嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

987ボクスター・ドライビングマニュアル 八ヶ岳山中にて

2012-06-14 10:16:11 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc06022 さて、koshinyaさんが家におみえになったのはすでに17時をとうに回った頃。

それから山岳ドライブに出かけよう、なんてのはフツーの方々からすれば、いったいどういうことなんだい、となりそうですが(爆)、私にとりましてはいたってフツー。

たまたまいらしたU教授にkoshinyaさんの85カレラをテストしていただく、というのも興味深い案でしたが、ここはボクスターでフルコースを召し上がっていただきます(きつぱり)。

フルコースときたときには各種さる道を連結して、総行程はなんと150km(爆)!そこへ夕方、それも今にも降り出しそうなときにいくか、と(ばか)。が、ボクスターは万能選手でございます。雨が降っても大抵の場合はオープンのまま対応可能ですし、低速トルクもこれでもか。が、このルートでは低速トルクなんざ試す間もない、ときている!150kmあっても、急ぐ気ならほんの2時間ちょいか、てなもんです。

Dsc06024 出向いた先はここ~(爆)。変わり映えしないっちゃ、そうなんですが、最新のお気に入り、「さる道2012」でございます。

もちろん、慣れていただくまではMTモードで挙動を知っていただき、類稀な回りたがるフラットシックスも存分に歌わせて大騒ぎとなるわけですが、TIPの真髄を知っていただくべく、R299を攻める頃からDレンジシバリを行います。

R299は標高2000mにも到達するという、酷道としては日本一の標高を有するワインディングロードですが、平日のこの時間帯ともなりますと対向車、先導車ともにいっさいなしの貸切となっております(狂喜)。街中でDレンジシバリなど行おうものなら、件の2速発進ともあいまって、なんてトロいクルマなんだ、と勘違いしそうになるのですが、どっこい、ここは条件の整った高速ワインディング!Dでも7000rpm程度まで軽々と・・・

さて、そんな夢のようなワインディングをDレンジシバリで走ろう、というのですが、いやがるkoshinyaさんをたきつけて、ブレーキングだけでスポーツモードを呼び出すワザを教授するうちになんということでしょう(ビフォーアフターのアフターのほうのBGMここから)、5の全開からブレーキングで3まで、場合によってはコーナーの出口で2まで落ちて、加速を待っている、ところまで、TIPを飼いならすあたりはさすが現役ポルシェ使い!

いうまでもなく、ゼッタイの信頼を置けるブレーキングシステムあってこそ、なのですが、詳細は更に次号で・・・(枝木ひろいが忙しいもので)


忙中閑あり(またかい)  八ヶ岳の白樺原生林に攻め入る(爆)

2012-06-08 23:18:11 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc06114 きょうはわざわざ北海道から来ていただく、U教授の治療会。なので、すかさず(爆)ボクスターで出迎えに参上して、治療時間が迫っているというのに、ワインディングへとご同行いただき、ドライビングレッスンをしていただきました。ほんの20分程度でしたが、得るもの多し!

普段はひとりよがりで走るしかないのがシュミのドライビングというものですが、たまにはこうしてプロの観点からリセットしていただくのは必要というものでしょう。

こんかいは秘儀「4速ホールド下り(一部意味不明)」を教えていただいたほかに、トルクの立ち上がりとタイアのスリップアングルに関する講義・・・ううむ、参考になりました~。めざすところは「クルマにやさしい運転」でございますが、道は遠いようです(涙)。

さて、そんな騒ぎをしておりましたら、夕方になってボロボロと特徴的な排気音が聞こえてまいりますた・・・

Dsc06086 ヌオー、空冷ポルシェが懐かしい、などとほざいておりましたところが、実物が現れてしまいますた~!・・・そう、さいきんご無沙汰だったkoshinyaさんの85カレラでございます。

なんでも車検上がりで、家族サーヴィスのスキマをぬってワインディング三昧をしにいらしたのだそうな・・・

そうときけば、こちらも黙ってお帰しするわけには参りませんて。なんといってもkoshinyaさんにはボクスター購入の折に大変にお世話になっております。じっさい、ボクスターを買ってみてどうだったのか、という検証がまだ済んでわおりませんので、さっそく彼に運転していただき、標高2000mを誇る、通称「新さる道」と最新の「さる道2012」へとうちのボクスターで出撃いたしました。楽しかったその顛末は次号で!


