愕)!

キタキタ!!これだよ、というわけで、ここは素直に引き下がり、社外秘中の社外秘とされるイオンブリッジの新世代バージョンの施行をお任せいたしました。

結果、ものすごい。可動パーツがすべて軽い(きつぱり)。ということはサスペンションはもちろん、ブレーキ、タイア、その他すべてが異様なまでのストレスレスな空気に支配されてしまい、まったく別のクルマのようだ!

ううむ、どうなってんだ?というわけで、包丁は使ったら研ぎましょう、と。そんなお話でございました。



忙中閑あり とくればボクスターで(爆)

2014-05-25 09:40:13 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
Dsc03235

さて、忙しい最中ではございますが、ニンゲン息抜きが必要。となれば、どこかへお出かけ、というのが普通ですが、とてもぢゃないが、そんな時間はない。良くても小一時間。

と、そんなときに活躍するのがボクスターでございます。フォロンとエンジンかけて、屋根明けたらこっちのもの。
極上の乗り味と老け上がり(爆)に身を委ねておりますと、日頃の疲れなんてどこへや、というかそもそもそんなに疲れてないし。
というわけで、距離にしてほんの60kmですが、流して参りましたが、効果絶大。ほんまにええわ~(ばか)。

ところで、そのボクスターに4気筒エンジン搭載説がまことしやかに語られておりますが、いよいよキタか~、と感慨しきり!そんな時代です、といってしまうのは簡単ですが、ここまでの成長の履歴を考えますに、987の位置づけが本当に美味しい部分にあることがわかります。

ボクスターのバリューは実にこのエンジン。大枚はたいて911を買わなくても、また、それで200kmh以上出さなくても非常に楽しいうえに「あの」ポルシェのフラット6をこのお値段で「お手軽に」味わえる、とそこがコアバリュー。
そこへ量産車初といわれたモノブロックキャリパーのポルシェ謹製の「あの」ディスクブレーキ装備。
さらに911だとクーペからは400万円アップのカブリオレと同等かそれ以上の「屋根あき」機能をもつ、2シーターのフルオープンときているわけで、周辺バリューにも事欠かない。

911の呪縛を全モデルにひきずっては、ことごとく失敗した90年代に現れては消えていった水冷エンジン搭載各モデルの不振ぶりは記憶にまだ微かに残っておりますが、いずれもフラット6を積んでいなかった点に注意。

ゆいいつボクスターのみがフラット6を、それも源流回帰といえるミッドに積んだわけで、その初代ボクスター=986が大成功をおさめたのはいまだに語り継がれる事実です。

その発展型といわれる987では巧妙に、しかし明らかに濃いめに、911の面影を随所に盛り込みつつ、実際に共用パーツを多数使っていたのも、あざとい。
もちろんコストダウンの結果ですが、911(996~997)オーナーさんにとってはフクザツだったはずのこれも、ボクスターオーナーには嬉しい要素なのですた。まさにバリューのカタマリにうつる。
メーターが2個足りない(爆)のさえ、ガマンすれば、手に触れるパーツはまんま997、それも特に希少なカブリオレのそれなんですから、モンクつけたくともつけられるわけがない。

フロントセクションなど、997ターボに酷似していて、高速道路ではオイシイ目に何度もあいますが(爆)、歴代でもっとも911コンプレックスが強いモデルということもできます。
じっさい、オーナの私にしてからが、ボクスターと997カブリオレの判別は、事実上すれ違うまで不可能。
テールを見送る段階になってやっと判別できる、という位なものです。
が、そこを巧妙に生かしつつも、乗り味や操縦性その他を、極上のクルマに仕立ててあるあたりが987のエラいポイント。

986では、最後まで安定しなかった細部の造り込みも、987ではほぼ完璧。
現行の981の評判はまだまだ未知数ですが、987の順当な進化型のはずですから、かなり期待できるのかも。
また、この4気筒搭載のウワサが本当だとすれば、最後のフラット6搭載のボクスターということにもなって、狙う価値が十分にあるモデル、ということにもなるぜ!