987ボクスタードライビングマニュアル TIPーSの考察ー4 実際にはどうするか

2012-05-24 16:39:39 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc06021 TIPのDで走る限り、やはりドライビングそのものはスムーズに終始いたします。私ごときがMT用のスイッチを使ってシフトをすると、どうしてもキモチがよいため、上のほうを使いがちになり、これはこれで、となりそうですが、今回はDの考察なので、ガマンします。

Dレンジシバリでは自然、高めのギヤ選択でして、さる道2012のような高速コースではそれこそ5→4→3→2のミゴトなシフトダウン+アップを拝むことができます。きっかけはブレーキング。どこまで速度を落とすかに加えて、どのような減速Gを与えるかで次のギヤが選択される様は見ていて気持ちがよいほど(爆)。最初はこのフルオートモード(AT本来の使い方なのにね)に慣れないために、本当に大丈夫なのか?と身構えていたのですが、なかなかの確立でドンぴしDsc06025 ゃりの旋回が実現いたします。こうして「ウキーきまった!」といって騒ぐところから「さる道」の愛称があるわけでございます(爆)。

このコーナーへの進入時にダラダラとブレーキングをしていたのではまったくダメ。ヘタすると5のまま旋回開始だ、などという始末となってササるのがオチ。ボクスターに標準装備の(爆)、ポルシェ謹製4輪ベンチレーティッドドリルドホール入り(狂喜)ディスクにアルミモノブロックキャリパーつきのシステムでは、まあおおまかにいってアウディTTの4割増の剛性感とタッチが何時間でも持続するパフォーマンスですからして(きつぱり)、「強く短く気持ちよい制動」を行うことがつねに可能となっております。そこへ私のクルマではトクイチオートのリファインメントを施してある関係Dsc06033 で、急ブレーキというのではなく、非常にバランスのよい制動が実現しています。出色なのは下りのコーナー。旋回中にはゼッタイにシフトアップが起きない、とトリセツには書かれているのですが、それもGのかけ方次第ときている(コワー)。あくまでもちゃんと走ってナンボなようです・・・

と、以上がTIP-SのDレンジの考察でございます。ちなみにこの世代のボクスターならびに911にはスポーツクロノパッケージなる呼称のオプションが用意されており、こいつを50万円がところ支払って装備するとコンソールに「スポーツモード」のスイッチと目覚まし時計みたいな造形のクロノグラフが装備されて、スイッチひとつでたとえTIPでもスポーツモードを瞬時に呼び出せる仕組み。エンジンレスポンスから電制ダンパー制御まで備わったこのオプション・・・なんとしても欲しいところですが、ザンネ~ン(爆)。もっと楽しみたいんだったらカネだしな、と、世の中のキビシサを垣間見る思いでございます(意味違うから)。まあね、右足、あ、わたしゃ両足使いますが、の踏み加減ひとつでスポーツモードを呼び出す、なんてのもまたワザなんだ、と、納得することにいたしましょう(涙)。運転は、マナーを守って安全に!

画像は「そんなことに意味があるもんかニャ」と訝しがるももちゃん。季節もよくなって、最近はテントでお昼寝ニャ(羨望のまなざし)


987ボクスタードライビングマニュアル TIP-Sの考察ー3 さる道2012にて

2012-05-23 19:13:44 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc03259 さて、予習はこれくらいにして(もういいのかい)、いよいよさる道2012へと突入いたします。

一連のさる道は「元祖さる道」「新さる道」「奥のさる道」などなど、各地に点在しており、それぞれによろしい(爆)。なかにはいぢわるなコーナーや路面が組み合わさった厄介なコースもないではないのですが、キホンクルマとドライバーにやさしい、楽しめるワインディングロードです。すべてのさる道に共通するのは交通量がまばらなこと、で平日の昼間などには完全に貸切となることも多いドライブルートでございます。

今回乗り込んだこの「さる道2012」はどん詰まりにあるダムで道が途絶えてしまう関係で、対向車にはまずお目にかからない、が山肌からはこぶし大、あるいはスイカ大の石が、運が悪いともろに岩(完全意味明瞭)が転げ落ちていることも多く、ひっちゃきになってぶっ飛ばしているとこっぴどい目に遭うのがオチ。こんかいはあくまでの「Dレンジの考察」でございますから、じんわりと・・・

さて、そんなときにふと脳裏をよぎるのがMY08 987ボクスターに付属のトリセツ145ページの記載でございます・・・以下抜粋

「D」の位置は、通常走行時に使用します。車速とアクセルの踏み込み方により、前進ギアが自動的に切り替わります。

ギアチェンジの特性は、アクセルペダルの踏み込み方や車速、エンジン回転数および通常の加速、コーナリング時の横方向の加速、地形に応じて変化します。コーナー手前の急激なスロットルの戻しを感知して、コーナリング手前のシフトアップを防ぎます。コーナリング中は横方向の加速を感知してエンジン回転数がレブリミットに達するまで、現在のギヤが維持されます。限界を超えなければ、ギアはシフトアップされません。

ブレーキを踏むと、減速の程度に応じてギヤは自動的にシフトダウンされ、エンジンブレーキがより効果的に作用します。コーナー手前でブレーキをかけた場合は、コーナーを曲がりきってアクセルを踏むときにシフトダウンしなくてもよいように、最適のギヤが選択されます・・・抜粋ここまで

Dsc05993 イヤッホ~、てなもんですよ!んま、ニッポンの路上でこいつをすべて実現させるのにはまあフツーの県道や酷道ではムリ!かといって拘束道路では更にムリ、ときている(爆)。人里はなれた山道でこそ、楽しめる、というものでございます。

結果、どうやらTIP-Sのなかにいらっしゃるという5人目の「あのお方」にもお目にかかれたようで、非常に過激なシフトスケジュールを味わわせていただきました。ドカーンというショックを伴って2速に落ちた(5人目のお方が登場している証拠ですね)瞬間にはトリセツ読んでよかった~、となったのですた(おそすぎだって)。

ちなみにトリセツにはレブリミット近辺でのシフトアップを起こさせないウラワザもきっちり語られているのですが、U教授からは「あんまり回すんぢゃない」、とキツく言い渡されているので(爆)、今回はDレンジシバリで楽しみましたが、素晴らしい、の一言!それにしてもトリセツまでこの過激さですよ!さっすがポルシェ、といわざるを得ません。入手からはまだ、ほんの6000kmほどですが、すでに満腹状態(はやい)。

まあね、さる道は普通に流しても非常に楽しいし、キモチよいのでそのうちまた出かけてみるといたしましょう・・・って、さる道2012はさも痔元にあるワインディングみたいにして語ってますけど、じっさいのところ、ダムの対岸はサイタマなんすよね~(爆)。


987ボクスタードライビングマニュアル TIP-Sの考察ー2 ロックアップのスリップ制御?

2012-05-23 11:47:55 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc05985 「さる道2012」に乗り込む前に、少々学んでおかねばなりません・・・ATのレキシというか開発の道程を資料がそろう限り読み漁ってみたのですが、これが面白いなんてえもんぢゃない。

ミッションの開発に携わっていた経験を持つ北海道のU教授から、断片的な知識だけは授かっていたのですが、お互いに忙しく、みっちり講義を受ける(爆)などという機会のないまま、世間話のなかで断片的に積み重ねて参りました。が、興味はあるものの、トルコンATに関してはそれこそ聞きかじりレベル。今回の勉強会に際しては書籍類(ザッシも含む)を捨てられない体質のおかげで(爆)、本棚や押入れから発掘された、これはと思われる関連図書が優に10冊を超えてしまいました。

古くは87年刊行の『あなたがやってる!間違いだらけのAT車テクニック/黒沢元治(!)』などというレア本から、ご存知ポールフレール著「BOXSTER STORY」ストーリー(なんと3500円!当然アマゾンマーケットプレイスで1000円ちょぼで購入)まで、参考図書にだけは困らない、というわけです。