まあね、VWグループ内にはすでに2リットルで400hp出すか、というモデルのウワサもちらほら出てきているし、エコ方面もわからないわけぢゃないが、ここはどこまでもフラット6にこだわってほしいものです。









飽き足らず、ボクスターでもう一周(ヒマなのか)

2014-02-08 11:02:25 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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いやはや、首都圏をふくむ本州南岸一帯で20年に一度といわれる大雪の予報がでてしまいますた!

こりゃいかん!というわけで、午後には北海道からU教授がみえる、というのに大慌てでボクスターに火を入れ(そっちかい)、群馬県境方面へと走らせて、イニDでおなじみの妙義山界隈のワインディング三昧。その後、平日の昼近くの貸し切りに近いアウトバーンに乗り入れて、すす払いをして参りますた(ご熱心なことで)。

つい、その前日にもたしか同じルートをたどっているはずなので(爆)、まことにアレなのですが、なんというかここへきて、うちのボクスター、通称僕ちゃんは、コンディションのピークを迎えているのではないか、というくらいに調子が良いので、大雪の予報を聞いた瞬間に忙しいのなど、うっちゃっておいて、降雪の前にドライ路面を味わっておこう、とそんな作戦。

折からのこの記録的な低温傾向で充填効率が高く、調子が良いのは当たり前、ということもできるのですが、それを差し引いても、なんかクルマ全体が軽い。タイアをはじめとするサスペンション系にはじまり、エンジンのフケもたまらない。
やはり4000rpmあたりにひとつピークがあって、そこからオトとフケが変わる。2だと一瞬なので、アウトバーン上で3の加速を味わうのですが、アクセルに即応してエンジンがレスポンスするさまがタマランチ会長(今年初登場)!

4000まではスロロ~、といって控えめだったのが、4000からはコギャ~ン、と勢いがついてきてそのあとはプオーン+ホロロ~ンとむせぶような雄叫びがあがり、7000rpmまで一気呵成!
今日はPASMをオフにしておりましたが、これを使いますとレッド近辺でもシフトアップが起きず、トップエンドの鬼のようなレスポンスをとことん味わうことができます。背後からはまさにポルシェのツインカムサウンド、そのうえ、この安定感はなに?どうなってるの?
国境ちかく(たしかスイス)に10個ほどトンネルが連続する区間があるのですが、その下りのトンネル内で、タコメーター上でDレンジ(爆)のまま、6500rpmを確認!さらにまだコワワワ~ンといって、加速してゆこうとするではありませんか!


が、そのまま無事に帰宅して、B子さんに乗り換え、今度はU教授のお迎えに出向いたのですが、ドライブフィールが非常に似通っているのに驚愕!ううむ、よいのか悪いのか?
トクイチオートが目指すクルマの姿はひとつなのだ、と強く感じた冬の午後なのですた(シヤワセすぎるまなざし)。





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貴重な晴れ間にボクスターに乗っておく

2013-12-25 13:59:43 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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いよいよクリスマス!とわいっても、巷は平日の通常モードで推移。早くもお正月飾りを売る屋台ができ始めて、クリスマス当日だというのに、そんなものはどこへやら。これがニッポンの国情というものです。白々しいことおびただしい。というわけで、すでにカウントダウン体制が始まっております。

私はこのまま通常のお仕事が続くだけなので、別段、慌ただしいこともなく、今日は天気予報を見たところが、明日から天気が崩れて雪に見舞われる、というのであわててボクスターでドライブに出かける始末(ようはヒマ)。おそらく今年最後のドライ路面でのフルオープンを楽しめる機会だとみました!

文字通り、雲ひとつない、ものすごい晴天なのですが、気温はやはりこの季節としても低め。最高気温2度程度のなか、いつものように屋根を開けてぶち回します(爆)。

冬の低温下でこんなことをしていると、旧ビートルカブリオレに乗っていた高校時代の同窓生が、初詣に浅間山方面へと出かけ、衆人環視のなか、ただ目立ちたいがために幌が凍結してるのもおかまいなしで屋根を開け放った結果、幌布(といっても3層構造をもったものすごくかさばる樹脂製でしたが)がバリバリに裂けてしまい、全損。当時で30万円の請求がキタ、といっていた話を思い出します(爆)。
ううむ、若かった~(とほひめ)。