というわけで何日もかかって各図書を紐解いてまいりますと、ボクスターに搭載のA87/01と呼ばれるティプトロニックギアボックスにはロックアップ時のスリップ制御なる高度なコンピューター制御が搭載されている、との記述発見・・・ロックアップはいまや常識といえるAT内部のメカニズムとして認知されていますが、その制御だなんてお話になるとなかなか・・・

Dsc03258 以下ポールフレール著「Boxster Story」より抜粋

トルクコンバータによるトルク増大作用が得られなくなるまでエンジン回転が高まると、ロックアップクラッチがエンジンのフライホイールとギヤボックスのインプットシャフトを直接結合する。これにより、トルクコンバータのスリップによる伝達効率の低下を防ぐことができる。またロックアップが働くとスロットル操作に対する車の反応がより機敏となり、MTに近い感覚になる・・・

とまあ、これがロックアップの概要。以下、更に抜粋

しかし、トルコンをバイパスするとクランクシャフトのトルク変動(レシプロエンジンには付き物で、特に低回転時に顕著)を緩衝する作用が得られず振動や騒音の軽減の点で不利になる。そこでロックアップ機構はクラッチを単に解除・結合するだけでなく、必要に応じてわずかにスリップさせることで、伝達損失を最小限にとどめながらクラッチの解除から結合への滑らかな移行と、振動や騒音の軽減を図っている(いわゆるスリップ制御)。

抜粋ここまで

・・・どひゃ~、これこれ。このあとに各ギアでの解除と結合、さらにスリップ制御がなされる速度域が詳細に記述されているでわありませんか!

いかおまけ(爆)

1速:ロックアップなし

2速:~24kmh:解除 29~35kmh:スリップ制御 35kmh~:結合

3速:~24kmh:解除 29~48kmh:スリップ制御 48kmh~:結合

4速:~35kmh:解除 37~48kmh:スリップ制御 48kmh~:結合

5速:~43kmh:解除 48~58kmh:スリップ制御 58kmh~:結合

ううむ、じつにこれがTIP-Sの発進直後のマナーに関連する制御だったわけです。快適な低速フィールと引き換えにダイレクト感にいまひとつ欠ける、というわけですが、こうしてロックアップクラッチの苦労(爆)を知ってみれば、これもまた納得できるというものです。『いまとなっては旧型のトルコンだから』といって片付けるのは簡単ですが、それはなにも知らないのと同じ。こんごはロックアップクラッチに感謝しつつDレンジに身をゆだねるといたしましょう(そうくるか)。

 


987ボクスタードライビングマニュアル TIP-Sの考察ー1

2012-05-22 19:27:36 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc05994

祝!東京スカイツリー開業!天候イマイチの場合はチケット、翌日に繰り越せないのか、と(ムリムリ爆)

午後からは雨が降る、という予報なのですが、サワヤカに晴れあがったのを幸い、今日しかねえ!というわけで南相木村にあらたに発見された(爆)ワインディングロード、通称「さる道2012」へと出向いてまいりました~(まだそんなことやってるのか)。

や、なに、途中にある日帰り温泉「滝見の湯」で供されるおそばの出来が素晴らしくて、つい通りがかってしまう、というだけのお話でございます(ほんとうか)。

で、滝見の湯まで来たからには、その先に続いている山のなかとしては比較的長い直線に3で旋回するゆるいコーナーを組み合わせつつ、徐々に標高を上げてゆくワインディングが「ほんとうに」すばらしい!中華、気持ちがよい。意識しないときがつかない程度なのですが、登り坂となっている関係で、ムリなブレーキングをしなくとも減速がスムーズなのと、加速のときに適度に負荷がかかっていい具合!この道はどん詰まりにある東京電力所有の『相木ダム』まででオシマイとなっているので、対向車も平日にはまずいない。

のをよいことに、今日はかねてよりの懸案だった、TIP-Sの「D」の考察を行います。987ボクスターに搭載のTIPーSというトルコンAT本体はVWから供給されたものらしいのですが、たとえただのトルコンでもボクスターに搭載するからにはそれなりのチューニングが施されておりました。前半3速~後半2速ないしは1速(!)も楽しめる貸切ワインディングレポートの詳細は次号。

画像右奥は八ヶ岳。下界では15度近辺だったものがここまできますとゆうに一桁まで下がっております(驚愕)・・・ううむ、充填効率最高(ニンゲン変わらないな)!


987ボクスタードライビングマニュアル たまにはトリセツを読み返しておく

2012-05-20 16:15:56 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc03343 明日の金柑日食(爆)はどうやら曇りの予報・・・ううむ、せっかく買った専用観察道具はどこへ行くのでしょう?また、終了後には大量の廃棄物(完全意味明瞭)が排出されてくるわけで、エコ方面を考えたらこれぞアサハカの極み。え?なに有給とって日食ツアーですって?やなに、それこそが、経済発展の原動力でございます(爆)。職場ウケがなんだというのでしょう(完全無責任)。

さて、そんな日曜日。あれやこれや雑事を片付けておいて、今日はひさびさにうちのボクスターにでも乗ってウプン晴らしか、と考えておりましたんですが、週末にその気になってクルマでおでかけなどしますと、平日には有り得ない混雑に遭遇したりして、まず大抵はストレスがたまるってなもんです(人ごみが嫌いなわけでもないです)。ここは自由業の特権を生かし、お出かけはまた平日Dsc03326 にして(その程度かい)、今日はひさびさにボクスターのトリセツ(=取扱説明書)を研究するといたしましょう。国産車のトリセツはご存知のとおり、幼児向けとしか思えない絵本まがいなのに対して、輸入車それもポルシェのトリセツは専門知識無しに理解するのは到底無理な内容。おまけに原文に忠実な翻訳を意識しすぎるあまり、肝心の日本語がどこかおかしいときている(爆)・・・

そんな理由で、まあ必要な事項のみパパッと納車直後にナナメ読みしたあとには大抵が放っておかれる、というのが常でございます。もちろん私もそう(爆)。んが、入手してからはいよいよ8ヶ月、6000km(私としては低調ですね)に到達しようか、というDsc06000 昨今、クルマにやさしいドライビングを心がけながら、いろいろとやってみた結果、TIP-SのDレンジにどうやら乗りこなしの秘訣が隠されている気がして仕方がないので、いろいろと試していたのですが、ある日、あそうだ、トリセツちゃんと読んでないし、ということになったわけです(おせーよ)。

ご他聞に漏れず、987ボクスターのトリセツも件の文法どおりの文章で書かれており、読解にはある意味、忍耐を要するわけですが、TIPのなかにいる一番スポーティなお方(爆)を呼び出す方法も実は事細かに書かれているし、各種センサーの検知内容から始まって、果たせるかな、シフトアップを抑制するためのヒントのようなことまで詳細な記述がございました(気がつくの遅すぎだって)。出色なのは安全デバイスなはずのPSMをオフにした場合の挙動変化やその対処方法などがきっちり語られていたり、サーキットでタイムを出しにゆく場合にはこう、まで書かれているあたりではちびりそうになるってなもんです(爆)。ほんとうに読み応えあり、ですが、ここだけはポルシェオーナーのみに許された特権というものでしょう(感涙にむせぶ)!あぶないから、といって教材に「肥後の守(懐)」のような、「安全だが切れない」ナイフをあてがうニポーンのような国に対して、ゾーリンゲンをはじめから幼児にあてがっておいて、道具に対する認識をしっかり持たせる国との教育の違いが明らかになる瞬間でございます。

どちらがどう、ではありませんが、少なくともボクスターがそういう教育を行っている国の産物である、との認識は重要でしょう。金柑日食だから、目を傷めないように、とかいって大臣がでてきてご注進くださるナサケナーイ極東の島国の民といたしましては、ボクスターなど、しっかりと認識と覚悟を持って扱うべきで、極めて研ぎ澄まされた稀なツールなのです(おれって何様)。

マニュアルの中で明かされる数々の秘儀(爆)に、うひい、そうだったのか~、とひとり赤面すること数たび(モンゼツ)・・・こいつあ、おでかけがタノシミだ、てなもんですハイ。U教授からも走り方についていろいろと示唆をいただいておりますので、平日で空いているはずの各種山道(完全意味明瞭)にでも繰り出して実践してみるといたしましょう・・・運転はマナーを守って安全に!目指せゴールド免許。発行まであと3ヶ月(うっそ~)!!