先日おこなったオイルの変更の効果は大きく、エンジン音はもとより、回転マナーが激変している。

トルクが極低速から立ち上がっているほかに、レッドゾーンまで一気呵成に回りきる。直線的なトルクの印象で、太いまま上まで持ち上げてくださるので、クルマの印象がだいぶ違います。
低速から出ているトルクがあると、別段高回転まで使わなくとも、となるのですが、そこはそれ、ポルシェのツインカムエンジンなのですから、PASMのスイッチはオフ。レッドゾーン近辺での不用意なシフトアップが起きないように備えておいて、DOHCにのみ許される高回転ゾーンを思う様味わいます(あまり意味ないから)。

Dで流していると、ただのGTみたいになってしまいますから、ここはやはりMTモードで低めのギアチョイスをして、アクセルで工夫をしてやるとカナーリ楽しい。気がつけば、今日も200kmも走ってしまいますた(一体ナニヲしにいっているんだ)。

いやあ、やっぱええわ、これ!あまりにも旋回が簡単なので、キケン!タイア依存も程々にしておきなさいよ、とクルマに怒られそうなイキオイでございました。

ちなみに、この季節のボクスターのフルオープンでは、実は膝周りが冷えます。頭部や足元は万全なのですが、後方からの巻き込みが唯一、膝にあたるらしい。ピーコートのような短丈ではなく、膝まで包めるロングコートが最適。

シートヒーターも手に入れて以来、初めて使ってみましたが、スイッチオンから10秒くらいで早くも加熱してくれるのにはたまげました。さすがジャーマンプロダクツっす。

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加齢なる遠足 ボクスターはツアラーでもあった(爆)

2013-11-15 19:23:37 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル
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さて、ここまで5泊6日。「農民の家」ぢゃないけど、私にとりましては年に一度のお休みでございますた。

衣類は湯治宿の滞在なだけに洗濯も可能なので、最小限ですし、調理道具や調味料などもたかが知れている。
ボクスターくらいの積載能力があれば、ふとんも、といいたいところですが、満更冗談でもない(まじ)。
シュラフくらいでしたら二人旅でも楽勝ですし、リアトランクだけでもかなりなものです。

おまけに荷物満載だとハンドリングがさらによくなって、特に最高速度域での安定感が段違いによい(完全意味明瞭)。
東北道には意外なほどアップダウンが多く、ブラインドになった超高速の下りなども普通に出てくるのですが、ミッドシップ最強。
4000rpmあたりで流していて、左側車線に前走車との距離が詰まり気味のトラックを発見するや否や、さらに加速、進路を塞がれる前に運転席の横に並んでおく、という芸がいとも簡単にできるのが快感。トルク重視の新オイル充填の効果は大きかったです。キックダウンなしにこれをスムーズにやってのけるのにはワザがいりますが、そのペダルワークがまた楽しいときている。

ブレーキも、それなりの踏力でもって初期タッチを行いますが、そこからがすごい。左足一本で効きを自由自在に操れる世界一のポテンシャルであるといえるでしょう(対価格比)。いうまでもなく、トクイチオートの整備の効果です。
荷物満載で通常よりもフロント果汁が大きいのも効いているか。

高速道路上では、方向指示器を出さずに車線変更を行う個体を無数に目撃しましたが、いつからこんな甘えたマナーがまかり通っているんだろう?とりあえず外出禁止令を命じておきたい昨今。

とまあ、タイクツ極まりない東北道程度を流しただけではこのようなつまらないインプレッションに終始いたしますが、屋根あきでこれ、というのは実際にはかなり楽しい。オトはともかく、空気の遮断には異様なまでに優れるおかげで快適至極。この傾向は速度が上がれば上がるほど、顕著になります。
恐らく真冬でもそれなりの装備をしておけば、確実に楽しめるとみますた!
往復でちょうど1000kmですが、行きも帰りもトイレの御用がなかったおかげで、ごくあたりまえにノンストップのドライブであった、といえば、ボクスターのその快適性がご理解いただけるでしょうか?


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長らく続いて参りますた鳴子温泉郷へのひとり旅レポートはここまで。あとは年末に向けてせいぜいお仕事、がんばるといたしましょう。
鳴子にはなんだか雪の季節に再訪しそうなヨカーン(ばかともいう)。

さあて、次はどこいくかな~、って全然、懲りてないし(爆)。