987ボクスタードライビングマニュアル TIP-Sを低速でいなしつける というかいなしつけられる(爆)

2012-04-26 21:40:55 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc04271 さあて、いよいよ本格連載開始か(うそです)?・・・と、一時期は考えたのですが、いかんせんあんまりネタがないぜ(爆)。

この遠く90年の964カレラ2のデビューから連綿とやっているTIP-S=ZFのトルコンATですが、使い方と使う側に、ある意味での割り切りといって判りにくければ、あきらめが必要!

いまや世界の統一メカニズムと呼んでもあながち過言ではない、VW謹製のツインクラッチメカニズム=DSGを量産モデルではキヲクにある限り最初に搭載した先代アウディTT3.2から、ただの5AT搭載の08年ボクスター2.7に乗り換えた時点で比較してはならない、と自分にいいきかせてわいたのですが、やはり「古い」・・・安く買ったくせにモンクいうなら、きっちりあと200万円払ってPDK搭載の09年モデルにするか最新型の予約入れときな、となります(脱力)。ミッションのタイプでそれぞれに楽Dsc05310 しみ方が生まれてくる、というのは当然ですが、ボクスターのようなキャラクターの濃いクルマでは、そのあたり、さらに色濃い。カネ次第ともいいますがね(爆)。けど、カネ払ったからって、PDKやDSGだってネンピ優先のセッティングがデフォルトです。はやばやと6速に放り込んでズルズル走るのは一緒・・・。なに、ボクスターのようなクルマにのって市街地、つまり低速でパチパチ、マニュアルシフトなどしてみたところでショックに見舞われるだけ(脱力)。ここがDSGと一番違うところで、アチラはこれでもかのスムーズさでマニュアルシフトを受け付けるのに対してコチラはまあここ20年来変わらないシフトショックをしっかり伴う、というわけです。

んま、あーだこうだいわず、せっかくのATなんだから、MTシフトモードはこの際忘れて、乗り合いバスみたいなギヤノイズに身をゆだねて流していればよい。で、道がくねってきたところでテキトーにシフトして楽しむ、というのがTIPーSの楽しみ方なのだ、と気がつくのに5000kmかかりました~(遅いって)。

回したときのあまりの心地よさに目がくらんで、低速の扱いも同様に楽しいはずだ、と勘違いしてしまうのがオーナー、特にアサハカな私のようなタイプの特徴ですが、ここは冷静に観察いたしましょう。低回転でのMTシフトをやめてAT本来のDに放り込みっぱなしの乗り方にシフトいたしますと、まあこれはこれで、いいぢゃないか、となります。スムーズさが際立つ。このモウドではあれよあれよという間に50kmh程度で4速にシフトアップされてしまいますから「ポルシェに乗っているぜ~」とアツくなっているドライバーは空回りしがちですが(爆)、ここでそいつをどうとらえるか、そこが大事!市街地でこのボクスターに搭載されているフラット6を楽しもう、だなどというのは「お門違い」なことに気がつけばそれでよし。私だって、こんなとき「MTだったら」と思わないハズはないのですが、そこはそれ(爆)。当面の私の目標はアクセルワークで5パターンあるというTIPのモードをすべて呼び出して使いこなすこと!・・・ハードル高いぜ(爆)!

というわけで今後も細々とインプレッションを続けてまいりますので何卒よろしくお願い申し上げます!ううむ、TIPもなかなか奥が深そう・・・


晴天を逃さずボクスターで出撃しておく

2012-03-29 20:01:30 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc05308 ボクスターを買ってからというもの、毎朝の天気予報が気になって仕方がない!・・・そりゃそうです。晴天ならば、なんとか時間を作って乗り出してやろう、と考えないほうがおかしい(いいのかい)!今日は全国的に高気圧にすっぽり覆われる、というまたとないオープン日和となる予報でしたので、早朝よりソワソワ(爆)。

まさに自営業の特権なわけですが、ボクスター持ち前のフレンドリーな仕立てにも助けられて、ほんの1時間程度のドライブでもそれなりにタノシイ!空冷時代の911の頃にはそれこそ身構えて乗り出したものですが、この違いはデカイ。ボクスターの持ち前の性格なのでしょうが、なんというか造り込まれた安心感、とでもいうのでしょうか(根拠なし)、特殊な感じが薄く、速度が上がっても下がっても扱いやすい、と、そんな性格が効いているのでしょう。タイア(ミシュランピロトスポール2)の性格も大きいか。

Dsc04309 距離12000kmを越えたあたりから、低速での扱いやすさが格段に良くなったのが印象的。なんというか「やさしい!」この一言なのですが、たとえばほとんどのシーンでMTシフトを行っている私の場合、3速全開からフルブレーキングしながらの2へのシフトダウンだ、などというシーンでも「やさしい」。DSGのスムーズさにはもちろん及ぶべくもないレベルなのですが、あれと比べてはTIPがかわいそう、というものです。もちろんアクセルやブレーキングのタイミングに気を遣ってやれば、のお話ですが、総じてトクイチオートの個体に特有の「あの感じ」が醸されているのが感じられます。3000rpm前後で流しているときのスムーズさも以前とは明らかに違う「丸い」感じが出てきてフシギ。

今日は相木村というかなりまばらなあたりに突入してまいりましたが、いつもは3で行くところをあまりのカイカンに辛抱たまらず2の上限で回してみたのですが、回転上昇に明らかなイキオイがついていてまったくたまげます。デンキの手当てがここへきてきいているのです。マフラー出口はおかげさまで白く焼けたアルミ色(完全意味明瞭)!!フラット6の吹け上がりが重力に逆らっていない事実を背中で感じるこのひととき・・・嗚呼、よきかな(以下痔号)


祝!新シリーズたちあげ(懲りてない)! 987ボクスター・ドライビングマニュアル いよいよ(爆)

2012-03-27 21:23:19 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

Dsc05262 甚だ恐縮ながら、立ち上げさせていただきました(いいのか)・・・987ボクスターのドライビングマニュアル、それもTIP版(爆)。

こちらでは2008年型ポルシェ・ボクスターの運転に関する印象記と経年劣化に関する出来事をその都度お知らせする他に、距離を経るにしたがってスキルアップするはずのドライビングに関してもその印象をお知らせしてまいります。なにぶん「ド」がつくヘタレが書く印象記に過ぎませんので、そのあたりをご理解のうえ、お付き合いくださいますよう、お願い申し上げます。

また、私の個体にはトクイチオートのリセットが徹底的に行われており、一般に流通している個体とは違う事象が認められる場合があることをあらかじめお断りしておきます。リセット、の内容につきましては記事の中で追々、解説させていただく所存ではございますが、詳細につきましては当ブログのTT3・2ドライビングマニュアルに詳しく語られておりますので、ご興味がおありの向きはそちらをご参照くださるのが早いと思われます(汗)。

さて、私の個体はTIP、すなわちPDK(ドッペルクプラング=DSG)に移行する寸前のTIPTRONIC(C:PORSCHE A.G.)・・・完成形、といえばきこえはよいが、単なる5ATに過ぎないミッションを搭載しております。MTこそがスポーツカーのミッションとしてふさわしいのでわないか、というのはまさに正論。私もそう考えるひとりですが、諸事情から手に入れたこのTIP。MTづかいとしては人後に落ちない(うそ~)この私がどう使いこなすのか、そのあたりも含めて記事にしてまいります!どうぞよろしくお願いいたします。

画像はN山さんにいただいたモデル。PDK搭載の2009モデルですが、細部まで造り込まれた意匠は完璧。嗚呼、これだったらなあ、と考えないわけではないですが(爆)、そりゃうちのクルマに失礼ってもんです。だいいち買えやしない(爆)。手元に来ているのはきっとなにかのご縁。どう育ってゆくのか、とこっとん、つきあってみるといたしましょう(きつぱり)!!